「高齢者が簡単に楽しめるレクリエーションって何があるかな?」
「座ったままでもできる遊びがあれば知りたいな。」
高齢者向けのレクリエーションを考えるとき、このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
高齢になると体を動かす機会が減りがちですが、高齢者向けの無理なくできるレクリエーションを取り入れることで、楽しみながら健康維持にもつながります。
この記事では、座ったままできる気軽なレクリエーション16選を紹介します。
脳の活性化や体力維持に役立つものが多く、健康にも役立つので、興味のあるものから試してみてください。
座ったままできる!高齢者向けの簡単レクリエーション16選
座ったままでできる簡単なレクリエーションは、体力に自信がない方や、車椅子の方でも気軽に楽しめる内容ばかりです。
高齢者でも気軽に楽しめるものを16種類集めたので、気になるものをさがしてみましょう。
いぬねこで脳トレ
いぬやねこの鳴き声をヒントにした、瞬発力を鍛えるゲームです。
動物の名前を聞いたら鳴き声を、鳴き声を聞いたら動物の名前を答えましょう。
例えば、「ワン!」と言われたら「いぬ」と答え、「ねこ」と言われたら「ニャー」と返します。
いぬとねこだけでも楽しめますが、種類を増やすとさらに難易度が上がります。
「コケコッコー!」と言われたら「にわとり」、「ブーブー!」と言われたら「ぶた」と答える要領です。動物の種類を増やすことで、ゲームの難しさを調整できます。
鳴き声の種類を増やしたり、リズムを速くすると難易度が上がりますが、基本ルールはシンプルなので高齢者でも気軽に楽しめます。
ペーパーボール投げ
新聞紙を丸めて作ったボールを箱に投げ入れる簡単なゲームです。
軽いボールを使うため、高齢者でも安心して楽しめます。
紙のボールは軽く、思い通りに飛ばないことがあるため、狙った場所に入れるのが意外と難しくなります。
その分、成功したときの達成感が大きく、「もう一回挑戦したい!」という気持ちが自然と湧いてきます。
寝たきりの方や車椅子の高齢者でも簡単に参加でき、成功したときは周囲で拍手するなどすれば、交流のきっかけにもなります。
プレゼント詰めゲーム
小さな箱をプレゼントに見立て、どれだけ高く積めるかを競う簡単なゲームです。
手元が狂うと積み上げたプレゼントが崩れてしまうので、バランス感覚や手の動きの調整が求められます。
箱の大きさをバラバラにすると難易度が上がり、より慎重な動作が求められます。
また、チームで協力してタワーを作るルールにすると、自然と会話が生まれ、協力しながら取り組む楽しさも味わえます。ルールがシンプルなので、誰でもすぐに参加できるのが魅力です。
はちゃめちゃ風船バレー
テーブルをはさんで向かい合い、相手の陣地に風船を打ち込む簡単なゲームです。
風船を目で追いながら手を動かすことで、軽い運動になり、自然と体を動かす機会が増えます。
さらに風船の数を増やすと、より素早い反応が求められ、ゲームのテンポも上がります。
人数が多いほど盛り上がるので、にぎやかで笑顔あふれる時間を過ごせるでしょう。ルールがシンプルなため、高齢者でも簡単に参加でき、レクリエーションとして最適です。
きんぎょゲーム
水に浮かべた魚をネットですくう簡単なゲームです。
力を入れすぎるとすくえないため、慎重な手の動きが求められます。
1回のプレイ時間が短く、テンポよく進むので、集中力が続きやすく、飽きずに楽しめます。
個人戦だけでなく、チーム戦にすることで、高齢者同士で協力しながら楽しめるでしょう。
また、ピンポン玉やほかの小さな浮遊物を使うと、ゲームに変化を加えられます。簡単に準備でき、夏祭り気分を味わえるのも魅力です。
シートバレー
100円ショップで購入できる、サンシェードを使ったバレーボール風のレクリエーションです。
遊び方は以下の通りです。
- サンシェードを2枚つなげて簡易的なバレーコートを作る。
- 高齢者の参加者は椅子に座ったまま、つなげたサンシェードの端を持ち、ビーチボールをその上で転がす。
- サンシェードにはテープで陣地を決め、制限時間終了時にボールがどちらの陣地にあるかで勝敗が決まる。
座ったままできるため、体力に自信がない高齢者でも安心して参加できるレクリエーションです。
バウンドキャッチボール
机を使ってボールをバウンドさせながらパスを回す、高齢者向けのレクリエーションです。
参加者は机を囲んで座り、スタッフが柔らかいゴムボールを1人に渡します。
その人はボールを机でバウンドさせ、次の人へパスします。
これを繰り返し、できるだけ長く続けることを目指します。
慣れてきたら、ボールを2個に増やして難易度を上げることも可能です。
簡単な動作なので、高齢者でも参加しやすく、リズムよく続けることで反射神経を鍛えられます。
まきまきりんごゲーム
指先を使って集中力を高める、高齢者向けのレクリエーションです。
りんごや小さなボールをひもにくくりつけ、参加者はそのひもを巻き取ってりんごを手元に引き寄せます。早く巻き終わった人が勝ちです。
座ったままでもできるため、足が不自由な人も気軽に参加できます。
また、指先の細かい動きや腕の筋力を鍛えることにつながるため、リハビリの一環としても役立ちます。
高齢者が集中して取り組めるので、達成感を得やすいレクリエーションです。
文字シャッフルゲーム
頭を使いながら楽しめる、脳トレ系の高齢者向けレクリエーションです。
スタッフがランダムなひらがなをいくつか提示し、それを並び替えて正しい言葉を作ります。
例えば、「ん・ご・は」なら「ごはん」というように、正しい言葉を考えてもらいます。
簡単なものから少し難しいものまで用意すると、幅広いレベルの高齢者が楽しめるレクリエーションです。
言葉遊びとして盛り上がるだけでなく、考えることで脳が活性化する効果も期待できます。
さかさ文字ゲーム
上下左右が逆さまに書かれた文字を見て、何の文字か当てるゲームです。
ひらがなが反転すると見慣れない形になり、じっくり観察しながら正しい文字を考えることで、認知機能を鍛える効果も期待できます。
一文字だけでなく、単語全体をひっくり返して読むルールを加えると、さらに頭を使うレクリエーションになります。
例えば、「こんにちは」を逆さにした文字を見て、正しく読めるか挑戦するのも面白いでしょう。ほかには漢字を加えて反転させれば、さらに難易度を上げることもできます。
このゲームをする際は、事前にパソコンなどで文字を反転させてカードを作っておくと、スムーズに準備できます。
高齢者でも座ったまま気軽に楽しめるため、取り入れやすいレクリエーションです。
うちわでパタパタゲーム
うちわを使って、お花紙を集めるレクリエーションです。
腕を動かすので、高齢者にとって自然と上半身の運動になります。
遊び方はシンプルです。テーブルの上に小さく丸めたお花紙をたくさん置き、うちわであおいでテーブルの上のかごに集めます。
制限時間を設けると、さらに白熱した展開になります。例えば、時間内にどれだけ集められるかを競うと、夢中になって取り組めます。
お花紙が飛びすぎないように、テーブルの端に仕切りをつけるとやりやすくなります。
また、うちわを振る際に隣の人とぶつからないよう、適度な距離をとることも大切です。
手拍子レク
リズムに合わせて手拍子を打つレクリエーションです。
指や腕を動かすことで、高齢者の脳の活性化も期待できます。
手を叩きながら1から5まで数えたり、数に合わせて手の動きを変えたりします。簡単な動きでも、リズムに合わせようとすると、予想以上に集中力が必要となり、難しく感じるかもしれません。
「1回手を叩いた後、指を1本立てる」「2回叩いた後、指を2本立てる」といったルールを加えると、さらに楽しくなります。
手拍子のリズムを変えたり、テンポを速くしたりすると、より難易度が上がります。
また、音楽に合わせて行うようにすると、高齢者でも楽しく参加しやすいレクリエーションになるでしょう。
後だしジャンケン
相手の出した手を見て、勝つ手を出す簡単なレクリエーションです。
「じゃんけんぽん!」のかけ声に合わせ、先に親が手を出します。その後、子がそれを見て勝てる手を出します。
例えば、「グー」に勝つには「パー」を出す必要があります。
通常のジャンケンとは違い、どの手を出せば勝てるのを判断するのに頭を使う必要があり、高齢者の脳のトレーニングになります。
また、ゲームの途中で「今度は負ける手を出す」とルールを変更すると、さらに頭を使う簡単なレクリエーションになります。
簡単なルールで覚えやすくだれでも気軽にできるので、慣れてきたらスピードを上げて挑戦してみましょう。
乗り物リズムゲーム
リズムに乗りながら、乗り物の名前を言うことで集中力を鍛える簡単なゲームです。
まず、参加者が「乗り物の名前」を順番に言います。例えば、「バス」「電車」といった具合です。そして、名前を言った後に全員で「パンパン」と2回手を叩きます。
ただし、「乗り物ではない言葉」が出た場合は、手を叩いてはいけません。
例えば、「ベッド」や「りんご」などが出たときは、手を叩かずに静かに待ちます。
このゲームは、リズム感と集中力を鍛えながら、高齢者同士のコミュニケーションも深まる楽しい遊びです。
慣れてきたら、「動物の名前」や「食べ物の名前」でやってみるなど、バリエーションを増やすとさらに楽しめます。
逆さかるた
通常のかるたとは違い、答えを逆さに言うルールの簡単なゲームです。
普通のかるたと同じように、札を見て答えますが、出てきた言葉を逆さに発音するのがこのゲームのルールです。
例えば、「すいか」の絵があれば「かいす」と言い、「きつね」なら「ねつき」と答えます。
簡単な単語から始めると、高齢者の方もすぐに慣れることができます。
最初は少し戸惑うかもしれませんが、考える力を使うので脳の活性化にもなります。
たくさんの札を取った人が優勝となるので、競争心も刺激され、みんなで楽しく盛り上がれます。
ごめんなさい&バンザイジャンケン
ジャンケンに動作を加えることで、楽しく体を動かせる簡単なゲームです。
ジャンケンをして勝った人は、「バンザイ」と大きな声で言いながら両手を挙げます。
負けた人は「ごめんなさい」と言いながらしょんぼりとした仕草をします。
シンプルなルールですが、意外と難しく、間違えたときには笑いが生まれるので、レクリエーションが盛り上がります。
さらに、逆のルールにして、負けた人が「バンザイ!」と言うバージョンにするのもよいでしょう。さらに間違いやすくなり、よりゲームが盛り上がるでしょう。
高齢者にとって簡単にできるレクリエーションが重要な理由

高齢者向けのレクリエーションは、複雑な内容ではなく、簡単にできることが大切です。
なぜ簡単にできることが重要なのか、3つの理由を説明していきます。
身体能力や認知機能にかかわらず取り組める
簡単なレクリエーションの大きなメリットは、さまざまな身体状態や認知レベルの方が一緒に楽しめることです。
高齢になると体力や判断力に差が出てくるため、誰でも参加しやすいものを選ぶことが大切です。
例えば、簡単な手遊びや歌に合わせた動きなら、座ったままでも取り組めるので、多くの高齢者が参加しやすくなります。
達成感を味わいやすくなる
簡単にクリアできるレクリエーションにすることで、高齢者が達成感を味わいやすくなるのも大きなメリットです。
得点をつけるゲームや、完成した作品をみんなで褒め合う活動を取り入れると、自信につながり、「またやりたい」という意欲が生まれます。
一方で、難易度が高すぎると、途中で諦めてしまう可能性があるため、楽しみながら達成感を得られるレベルに調整することが大切です。
準備が簡単で日常的に取り入れやすい
レクリエーションは、特別な準備をしなくてもできるものが理想的です。
日常的に取り組める内容であれば、習慣として定着しやすくなります。
例えば、新聞紙を丸めたボールを使ったゲームや、簡単なクイズなど、身近なものを活用したレクリエーションは準備が少なくて済みます。
また、スタッフや家族が負担を感じにくい内容なら、定期的に実施しやすくなります。
まとめ
この記事では、高齢者の方々が楽しめる、簡単にできるレクリエーションをたくさん紹介しました。
どれも特別な道具や準備がいらない、すぐに始められるものばかりです。
特に、座ったままできる遊びや手軽な道具を使ったゲームは、幅広い方に参加しやすく、続けやすいのが魅力です。
簡単なレクリエーションを取り入れることで、日常に楽しみが増え、身体の機能維持や脳の活性化につながります。
また、交流の機会も増え、人とのつながりを深めるきっかけにもなります。
まずは、できそうなレクリエーションを試してみることから始めてみましょう。
無理なく続けられる遊びを見つけて、楽しく健康的な時間を過ごしてください!
そして、レクリエーションを安心して楽しむために、みんレクの「レクリエーション傷害保険」も活用できます。
1日1名あたり約29円〜と手頃な保険料で、イベント前日まで申込OK。
熱中症や食中毒も補償され、ネットで簡単に申し込めます。
レクリエーションを企画する際に、活用を検討してみてはいかがでしょうか?