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【2020年に改正あり】10分でわかる!ソフトボールの基本ルールを簡単に解説

ソフトボールの基本ルールを中心に、投手や打者のルールも確認

【2020年に改正あり】10分でわかる!ソフトボールの基本ルールを簡単に解説

大人数でのレクリエーションにもおすすめのソフトボール。野球と似ているイメージだけど、どんなルールか知らない人もいますよね。

ソフトボールは、野球よりゲームがスピーディに進むようにいろんなルールが設けられています。

いろんな年代の方が楽しめるのも魅力の一つ。

今回は、ソフトボールの公式ルールを紹介します。改めてソフトボールのルールを知りたい人や、初心者でソフトボールに興味がある人はぜひ参考にしてください。

ソフトボールの基本

ソフトボールの基本

まずは、ソフトボールの基本的なルールについて見ていきましょう。

人数

ソフトボールは基本的に9人で行うスポーツです。オーダー表には10名まで記載することができます。

10人目の選手は指名打者(DP)として登録が可能。指名打者(DP)はソフトボール独自のルールです。詳しくは後ほど紹介します。

イニング数(試合回数)

野球とは違い、ソフトボールは7回イニングまでです。同点だった場合は、タイブレーク制度を導入しています。

離塁アウト

ソフトボールでは、投手がボールを離すまで塁を離れることはできません。野球のように走者がリードするのは禁止です。

選手が先に塁を離れたと判断されるとアウトになります。

再出場(リエントリー)

ソフトボールでは、スターティングプレイヤーが交代されても、もう一度試合に出場することができます。

ただし、自分が交代した選手と入れ替わるのが条件です。違反すると違反した選手と監督が退場処分となってしまうので気をつけましょう。

タイブレーク制度(延長戦)

7回までと定められているソフトボールでは、8回目からタイブレーク制度が導入されています。

タイブレーク制度では、前回で打撃手だった人が2塁に入り、無死2塁の状況でゲームがスタート。これを勝敗が決まるまで繰り返し行います。

タイブレークでの2塁の走者には、代走を送ることも可能です。

テンポラリーランナー

ツーアウトとなったときに、キャッチャーが出塁していたら、打撃順が最後となる人と交代することができます。

プロテクタやマスクをつけるのに時間がかかるキャッチャーを先に準備させようと始まったルールです。

試合のスピードアップを図るために設けられています。

DP(Designated Player)とFP(Flex Player)

DP(Designated Player)とは、指名打者として10人目に登録できるプレイヤー、FP(Flex Player)は、守備を専門とするプレイヤーです。

DP・FP共に、スターティングメンバーに入れると、再出場が可能になります。

DPは、FPと入れ替わって守備に徹することも可能です。ただし、DPが守備のみ、FPが打撃のみでのプレーはNG。

つまり、DP・FPが入れ替わり、守備と攻撃両方を担うことは問題ありませんが、逆の立場でのプレーは禁止となっているのです。

DPの登録は1人のみですが、登録することで10人でプレーすることができるのは、嬉しいポイントです。

元々、DPは守備や再出場は認められていなかったので、少しややこしく感じるかもしれませんね。

2002年のルール改正により自由度が増したと考えると良いでしょう。分かりづらい人は、正式なルールブックを購入し確認してくださいね。

用具に関する公式ルール

用具に関する公式ルール

次に用具に関するルールを確認していきましょう。

ボールのルール

ソフトボールのボールは、

  • 円周12インチ(30.2~30.8cm)
  • 重さは、6.5〜7オンス(177.5~198.8g)

のものが採用されています。

全日本大会などでは、イエローの革ボールを使用。高校生以下や社会人の練習ではゴムボールが使われることもあります。

バットのルール

ソフトボールでは、

  • バットの長さ:86.4cm(34インチ)以内
  • バットの重さ:1077g(38オンス)以内
  • 太い部分の直径:5.7cm
  • 材質:木、竹、カーボン、合金、セラミックなど

のバットが認められています。

主に金属バットが用いられることが多いです。

加えて、ソフトボールでは、グリップエンドから25.4~38.1cmの範囲に、滑り止めのテープを巻くこともルールとして定められています。

グローブのルール

ソフトボールでは、投手はボールと同じ色のグローブを使うことはできません。似たような色で紛らわしい場合も注意される可能性があります。

また、グローブはどのポジションでも使えますが、ミットは1塁手と捕手のみ使用が可能です。

スパイクのルール

ソフトボールでは、金属やセラミック製スパイク、硬い滑り止めのあるスパイクは、靴底からの高さが1.9cm以内のものと定められています。

また、国際的なソフトボールのルールでは、ユース(19歳以下)は金属スパイクの使用は禁止されています。

加えて、国内でも小中学生やレディース ・一般男子(15歳以上)以上での金属スパイクの使用は禁止しているので、購入の際は気をつけましょう。

まずは、自分の所属しているチームや地域で確認をするのがおすすめです。

ユニフォームのルール

ユニフォームはプレイヤーと監督、コーチのデザインや色は同じでなければなりません。ゼッケンは胸と背中につける必要があります。

他にも、ハーフパンツ・ロングパンツもチームで統一、男子は帽子をかぶるなどが決まっているので、新しくユニフォームを作る際は気をつけましょう。

グラウンドに関する公式ルール

グラウンドに関する公式ルール

グラウンドなど、施設の規定についても見ていきましょう。

競技場の広さ(本塁から外野フェンスまでの距離)

国際ルールでは、

  • 女子:220フィート(67.06m)以上
  • 男子:250フィート(76.20m)以上

と定められています。

しかし、この変更が行われたのが2002年。

国内では、既存施設との兼ね合いもあり、従来の

  • 女子:200フィート(60.96m)以上
  • 男子:225フィート(68.58m)以上

となっている場合もあります。

塁間の距離

ソフトボールは野球より塁間が短く、中学生以上はすべて同じ長さです。

塁間

  • 18.29m

また、小学生は55フィート(16.76m)となっています。

塁間が短く、リードもできないソフトボールでは、盗塁はほとんど成功しないことが多いです。

ダブルベース

ソフトボールでは、塁間が短く、接触による大きな怪我も問題となってました。そこで、事故を減らすためにベースを2つに分けたダブルベースが採用されています。

ベースのサイズ

  • 38.1×76.2cm

ソフトボールのベースは、白色の部分とオレンジの部分に分かれています。

打者は原則としてオレンジベースを駆け抜け、守備は白ベースを使用。

ただし、ホームベースは野球と同じ五角形のベースです。

ホームベースからピッチャープレートまでの距離

ソフトボールのピッチャーからホームベースの距離は体格に合わせて決められています。

  • 女子:43フィート(13.11m)
  • 男子:46フィート(14.02m)
  • 小中学生やシニア、35歳以上の女性:40フィート(12.19m)

また、女子ジュニア(U19/19歳以下の女子)は43フィート(13.11m)に2011年に変更されています。

ピッチャープレートとホームベースの規格ルール

ソフトボールのホームベースとピッチャープレートは、野球と同じサイズでできています。

ピッチャープレート

  • 15.24cm×60.96cmのサイズの長方形

また、ピッチャーサークルは半径2.44mの円。マウンドはなく、野球と違い平坦なままです。

ホームベース

  • ピッチャープレートにに正対する部分:43.18cm
  • 両辺の垂直の部分:21.59cm
  • ファウルラインに沿った五角形の尖った部分:30.48cm

ホームベースは野球と同じ五角形のもので、白いベースのみです。

バッターボックスの規格ルール

ソフトボールのバッターボックスサイズは下記のとおりです。

  • 0.91m×2.13m

野球と違って縦に長く横が短いサイズになっています。

性別や年齢によって違いはありません。

ソフトボールの投手・打者に関する公式ルール

ソフトボールの投手・打者に関する公式ルール

次にプレイヤーのルールについて見ていきましょう。

投手に関する公式ルール

ソフトボールと野球の大きな違いのひとつに、投手の投げ方の違いがあげられます。詳しく見ていきましょう。

投手の投げ方

ソフトボールの投球方法は、下から投げるウィンドミル投法などです。体側のラインに手と手首を通過させる必要があります。

野球のアンダースローとは違い、体側から離して投げることはできません。

ソフトボールの投法は、以下のような種類があります。

ウィンドミル

腕を後ろに引き、その勢いで大きく一回転させて投げます。スピードボールを投げやすく、ソフトボールでも最もポピュラーな投げ方です。
変化球にもキレが出やすいと言われており、多くの投手がウィンドミル投法で投げています。

スリングショット

腕を後ろに引き、その反動で投げる方法です。ウィンドミルのように一回転はさせません。
ソフトボールの基本となる投げ方とも言えます。
スピードが出にくいのでスリングショットで投げる投手は少ないですが、ウィンドミルの球に慣れていると打ちにくい球となるようですよ。

エイトフィギュア

グラブで握ったまま8の字を描き、身体のねじりなどを使って投げる投法です。投手にとっては難しい投げ方ですが、打者にはタイミングが掴みづらく、打ちにくい球となります。
しかし、投球フォームが難しく、エイトフィギュアで投げる投手は少ないです。

ストライクゾーン

ソフトボールのストライクゾーンは、2018年に改正され、打者がバッターボックスに自然に立ったときの「みぞおちから膝の皿底辺」までの間となりました。

打者によってストライクゾーン のサイズは変わりますが、故意にしゃがんでもストライクゾーンが狭まるわけではありません。あくまで自然に構えたときのサイズとなります。

ストライクゾーンの枠内もしくは、枠内ならボールの枠の端がかかってもOK。

例えば、高めのコースは、ボールの上部がストライクゾーン上限に接していてもストライクになります。

20秒ルール

ソフトボールでは、審判がプレイを指示したあと20秒以内に投球することがルールとして決まっています。遅れると1ボール取られてしまいます。

試合のスピードアップを図るために設けられたルールです。

故意四球

故意四球は、投手が審判に申告することで、投げることなく打者を歩かせることができるルールです。投げる負担が減らせ、試合のスピードもアップします。

打者に関する公式ルール

打者に関する公式ルール

ソフトボールでは、打者にもルールがいくつかあります。詳しく見ていきましょう。

打法

塁間が短いソフトボールでは、野球にはない独特の打法がいくつかあります。

スラップ

左打者がセーフティバントに構え、身体を一塁方向に捻ってからボールを打つ方法です。打者は、バントより強いインパクトを与えることができ、打った直後に走り出せます。

セーフティバント

塁間が狭いソフトボールでは多様されることが多いです。いわゆる野球でのバントと同じ。1・3塁手の動きを見ながら飛ばす方向を変える選手もいます。

10秒ルール

ソフトボールには、審判のプレイが宣告されたら、10秒以内に打撃体制をとるルールがあります。

スピーディに試合を進めるために定められたルールです。

ダブルベースを踏むルール

ダブルベースは衝突などの危険を回避するために設けられたルールです。打者が塁を駆け抜けるときは、基本的にはオレンジのベースを踏みます。

ただし、2塁打のときなど、1塁でプレーが行われない場合は、白いベースを踏んで進んでもOK。

この場合、2塁に進む途中で1塁に戻ったら白いベースを踏まなければなりません。

オレンジのベースは、ソフトボール独自の駆け抜けるためのベースなのです。

バッターボックス内のルール

ソフトボールでは、バットを持ってバッターボックスに入ったら、出るのは禁止されています。

野球のように投球の間に出ることはできません。

これも試合をスピーディに進めるためのルールです。

リード禁止ルール

ソフトボールでは、ボールが投手の手を離れるまでベースを踏んでいる必要があります。

野球のようにリードすることはできないので、注意しましょう。

後退り禁止ルール

打者は、守備の選手がボールを持ってタッチをしに来たときに後退りするとアウトになります。

野球ではよく行われるプレーなので、間違える人も多いです。プレーするときは気をつけましょう。

記事まとめ

記事まとめ

ソフトボールは、試合をスピードよく進めるためにいろんなルールがあります。塁間も狭く、躍動感あふれるスポーツです。

野球を見慣れている方は、「ずいぶん早く試合が展開するな」と感じるでしょう。

ルール改正もたくさん行われているので、正式な試合に出るときは、ルールブックや、公益財団法人日本ソフトボール協会のオフィシャルサイトなどで最新のルールを確認したいですね。

参考:公益財団法人日本ソフトボール協会

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