いろんなゲームを用いて、参加者を楽しませるレクリエーションは、気分転換や交流に最適です。レクリエーションは、初めての人同士の交流にもおすすめ。
レクリエーションは、英語のrecreationが語源です。介護の現場や学校、社内と実に様々な場所で行われています。
交流をしてもらう以外にも、身体能力の向上や脳の活性化を目的にすることも。
室内でできるゲームや外で行うものなど、子どもから大人まで楽しめるゲームがたくさんあります。
今回は、レクリエーションとその目的について見ていきましょう。
レクリエーションとは
レクリエーションとは、「元気を回復する」recreationが語源となっている言葉です。また、recreationには、「再創造」の意味もあります。
レクリエーションは、元気を回復するために行う娯楽や休養のこと。気晴らしや気分転換できるような趣味やスポーツもその範囲に含まれます。
知的ゲームや簡単な運動、座ってできるアクティビティなど、レクリエーションは実に種類が豊富です。
レクリエーションは、精神科作業療法などふれあいを通して社会性を保つためなどにも行われています。
様々な目的にあったレクリエーションを考え、参加者に楽しんでもらうことが重要なポイントです。
例えば、介護の現場なら、お年寄りに気分転換やリフレッシュしてもらうために。社内でなら、スタッフ同士の交流と結束を目的に行ったりしますよね。
多くの参加者は、どのような目的で行われているか知らずに参加していることもあります。
イベントを提供する側なら、その目的に向かって行けるよう参加者をサポートしたいですね。
レクリエーションの目的やメリットとは
次に、レクリエーションの目的やメリットについて見ていきましょう。
身体能力の向上や維持
レクリエーションには、軽い運動やバランス運動なども含まれます。身体能力の向上や維持を目的とし、主に介護の現場や学校などで行われます。
子ども向けなら、ボールを使ったアクティビティなども楽しいでしょう。また、高齢者向けなら、ストレッチや簡単なトレーニングなどもおすすめです。
普段使わないでいると、身体能力は衰えてしまう可能性も。楽しみながら、身体を使ってあげたいですね。
コミュニケーションの促進
コミュニケーションを促すために最適なレクリエーション。学校や社内、介護の現場など、いろんな場面で実施されています。
自己紹介できるように、好きなものを書いて照らし合わせる言葉遊びなどもおすすめです。
レクリエーションを通して、初めての人同士の緊張を解きほぐし、交流をしやすくすることもできますよね。
また、家に篭りがちな高齢者には、社会生活の維持にもつながるでしょう。
気分転換やリラックス効果
自宅に篭りがちになったり、交流が少なくなってしまったりと、今までは高齢者の問題とされていました。
しかし、最近はコロナの影響もあり、家に篭りがちになっている方もいらっしゃいます。
家の中でもできる簡単な運動やゲームは、気分転換にも最適。人との交流はリラックス効果も促してくれるでしょう。
日々の生活にメリハリをつけるためにもレクリエーションを取り入れてみては?
脳の活性化
知的ゲームや数字ゲームは、高齢者の脳の活性化にもおすすめです。脳を使うゲームは、認知症予防にも◎。
もちろん子ども向けの脳トレのゲームなどもあります。家族で挑戦してみるのも面白いでしょう。
最近は漢字を書けなくなっている人も多いです。子どもと一緒に漢字の書取りゲームなども良いかもしれませんね。
【ケース別】おすすめのゲームと楽しんでもらうためのポイント
ここでは、それぞれのケースでどんなレクリエーションがおすすめかを紹介します。
レクリエーションは、ゲームの種類と目的を照らし合わせて選びましょう。
どんなゲームを行ったら良いか、悩んでいる人は参考にしてください。
介護施設・高齢者施設
老人ホームや介護施設では、介護士と利用者の交流を目的にしたり、身体機能や脳の活性化を目的にしたりするレクリエーションが選ばれることが多いです。
また、介護士がサポートをする場合は、身近なアイテムを使ったゲームや室内でできるゲームを考えると良いでしょう。
篭りがちで一人ぼっちにならないよう、会話を促すゲームもおすすめです。
介護施設・高齢者施設でおすすめのゲーム
ゲーム | 効果 |
---|---|
室内ボーリング・風船バレー・玉蹴り・新聞リレーなど、簡単なスポーツ | 身体能力の維持やコミュニケーションをUP |
書道・折り紙・塗り絵・料理 | 指先を動かすことでの脳の活性化や作る喜びで達成感をUP |
パズル・トランプ・謎なぞ | 脳の活性化を促し認知症を予防する |
音楽・ストレッチ・ヨガ・森林浴 | リラックス効果や心身のリフレッシュ |
高齢者に楽しんでもらうポイントとは
介護の現場では、自分より年齢が上の人にゲームを楽しんでもらいますよね。
単純なゲームだと、自尊心を傷つけてしまう可能性もあります。ゲームの難易度を調整し、年上を敬う気持ちを持って接しましょう。
また、料理や習字などは経験豊富な方がいらっしゃるので、教えてもらうように接すると良いかもしれませんね。
身体を動かすレクでは、体調不良や転倒などのケガにも注意が必要です。
しっかりとわかりやすく声をかけるなど、高齢者でも楽しめるよう配慮することを大切に。
学校
学校では、低学年から高学年までが楽しめる様々なレクリエーションが行われています。
少人数でできるものから団体戦でできるゲームなど、年齢が違っても楽しめることはたくさんありますよね。
コロナの影響で、三密を避けたアクティビティやスポーツなども考えられています。
ゲーム | 効果 |
---|---|
クロスワードパズル・連想しりとり | 仲間意識や集中力のUP |
後出しジャンケン・ジェスチャーリレー | クラスの雰囲気作りやコミュニケーションUP |
風船バレー・ダンス・鬼ごっこ・音楽・課外活動 | 運動不足解消や気分転換に |
子供たちに楽しんでもらうポイントとは
子供たちとレクリエーションを行うときは、引っ込み思案な子などをサポートして、みんなが参加できるように配慮しましょう。
グループで協力してクリアする謎解きなども人気です。
高学年なら、授業にも関連するアクティビティもおすすめ。英語での連想ゲームやワードウルフなどにチャレンジしてみては?
社内イベント
社内イベントは、会社の福利厚生の一環で行われることもあります。日本では、会社内でも、お祭りや運動会を行うこともありますよね。エンターテイメントの要素があると参加者も喜ぶでしょう。
春のお花見などは交流会としても最適です。
近年は社員旅行などは嫌煙されがちですが、素敵なホテルで実施するなどしても良いかもしれませんね。
ゲーム | 効果 |
---|---|
お花見・お祭り・運動会・社員旅行・音楽祭 | 社内の交流・団結力UP |
ワードウルフ・人狼ゲーム・ビンゴ大会 | リフレッシュ・コミュニケーションUP |
謎解き・宝探し | チーム力の向上・一体感の強化 |
社員たちに楽しんでもらうポイントとは
レクリエーションを社員たちに楽しんでもらうポイントは、行う目的をはっきりと伝えることです。
部署で分けてチームの団結力をアップしたり、違う部署同士で組んでいろんな意見を言い合ったりすることもできます。
しかし、社内レクリエーションでは、「気遣い」をしないといけないことが多いので、参加を渋る人も少なくありません。
まずは、会社の若い人同士の交流会や同期会を実施してみると良いでしょう。
目的を知っているのと知らないまま行うのでは、参加する側の意識も違ってくるので、はっきりと伝えてみるのもポイントです。
まとめ
レクリエーション(recreation)は、普段行わないコミュニケーションの一つです。
レクリエーションをきっかけに新しい関係を気付いたり、相手のことを知ることができます。
どんなレクリエーションを選んだら良いか迷っている人は、レク事典などの書籍もあるので、参考にしてみると良いでしょう。