登山は活動量が多いスポーツのひとつで、筋力を付けたり、ダイエット効果を期待していたりする人におすすめです。登山中に見える絶景で、日々の疲れをリフレッシュすることもできます。
しかし、まだ登山経験があまりない初心者である場合は、何からスタートすればいいのか分からず、不安を感じてしまむケースもめずらしくありません。
そこで本記事では初心者の方に向けて、具体的な始め方を解説します。山の選び方や登山に適した服装・持ち物、必要な準備などを含めてみてくので、ぜひ役立ててください。
登山・ハイキングのメリット
登山の始め方を確認する前に、簡単に山を登るメリットを確認しておきましょう。
- 日々のリフレッシュになる
- 体力がつく
- ダイエット効果が期待できる
- 趣味として楽しめる
- 友人(山仲間)ができる
- 有事の際に道具・装備が役に立つ
登山は足や腕などを使う全身運動であるため、「何かスポーツを始めたい」「体を動かして健康になりたい」という方におすすめです。運動によって脂肪が燃焼されるので、ダイエット目的で登山を始める人も少なくありません。
年を重ねても楽しめるスポーツなので、生涯の趣味を探している方にも登山は適しています。
また、川の氾濫や地震などの自然災害が発生した際、登山の道具・装備が役に立つこともメリットとして挙げられます。
登山の始め方:初心者にあった山の選び方
登山の始め方は、登る山を決めることから始まります。
ここでは初心者の方向けに、おすすめの山の選び方を紹介するのでぜひ参考にしてください。
登山口と山頂の標高差が600m前後
登山口と山頂の標高差が600m前後の山であれば、初心者の方でも登山を楽しめるでしょう。
体力に自信がない場合は、もう少し標高差が小さい山からスタートすると安心です。
登山に慣れてきたら、少しずつ標高があるレベルの高い山に挑戦してみましょう。
4時間前後で登山できる
登山初心者の方は、コースタイムが4時間前後の山を選ぶことをおすすめします。
コースタイムとは山を登るときにかかる実際の歩行時間のことで、ガイドブックや登山地図などに記載されていることが多いです。
コースタイムが長い山はその分、時間と体力が必要になります。「登山を長く楽しみたい」という方もいらっしゃるかもしれませんが、それはトレッキングに慣れてからの楽しみにとっておきましょう。
なお、登山中に昼食や休憩などの時間をとると、その分、コースタイムにプラスされていきます。
したがって「コースタイムが3時間の山だから、午前10時スタートなら午後1時には登山を終えている」と安易に計画するのはやめておきましょう。
人気があり、登山者が多い
山のなかには登山者から人気があるところもあります。
こうした山は登山者が多く、登山道がきちんと整備されている場合が多いです。
登山道の分岐に分かりやすい道標がある山なら、登山地図を読むことに慣れていない場合でも安心して登山を楽しめるでしょう。
また、もし登山中に分からないことや困ったことが出てきて自分たちで解決できないときでも、他の登山者に助けを求めることができるので安心です。
初心者におすすめの季節
「本格的に山に登るのは初めて」という方は、気候が穏やかな春や秋がおすすめです。
ハイキングの時期によっては、桜や紅葉などが織りなす絶景を見ることができるでしょう。
ちなみに、登山上級者にとってのハイシーズンは夏です。
夏は春や秋と比べると気温が高い季節ですが、標高が高い山に登ると気温が下がり、爽やかにハイキングを楽しめます。
必要な服装・持ち物とは
続いて、登山の服装・持ち物を確認しましょう。
上級者になると登山専用のグッズを用意する必要がありますが、初心者のうちは手持ちの服・道具を使っても大丈夫です。
「専用のグッズでなければ心許ない」「登山をより本格的に楽しみたい」という場合は、登山向けのグッズを購入するといいでしょう。
靴
初心者のうちは、つま先・靴底が固めの靴を用意すればOKです。
ただ、山道はすべりやすいので、予算に余裕があるなら登山靴やトレッキングシューズ、ハイキングシューズを購入することをおすすめします。
登山靴などを新たに買う場合は、くるぶしが固定できて、防水性が十分にあるものを選ぶといいでしょう。
なお、登山靴は靴の高さに応じて、ハイカット、ミドルカット、ローカットといった種類があります。
「まずは緩やかな山をハイキングで楽しみたい」という方はローカット、「しっかりとした登山に挑戦したい」という方はミドルカットが適しています。
ハイカットは登山上級者向けの靴なので、初心者のうちは購入を避けた方がいいでしょう。
リュックサック・ザック
山に登るときは両手を自由にできるよう、荷物はリュックサックやザックにまとめます。
リュックサック・ザックの適切な大きさは、登山の内容に応じて決めます。あくまでも一例ですが、以下を参考にしてください。
- 日帰り:20~30リットル
- 山小屋で1泊:30~40リットル
- 山小屋で数泊、テント泊:50リットル以上
初心者でリュックサック・ザックを用意する場合は、とりあえず20~30リットルのものを探すといいでしょう。
また、購入の際は以下のようなポイントもチェックすることをおすすめします。
- 腰ベルトがある
- 体にフィットするか
- 雨ブタが付いているか
登山中の悪天候を想定して、ザックカバーもあわせて購入しておくと荷物がびしょ濡れになることを防げます。
服・レイヤリング
山に登るときは体を動かしやすい服を選びましょう。登山用の服を持っていない場合は、手持ちの服でも構いません。
ただし、登山中に体温調整がしやすいよう、重ね着(レイヤリング)できる服にします。
下着の上にシャツを着て、防寒着、雨具の順番でレイヤリングするといいでしょう。
厚くなっても下着は脱げないので、下着で防寒しすぎないのがポイントです。
レインウェア・雨具
山は天気が変わりやすいため、たとえ登山前は晴天であったとしてもレインウェア・雨具は必ず持参するようにしましょう。
レインウェア・雨具を選ぶときは、防水性・透湿性に着目することが大切です。
また、上下セパレートになっているレインウェア・雨具は、脱ぎ着がしやすくおすすめです。
山に登る初心者が準備すべきこととは
次に、初心者が天に登る前に準備すべきことを2つ紹介します。
参加するツアーを探す
周りに登山が趣味で長く経験している人がいない場合は、登山ツアーに参加しましょう。
初心者が単独で山に登るのは、遭難などのリスクが高いため安心できません。
もちろん、一人でツアーに参加しても問題ありません。ツアーに参加する人のなかには1人の方も多いので、疎外感を感じることはないでしょう。
初心者でも安全に山へ登れますし、登山仲間が見つかるきっかけにもなりますよ。
レクリエーション保険に加入すると安心
レクリエーション保険とは、団体で行事・イベントを開催する際に加入しておくことで参加者の万が一の怪我などを補償してくれる保険のこと。(但し、宿泊を伴う行事は補償の対象外)
何人かと一緒に山に登る場合は、あらかじめレクリエーション保険を契約しておけば、万が一のことが起きてもきちんと対応できます。
特に初心者の方は登山中に何が起きるか分からないので、レクリエーション保険に加入しておくと安心です。
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登山の始め方を押さえて、山を楽しもう
初心者でも始め方さえ理解していれば、登山を楽しめます。
登山仲間がおらず1人で不安な場合は、登山ツアーに参加するのもひとつの方法です。
また、集団で登山を楽しむときは、万が一のことを考えてあらかじめレクリエーション保険に加入しておくと安心です。
登山中に参加者が傷害を負った場合でも補償が適用されます。