レクリエーション保険のこと

イベントや行事における傷害事故を補償する「レクリエーション保険」の特徴

レクリエーション傷害保険の補償内容や、主催者が加入すべき保険について紹介

イベントや行事における傷害事故を補償する「レクリエーション保険」の特徴

レクリエーション保険は、主催者や運営者が加入する傷害保険です。参加者のケガの治療にかかった費用、通院費用や入院費などが補償されています。

損保ジャパン・あいおいニッセイ同和損保・三井住友海上など、さまざまな保険会社がプランを用意。

イベントやレクリエーションを企画する方は加入を検討しましょう。

今回は、レクリエーション傷害保険の補償内容や、主催者が加入すべき保険について紹介します。

イベントやレクリエーションに安心して参加してもらうためにも保険を準備したいですね。

レクリエーション保険とは

レクリエーション保険とは

レクリエーション保険は、参加者がケガをした場合に適用される保険です。

レクリエーションには、野球やバスケット、マラソンなどのスポーツも含まれるので、ケガをしてしまう可能性があります。

参加するイベントでケガをしても、保険があれば参加者も主催者も安心です。主催者や運営者が契約をするので、参加者一人一人に加入を促す必要はありません。

まずは、レクリエーション保険について詳しく見ていきましょう。

レクリエーション保険の特徴

レクリエーション保険の特徴

レクリエーション保険とは、比較的小さな行事やイベントを対象とした傷害保険です。参加する人がケガをした場合に適用されます。

保険会社によっては、参加人数が「20人以上」「45人以上」などと申し込み条件が決まっている場合が多いようです。

基本的には日帰りで宿泊の伴わない行事やイベントが対象。宿泊が伴う場合は、旅行保険などでカバーできるので確認をしてください。

一般的に「事故発生日から180日以内」と期間に制限がある保険です。

各保険会社から、さまざまなプランが販売されているので、適したものを選びましょう。

一般的な加入条件

一般的な加入条件

ここでは、レクリエーション保険の一般的な加入条件について紹介します。保険会社を比べる際の参考にしてください。

1日の参加人数

レクリエーション保険は、1日の参加人数20人以上が加入条件となっているのが特徴です。

人数が少ない場合は、団体保険ではなく、個人で保険に入ってもらうことをすすめると良いでしょう。

保険会社によって、参加人数の設定は変わるので確認をしてください。AIG保険やJA共済(農協)など、10人以上で受け付けている保険会社もあります。

宿泊が伴わない

基本的には、宿泊の伴わない行事やイベントに適用されるのがレクリエーション保険です。

ただし、宿泊は伴わなくても、2日間イベントや行事を開催する場合もありますよね。日帰りの行事やイベントで、連日開催となる場合なら補償が適用されることがあります。

連日開催されるときは、保険会社に確認をしましょう。

保険の対象となるレクリエーション

保険の対象となるレクリエーションの種類は、保険会社ごとで決まっています。危険度によって3段階に分かれているので、レクリエーションの種類を確認する必要があります。

レクリエーションの種類例

区分 レクリエーション種類 保険料
A ハイキング・バトミントン・ヨガなど 8円〜100円くらい
B マラソン・バスケットボール・キャンプなど 20円〜200円くらい
C 公式野球・サッカー・スキーなど 30円〜350円くらい

※保険料は保証内容やレクリエーションの種類によって変動します。それぞれの保険会社の資料で確認ください。

ケガの可能性が低いイベントは、比較的保険料が安い傾向にあります。レクリエーションの種類に表示がない場合は、保険会社に相談をすると良いでしょう。

レクリエーション保険の傷害補償内容を解説

レクリエーション保険の傷害補償内容を解説

レクリエーション保険は参加者がケガをした場合の補償をする保険です。

どのような補償ができるのかを詳しく見ていきましょう。

レクリエーション保険の傷害補償内容

レクリエーションの基本的な補償は、行事やイベントの際に起きた事故によって、参加者がケガをしてしまった場合や亡くなってしまった場合に適用されます。

保険金の種類を見ていきましょう。

死亡保険金

事故発生日のケガが原因で180日以内に亡くなられた場合に適用されます。(※日数は保険各社によって変わる場合あり)死亡・後遺症保険金額全額が支払われます。

後遺障害保険金

事故発生日のケガによって、後遺症が生じた場合に支払われる保険金です。後遺症の程度によって保険金の金額が変わります。

死亡保険金とセットになっている場合が多く、死亡・後遺障害保険金での限度額があります。

入院保険金

保険期間中のケガにより、入院することになった場合に支払われる保険金です。事故発生日から180日を過ぎると支払われなくなります。

手術保険金

イベントや行事参加のケガによる、事故発生日から180日以内に受けた手術に適用される保険金です。

通院保険金

イベントや行事参加のケガによって、通院が必要となった場合に支払われる保険金です。事故発生日から180日以内を過ぎると保険金は支払われません。

レクリエーション保険につけたい特約もチェック

レクリエーション保険はケガをした方への保険ですが、あくまで事故によるケガに支払われます。つまり、食中毒や熱中症で倒れた方や持病で入院をした方は、補償対象とはなりません。

ただし、近年気温の変化などが著しく、外でのレクリエーションは熱中症などの危険も高まっています。

保険会社は、熱中症や食中毒などに対応できるよう特約をセットしプランを用意しているケースもありますので、確認をしましょう。

賠償責任保険で行事を見学に来た人等(第三者)を補償しよう

イベントを開催する場合は、施設の管理が原因で第三者にケガをさせてしまう場合もありますよね。また、不慮の事故によって、施設の備品が壊れてしまうこともあるでしょう。

これらは、レクリエーションの傷害保険ではカバーされない内容です。その場合は、施設賠償責任保険など、別途加入する必要があります。

レクリエーション保険の加入と同時に、賠償責任保険の加入も検討しましょう。

また、レクリエーション保険には賠償責任保険を付帯できるものも存在しますので、保険会社に確認してから契約を進めるようにしてください。

賠償責任保険については、次の項目で詳しく紹介します。

イベントや行事における傷害事故が発生した場合に主催者が被る責任

イベントや行事における傷害事故が発生した場合に主催者が被る責任

レクリエーション保険は、一般的に参加者がケガをした場合に保険が適用される傷害保険です。イベント主催者が被る責任については補償されていません。

しかし、ケガをした方から、運営者の責任が問われる可能性もあります。

主催者の責任を守るためには、賠償責任を対象とした保険に加入していなければ対応ができません。

ここでは、イベントや行事の際に傷害事故が発生した場合に主催者が被る責任について詳しく見ていきましょう。

イベント主催者の責任とは?

イベントの主催者は、参加者や見学者に「安全を配慮する」義務が生じます。大きなイベントになると観客を伴う場合もありますよね。

行事・イベントの運営や設備に不備があり、第三者がケガをした場合は、主催者の責任が問われます。

イベント損害賠償保険とは

イベント損害賠償保険とは、被害者の訴えに対して、かかった費用を負担してくれる保険です。

イベントを主催する方は、保険への加入を検討しておくと良いでしょう。

イベント損害賠償保険の補償内容

ここでは、イベント(レクリエーション)損害賠償保険の補償内容を紹介します。

損害賠償金

治療費や慰謝料、修理費など、イベントや行事の不備によりケガを負わせてしまった場合や、壊してしまった場合に支払われます。

損害防止費用

損害が発生した際に、被害拡大を防ぐのに必要な費用に対して支払われます。

例)火災の際に消化器を使ったので、消化器を買いなおした場合など。

緊急措置費用

事故発生時に緊急措置が必要だった場合の費用に対して支払われます。

争訟費用

訴訟費用や弁護士報酬などの費用に対して支払われます。

例)訴訟や示談の交渉をお願いした場合の弁護士費用など

協力費用

保険会社が事故解決に向けて被保険者の協力が必要になった際にかかった費用に対して支払われます。

記事まとめ

記事まとめ

レクリエーション保険やイベント損害賠償保険は、参加者や主催者、観客など、みんなが安心して楽しむためには必要なことではないでしょうか。

この記事では、レクリエーション傷害保険の基本をお伝えしました。

レクリエーション保険と言っても、各保険会社によって内容が違います。それぞれの保険会社のプランを比較して、一番合うものを選びましょう。

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