デイサービスや老人ホームなどの介護施設では、利用者を楽しませながら脳の活性化を図るために「脳トレ」がレクリエーションとして導入されているケースが少なくありません。
「なぜレクリエーションに脳トレが必要なのだろうか」「どんな脳トレが効果的?」などの疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、介護施設の高齢者に脳トレが必要な理由や頭を使うレクリエーションを実施する際の注意点、おすすめの脳トレレクリエーション7選をご紹介します。
ぜひ本記事を参考にして、介護施設で行うレクリエーションに効果的な脳トレを取り入れてみましょう。
認知症予防に効果アリ!高齢者向け脳トレレクリエーション7選

介護施設で実施する脳トレにおすすめのレクリエーション7選をご紹介します。
老人ホームやデイサービスなどの介護施設で積極的に取り入れましょう。
大きな数字はどっち?ゲーム
2つの簡単な計算式を見て、制限時間内に「どちらの答えが大きいか」を選ぶ脳トレレクリエーションです。
計算と比較判断を同時に行うため、注意力と情報処理の切り替えが起きやすく、短時間でも集中しやすい形式です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 準備物 | 計算問題(プリント・ホワイトボード・スライド・動画の静止画でも可) タイマー |
| 人数目安 | 1人〜大人数まで対応 |
| 所要時間 | 5〜15分 |
進め方
ルールはシンプルですが、説明が長いと置いていかれる方が出やすいです。
最初の1〜2問は練習にして、職員が一緒に解きながらテンポを整えます。
慣れてきたら5秒制限で進め、区切りの良いところで休憩を挟みます。
- AとBの計算式を提示します(できれば大きく表示します)。
- 「よーいスタート」でカウントを始め、5秒考えてもらいます(最初は8〜10秒でもOKです)。
- 「Aが大きい」「Bが大きい」で挙手または声で答えてもらいます。
- 答え合わせをして、計算過程は短く補足します。
- 次の問題へ進み、10問程度で一区切りにします。
答える方法(挙手か声か)を固定すると混乱が減ります。
詰まりが増えたら制限時間を戻して回復させます。
難易度の調整
同じルールでも、計算式の作り方と制限時間で負担が大きく変わります。
最初は「解ける人が多い」設定にして、反応が良ければ少しずつ上げます。
沈黙が増える手前で調整するのがコツです。
| 調整レベル | 具体的なやり方 |
|---|---|
| やさしくする | 一桁の足し算・引き算だけにする AとBの差を大きくする 制限時間を8〜10秒に延ばす |
| 少し上げる | 掛け算を混ぜる 繰り上がりを入れる 制限時間を5秒→3秒にする 10問連続でテンポを上げる |
| 参加しやすくする | 二択カード(A/B)を用意し、指差しで答えられるようにする |
正解率より「考えた回数」を増やすと、継続しやすくなります。
迷う方が多いときは、式を簡単に戻して成功体験を作ります。
声かけのコツ
制限時間がある脳トレは、焦りや不安が出やすい点に注意が必要です。
「見学OK」「答えなくてもOK」を最初に伝えて、安心して参加できる空気を作ります。
間違いを指摘せず、肯定の声かけで拾います。
- 焦りやすい方には「見学OK」「答えなくてもOK」を最初に伝えます。
- 間違いを指摘せず、「考えたこと」自体を肯定する声かけを増やします。
- 表示は大きく、コントラストを強めます。
- 長く続けず、途中で深呼吸やストレッチの小休憩を入れます。
急かす雰囲気が出ると負担が増えるため、カウントは明るく一定のテンポで行います。
全体の挙手で進めると、個人のプレッシャーが下がります。
盛り上げる声かけ例
テンポ系の脳トレは、声かけで安心感を作ると参加が増えます。
正解を褒めるより、取り組んだ姿勢を褒める方が継続しやすいです。
最後に「3秒チャレンジ」などイベント化すると達成感が出ます。
- 「正解数より、考えたことが大事です」
- 「迷ったら直感でOKです」
- 「今のはウォーミングアップです。次もいきます」
盛り上がりすぎて疲れが出たら、問題数を減らして短く終えます。
短時間で終えると「またやりたい」が残ります。
家にあるものの名前・穴埋めクイズ
空欄(□)に文字を入れて、家にあるものの名前を完成させる脳トレレクリエーションです。
言葉を思い出す力(想起)と、文字から推測する力を同時に使うため、集団でも静かに集中しやすい形式です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 準備物 | 穴埋め問題(プリント・ホワイトボード・スライド) 太字ペン タイマー |
| 人数目安 | 1人〜大人数まで対応 |
| 所要時間 | 10〜20分 |
進め方
最初に「家にあるもの」というテーマを共有すると、答えの方向性が揃って取り組みやすくなります。
問題は1問ずつ提示し、考える時間→ヒント→答え合わせの流れで進めます。
答え合わせの後に生活場面を添えると、会話が自然に生まれます。
- テーマを伝えます(例:「家にあるものの名前を当てます」)。
- 穴埋め問題を提示します(例:「け□ご□」)。
- 考える時間を30〜60秒ほど取ります(集団なら少し長めが安全です)。
- 詰まったらヒントを出します(例:「字を消す道具です」)。
- 答え合わせをします(例:「消しゴム」)。
- 次の問題へ進み、5問程度で小休憩を入れます。
テンポを上げすぎると置いていかれる方が出るため、反応を見ながら進めます。
ヒントは「生活場面」で出すと、思い出しやすくなります。
難易度の調整
穴埋めは、空欄の数とヒントの出し方で難しさが大きく変わります。
最初は空欄1〜2個の問題から始めると成功体験が作りやすいです。
答えが出ない時間が続くと疲れやすいので、救済策を先に用意します。
| 調整レベル | 具体的なやり方 |
|---|---|
| やさしくする | 空欄を1つにする 最初の文字を提示する 選択肢(3択)を付ける ヒントを最初から出す |
| 少し上げる | 空欄を2〜3つにする ヒントを段階式にする 似た単語を混ぜて推測要素を増やす |
| 参加しやすくする | 指差しで答えられるよう、A・B・Cの選択肢にする |
迷いが多い回は、空欄を減らすか、ヒントを早めに出して回復させます。
成功が続くレベルを基本にすると場が安定します。
声かけのコツ
言語系の脳トレは、間違いが続くと自尊心が下がりやすい点に注意が必要です。
正解を当てるよりも、「考えた」「参加した」を評価する声かけが合います。
恥をかかせない進行にするほど、次回も参加しやすくなります。
- 指名は控えめにし、挙手や全体回答を基本にします。
- 「違います」より「惜しいです」「いい線です」で拾います。
- 答えが出ないときは選択肢を出して拾います(例:「消しゴム?えんぴつ?」)。
- 文字が見えにくい方がいるため、表示は大きく、コントラストを強めます。
焦らせないほど、発言が苦手な方も場にいられます。
「みんなで考える」空気を作ると参加が広がります。
盛り上げる声かけ例
このレクは、声かけで参加率が大きく変わります。
答え合わせの瞬間より、考えている最中の姿勢を褒めると前向きになりやすいです。
最後に「今日いちばん難しかった問題」を聞くと、振り返りにもなります。
- 「惜しいです。家のどこで使うかを思い出してみましょう」
- 「ヒントいきます。毎日使う人も多い道具です」
- 「AとBならどっちが近いですか」
生活場面に結びつける声かけを入れると、会話が広がりやすいです。
短く終えて「またやりたい」を残すと継続しやすいです。
3択ことわざクイズ
ことわざの一部を穴埋めで完成させ、続けて意味が近いものを3択から選ぶ脳トレレクリエーションです。
答え方を3択に統一すると、発言が苦手な方でも参加しやすく、「考える→選ぶ→確認する」流れを安定して回せます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 準備物 | 穴埋め問題(10問程度) 意味チェックの3択 A・B・Cカード(または指差し用掲示) タイマー |
| 人数目安 | 2人〜大人数 |
| 所要時間 | 15〜25分 |
進め方
このレクは「穴埋め」と「意味3択」を毎回同じ手順で繰り返すと、参加者が流れを覚えて安心します。
最初にA・B・Cの答え方を決めておくと、声が出にくい方も入りやすいです。
テンポを一定にし、詰まる前にヒントを入れると沈黙が減ります。
- A・B・Cの答え方を共有します(挙手、カード、指差しのいずれか)。
- 穴埋め問題を提示します(例:「焼け石に□」)。
- 20〜30秒ほど考える時間を取り、答えを3択で提示します。
- 全員で選んでもらい、答え合わせをします。
- 続けて意味チェックを3択で出し、もう一度選んでもらいます。
- 正解を発表し、意味は一文で補足して次の問題へ進みます。
穴埋めも意味も3択で答えられる状態にすると、参加のばらつきが減ります。
説明は短くして、問題数をこなす方が満足度が上がりやすいです。
難易度の調整
ことわざは知っているかどうかの差が出やすいので、難易度設計が重要です。
3択にするだけで負担は下がりますが、選択肢の作り方で難しさが変わります。
最初は定番を中心にし、反応が良い回だけ少しひねりを入れます。
| 調整レベル | 具体的なやり方 |
|---|---|
| やさしくする | 穴埋めを1文字だけにする 選択肢のうち1つを明らかに外れにする ヒントを早めに出す |
| 少し上げる | 選択肢を全部それっぽくする 穴埋めを2文字にする 意味チェックの選択肢を近づける |
| 参加しやすくする | 意味チェックは生活場面の例を先に一言言ってから選ばせる |
難しいほど“選択肢の差”が小さくなります。
迷いが多い回は、選択肢をわかりやすくして成功体験を戻します。
声かけのコツ
ことわざクイズは、知っている人が連続で答えると「見ているだけ」になりやすいです。
3択形式の強みは、全員が同じタイミングで参加できる点です。
声かけは「知識」より「選ぶ行動」を肯定して、参加の輪を広げます。
- 開始前に「今日は当て物ではなく、選ぶクイズです」と宣言します。
- 毎問「全員でA・B・Cから選びましょう」と促し、個人指名はしません。
- 正解発表の前に「Aが多いですね。Bもいますね」と分布を拾って盛り上げます。
- 不正解が多いときは「ひっかけが上手でしたね」と問題側に理由を寄せます。
- 意味説明は長くせず、「困ったときに使う」など一文で終えます。
当てる空気より「みんなで選ぶ空気」を作ると、置いていかれにくくなります。
疲れが見えたら問題数を減らし、気持ちよく終える方が次回につながります。
盛り上げる声かけ例
このレクは、正解よりも「選んだ理由」を軽く言えると会話が生まれます。
言葉が出にくい方が多い回は、理由を求めず「AかBか」だけでも十分に盛り上がります。
締めに復唱を入れると、やった感が残りやすいです。
- 「まずは全員、A・B・Cのどれかを選びましょう」
- 「迷ったら直感でOKです。選ぶことが脳トレになります」
- 「Aが多いですね。答えいきます」
- 「最後にこのことわざを一回だけ声に出して終わりましょう」
分布を言葉にすると一体感が出ます。
最後に「今日いちばん覚えて帰ることわざ」を1つ選ぶと締めやすいです。
マス埋め脳トレ
真ん中の□に入る共通のひらがなを考えて、2つの言葉を同時に完成させる脳トレレクリエーションです。
「思い出す(想起)」と「組み合わせる(発想)」を一緒に使うため、言語記憶と連想力をバランスよく刺激できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 準備物 | マス埋め問題(プリント・ホワイトボード・スライド) 太字ペン タイマー |
| 人数目安 | 1人〜大人数 |
| 所要時間 | 10〜20分 |
進め方
このレクは、問題の見せ方で難易度が大きく変わります。
最初に「真ん中は同じ1文字」「左右で2つの言葉になる」とルールを短く伝えると、混乱が減ります。
慣れるまでは制限時間を長めにし、テンポが整ってから短くします。
- ルールを共有します(例:「真ん中の1文字で、左右の言葉を両方完成させます」)。
- 問題を提示します(□が同じ位置にある形にします)。
- 考える時間を30秒ほど取ります(最初は40秒でもOKです)。
- 挙手・声・指差しなどで答えてもらいます(発言が苦手な方がいる日は挙手中心が安全です)。
- 答え合わせをして、完成した2語を全員で一度だけ読み上げます。
- 次の問題へ進み、5問程度で小休憩を入れます。
答えが複数ありそうな問題は「他の答えもありそうですね」と拾うと、発言が増えます。
詰まりが続くときは、ヒントを早めに入れてテンポを戻します。
難易度の調整
マス埋めは、語彙量の差が出やすい一方で、出題の工夫で全員が参加しやすくできます。
基本は「誰でも知っている単語」を中心にし、慣れてきたら少しだけ意外性のある単語を混ぜます。
答えが出ない時間を短くするほど、満足度が上がりやすいです。
| 調整レベル | 具体的なやり方 |
|---|---|
| やさしくする | 完成語を短い2〜3文字にする テーマを固定する(食べ物・日用品など) 最初の1文字を提示する |
| 少し上げる | 完成語を4文字以上にする 似た語が多い問題にする 制限時間を30秒→20秒にする |
| 参加しやすくする | 答えを3択で提示して選んでもらう ヒントをカテゴリで出す(例:「食べ物です」) |
正解させる設計にすると、発言が増えて場が明るくなります。
難しくしすぎた回は、次の問題を簡単にしてリズムを戻します。
声かけのコツ
このレクは「思い出せない」「言葉が出ない」が起きやすいので、声かけで安心感を作るのが重要です。
知っている人が先に答えると他の人が黙ってしまうため、全員が考える時間を確保します。
「答えの速さ」より「考えたこと」を評価すると、参加が続きやすくなります。
- 毎回「まず30秒は全員で考える時間です」と宣言して、即答が続かないようにします。
- 詰まったら「食べ物」「日用品」などカテゴリヒントを出して拾います。
- 別解が出る問題は「別解歓迎」にして発言を増やします。
- 間違いは指摘せず、「惜しいです」「近いです」で次のヒントへつなげます。
沈黙を作らないヒント運用が、このレクの回しやすさを決めます。
答え合わせで2語を声に出して確認すると、達成感が残ります。
盛り上げる声かけ例
マス埋めは「ひらめき」が出た瞬間に場が動くので、リアクションの言葉が効果的です。
「別解歓迎」を前提にすると、正解にたどり着けない方も参加しやすくなります。
最後に「今日いちばん面白かった組み合わせ」を選ぶと締めやすいです。
- 「真ん中は同じ1文字です。左右どっちも言葉になるように考えてみましょう」
- 「まずは30秒、全員で考える時間にします」
- 「おお、ひらめきましたね。完成した2つの言葉を一緒に読みましょう」
- 「別の答えが思いついた方もOKです。あとで教えてください」
焦りが出たら制限時間を戻して落ち着かせます。
短時間で気持ちよく終えると継続しやすいです。
仲間外れクイズ
4つの選択肢の中から、共通点に当てはまらない「仲間外れ」を1つ選ぶクイズレクリエーションです。
共通点を探す思考と、分類する判断を使うため、会話が自然に生まれやすく集団レクにも向くのが特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 準備物 | 仲間外れ問題(10問程度) 選択肢を提示する紙またはホワイトボード、 A・B・C・Dカード |
| 人数目安 | 1人〜大人数 |
| 所要時間 | 10〜25分 |
進め方
仲間外れは「正解」よりも「共通点の見つけ方」を楽しむレクなので、最初に練習問題を入れると参加しやすくなります。
答え方は挙手・指差し・カードなど、施設の雰囲気に合わせて固定すると混乱が減ります。
答え合わせの後に「共通点」を一言でまとめると、理解が深まって次の問題が解きやすくなります。
- 練習問題を1問出して、ルールを確認します(例:果物と野菜の分類)。
- 本番の問題を提示します(1〜4番を大きく見せます)。
- 考える時間を20〜30秒取ります(静かに考える時間を必ず作ります)。
- 全員で答えてもらいます(挙手、カード、指差しなど)。
- 正解発表をし、共通点を一言で説明します。
- 「別の見方があったら教えてください」で会話を拾い、次の問題へ進みます。
問題のジャンル(場所・スポーツ・動物など)を毎問変えると、飽きにくくなります。
全員が答えてから正解発表にすると、置いていかれにくくなります。
難易度の調整
難しさは「共通点の分かりやすさ」と「知識量」で決まります。
まずは生活に近いテーマ(食べ物・身につける物・身近な場所)から始めると、成功体験が作りやすいです。
慣れてきたら、ヒントの出し方で難易度を上げ下げします。
| 調整レベル | 具体的なやり方 |
|---|---|
| やさしくする | 共通点が一目で分かる組み合わせにする(果物/野菜など) 選択肢の文字を大きくする ヒントを早めに出す |
| 少し上げる | 共通点を1段抽象化する(「乗り物がある施設」など)/似た選択肢を増やす/説明ヒントを段階式にする |
| 上級(余裕がある回のみ) | 共通点を2つ候補にして議論型にする(「国の地域」+「言語」など) 理由を一言添えて答える |
| 参加しやすくする | A・B・C・Dカードで指差し回答にする 「迷ったら一番違和感があるもの」で直感回答OKにする |
知識が必要なテーマは、最初からヒントを付けると参加が落ちにくいです。
迷いが続くときは、次の問題を身近なテーマに戻してテンポを回復させます。
声かけのコツ
仲間外れは「見方が1つではない」ことがあるため、答えにたどり着けない方がいても成立しやすいレクです。
その強みを活かして、失敗を個人にしない声かけを徹底すると参加が増えます。
また、発言が苦手な方もいるので、まずは全員が答えられる仕組みを優先します。
- 「正解より理由が大事です。思いついた人はあとで教えてください」と前置きします。
- 正解発表の前に「Aが多いですね」など分布を拾って全体の話にします。
- 知識系の問題は「聞いたことがあればラッキー」と言ってハードルを下げます。
- 迷っている人が多いときは「共通点は○○です」とヒントを早めに出します。
当てるゲームにしないことで、黙ってしまう人が減ります。
理由が出たら「いい見方です」で拾い、会話に広げます。
盛り上げる声かけ例
仲間外れは「共通点探し」の会話が盛り上がりやすいので、声かけで発言を引き出すのが効果的です。
ただし、発言を強制すると負担になるため「言えたらでOK」の空気を作ります。
最後に「今日いちばん意外だった問題」を聞くと、自然に振り返りで締められます。
- 「まずは直感でOKです。1〜4のどれかを選びましょう」
- 「全員が選んでから答え合わせします」
- 「共通点は何だと思いましたか。思いついた方だけで大丈夫です」
- 「なるほど、その見方もありますね。別の意見もOKです」
- 「最後に、今日いちばん悩んだ問題はどれでしたか」
盛り上がってもテンポを崩しすぎず、次の問題に進む合図を固定すると回しやすいです。
短く終えて「またやりたい」を残すと継続しやすいです。
グーパー体操
椅子に座ったまま、手の「グー・パー」を左右で別々に動かし、途中から足踏みや足伸ばしも組み合わせる脳トレ体操です。
右手と左手を違う動きにすることで切り替えが必要になり、「動きながら考える」刺激を作りやすいのが特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 準備物 | 椅子(安定したもの) 転倒防止のためのスペース確保 |
| 人数目安 | 1人〜大人数 |
| 所要時間 | 10〜20分 |
進め方
この体操は、いきなり難しい動きに入ると混乱しやすいので、必ず準備運動から始めます。
「できる・できない」ではなく「やってみる」を目的にし、段階を飛ばさずに進めると安全です。
最初は上半身だけで回し、慣れてきたら足の動きを足していきます。
- 椅子に浅めに腰掛け、姿勢を整えます(足裏は床に付けます)。
- 深呼吸を2回ほど行います(無理はしません)。
- 手首回し、足首回しなど軽い準備運動を入れます。
- 両手同時にグー→パーをゆっくり行います。
- 左右で違う動きにします(例:右がグー、左がパーを交互に入れ替える)。
- 慣れてきたら、上下・前後など手の位置を変えたグー/パーに進みます。
- 余裕がある回だけ、足踏みや片足伸ばしを組み合わせます。
- 最後は深呼吸と肩回しでクールダウンして終了します。
難しくなったらすぐ「両手同時」に戻して整えます。
崩れる前に一段戻す方が安全に続けられます。
難易度の調整
グーパー体操は、手の位置と足の動きを足すほど難しくなります。
「手だけ→左右別→手の位置変更→足を追加」の順で段階を作ると回しやすいです。
参加者の様子に合わせて、その日の到達点を決めます。
| 調整レベル | 具体的なやり方 |
|---|---|
| やさしくする | 両手同時のグー・パーのみ テンポを遅くする 手の位置は固定 |
| 少し上げる | 左右を交互にする 手の位置を上下に変える |
| さらに上げる | 足踏みを追加 片足を前に伸ばす動きを追加 動きを連続でつなげる |
足の追加は負担が上がりやすいので、オプション扱いが安全です。
難しい日は手だけで終えても十分成立します。
声かけのコツ
左右別動作は混乱が起きやすく、できないと感じた瞬間に手が止まりやすいです。
止まってもOK、崩れてもOKを前提にし、できている人だけが進む空気を作らないことが大切です。
全体で戻す合図を決めておくと、安全に立て直せます。
- 開始前に「できなくても大丈夫です。やろうとするだけでOKです」と宣言します。
- 難しい動きの前に「無理なら前の段階でOKです」と逃げ道を作ります。
- 混乱が見えたら「両手同時に戻しましょう」と全員一斉に戻します。
- 速さは上げず、職員のカウントで一定に保ちます。
個人の失敗にしない立て直しが、最後まで安全に回すポイントです。
途中まででも続けられたことを拾うと場が安定します。
盛り上げる声かけ例
この体操は、できたかどうかより「挑戦している」空気を作る声かけが向きます。
合図の言葉を固定すると、参加者が流れを覚えてついてきやすいです。
最後に深呼吸で締めると、達成感が残ります。
- 「いまは右がグー、左がパーです。次で入れ替えます」
- 「迷ったら止まってOKです。次の合図から戻れます」
- 「難しい動きは挑戦できただけで十分です」
焦りが出たらテンポを落とし、簡単な段階に戻します。
短時間で終えると疲れが残りにくいです。
手拍子体操(手拍子・膝タップ・足踏みでリズム脳トレ)
手を叩く、膝を軽く叩く、足踏みを組み合わせてリズムを刻む脳トレ体操です。
リズムに合わせて動きを切り替えることで注意力が働き、ズレても笑いに変えやすく一体感が出やすいのが特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 準備物 | 椅子(安定したもの) 滑りにくい床環境 |
| 人数目安 | 2人〜大人数 |
| 所要時間 | 10〜20分 |
進め方
この体操は、手順を細かく説明するより「同じ型を繰り返して慣れる」方がうまくいきます。
最初はゆっくりしたテンポで、合図の言葉を固定して進めると混乱が減ります。
途中で難しくなったら、必ず簡単な型に戻して立て直します。
- 基本の型を作ります(手拍子→右膝タップ→手拍子→左膝タップを繰り返す)。
- 3拍の型に変えます(手拍子→手拍子→両膝タップなど)。
- 膝から始める型に入れ替えます(膝→手→膝→手)。
- 「叩いてグーチョキパー」を入れます(手版、膝版、交互版)。
- 余裕がある回だけ、足踏みを追加します(2拍→3拍→4拍)。
- 最後は肩や太ももをさすり、深呼吸でクールダウンします。
型を増やしすぎると疲れやすいので、「今日はここまで」を途中で決めます。
合わなくなったら、全員でいったん簡単な型に戻すのがコツです。
難易度の調整
難しさは「速さ」と「切り替えの数」で決まります。
まずは基本だけで成功体験を作り、余裕がある回だけバリエーションへ進みます。
足踏みは負担が上がるため、オプション扱いが安全です。
| 調整レベル | 具体的なやり方 |
|---|---|
| やさしくする | テンポを遅くする 手拍子のみ・膝のみで行う |
| 少し上げる | 左右交互を意識する 順番を途中で逆転させる |
| さらに上げる | 叩いてグーチョキパーを入れる 手拍子と膝タップを交互にする |
| 上級(余裕がある回のみ) | 足踏み+手拍子(2拍→3拍→4拍) |
速さを上げる前に、動きの型を固定すると失敗が減ります。
合わない方が増えたら、テンポを戻して全員で揃える時間を作ります。
声かけのコツ
このレクは「ズレる」「間違える」が自然に起きるので、そこで空気が決まります。
恥ずかしさが出る方もいるため、失敗を個人にしない声かけが重要です。
膝を強く叩きすぎる方が出やすいので、力加減の注意も最初に入れます。
- 開始前に「ズレてもOK、笑って続けましょう」と宣言します。
- 「いまのは全員難しい型です」と全体の話にして、個人の失敗にしません。
- 膝タップは「優しくトントン」で統一し、痛みがある方は手拍子だけにします。
- 切り替え前に合図を必ず入れて迷子を減らします。
合っている人だけが進む空気を作らないことで、一体感が安定します。
疲れが見えたら、足踏みは切り上げてクールダウンへ移ります。
盛り上げる声かけ例
手拍子体操は、テンポを作る合図と、ズレを肯定する言葉をセットにすると回しやすいです。
最後は「できた・できない」より「続けられた」を言語化して締めます。
カウントを固定すると、参加者がついてきやすくなります。
- 「いまは手、次は右ひざ、次は手、次は左ひざです。ゆっくりいきます」
- 「ズレても大丈夫です。次の合図から戻れます」
- 「ひざは強く叩かなくてOKです。優しくトントンでいきましょう」
盛り上がりが強いほど速くなりがちなので、職員のカウントで落ち着いたテンポに戻します。
最後にクールダウンを入れると気持ちよく終われます。
高齢者に脳トレが必要な理由

高齢者に脳トレが必要とされる理由として、以下のようなものが挙げられます。
- 脳を刺激することで認知症予防効果が期待できる
- 成功体験につながる
- コミュニケーションの活性化を図れる
脳トレをすると脳が刺激されるため、認知機能の低下を防ぐ効果が期待されます。
記憶や感情をコントロールする前頭葉の前頭前野と言われる部分が活性化されることで、脳が老化するスピードを遅らせることができます。/p>
また、年齢を重ねて身体機能や脳機能が低下すると、できないことが増えて気持ちが落ち込んでしまうケースが少なくありません。
レクリエーションに脳トレを取り入れ、問題が解けたときに褒めることで成功体験につながって前向きな気持ちになる効果が期待できます。
さらに介護施設で脳トレを実施する場合、参加者同士でのコミュニケーションが生まれる点もメリットです。
周囲との会話が弾むことで脳の活性化にもつながり、より認知症予防の効果が高まる可能性もあります。
こうした理由から介護施設等での高齢者向けレクリエーションに脳トレが必要とされているのです。
介護施設で頭を使うレクリエーションを実施する際の注意点

介護施設で脳トレレクリエーションを実施する場合、以下の点に注意する必要があります。
- 難し過ぎる問題は避ける
- 利用者の意思を尊重する
- コミュニケーションのきっかけづくりを意識する
それぞれの注意点を踏まえた上で、脳トレレクリエーションを実施しましょう。
難し過ぎる問題は避ける
レクリエーションで脳トレを実施する際、難し過ぎる問題は避けましょう。
解けない問題を出してもほとんど達成感は得られず、かえってストレスになってしまう可能性があるためです。
高齢者が脳トレをする目的は「難しい問題を解くこと」ではなく、「楽しみながら脳の活性化を目指すこと」です。
できるだけ継続的に脳トレを続けてもらうためにも、簡単に解けて楽しめる問題を選ぶことが大切なポイントとなります。
難し過ぎる問題は避け、少し頭を使えば解けそうな問題を選んで出題しましょう。
もし、あまりにも簡単に解けてしまうような場合は少し難易度を上げても良いかもしれません。
利用者の意思を尊重する
脳トレはさまざまな効果が期待できるため、できるだけレクリエーションに参加してほしいと考える方も多いでしょう。
しかし利用者を無理やり参加させるようなことは避け、本人の意思を尊重した上で楽しんでもらうことが大切です。
あまり体調が良くないときや本人が嫌がっているときに脳トレをさせても、ストレスになるためかえって逆効果になります。
利用者の心身の状態に気を配り、違うタイミングで脳トレを実施したり、内容を少し変えたりといった工夫を心掛けましょう。
コミュニケーションのきっかけづくりを意識する
前述の通り、脳トレレクリエーションは介護施設の利用者間でのコミュニケーション活性化も期待できます。
しかし人によってはコミュニケーションを自分から取ることが苦手な方もいるので、きっかけを促してあげることも大切です。
例えば年齢が近い人とグループを組んでクイズに取り組んでもらうようにしたり、役割分担が必要な脳トレを用意したりなど、きっかけづくりの方法はさまざまあります。
利用者が打ち解けられるような工夫をしながら、楽しい脳トレレクリエーションを取り入れましょう。
記事まとめ:介護施設で楽しく認知症を予防しよう

高齢者にとって脳トレは、頭を使うことで認知症予防効果が期待できたり、周囲とのコミュニケーションで盛り上がったりとさまざまなメリットがあるレクリエーションです。
老人ホームやデイサービスなどで積極的に取り入れ、楽しい脳トレレクリエーションを取り入れましょう。
また、本記事では介護施設の高齢者向けの脳トレレクリエーションを7種類ご紹介しました。
老人ホームやデイサービスのスタッフの方はぜひ本記事を参考にし、効果的なレクリエーションを実施してみてはいかがでしょうか。





