レクリエーション保険のこと

レクリエーション保険で夏祭りを「補償できる場合」と「できない場合」とは

夏祭りのリスクに備えるレクリエーション保険。場合によっては補償できないケースも?

レクリエーション保険で夏祭りを「補償できる場合」と「できない場合」とは

レクリエーション保険は、行事・イベント中の事故による参加者のケガを補償する保険商品です。

さまざまなイベントが対象となっていますが、夏の定番行事である「夏祭り」も補償の対象となるのでしょうか。

本記事では、夏祭りのリスクに備える保険加入について以下の3つのポイントを解説します。

この記事のポイント

  • 夏祭りはレクリエーション保険の補償対象になるか
  • レクリエーション保険の契約手続き方法
  • レクリエーション保険で補償できない場合の代替案

夏祭りの主催を予定している方はぜひ本記事を参考に最適な保険に加入し、万が一のリスクに備えておきましょう。

夏祭りもレクリエーション保険の補償対象行事

夏祭りもレクリエーション保険の補償対象行事

夏の定番行事である「夏祭り」は、レクリエーション保険の対象となる可能性が高いです。

万が一のケガのリスクに備えられるため、夏祭りを開催する場合はぜひレクリエーション保険の加入を検討しましょう。

ここでは、レクリエーション保険の主な補償内容や加入条件などを解説します。

行事中の傷害・賠償責任などを補償

レクリエーション保険は、イベント・行事中に起きた事故による傷害や賠償責任などが補償される保険です。

参加者がケガをした場合の主な補償内容は以下の通りです。

項目 補償内容
死亡保険金・後遺障害保険金 行事の参加者がケガをし、死亡または後遺障害状態となった場合に支払われる。
入院保険金 参加者がケガをして入院した場合に支払われる。「入院1日につき〇〇円」という形で補償される。
手術保険金 参加者がケガをして手術をした場合に支払われる。「入院保険金1日の金額の◯倍」という形で金額が設定される。
通院保険金 参加者がケガをして通院した場合に支払われる「通院1日につき〇〇円」という形で補償される。

上記の通り、イベント中のケガが原因で発生するあらゆるリスクに備えられることが特徴となっています。

また、第三者に損害を負わせてしまい、賠償責任を負ったときの補償が付帯しているケースもあります。

損害賠償責任に関する補償は以下の表の通りです。

項目 補償内容
損害賠償金 見学者等の第三者のケガ・死亡やモノの破損などの損害が補償される。
緊急措置費用 事故の発生時にかかった費用が補填される。
訴訟費用 賠償責任を負い、裁判や示談交渉となった場合にかかる弁護士費用などが補償される。
損害防止軽減費用 発生した損害の拡大防止・被害軽減のためにかかった費用が補償される。

夏祭りでは、踊っている途中に転んでケガをしてしまったり、テントが倒れて下敷きになってしまったりなど、あらゆるリスクが想定されます。

上記のようにケガや損害賠償責任などが補償されるレクリエーション保険に加入し、万が一のリスクに備えておくことが重要です。

特約でさらに手厚い補償も用意できる

特約でさらに手厚い補償も用意できる

レクリエーション保険によっては、特約を上乗せすることで熱中症や食中毒などに備えられるケースもあります。

夏祭りの内容に合わせ、特約の契約も検討しておくと良いでしょう。

例えば夏祭り中に飲食物を提供する場合、食中毒が発生するリスクが想定されます。

また、炎天下で踊るようなイベントが行われる場合、熱中症で倒れる人が出てくるかもしれません。

夏祭りで行うイベントの内容に合わせ、熱中症や食中毒に関する特約を契約して手厚く補償を備えておくことをおすすめします。

レクリエーション保険の加入条件

レクリエーション保険の加入条件

レクリエーション保険は、基本的に以下の条件を満たさないと加入できません。

基本の加入条件

  • 保険会社が定める最低人数以上がイベントに参加すること
  • 宿泊を伴わないイベントであること
  • 行事参加者が確認できる名簿等を提出すること

一般的にレクリエーション保険は、行事の参加者が「20名以上」「45名以上」などと最低人数が定められています。

夏祭りの参加者が最低人数に満たない場合は、個別に傷害保険などに加入してもらうほかありません。

また、キャンプなどの宿泊を伴うイベントの場合、レクリエーション保険は補償の対象となりません。

夏祭りで宿泊をするケースは少ないので基本的に問題になりませんが、もし宿泊を伴う夏祭りを開催する場合は国内旅行傷害保険を検討しましょう。

さらに、レクリエーション保険は参加者が把握できない場合は基本的に加入できません。

中には契約時に名簿がなくても加入できるケースがありますが、基本的に参加予定人数が確認できる状態であることが必要となります。

レクリエーション保険の加入を検討中の場合、開催する夏祭りが加入条件を満たしているかもしっかりと確認しておきましょう。

レクリエーション保険の契約手続き方法

レクリエーション保険の契約手続き方法

レクリエーション保険を契約する際、以下の手順で加入手続きを進めます。

契約手続きの流れ

  1. 保険会社・保険代理店に問い合わせ
  2. 夏祭りの日程は内容をもとに見積もりを出してもらう
  3. 保険料を支払って契約

それぞれの手順について解説していきます。

保険会社・保険代理店に問い合わせ

まず、レクリエーション保険を取り扱っている保険会社または保険代理店に問い合わせをします。

近年はネットからでも問い合わせができるため、公式サイトから手続きを進めましょう。

夏祭りなどのイベントを開催する場合、本番が近づいてくると当日の準備などで忙しくなってしまい、レクリエーション保険のことを忘れてしまう可能性があります。

イベントの開催が決定した段階で問い合わせをするなど、早めに手続きを進めておくことをおすすめします。

夏祭りの日程や内容をもとに見積もりを出してもらう

次に、夏祭りの日程やイベントの内容、参加予定人数を伝えて、保険料の見積もりを出してもらいます。

「どの程度の保険料までなら準備できるか」をあらかじめ想定しておくと良いでしょう。

保険会社の公式サイトなどにもおおよその保険料例が記載されているケースはあります。

しかし、夏祭りの内容や催し物の危険度などによって保険料が異なるため、しっかりと見積もりを取って確認しておくことが大切です。

また、見積もりを出してもらったからといって「契約しなければならない」というわけではありません。

複数の保険会社に見積もりを出してもらい、比較した上で保険料や補償内容などの条件が良いレクリエーション保険を選びましょう。

保険料を支払って契約

受け取った見積もりの内容に問題なければ保険料を支払い、契約手続きを進めます。

契約時点で参加人数が不明な場合、おおよその参加人数をもとに保険料を支払うことも可能です。

夏祭りが終了後、実際に参加した人数との差額分の保険料を支払います。

なお、レクリエーション保険の保険金請求には参加人数や名前が把握できる名簿が必要です。

保険料の支払いや契約手続きが完了したら、すぐに名簿を作成しておきましょう。

規模が大きすぎると加入が難しい場合も。代替案はある?

規模が大きすぎると加入が難しい場合も。代替案はある?

前述の通り、レクリエーション保険は参加人数を把握した上で名簿などを作成しなければなりません。

町内会の小さな夏祭りであれば人数の把握もできますが、規模が大きい夏祭りを開催する場合は不特定多数の人が参加するため参加人数を把握できないケースがほとんどです。

規模が大きな夏祭りでレクリエーション保険の加入が難しい場合、イベント保険への加入がおすすめです。

ここでは、イベント保険の基本的な特徴や主な補償内容を解説していきます。

イベント保険とは

イベント保険とは、スポーツ大会やコンサート、夏祭りなどのイベントで発生する損害や賠償の費用を補償する保険のことです。

レクリエーション保険に比べると大規模なイベントを対象としており、名簿不要で加入できるため不特定多数が参加するイベントに向いています。

例えば町内会の会員だけで行う小規模な夏祭りの場合、事前に参加者を把握して名簿を作成できるためレクリエーション保険でも問題なく加入できます。

しかし誰でも自由に参加できる夏祭りを行う場合、参加人数を把握することは容易ではありません。

比較的規模が大きい夏祭りを開催する予定であれば、レクリエーション保険よりもイベント保険を選ぶことをおすすめします。

イベント保険の補償内容

イベント保険は主に以下の補償内容が設けられています。

項目 補償内容
傷害保険 イベントの参加者や観客がケガをした場合に補償される。
施設賠償責任保険 主催者の施設管理不備などが原因で損害を与えたときに補償される。
動産総合保険 イベントに使う機材や展示品の破損・紛失などがあったときに補償される。
興行中止保険 悪天候や出演者の都合などでイベントが中止・延期になったときに補償される。

レクリエーション保険と比べると、手厚い補償が受けられることが特徴です。

その分保険料が高くなってしまうケースもあるため、補償内容と保険料、加入条件などを比較した上で加入する保険を選びましょう。

【まとめ】夏祭りの規模に合わせて保険を選ぼう

【まとめ】夏祭りの規模に合わせて保険を選ぼう

レクリエーション保険は、行事中の傷害や賠償責任などを補償する保険商品です。

夏祭りも補償の対象となるため、町内会で行う小規模な夏祭りなどはレクリエーション保険がおすすめです。

また、大規模な夏祭りを開催する場合はイベント保険の方が向いているケースがあります。

施設賠償責任保険や動産総合保険など手厚い補償を受けられるため、安心して夏祭りを開催できます。

レクリエーション保険とイベント保険の特徴や補償内容などを比較し、開催する夏祭りの内容に適した保険商品を選びましょう。

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