ソフトボールのバットは、ソフトボール専用のものを選ぶ必要があります。ボールの号球によってもサイズを選ばないといけません。
野球とはバットの仕様が違うので、必ずソフトボール専用のものを用意する必要があります。
今回は、ソフトボールバットの規定の確認から、種類なども解説。自分にどんなバットが合うかわからない人は参考にしてください。
ミズノのエックスシリーズやルイスビルスラッガーのカタリストシリーズ、ディマリニなど、プロも使う人気のソフトボールバットも紹介します。
ソフトボールバットとは
初めに、野球バットとの違いを見ながら、ソフトボールのバットの特徴を紹介します。
野球バットとの違い
ソフトボールのバットは、野球より細身で短く軽量となっています。また、ソフトボールのバットは野球と違って、筒状の芯の部分が広いのも特徴です。
材質は金属やカーボン、強化プラスチック、木製などが認められています。
野球より細いバットで大きなボールを打ち返すので、芯に当たりやすく強く打ち返すことが可能です。
小学生や女性など、力がない人でも扱いやすいソフトボールバットも多く販売されています。
野球のバットより手元重心で作られ、打球が遠くに飛ばないよう設計されているソフトボールのバット。
競技スペースの狭いソフトボールに適した形となっています。
初心者でも安心!選び方を解説
それでは、ソフトボールバットの選び方を紹介します。
規定や材質なども紹介するので、初心者の方はぜひチェックしてください。
ボールの号数をチェック
ソフトボールのバットは、ボールのサイズで使えるバットが決まっています。
ソフトボールのボールは、1号から3号まで。それぞれに合うバットを選びましょう。
3号ボール | 3号バットのみ(中学生以上) |
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2号ボール | 1号・2号バットの使用可(小学校高学年) |
1号ボール | 1号・2号バットの使用可(小学校低学年) |
中学・高校生や大人がソフトボールをする場合は、3号のバットを購入してください。
小学生でソフトボールを始める場合は、1号・2号どちらでも使用できるので、成長に合わせて決めると良いでしょう。
ゴムボール専用バットもある
ソフトボールの3号バットには、「ゴムボール専用」と「ゴム・革ボール用」があります。
ソフトボールのルールでは、ゴム用のバットで革のボールを打つことは禁止されています。公式戦用には、「ゴム・革ボール用」のバットを用意しておくと安心です。
ただし、「ゴム・革ボール用」のバットは、2016年より打球が飛びすぎないように規制されています。
公式戦がゴムボールを使う場合は、規制のかかっていない「ゴムボール専用」のバットを使うと飛距離が出やすくなるでしょう。
初心者は「ゴム・革ボール用」と「ゴムボール専用」、どちらのソフトボールバットを用意しておくか悩みますよね。
チームでバットを保有している場合もあるので、購入前に確認してみると良いでしょう。
重さを確認しよう
ソフトボールのバットは、「1.08kg以内」と決められています。さらに、それぞれ規定の重さと長さがあるので確認をしましょう。
3号バット | 長さ81~86cm・重さ620~820g(中学生以上) |
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2号バット | 長さ74~81m・重さ500~630g(小学校高学年) |
1号バット | 長さ74~78cm・重さ530~570g(小学校低学年) |
同じ号数のバットでも重さが変わります。特に3号バットは、重たいものだと800gもあります。
重たいバットは遠心力も出やすく、当たればボールの飛距離が伸びますが、コントロールが難しくなるので上級者向けと言えるでしょう。
力のあまりない女子や子供などは、軽いのがおすすめです。
また、初めは軽めのバットでバッティングを慣らし、コントロールが身についたら重めのバットに切り替えるのも良いでしょう。
バランスを確認しよう
ソフトボールも野球同様に、バットのバランス(重心の位置)を確認して購入する必要があります。
バランスは主に以下の3種類。
- トップバランス
- ミドルバランス
- カウンターバランス
それぞれに特徴があるので、詳しくみていきましょう。
トップバランス
ヘッドに重さが集中しているトップバランス。遠心力が働くバットなので、遠くまでボールを飛ばせます。
プロが使うトップバランスのバットに憧れる人も多いでしょう。
他のバットに比べてスイング時に重量感があるので、慣れるまではコントロールが難しく感じるかもしれません。
コントロールを身につけ、長距離打者として活躍したい人におすすめです。
バットの中心に重心があるミドルバランスのバットは、振りやすく飛距離も伸びるので、初級者から上級者まで人気があります。
初心者で何を購入したら良いかわからないことありますよね。そんなときは、ミドルバランスのバットがおすすめです。
トップバランスよりスウィングしやすいので、一般者向けにも最適。
お店で購入するときは、ソフトボールの経験を伝えて、使いやすいバットを選びましょう。
カウンターバランス
バットの手元に一番近い位置に重心があるカウンターバランス。バットの重さをあまり感じることなく振れるのが魅力です。
長距離打者ではなく、コンスタントにヒットを稼ぐような人に向いています。
ただし、ソフトボール用のカウンターバランスのバットは、あまり作られていません。
まずはミドルバランスのバットを選び、長距離打者や打法によってトップやカウンターバランスのバットを探すのがおすすめです。
プロなら、自分好みのカウンターバランスのバットを作っている人もいるかもしれませんね。
材質による違いもチェック
ソフトボールのバットはいろんな素材で作られており、素材によって特徴が違います。詳しくみていきましょう。
FRP製(繊維強化プラスチック)
プラスチックにガラスやカーボンなどの繊維を混ぜて、強度を強化しているFRP製のバットは、軽くて扱いやすいです。
丈夫で錆びないので管理も簡単。カラーリングもしやすく、色鮮やかなバットが多いのも特徴です。
反発性も高いので、ボールの飛距離も伸びるでしょう。
超々ジュラルミン製
超々ジュラルミンは、アルミ合金の一つで、軽くて強度に優れているバットです。
反発性も強いので、ヒットしたボールは遠くまで飛びます。
価格も比較的やすいものが多く、購入しやすいでしょう。
複合バット
複合バットは、いろんな素材の良い部分を組み合わせて作られています。芯を硬いFRP素材など、表面をウレタンなどの柔らかい素材で覆っている複合バット。
高い反発力のある素材の力や、ボールの変形を防ぐ柔らかい素材を活かしています。
新しい素材などを使っているので値段が高めですが、飛距離を稼ぎたい人におすすめです。
プロの選手は複合バットを使っている人が多いと言えるでしょう。
【ミズノ・ローリングスなど】ソフトボールバットおすすめ7選
それでは、おすすめのソフトボールバットを紹介します。
プロも選ぶミズノのエックスシリーズや、ルイスビルスラッガーのカタリストシリーズなどの人気のシリーズは、毎年最新作が登場するのでぜひチェックしてください。
ミズノ(MIZUNO)ソフトボール用X
素材 | FRP製 |
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サイズ | 83cm〜86cm |
重さ | 680g〜720g |
バランス | トップバランス |
プロも愛用するミズノのソフトボールバットは、本格的にソフトボールをプレーする人におすすめです。
エックスシリーズは、プロがイメージする硬い打感と力強い弾きを追求しています。
最新の素材を使って、ミズノの長年の技術を活かしたバットです。
トップバランスなので、長距離打者に向いています。700g以上は10gごとに重さが変わるので、振り抜き感の違いで選べますよ。
最新シリーズをぜひチェックしてください。
ルイスビルスラッガー(Louisville Slugger)カタリスト3 ゴム3号
素材 | 100%パフォーマンスコンポジット |
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サイズ | 83cm〜86cm |
重さ | 640g〜770g |
バランス | セミトップ・トップバランス |
ソフトボールプレイヤーに定番のルイスビルスラッガーのカタリスト。
最新作のカタリストは、カーボンの編み方を改良して、パフォーマンスを向上しています。打球部のしっかりとした打感と打球初速のアップを実現。
ルイスビルスラッガーのカタリストも種類が豊富です。革・ゴム3号のシリーズもあります。
ジュニア向けに、2号サイズのカタリストシリーズも販売。
カタリストも毎年新しいシリーズが出てきます。最新モデルもぜひチェックしましょう。
ローリングス(Rawlings)FLYING MACH LT
素材 | 超々ジュラルミン |
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サイズ | 83cm〜84cm |
重さ | 570g〜580g |
バランス | ミドルバランス |
ソフトボール初心者でも手に取りやすいローリングスのフライングマッチシリーズ。
超軽量でコントロールしやすいミドルバランスのバットです。価格的にも購入しやすいのも魅力です。
ゴム3号用のバットのみなので、革も使えるものを探している方は注意が必要です。
色のバリエーションもあるので、好みの一本を見つけたいですね。
ミズノ(MIZUNO)ソフトボール用チャージ
素材 | 超々ジュラルミン |
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サイズ | 82cm・84cm |
重さ | 650g・660g |
バランス | ミドルバランス |
その他 | ゴムボール専用 |
ミズノからも金属製のバットが発売されています。ボトル型のソフトボールらしいバット。
ミドルバランスなので、初心者にもおすすめです。
ただしゴムボール専用なので、試合で革ボールを使うときなどは使えません。
金属製のバットは他にも、アルミ合金のスカッドシリーズや、1・2号用のソアテックなどもあります。
一度手にして、重さや持ち手の感覚などを確認しましょう。
SAKURAI(サクライ貿易) プロマーク金属製バット
素材 | アルミ合金 |
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サイズ | 84cm |
重さ | 680g〜720g |
バランス | ミドルバランス |
その他 | ゴムボール専用 |
サクライ貿易は、機能性を追求した日本のスポーツブランドです。
プレイヤーの思いを反映させた道具を作りたいと、常にプレイヤーに耳を傾け、最先端の技術を駆使。
国内ブランドだからこそ高機能で安い価格のバットを実現しています。
他にも少年用の2号バットも販売。軽くて振りやすいのが特徴です。
コンパクトなスウィングでテクニカルヒッターを目指しませんか?
ゼット(ZETT)ソフトボールバットブラックキャノン
素材 | FRP製 |
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サイズ | 83cm〜84cm |
重さ | 660g〜670g |
バランス | ミドルバランス |
その他 | ゴムボール専用 |
ゼットもソフトボールでは利用者の多いスポーツブランド。
ブラックキャノンは、エアバックが内蔵され、瞬時に現れる反発力や、多重構造での高速打球の実現しています。
爽快で確かな手応えを感じるバットとして人気です。
柔らかく、押し込めるような感覚は、エアバックが内蔵されたブラックキャノンだからこそ得られるのかもしれませんね。
ミズノにも引けを取らないバットですよ。
ディマリニ(DeMARINI)フェニックス
素材 | カーボン |
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サイズ | 84cm〜86cm |
重さ | 710g〜750g |
バランス | トップバランス |
その他 | 革・ゴムボール専用 |
プロのトップ選手も使う、日米で共同開発したディマリニ(DeMARINI)のバット。
硬く弾く打感がある、ディマリニオリジナルコンポジット素材と4層構造の打球部は、優れたトランポリン効果も発揮してくれます。
ディマリニのバットは、チームでまとめて購入するなどの実績もあります。
次のトレンドに上がってくる可能性も。プロ選手も使うバットを手にしてみたいなら、ディマリニを選んでみませんか?
ジュニア用にディスタンス2号用も販売されているのでチェックして見てください。
ジュニアにおすすめ
ソフトボールは、子供たちの習い事としても人気があります。
小中学生で初めてソフトボールをプレーをするなら、とにかく軽くてスウィングしやすいバットがおすすめです。
ミズノの2号軽量モデルなら、460gからあります。慣れてきたら、重さのあるバットに変更するのも◎。
ソフトボールのチームに入ったなら、初心者向けのバットは用意されている可能性もあるので、始めに確認すると良いでしょう。
プロを目指す子供たちの夢を応援してあげたいですね。
記事まとめ
ミズノやルイスビルスラッガー、ディマリニといろんなメーカーがあるので、どれが良いか迷ってしまいますよね。
他にも、アシックスやEaston(イーストン)、SSKなどからも販売されています。
ソフトボール初心者は、ミドルバランスと軽さを重視して選びましょう。
チームに入れば、練習用や試合用のバットなどを用意していることもあるので確認してくださいね。
試してから購入を考えても良いかもしれませんね。