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浅間山登山は初心者にもおすすめ!3つのコースプランと観光名所も紹介

活火山で登山客に人気の浅間山の初心者にも最適?おすすめルートを紹介

浅間山登山は初心者にもおすすめ!3つのコースプランと観光名所も紹介

はるか昔から現在に至るまで噴火の続いている浅間山は、標高2568mの活火山で、登山客に人気の山のひとつです。

登山初心者の方の中にも「あの雄大な浅間山にいつかは登ってみたい」と考えている方もいることでしょう。

登山初心者にとって活火山に登ることは難しいイメージがありますが、実は浅間山は登山初心者でも挑戦できるおすすめの山なのです。

そこで今回は、登山初心者でも登れる浅間山の3つの登山ルートプランと、登山と合わせて楽しみたい浅間山周辺の見どころ・観光名所情報をご紹介していきます。

浅間山とは

浅間山とは

日本を代表する活火山のひとつである「浅間山」は、長野県の軽井沢、御代田町と群馬県嬬恋村に位置し、なだらかな曲線美の山容が特徴的な山です。

浅間山は、「日本百名山」や「花の百名山」に選ばれているほどの魅力的な山で、特に5月から9月にかけてはさまざまな高山植物を見ることができます。

美しい花々や絶景を日帰りで楽しめるため、登山初心者にもおすすめの山のひとつです。

秋には麓にかけて広がる紅葉、冬には冠雪した姿、迫力満点の火山地形など、さまざまな表情を見せる美しい浅間山は、地元の方や登山者などたくさんの人を魅了しています。

初心者におすすめの登山コース紹介

初心者におすすめの登山コース紹介

登山初心者にも楽しめる浅間山の登山コースをご紹介します。

浅間山は噴火の可能性があるため、頂上付近では立ち入り可能エリアが制限されていることがあり、噴火の状況によっては登山可能なルートが変更になる可能性もあります。

登山前には必ず噴火情報を確認しましょう。

また、浅間山登山コースの各所には、噴火の際に利用できるシェルターが設置されていますので、事前に設置箇所を確認しておくことをおすすめします。

初心者向け浅間山登山ルート1:浅間山・活火山体感コース

登山初心者が浅間山に登る際におすすめな「浅間山・活火山体感コース」は、火山の荒々しい迫力を思う存分に体験できるコースです。

車坂峠から前掛山をめざす登山ルートで、浅間山の南中腹にある浅間山荘から、浅間山山頂に最も近づける前掛山をめざします。

前掛山は、標高2524mで北アルプスや八ヶ岳などの大パノラマを望むことができ、登山初心者にもぜひ味わってほしい絶景のひとつです。

浅間山荘からは、気持ちの良い自然の中の森歩きが続き、湯の平では美しい花々を愛でることもできるので、初心者にも十分に楽しめるルートとなっています。

また、「かもしか平」などでは、運が良ければカモシカに会えるかもしれません。

ただし、この「浅間山・活火山体感コース」は、「噴火警戒レベル1」のときだけ登山可能で、火山の危険性もあることから、万が一に備えてヘルメットを用意しておくことをおすすめします。

「浅間山・活火山体感コース」の歩行時間は、約6時間40分となっていますが、登山初心者の場合はもう少し時間がかかる可能性があります。

初心者向け浅間山登山ルート2:お手軽絶景コース

登山初心者向けの浅間山登山では、「お手軽絶景コース」もおすすめです。

浅間山の外輪山の最高地点である「黒斑山(2404m)」へ登頂するコースですが、スタート地点は標高2000m弱の車坂峠で、標高差が小さくコース距離も短めになっているので、登山初心者でもチャレンジしやすいです。

高峰高原ホテルからカラマツ林の中を歩いていくと、徐々に北アルプスなどの絶景が広がり、外輪山の縁まで進むと雄大な浅間山の姿をとらえることができます。

特に、シェルター手前で浅間山が見える瞬間は感動的で、登山初心者にもぜひ体験していただきたい感動スポットです。

「槍ヶ鞘」からは「トーミの頭」という迫力ある絶壁を見ることができ、シラビソの斜面を登りきると黒斑山山頂にたどり着きます。

山頂からは、足元に広がるカルデラ地形を楽しみながらくつろいだ時間を過ごせます。

なお、天候に十分気を付ければ冬山初心者でも楽しむことができます。

この「お手軽絶景コース」の歩行時間は約3時間10分で、噴火警戒レベル1または2のときに登山可能です。

初心者向け浅間山登山ルート3:いいとこどり縦走コース

初心者向けにおすすめの浅間山登山ルートの3つ目は、「いいとこどり縦走コース」です。

初心者にとって難易度が少し上がりますが、ふたつの登山口を結ぶ「Jバンド縦走登山」で、浅間山の魅力を余すことなく味わえるまさにいいとこどりのコースです。

車坂峠から黒斑山を含む外輪山をぐるりと巡り、火山館から浅間山荘へ向かうコースとなっており、なんといっても魅力的なのは外輪山の稜線歩きで、壮大な大展望を楽しむことができます。

黒斑山の先は登山者が少なくなり、登山らしい道になります。稜線の右側は切れ落ちているので、特に登山初心者は慎重にゆっくり進みましょう。

また、Jバンドの下りは傾斜が急で足元も不安定なため、滑落や落石に十分注意が必要です。

ちなみに、Jバンドをすぐに下らず鋸岳まで足を延ばすと、浅間山北斜面の溶岩流跡を見ることができるので、登山初心者でも体力のある方はぜひチャレンジしてみましょう。

この「いいとこどり縦走コース」の歩行時間は約5時間30分で、噴火警戒レベル1または2のときに登山可能です。

周辺の見どころ・観光名所3選

周辺の見どころ・観光名所3選

浅間山登山に合わせて、ぜひ立ち寄っていただきたい浅間山周辺の見所や名所情報を厳選して3つご紹介します。

登山初心者の心と身体を癒すスポットで、浅間山登山の思い出をさらに増やしてください。

浅間山登山初心者におすすめの見どころ1:天狗温泉 浅間山荘

登山初心者の疲れた身体を癒すには、日帰り温泉がおすすめです。

浅間山の温泉といえば「天狗温泉 浅間山荘」で、宿泊はもちろんのこと日帰り温泉にも対応しています。

天狗温泉 浅間山荘には、「岳」と「空」という景色が異なるふたつの温泉がありますが、日帰り温泉に対応しているのは「岳」で、木々に囲まれた山の風景を眺めながら、ゆったりと温泉につかることができます。

ちなみに「天狗温泉」とは、その昔、天狗が入ったことで赤褐色のお湯になったという伝説が由来となっており、まさに木々に囲まれた秘湯風呂といえます。

入浴料金は800円で、利用時間は11:00~17:00ですが、宿泊状況により時間が変更になることもあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

浅間山登山初心者におすすめの見どころ2:小諸城址・懐古園

戦国時代につくられた小諸城は、城下町よりも低い位置にあることから「穴城」とうめずらしい構造をしている、歴史的にも貴重な城です。

明治4年の廃藩置県で廃城となりましたが、その後、小諸藩の元藩士らによって買い戻され、「小諸城址懐古園」として生まれ変わりました。

「日本さくら名所100選」や「日本百名城」に選ばれており、特に紅葉の時期のもみじは絶品です。

小諸城址・懐古園には、小諸城址だけでなく美術館や記念館、動物園や遊園地などあり、子どもから大人まで楽しむことができます。

小説家の島崎藤村の「藤村記念館」には、藤村の小諸時代の作品や資料関連、遺品などが展示されています。

浅間山登山初心者におすすめの見どころ3:白糸の滝

「白糸の滝」と呼ばれている滝は全国にありますが、軽井沢にある白糸の滝は幅が広く湾曲したフォルムが特徴の優しい雰囲気の滝です。

高さは約3mですが幅は70mも連なり、流れ落ちる絹糸のような水は地下水が岩肌から湧き出したものです。

駐車場から白糸の滝までは遊歩道を歩いて3分ほどで、川のせせらぎを聞きながら自然の中を歩くので早くもマイナスイオンに癒されます。

例年、12月中旬〜3月頃まで、白糸の滝から湧き出した天然水を使った人工の氷柱を見ることもできます。

初心者でもわかりやすい浅間山までのアクセス

初心者でもわかりやすい浅間山までのアクセス

浅間山までのアクセスを、初心者の方にでもわかりやすくご紹介します。

浅間山登山者が利用する登山口には、「車坂峠登山口」と「浅間山荘登山口」のふたつがあります。

登山初心者の方は、現地にスムーズに着けるようにアクセス情報についてもしっかりと確認しておきましょう。

車坂峠登山口までのアクセス

車坂峠駐車場は、浅間山から黒斑山に向かうルートの登山口で、「高峰高原ホテル駐車場」に約80台、「高峰高原ビジターセンター」に約50台が駐車可能です。

関東地方から

車以外で、関東地方から車坂峠登山口まで行くためのアクセス方法は以下の通りです。

高速バス直行便 新宿駅⇔高峰高原(車坂峠):JRバス1日1往復 
高速バス 新宿駅⇔小諸駅:JRバス1日10往復
格安高速バス 新宿⇔小諸:1日1往復
路線バス ・佐久平駅⇔車坂峠:JRバス「高峰高原行」60分、
・小諸駅⇔車坂峠:JRバス「高峰高原行」45分
JR長野新幹線 東京駅⇔佐久平駅
タクシー ・JR佐久平駅→車坂峠:約45分、
・小諸駅→車坂峠 約30分

関西地方から

格安高速バス 京都・大阪⇔小諸
高速バス 大阪・京都⇔小諸 近鉄バス1往復

高速バスなどは、1日1往復といったケースもあるので、浅間山登山初心者の方は特に、事前に時刻表などで確認しておき、予約可能なものは予約しておくことをおすすめします。

浅間山荘登山口までのアクセス

浅間山荘登山口には有料駐車場が設置されており、駐車可能台数は50台で、営業時間は8:00~18:00です。

なお、時間外に出入りする登山者もいることから、浅間山荘有料第二駐車場の後ろの柵は登山者が外せる仕組みになっています。

初心者の方の中には、早めに到着しておきたい方もいると思いますので、自分で出入りできるのはうれしいですね。

車以外の方法で浅間山荘登山口へ向かう場合は、小諸駅(または佐久平駅)から高峰高原行バスに乗り、浅間橋で下車し、4kmの車道を1時間20分歩きます。

なお、小諸駅または佐久平駅へのアクセスは、「車坂峠登山口」でご紹介した内容をご参照ください。

登山口まで歩くのは初心者にとってハードルが高いかもしれませんが、ウォーミングアップを兼ねられるというメリットにもなります。

しかし、体力を温存しておきたい登山初心者の方は、車で駐車場まで行けると良いでしょう。

なお、浅間山荘は通年営業で車道は除雪されるため、冬場でも通行可能です。

【初心者必見】浅間山登山の注意点

【初心者必見】浅間山登山の注意点

登山には思いがけないトラブルはつきものですが、登山初心者にとって予想外のトラブルはできるだけ避けたいものです。

特に浅間山は活火山であるがゆえに、通常の登山以上に注意が必要なことがあります。

登山初心者の方はもちろんのこと登山に慣れている方でも、浅間山に登山する際には気を付けたい点について解説していきます。

浅間山登山の注意すべきポイント

浅間山に登山する際には、登山初心者も経験者も以下の点をしっかり確認し、安全を確認したうえで登山に臨むことをおすすめします。

  • 登山可能コースでも予測不可能な噴火により災害が発生する可能性がある
  • 火山ガスは目に見えず危険なためルート外へは立ち入らない
  • 登山前に「噴火警戒レベル」と「登山可能範囲」情報を必ずチェックする
  • 噴煙や地鳴りなどの異常を感じたときはすぐに浅間山荘や車坂峠へ下山する
  • 火山用シェルターの場所を登山前に確認する
  • 登山計画書を必ず提出する

登山初心者は、登山自体に神経を集中しがちなので、ルートを外れてしまったり、噴煙や地鳴りなどの異常に気付くのが遅くなってしまったりする可能性があります。

少しでも異変を感じたら決してはムリはせず、シェルターに避難したり速やかに下山したりすることが大切です。

登山初心者も忘れずに「登山届」を提出しよう

浅間山に登山する際には、初心者も忘れずに「登山届」を提出するようにしましょう。

従来の「登山ポスト」のほかにも、郵送やFAX、パソコンやスマートフォンからでも提出が可能です。

まとめ

浅間山は登山初心者でもチャレンジできるおすすめの山です。

しかし、活火山であるため、通常の登山以上に注意すべき点がありますので、登山前には噴火情報を確認する、登山届を提出するといったことを徹底しましょう。

また、登山初心者の方の場合は、無理のない登山プランを立てることも大事です。

ムリせずご自身のペースで、雄大で美しい浅間山登山を楽しんでください。

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