日本の学校では、一年中何らかの学校行事(がっこうぎょうじ)が行われていますが、それらにはどのような目的や意味があるのでしょうか。
子どもや生徒が楽しんで参加しているものもあれば、儀式的なものまでさまざまな種類がありますが、実はそれぞれ子どもや生徒の成長や発達において大切な目的があります。
辞書で「がっこうぎょうじ」という言葉を検索すると、難しい用語が並び大変難解なもののようなイメージを受けます。
そこでこの記事では、日本で行われている学校行事とはどのような意味・目的があるのかについてわかりやすく解説していきます。
学校行事とは-目的を知ろう
小学校や中学校、高校などでは、一年間を通してさまざまな学校行事が行われていますが、それらの活動にはきちんとした意味・目的が定められています。
文部科学省の「学習指導要領第5章『特別活動』」によると、学校行事とは次のような目的があると記載されています。
学校行事を通して,望ましい人間関係を形成し,集団への所属感や連帯感を深め,公共の精神を養い,協力してよりよい学校生活を築こうとする自主的,実践的な態度を育てる。
つまり学校行事とは、子どもや生徒たちが良い人間関係を作り、自分が集団の一員であることを自覚し社会のルールを学ぶことで、よりよい学校生活を送るように自ら努力することを目的としています。
学校行事とは-5つの活動内容
学校行事には多様な活動内容のものがありますが、クラスごとや学年ごとに活動するものや学校全体として活動するものがあります。
学校生活を秩序あるものにしたり、子どもや生徒の成長に必要な変化を与えたりすることで、学校での生活をより充実・発展させるために役立てられています。
さまざまな学校行事は、学習指導要領において大きく5種類の行事内容に分けられ、それぞれ指導・教育上の目的が定められています。
学校行事とは①:儀式的行事
儀式的な学校行事とは、学校生活に意義のある変化や節目を付けて、厳粛かつ清新な気分を味わうとともに、新しい生活の始まりにつながるような活動をすることを目的としています。
具体的な学校行事には、入学式や始業式、卒業式や終業式などの式典関連があります。
学校行事とは②:文化的行事
文化的な学校行事とは、日常の学習活動の成果を発表することで、より向上心を高めることや、文化や芸術に親しむことなどを目的として行われます。
具体的な学校行事には、学習発表会、合唱祭(音楽祭)、学芸会、展覧会などがあります。
学校行事とは③: 健康安全・体育的行事
健康安全・体育的な学校行事とは、心身の健全な発達や健康の保持・増進といったことについての理解を深めること、災害や事故などから身を守るための行動や集団行動のルールを体得すること、運動を楽しむ態度や運動への関心を育成すること、責任感や連帯感を養うこと、体力を向上させることなどを目的として行われる行事です。
具体的な学校行事としては、身体測定、運動会(体育祭)、水泳大会、避難訓練などがあります。
学校行事とは④: 旅行・集団宿泊的行事
旅行・集団宿泊的な学校行事とは、ふだんとは異なる生活環境において知識を広め、自然や文化などに親しむことや、集団生活の送り方や公衆道徳関連の適切な体験ができるような活動を行うことを目的として行われます。
具体的な学校行事としては、宿泊学習、修学旅行、遠足、校外学習などがあります。
学校行事とは⑤: 勤労生産・奉仕的行事
勤労生産・奉仕的な学校行事とは、勤労することの尊さや創造することの喜びを体感し、進路や職業にかかわる知的好奇心をそそるような体験をすることを目的とする行事です。
また、助け合うことの喜びを体得し、ボランティア活動といった社会奉仕の精神を養うことも目的としています。
具体的な学校行事には、ボランティア活動や学校行事の準備、学内の美化運動などがあります。
学校行事には「レクリエーション保険」で補償を付けよう
学校行事とは、子どもや生徒の成長や発育にとって大切な目的のもとに行われるものなので、万が一の場合の補償もしっかりと備えておく必要があります。
学校行事の中には、運動会や体育祭などケガをしてしまうリスクのある行事もあり、参加者のケガに備えるためには「レクリエーション保険」への加入がおすすめです。
学校行事に参加する子どもや生徒、教師、保護者などが被保険者となり、学校行事中にケガを負った場合に治療費などの補償を受けることができます。
また、レクリエーション保険によっては「熱中症危険補償特約」を付けると、熱中症により病院で治療を受けた場合や、死亡または後遺障害が残った場合などに保険金が支払われます。
さらに、「賠償責任補償」特約を付けることで、学校行事に参加している見学者などの第三者に損害を与えてしまい、法律上の賠償責任を問われた場合に補償を受けることができます。
学校行事とは子どもや生徒にとって大切なものである以上、ケガなどのリスクにはレクリエーション保険で備えておくと安心です。
この記事のまとめ
学校行事とは、学習指導要領で定められているように、目的や意味によって5項目に分けられており、それぞれ子どもや生徒の成長や発達に役立てられています。
子どもや生徒に儀式的な節目をつけさせること、文化や芸術に親しむこと、健康・安全についての知識を付けること、集団生活や社会のルールにしたがって生活すること、勤労の喜びを知ることといった目的があります。
学校行事を安全に行うためにはケガなどのリスクに備える必要があり、「レクリエーション保険」への加入がおすすめです。
1年単位での加入も可能なので、子どもや生徒の安全のためにもぜひ検討してみましょう。