レクリエーション保険のこと

旧日本興亜損保(現損保ジャパン)のレクリエーション保険の傷害補償を解説

日本興亜損保のレクリエーション保険の補償内容とは

日本興亜損保のレクリエーション保険

団体で行うイベント、行事、レクリエーション活動中に起こるケガに備えるレクリエーション保険は、いくつかの損害保険会社から販売されています。

レクリエーション保険を検討している方の中には、日本興亜損保から販売されているレクリエーション保険に加入したいと考えている方もいるかもしれません。

日本興亜損保は、2010年に損保ジャパンと経営統合し、現在では「損害保険ジャパン(損保ジャパン)」という社名になっています。

そのため、日本興亜損保レクリエーション保険に加入したいという方は、現損保ジャパンのレクリエーション保険を選びましょう

この記事では、旧日本興亜損保(現損保ジャパン)のレクリエーション保険について解説していきます。

事前情報:日本興亜損保は合併ののち損保ジャパンへ

日本興亜損保は現在損保ジャパンに変更

日本興亜損保は現在損保ジャパンに変更

現在、日本興亜損保という社名の保険会社は存在しません。

日本興亜損保は、2010年に当時の損害保険ジャパンと経営統合を行い、2014年に「損害保険ジャパン日本興亜」に変わりました。その後、2020年に社名を「損害保険ジャパン」に変更。

そのため、旧日本興亜損保は、現在の損保ジャパンとなります。

以前からずっと旧日本興亜損保の保険商品に加入してきて、レクリエーション保険に関しても日本興亜損保の保険商品が良いと思っている方は、損保ジャパンのレクリエーション保険に加入しましょう。

現損保ジャパン(旧日本興亜損保)が取り扱うレクリエーション保険

損保ジャパン(旧日本興亜損保)のレクリエーション保険とは

損保ジャパン(旧日本興亜損保)のレクリエーション保険とは

ここからは、現損保ジャパン(旧日本興亜損保)で販売されているレクリエーション保険について解説していきます。

一般的に、レクリエーション保険は団体でスポーツやレジャー、季節の行事やイベントごとを行う際に加入できる傷害保険です。

契約者はイベントや行事の主催者または団体の代表者で、参加者全員をまとめて一つのレクリエーション保険で契約することになります。

レクリエーション保険の保険料は、開催するイベントや行事に対して参加者1人あたりいくらという形で算出されるため、主催者の方は保険料支払いの取りまとめなどをする必要があります。

レクリエーション補償プランの補償内容

現損保ジャパン(旧日本興亜損保)で販売されているレクリエーション保険は、「レクリエーション補償プラン」という名称です。

基本補償としてケガに対する補償が備えられていますが、現損保ジャパン(旧日本興亜損保)のレクリエーション保険では特約を付帯させることで熱中症と細菌性食中毒による入院や通院、死亡にも備えられる点が特徴です。

また、契約対象となるイベント・行事の種目があらかじめ定められており、種目に応じてA、B、Cの区分が設けられています。

種目の区分によって保険料の金額が異なり、区分A(危険度低)は保険料が割安、区分C(危険度高)は保険料が割高になるような仕組みとなっています。

現損保ジャパン(旧日本興亜損保)のレクリエーション保険について、保険パンフレット資料に記載されている補償内容や契約対象となる種目などを紹介します。

損保ジャパン レクリエーション補償プランのご案内
https://www.gia-agency.jp/images/stories/pdf/レクリエーション保険.pdf

保険金の種類 補償内容 保険金支払額
死亡保険金 行事・イベント中の事故によって参加者がケガをし、180日以内に死亡した場合に支払われる 死亡・後遺障害保険金の全額
後遺障害保険金 行事・イベント中の事故によって参加者がケガをし、180日以内に後遺障害が発生した場合に支払われる 死亡・後遺障害保険金の全額×4~100%
(障害の程度により異なる)
入院保険金 行事・イベント中の事故によって参加者がケガをし、180日以内に入院した場合に支払われる 入院保険金(日額)×入院日数
手術保険金 行事・イベント中の事故によって参加者がケガをし、180日以内に手術した場合に支払われる ①入院中に受けた手術:
入院給付金(日額)×10


② ①以外の手術:
入院給付金(日額)×5
通院保険金 行事・イベント中の事故によって参加者がケガをし、180日以内に通院した場合に支払われる
(支払い上限に数90日)
通院保険金(日額)×通院日数
死亡保険金
補償内容 行事・イベント中の事故によって参加者がケガをし、180日以内に後遺障害が発生した場合に支払われる
保険金
支払額
死亡・後遺障害保険金の全額
後遺障害保険金
補償内容 行事・イベント中の事故によって参加者がケガをし、180日以内に死亡した場合に支払われる
保険金
支払額
死亡・後遺障害保険金の全額×4~100%
(障害の程度により異なる)
入院保険金
補償内容 行事・イベント中の事故によって参加者がケガをし、180日以内に入院した場合に支払われる
保険金
支払額
入院保険金(日額)×入院日数
手術保険金
補償内容 行事・イベント中の事故によって参加者がケガをし、180日以内に手術した場合に支払われる
保険金
支払額
①入院中に受けた手術:入院給付金(日額)×10
② ①以外の手術:入院給付金(日額)×5
通院保険金
補償内容 行事・イベント中の事故によって参加者がケガをし、180日以内に通院した場合に支払われる
(支払い上限に数90日)
保険金
支払額
通院保険金(日額)×通院日数

補償対象となるイベント・行事の種目

区分 行事・イベントの種類
A 日帰り遠足、料理教室、
海水浴、花火大会、盆踊りなど
B 運動会、日帰りキャンプ、
軟式・準硬式野球、マラソンなど
C 硬式野球、サッカー、空手など

保険料の例

区分 レクリエーションの種類 保険料
(1日・1人)
保険金額
A 日帰り遠足、料理教室、海水浴、花火大会、盆踊りなど 30円 死亡・後遺障害保険金:455万円
入院保険金日額:4,000円
通院保険金日額:2,000円
B 運動会、日帰りキャンプ、軟式・準硬式野球、マラソンなど 150円 死亡・後遺障害保険金:460万円
入院保険金日額:4,000円
通院保険金日額:2,000円
C 硬式野球、サッカー、サッカー、空手など 300円 死亡・後遺障害保険金:457万円
入院保険金日額:4,000円
通院保険金日額:2,000円
区分:A
活動種目 日帰り遠足、料理教室、海水浴、花火大会、盆踊りなど
保険料 30円(1人につき、1日あたりの金額)
保険金 死亡・後遺障害保険金:455万円
入院保険金日額:4,000円
通院保険金日額:2,000円
区分:B
活動種目 運動会、日帰りキャンプ、
軟式・準硬式野球、マラソンなど
保険料 150円(1人につき、1日あたりの金額)
保険金 死亡・後遺障害保険金:460万円
入院保険金日額:4,000円
通院保険金日額:2,000円
区分:C
活動種目 硬式野球、サッカー、空手など
保険料 300円(1人につき、1日あたりの金額)
保険金 死亡・後遺障害保険金:457万円
入院保険金日額:4,000円
通院保険金日額:2,000円

なお、上記の現損保ジャパン(旧日本興亜損保)のレクリエーション保険の保険料ですが、設定する保険金額によって保険料が変わります。

同じ区分Aに含まれる種目を行う場合でも、保険金額を上記の例よりも高額に設定すれば、その分保険料は高額になります

保険金の額は契約者となる団体の主催者・代表者が所定の範囲内で自由に決めることができます。

現損保ジャパン(旧日本興亜損保)のレクリエーション保険のパンフレット資料を参考にしたり、保険会社・保険代理店のスタッフへ相談したりして決めましょう。

参加者20名以上の団体が加入可能

レクリエーション保険は、団体向けに用意されている保険商品なので、保険会社ごとに契約対象となる団体の人数が定められています。

現損保ジャパン(旧日本興亜損保)のレクリエーション保険では、参加者人数が20名以上いる団体が条件となります。

参加者人数が20名を下回る場合には、残念ながら現損保ジャパン(旧日本興亜損保)のレクリエーション保険には契約することができないため注意しましょう。

行事・イベントが宿泊ありの場合は契約できない

現損保ジャパン(旧日本興亜損保)に限らず、レクリエーション保険は一般的に宿泊予定のあるイベントや行事を行う場合には契約することができません

よって、日帰りではないキャンプや、スポーツ合宿などは契約対象となりません。

宿泊予定のあるイベント・行事を行う場合には、レクリエーション保険ではなく国内旅行傷害保険に加入するのがおすすめです。

現損保ジャパン(旧日本興亜損保)では国内旅行傷害保険も取り扱っているため、チェックしてみてください。

損害賠償責任保険はついていない点に注意

現損保ジャパン(旧日本興亜損保)のレクリエーション保険は、あくまで参加者がケガをして入院や通院が必要になったり、万が一死亡したり後遺障害が残ってしまったりした場合に備える保険です。

そのため、損害賠償責任保険などその他の補償については、現損保ジャパン(旧日本興亜損保)のレクリエーション保険には含まれていません。

しかし、イベントや行事を開催する際には、損害賠償責任を負うリスクは意外と多く潜んでいます。

たとえば、サッカー大会をしていて参加者ではなく見学者にボールがあたりケガをさせてしまった、遠足の最中に立ち寄ったお店で参加者が商品を壊してしまったなどのケースが挙げられます。

そういったリスクに備えるには、レクリエーション保険とは別にイベント・行事用の損害賠償責任保険に加入する必要があります。

現損保ジャパン(旧日本興亜損保)でもそういった団体向けの損害賠償責任保険が用意されているので、あわせて検討してみてください。

レクリエーション保険以外でケガに備えられる保険商品はある?

レクリエーション保険以外でケガに備えるためには

レクリエーション保険以外でケガに備えるためには

現損保ジャパン(旧日本興亜損保)では、レクリエーション保険以外にもケガに備えることができる保険商品が販売されています。

しかし、補償内容はレクリエーション保険と全く同じというわけはないため、違いをきちんと把握して適切なものに加入する必要があります。

ここでは、現損保ジャパン(旧日本興亜損保)が販売するケガに備えるための保険商品を紹介します。

国内旅行総合保険

現損保ジャパン(旧日本興亜損保)の国内旅行総合保険は、日本国内で旅行に行ったり、スポーツやレジャーを行ったりする際のケガに備えられる保険商品です。

ケガだけでなく、携行品の損害や第三者に対する損害賠償にも備えることができるため、レクリエーション保険よりも補償範囲が広いと言えるでしょう。

ただし、補償範囲が広い分、ケガだけを補償するレクリエーション保険と比べると保険料は少し高めになります。

国内旅行総合保険のメリットとしては、宿泊を伴うイベントや行事でも契約することができる点が挙げられます。

泊りがけの旅程のためレクリエーション保険には契約できない場合の代替案としても使うことができますよ。

個人用傷害所得総合保険「THE カラダの保険」

現損保ジャパン(旧日本興亜損保)のTHE カラダの保険は、日常生活の中で発生したケガに備えることができる傷害保険です。

また、ケガだけでなく第三者に対する損害賠償や、ケガや病気によって働けなくなり所得が減った場合のリスクにも備えることが可能です。

ただしTHE カラダの保険は、イベント一回だけでも契約できるレクリエーション保険と違い、保険期間が1年など長期間に設定されます

そのため、イベント・行事のためだけに契約するには向いていない保険商品です。日常的に運動をよく行うため、普段からケガに対して備えを用意しておきたいという人におすすめです。

万が一参加者がケガをしたときの保険金請求方法

保険金を請求するための手順

保険金を請求するための手順

ここからは、現損保ジャパン(旧日本興亜損保)のレクリエーション保険に加入後、イベント・行事の際に参加者がケガをした場合に保険金を請求する際の方法について解説します。

現損保ジャパン(旧日本興亜損保)のレクリエーション保険で、参加者がケガをして通院・入院の必要がある、または死亡・後遺障害が残るといった状況になった場合には、すぐに損保ジャパンもしくは契約した保険代理店に連絡しましょう。

担当者が、保険金の支払対象になるかどうかを確認し、必要な手続きを進めてくれます。

保険金請求の連絡をする際に注意すべきことは、下記の2点です。

  1. 参加者が保険金支払い対象になるようなケガをしてから30日以内に連絡すること
  2. 保険金請求の連絡をする際、イベントや行事の参加者がわかる名簿を用意しておくこと

レクリエーション保険では、一般的に事故が発生してから所定の期間内に保険会社または保険代理店に連絡をしなければ保険金支払いの手続きを進めてもらえません。

現損保ジャパン(旧日本興亜損保)の場合、30日以内に連絡するように定められていますが、なるべくなら間をあけずにすぐに連絡するようにしましょう

次に、レクリエーション保険の保険金を請求する際には、必ずイベントや行事の参加者が分かる名簿を用意しておきましょう。名簿がなければ保険金を支払ってもらえない可能性もあるため、忘れずに用意してください。

まとめ

今回は、現損保ジャパン(旧日本興亜損保)のレクリエーション保険について解説しました。

日本興亜損保は2010年の経営統合をきっかけに社名が変わり、現在は損保ジャパンとなっています。

現損保ジャパン(旧日本興亜損保)のレクリエーション保険は、ケガだけでなく、特約をつけることで熱中症や細菌性の食中毒にも備えられる便利な保険です。

団体でスポーツやレジャーなどを行う予定の方は、ぜひ加入を検討してみてください。

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