ホワイトボードを使ったレクリエーションは、デイサービスや老人ホームなどの介護施設で重宝されています。
スタッフの準備も簡単で、すぐにレクリエーションができるのが人気の理由。
ボードがあることで参加者も集中しやすく、ゲームも進みやすいでしょう。
レクリエーションの時間が少し余ってしまったときなどにも、ホワイトボードを使ったレクリエーションはおすすめです。
今回は、ホワイトボードを使った簡単なレクリエーションを紹介します。
デイサービスや老人ホームなどの介護施設で働く方は、ぜひ参考にしてください。
簡単にできるホワイトボードレクリエーション14選
それでは、ホワイトボードを使った簡単にできるレクリエーションを紹介します。
ホワイトボードを使えば、準備が要らないので、レクリエーションゲームをすぐに始められます。
ホワイトボードを使ったレクリエーションは、脳のトレーニングになるゲームが多いので、高齢者におすすめです。
早速どんなゲームがあるか見ていきましょう。
3文字しりとり
しりとりを3文字に指定して行うレクリエーションゲームです。
スタッフは始まりの言葉を書くだけ、続く言葉を参加者に探してもらいましょう。出てきた言葉をどんどんホワイトボードに書いていきます。
続けていて、言葉が出てこなくなったら絵を描いたり、ジェスチャーをしたりとヒントを出すのも◎。
順に答えて止まってしまいがちなら、解る人に答えてもらうように進行しても良いでしょう。
言葉を思い出すことは、認知症予防にも効果的。介護施設でも人気のレクリエーションです。
とんちクイズ
とんち文字クイズは、高齢者にもおすすめのレクリエーションゲームです。目で見る絵で表現するクイズや文章のクイズなどがあります。
絵でとんちを表すとんちクイズ
- 水滴の絵にマスが下に書かれた絵:いってきます
- ひが横を向いた絵:ひよこ
文章のとんちクイズ
- うえのうえにあるものは?:あい
- カフェのメニューに「3.14」とあります。何のメニューでしょう?:パイ
いろんなとんちクイズがあるので、オンラインや本で面白いものをピックアップしておくと良いでしょう。
ネタさえあれば、簡単に始められます。
利用者に問題を考えてもらうのも面白いかもしれませんね。
漢字穴埋めクイズ
漢字の穴埋めクイズは、脳トレにもおすすめのレクリエーションゲームです。
真ん中の四角に入る漢字を入れて二字熟語を完成させます。難しいときはヒントをホワイトボードに描いてあげると◎。
ホワイトボードには、大きな文字で書いてみんなに見えるようにしてあげましょう。
誰が答えられるか競っても面白いかもしれませんね。
漢字のクイズは高齢者に人気のレクリエーションゲームです。
都道府県クイズ
都道府県クイズは、ヒントを頼りに、どこの都道府県かを当てるレクリエーションゲームです。ヒントをホワイトボードに書くだけで簡単にできます。
記憶を頼りに答えを探すので脳トレにもおすすめです。
例えば、
- 雪が降る
- 日本で初めて冬のオリンピック開催地
- 温泉が日本一多い
答えは北海道。答えを当てた人に、一緒に北海道の思い出を話してもらうのも面白いですね。
旅行好きな利用者さんから、意外な話が聞けるかもしれませんね。
福笑い
お正月に楽しむレクリエーションゲームとして人気の「福笑い」。簡単で馴染みのあるゲームなので、みんなもすぐに遊ぶことができるでしょう。
ホワイトボードに顔を貼って、参加者に目や鼻、口を貼ってもらいます。
もちろんプレイヤーは目隠しをして挑戦。周りの人たちはどのあたりに貼ったら良いかをアドバイスしましょう。
ホワイトボードに直接書いてもらうのも面白いかもしれませんね。
単純なゲームほど盛り上がりやすいものです。みんなで一緒に笑って楽しみましょう。
〇〇と言えば!連想ゲーム
連想ゲームも高齢者の認知予防におすすめのレクリエーションゲームです。みんなで円で座り、ゲームを楽しんでもらいましょう。
ゲームの進め方は簡単です。連想する言葉を順に言っていきます。
例えば、「冬と言えば雪」「雪と言えばスキー」「スキーと言えば滑る」など。
サポート役の人は、出てきた言葉を順にホワイトボードに書きましょう。
言葉に詰まることがあれば、ヒントを出しても◎。
連想ゲームは脳トレにもなります。
ひと段落したら、参加者に何で思いついたのか聞いてみると話も盛り上がりますよ。
あるなしクイズ
ホワイトボードゲームの定番「あるなしクイズ」は、脳のトレーニングに効果的です。
頭を柔らかくしないと答えが出てこない場合も。みんなで楽しめるレクリエーションゲームです。
ホワイトボードを大きく「ある・なし」に分けます。あるには共通点があるので、それを見つけだすゲームです。
例えば、
- ある:トマト・苺・消防車
- なし:きゅうり・メロン・救急車
など。あるには、赤いものが入っていますよね。
答えを見つけたら、他にも同じものがないか探してみるのもおすすめです。
簡単なのでみんなで楽しむことができますよ。
難読!漢字読み方クイズ
読み方の珍しい難しい漢字をいくつかピックアップして、みんなで読み方を当てるクイズです。
脳トレにもなるので、高齢者のレクリエーションにおすすめ。
ホワイトボードに漢字を書くだけなので、すぐに用意できます。
例えば、海豚(いるか)・海星(ひとで)・蝸牛(かたつむり)など。
みんなで想像をしながら、探してみるのも良さそうですね。
時間のあるときに難しい漢字を集めておきましょう。
絵しりとり
絵しりとりは、絵を書きながらしりとりをするレクリエーションゲームです。
手を動かすことや、記憶を頼りに絵を書くことは、高齢者の認知症予防におすすめ。
ホワイトボードに思いついた人から書いてもらいましょう。
絵が苦手な人はサポートの人が書いてあげても良いかもしれませんね。
まずは、みんなが気軽に楽しめるようにしたいですね。
並べ替えクイズ
並べ替えクイズもホワイトボードを使ってすぐにできるレクリエーションゲームです。
例えば、
- ほいあるみ=アルミホイル
- りかんき=缶切り
- うとんむじ=無人島
- ぶんしんし=新聞紙
など。5文字・6文字と文字数が増えると難易度もアップします。
いろんな言葉を集めて書き直すだけなので、準備も簡単です。
思いつきでそのまま書いても楽しめますよ。高齢者の脳トレにおすすめです。
ぜひ挑戦して見てくださいね。
言葉あそび!1文字替え
3文字の言葉を1文字替えて並べていくレクリエーション。簡単ですが意外と難しいホワイトボードゲームです。
例えば、「あそび→あそこ→あんこ→がんこ→がんぐ→ごんぐ→とんぐ→リング」。どこまで出てくるかは、みんなのアイデア次第。
どのぐらい続けることができるのか挑戦してみましょう。
後半になればなるほど難しくなるので、いろんな単語をストックしておいて、高齢者の手助けをしてあげたいですね。
カタカナ4文字の言葉をあげよなどの指定の言葉を集めるのも面白いですよ。
文字数で脳トレ!
文字数の多い単語を探し出してもらうレクリエーションゲームです。日頃使わない単語を探し出してもらうので、脳トレにも効果的。
それぞれ「あ」から始まる単語、「か」から始まる単語と担当を決めて、考えてもらいましょう。グループでも個人でも楽しむことができます。
例えば、
- アメリカ合衆国
- カイロプラティック
など。カタカナが多くなりますが、人の名前や職種の名前などが長くなりそうです。
事前に長い単語を下調べしておくとサポートしやすいでしょう。
ニュースや新聞にヒントが隠されているので、高齢者でも楽しめますよ。
歌当てクイズ
ホワイトボードに歌詞の一部を書いたり、出てくる単語を書いて歌を当てるクイズです。
音楽を流すレクリエーションはよくやりますよね。ホワイトボードを使った歌当てクイズなら、音源や道具がなくてもできるので簡単です。
答える側は少し難しくなるので、ヒントも用意しておきましょう。
答えが分かったら、みんなで合唱して楽しむのもおすすめです。
おもしろ川柳レクリエーション
参加者に面白い川柳を考えてもらうレクリエーションゲームです。一部を空白にして、答えを考えてもらいます。
例えば、
- 恋かなと 思っていたら 〇〇〇
- いい数字 出るまで計る 〇〇〇
など。または、お題を伝えて、面白い川柳を一から考えてもらうのも◎。
ホワイトボードにみんなの面白い川柳を書いて楽しみましょう。
介護施設のあるあるを書いてもらうの良いかもしれませんね。
介護に最適!ホワイトボードレクリエーションのメリット
ここでは、ホワイトボードを使ったレクリエーション のメリットを紹介します。
ホワイトボードは、ほとんどの介護施設にあるので、すぐにレクリエーションを楽しめますよ。
集中力が高まる
ホワイトボードを使ってレクリエーションを行うことで、参加者の人の集中力が高まります。
特に言葉あそびなどは、前に出た言葉を忘れてしまい、もう一度同じ言葉を言ってしまうことも多いですよね。
答えを書きながら進めることでゲームもスムーズに進行するでしょう。
ホワイトボードで集中力を高めて、高齢者に脳トレを楽しんでもらいましょう。
利用者のコミュニケーションが取りやすい
ホワイトボードに問題が書いてあれば、何の問題だったかを気にせずにみんなで楽しむことができます。
隣同士で相談しながら答えを探せば、ゲーム感覚で楽しめます。一つの課題にみんなで取り組むので、一体感も得られるでしょう。
介護施設の利用者の中には、シャイな方もいます。コミュニケーションが取りやすいよう、サポートしてあげたいですね。
準備が簡単
ホワイトボードを使ったレクリエーションは、事前の準備が簡単ですぐに始めることができます。
デイサービスや介護施設では、いろんな仕事があり、レクリエーションの準備も簡単ではありませんよね。
ネタを探しておくだけで、すぐに用意できるのは嬉しいポイント。
ちょっと待ち時間ができたときなどに便利です。
ネタ帳などを用意しておけば、みんなを気軽に楽しませることができますよ。
言葉あそびは脳トレに最適
ホワイトボードを使ったゲームは、文字を使う「言葉あそび」が中心となるので、脳トレに最適です。
介護施設の利用者には、認知症が進んだ方もいらっしゃるでしょう。
高齢者の認知症を進めないためにも、ホワイトボードを使って気軽にレクリエーションを楽しみたいですね。
実施時に注意したいこと
それでは、実施時に注意したいことについて見ていきましょう。
文字を大きく書こう
ホワイトボードに文字を書くときは、大きく見えやすいように書きましょう。できるだけ太いマジックを用意するのが◎。
ふと気がつくとマジックが書けなくなっていて、文字が掠れてしまうことってありますよね。
マジックがきちんと書けるのかも確認しましょう。
高齢者は視力も落ちているので、はっきりと大きく書いてあげたいですね。
利用者のレベルに合わせたゲームを
デイサービスや老人ホームなどの介護施設では、いろんな方が利用しています。
しゃきっとした方もいれば、運動機能が低下している方や認知症が進んでいる方もいらっしゃるでしょう。
それぞれの利用者が楽しめるように、レベルに合わせたゲームを用意したいですね。
大きな声で話そう
ホワイトボードのゲームをするときは、参加人数が多すぎても声が届かなくなるので、注意が必要です。
ボードに向き、書きながら話してしまうと、声も聞こえにくくなるので気をつけましょう。
話すときは顔を前に向けて、大きなこえで話すと伝わりやすいです。
みんなの顔を見ながら進められるのもポイント。
マイクなどを利用するとさらに便利ですよ。
一人一人に声をかけよう
ホワイトボードに書くのに集中して、一人一人への声がけを忘れないようにしましょう。
答えが分からなくてもすぐには諦めずに、ヒントを出してあげると◎。
答えが分かっても、手を上げずにいる方もいらっしゃいます。全員が参加しやすいように、細やかな気配りを心がけましょう。
進め方も工夫しよう
言葉あそびのレクリエーションは、答えを探すだけで進めがち。
正しい答えを見つけたら、みんなで拍手をしたり、揃いのリズムを入れたりしてみては?
次の言葉に行く前に、なんでその言葉を思い出したかエピソードを話してもらうのも◎。
簡単なレクリエーションだからこそ、ひと工夫をしてみんなを楽しませたいですね。
記事まとめ:簡単レクで高齢者を盛り上げよう
介護の現場では、忙しくて準備が整わないこともありますよね。
そんなときは、ホワイトボードをうまく活用した、レクリエーションゲームがおすすめです。事前準備がなく簡単に始めることができます。
言葉遊びはホワイトボードゲームの鉄板。高齢者の認知症予防におすすめの脳トレを楽しみましょう。