レクリエーション保険のこと

三井住友海上のレクリエーション保険の補償は?一日でも入れる傷害保険

三井住友海上のレクリエーション保険の補償内容と保険料を解説

三井住友海上のレクリエーション保険の補償は?一日でも入れる傷害保険

団体で行事・イベントを開催する場合は、レクリエーション保険に加入しておくと万が一参加者がケガや事故をした場合に補償が適用されます。

イベントや行事が一日だけ開催される場合でも、割安な保険料で気軽に契約できる点がポイントです。

レクリエーション保険を取り扱う保険会社はいくつかありますが、ここでは大手損保会社の三井住友海上のレクリエーション保険の補償内容や特長について詳しく紹介します。

あわせて三井住友海上のレクリエーション保険加入時の注意点も解説しますので、初めてレクリエーション保険に加入することを検討しているという方は、ぜひ細かくチェックしてみてくださいね。

※こちらの記事でご紹介している三井住友海上のレクリエーション保険は、2021年7月1日以降始期契約用の保険案内パンフレットを参考に記載しております。

出典:三井住友海上 レクリエーション傷害補償プラン

一日(1日)だけでも加入できる!三井住友海上のレクリエーション傷害補償プランとは

一日(1日)だけでも加入できる!三井住友海上のレクリエーション傷害補償プランとは

三井住友海上のレクリエーション保険は、「レクリエーション傷害補償プラン」という名前で販売されています。

レクリエーション保険は行事・イベントの主催者が代表して契約すれば団体のメンバー全員が補償を得られるので、参加者個人で保険に加入せずに済むという特長があります。

また、一日ごとにかかる保険料も非常に手頃で、一人あたり一日数十円~数百円程度で加入できるという点も嬉しいポイント。

イベント一回ごとに契約することができるので、一日だけの単発で開催する社内イベントや季節の行事でも手軽に、かつ個人の金銭的な負担を抑えて加入することができるというのが、レクリエーション保険の大きなメリットです。

では、そんな三井住友海上レクリエーション保険について、詳細を見ていきましょう。

最初に知っておきたいレクリエーション保険の契約条件

最初に知っておきたいレクリエーション保険の契約条件

補償内容の詳細について解説するまえに、最初に知っておきたい三井住友海上レクリエーション保険の契約条件を解説します。

契約条件を満たしていなければ、そもそも三井住友海上のレクリエーション保険に加入できません。

一日あたりの参加人数は20人以上

レクリエーション保険は、行事・イベントの一日あたりの参加者が保険会社で決めた人数以上の場合に契約できる団体向けの保険です。

加入可能な最低人数は保険会社によって異なりますが、三井住友海上のレクリエーション保険の場合は一日あたり20人から

一日あたり20人を下回る団体は、契約することができません。

もし参加人数が一日あたり20名以下の団体なら、

  1. 最低人数が一日あたり10名から契約できるJA共済のレクリエーション保険を検討する
  2. 2人~6人までまとめて加入できる「1DAYレジャー保険」を活用する

という対処法があるため、下記の記事をチェックしてみてください。

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契約できるのは「一日あたりが日帰りのイベント・行事」のみ

契約できるのは「一日あたりが日帰りのイベント・行事」のみ

三井住友海上に限らず、レクリエーション保険に契約できるのは「一日あたりのイベント・行事が日帰り」の場合に限られます。

宿泊を伴うイベントや行事の場合、三井住友海上のレクリエーション保険には加入できないので注意しましょう。

もし何泊がするイベントや行事を開催する場合には、「国内旅行傷害保険」でレクリエーション保険とよく似た補償を得ることができますので、こちらを検討してみて下さい。

名簿によって一日ごとの参加者が把握できること

名簿によって一日ごとの参加者が把握できること

三井住友海上レクリエーション保険は、名簿などによって客観的に参加者が把握できる場合にのみ契約が可能です。

そのため、不特定多数の入場者・来場者が訪れるイベント・行事など、名簿で参加者を管理できないようなケースでは契約できません。

また、レクリエーション保険に加入した後には、イベントや行事の開催当日までに一日ごとの参加者をまとめた名簿を用意しておく必要があります。

これがなければ有事の際に保険金を請求できないこともあるので、必ず用意して下さい。

以上が、三井住友海上レクリエーション保険に加入する前にチェックしておくべきポイントでした。

では、次に補償内容や一日あたりの保険料の目安など、三井住友海上のレクリエーション保険について詳しい補償内容や情報を見ていきましょう。

三井住友海上のレクリエーション保険の補償内容

三井住友海上のレクリエーション保険の補償内容

三井住友海上レクリエーション保険には、基本補償とオプション補償(特約)の2種類があります。

基本補償はレクリエーション保険のすべての加入者に適用されますが、オプション補償は契約時に付帯の有無を決める必要があります。

基本補償

三井住友海上レクリエーション保険の基本補償は、次の通りです。

保険金の種類 概要 保険金の支払額
死亡保険金 行事・イベント中の事故やケガが原因で参加者が180日以内に死亡した場合に支払われる 死亡・後遺障害保険金額の全額が死亡保険金受取人に支払われる
後遺障害保険金 行事・イベント中の事故やケガが原因で参加者に180日以内に後遺障害が生じた場合に支払われる 後遺障害の程度に応じて、死亡・後遺障害保険金額の100%~3%が支払われる
入院保険金 行事・イベント中の事故やケガが原因で参加者が入院した場合に支払われる 「入院保険金日額」×「入院日数または入院に準ずる状態の日数」が支払われる
手術保険金 行事・イベント中の事故やケガが原因で参加者が180日以内に手術を受けた場合に支払われる 「入院保険金日額」×「手術の種類に応じて定められた倍率(10倍、20倍、40倍)」が支払われる
通院保険金 行事・イベント中の事故やケガが原因で参加者が通院した場合に支払われる 「通院保険金日額」×「通院日数」が支払われる

以下のケースでのケガでは、三井住友海上のレクリエーション保険の補償対象外となるためご注意ください。

補償対象外となるケガ

  • 保険契約者、被保険者、受取人の故意または重大な過失によるもの
  • 無免許運転や飲酒運転などによるもの
  • 自殺、犯罪、闘争行為によるもの
  • 脳疾患、病気、心疾患によるもの
  • 妊娠、出産などに関わるもの
  • 外科的手術や医療措置によるもの(ただし、保険金を支払うべきケガによるものである場合には支払われる)
  • 地震や噴火、またはこれらが原因となる津波によるもの

上記と併せて、熱中症や細菌性食中毒およびウイルス性の食中毒などの症状も補償の対象外です。

また、下記のような危険度の高い運動は三井住友海上のレクリエーション保険の補償対象外になります。

補償対象外となる運動

  • 自動車やゴーカート等の乗用具を使った競技
  • ピッケルなどを用いた山岳登はん、ロッククライミング
  • リュージュ、ボブスレー
  • スカイダイビング、ハンググライダー搭乗 など

オプション補償(特約)

三井住友海上レクリエーション保険のオプション補償(特約)は、次の通りです。

特約の種類 保険金の支払い額
天災危険補償特約 地震もしくは噴火またはこれらを原因とする津波によるケガも補償の対象となる
入院保険金、手術保険金および通院保険金支払い条件変更特約(フランチャイズ) 入院・通院などが事故発生日からあらかじめ定めた日数を過ぎてなお続く場合、所定の保険金が支払われる
入院保険金、手術保険金および通院保険金支払い上限変更特約(エクセス) 事故発生日からあらかじめ定めた日数に対して、入院保険金、手術保険金および通院保険金が支払われない

特にフランチャイズ特約・エクセス特約を付加した場合、せっかくレクリエーション保険に加入したのに、ケガをして通院することになっても保険金が支払われない、ということになりかねません。

ほとんどの場合上記のオプション補償を付帯する必要はないかと思いますが、より割安な保険料を検討する場合は契約時に保険代理店や三井住友海上に見積り問い合わせをしてみて下さい。

レクリエーション保険の対象になる行事・イベントの種類

レクリエーション保険の対象になる行事・イベントの種類

三井住友海上のレクリエーション保険では、下表のような行事・イベントが契約対象です。

イベントや行事の危険度によって区分が分けられています。

区分 行事・イベントの種類
A 日帰り遠足、いちご狩り、ゴルフ、ヨガ、ラジオ体操など
B 運動会、軟式野球、日帰りキャンプ、マラソン大会、サイクリング、ウインドサーフィンなど
C スキー、スノーボード、水上スキー、硬式野球、サッカー、フットサルなど

上表は、三井住友海上のレクリエーション保険のパンフレットに記載がある行事・イベントです。

記載がない行事・イベントでも加入できる場合があるため、三井住友海上もしくは保険代理店に相談してみて下さい。

ただし、祭礼の見物や花火大会などの一日あたりの参加者が不特定多数になる行事・イベントは、三井住友海上のレクリエーション保険の引受の対象外になるので、注意しましょう。

レクリエーション保険の一日(1日)あたりの保険金額と保険料

レクリエーション保険の一日あたりの保険料

保険に加入する際、最も気になるのは一日あたりの保険料でしょう。

三井住友海上レクリエーション保険では、一日あたりの保険料は「イベントの種類(A~C区分)」「補償内容(死亡保険金の額など)」によって決まります。

保険金額は所定の条件のもと契約者が自由に決められるため、それに伴い一日あたりの保険料も変わります。

なので、一日あたりの保険料はいくらというのは一概には言えません

しかし、三井住友海上レクリエーション保険パンフレット資料に補償内容例に応じた一日あたりの保険料例が記載されているので、ある程度の目安をつかむことは可能です。

あくまで例にはなりますが、三井住友海上の一日あたりの保険料例は下記のとおりです。

区分 イベント内容 一日あたりの保険料 保険金設定
A 日帰り遠足、いちご狩り、ゴルフ、ヨガ、ラジオ体操など 23円 死亡・
後遺障害保険金額:300万円
入院保険金
日額:3,000円
通院保険金
日額:2,000円
B 運動会、軟式野球、日帰りキャンプ、マラソン大会、サイクリング、ウインドサーフィンなど 111円
C スキー、スノーボード、水上スキー、硬式野球、サッカー、フットサルなど 221円

保険金支払いの例

保険金支払いの例

三井住友海上のレクリエーション保険のパンフレットには、保険金支払いの例も掲載されていますので、参考までにご紹介します。

レクリエーション保険の基本補償

契約内容の例

  • 死亡後遺障害保険金額:300万円
  • 入院保険金日額:3.000円
  • 通院保険金日額:2,000円

上記の契約内容で、日帰りスキーで足を骨折し入院10日間通院21日間した場合に、三井住友海上のレクリエーション保険から支払われる金額は以下の通りです。

  • 入院保険金:3,000円×10日間=30,000円
  • 通院保険金:2,000円×21日間=42,000円

30,000円+42,000円=72,000円で、これが受け取れる保険金額となります。

三井住友海上のレクリエーション保険には団体割引もある

三井住友海上のレクリエーション保険には団体割引もある

三井住友海上のレクリエーション保険では、行事・イベントの一日あたりの参加者数が一定数以上になると団体割引が適用されます。

ただし、団体割引を適用するための最低保険料が定められている点に注意して下さい。

一日あたりの参加者数 団体割引率 最低保険料
20人以上 5% 1,000円
500人以上 10% 50,000円
1,000人以上 15% 100,000円
3,000人以上 20% 300,000円

レクリエーション保険の保険金請求方法

レクリエーション保険の保険金請求方法

もしイベントや行事の最中に参加者がケガをしてしまい、レクリエーション保険の保険金を請求する場合には、すぐに契約した三井住友海上もしくは保険代理店に連絡をしましょう。

ケガのケースが保険金の支払い条件を満たすかどうか確認したあと、保険金の請求に必要な手続きや提出する書類などについて教えてもらえます。

なお、保険金の支払いに該当するアクシデントが発生した日から30日以内に三井住友海上もしくは保険代理店に連絡をしないと、保険金額を受け取ることができない場合もあります

イベントや行事の主催者の方は、迅速に連絡をするようにしてください。

ごく少人数のイベントならセブンイレブンで加入できる「1DAYレジャー保険」を検討

ごく少人数のイベントならセブンイレブンで加入できる「1DAYレジャー保険」を検討

ここまで三井住友海上レクリエーション保険について解説してきましたが、レクリエーション保険はそもそも一日あたり20人以上がイベントに参加する団体でなければ加入できません。

友人たちとのちょっとしたスポーツ大会やレジャーなど、一日あたり 10人にも満たないようなイベントや行事の場合は、適した保険がなく困ってしまいますよね。

そんなときには、同じく三井住友海上が引受会社となっている一日保険、「1DAYレジャー保険(コンビニ手続用)」がおすすめ

三井住友海上の1DAYレジャー保険は、セブンイレブンもしくはスマホで契約できる手軽な一日保険で、個人または2名~6名までまとめて加入できる点が特長です。

ただし、補償内容や一日あたりの保険料の面でレクリエーション保険と違いがあるため、加入する際には注意が必要です。

三井住友海上の1dayレジャー保険 補償内容と一日あたりの保険料

三井住友海上の1dayレジャー保険 補償内容と一日あたりの保険料

ここでは、三井住友海上の1DAYレジャー保険「2~6人向けプラン(みんなまとめて安心プラン)」の補償内容をご紹介します。

補償の種類 保険金の種類 一日あたりの保険料
ケガの補償 傷害死亡保険金、
傷害入院時一時保険金、
骨折時一時保険金
300円
第三者への
損害賠償
日常生活賠償保険金
その他の補償 救援者費用等保険金

三井住友海上のレクリエーション保険とは異なり、参加者個人に対する傷害保険のほか、第三者への損害賠償責任保険や救援者費用等保険も付帯されています

しかし、補償内容(保険金額など)を変更できない、また、保険料が一人あたり一日300円とレクリエーション保険に比べて高額になる点などに注意が必要です。

三井住友海上の1dayレジャー保険の申し込み方法

三井住友海上の1dayレジャー保険の申し込み方法

三井住友海上の1DAYレジャー保険を利用したい場合は、コンビニもしくはスマートフォンから手続きを行えます。

ただし、スマートフォンから申し込む場合、ドコモ、au、ソフトバンク、UQ mobile、Y!mobileで契約しているスマホのみしか利用できません。

その他のスマホを利用されている方は、ネット申し込みではなくコンビニから申し込みましょう。

スマートフォンから申し込み

  1. 三井住友海上の1DAYレジャー保険申し込みページにアクセスする
  2. 指定のアドレスに空メールを送り、返信されたメールに記載されているURLから契約者情報などを登録し、申し込み手続きを行う
  3. 保険料は、月々のスマホ利用料と合算で請求されるため、契約時に支払う必要はありません。手続きが完了すれば、設定した保険期間開始時期から保険が適用されます。

コンビニから申し込み

  1. 三井住友海上の専用サイトで、保険の事前予約をする(※)
  2. 「ネット予約登録ID」と「パスワード」を確認して、セブンイレブンへ
  3. マルチコピー機の画面に従って操作をする
  4. マルチコピー機で払込票を発行する
  5. 払込票を持ってレジで料金の支払いをする

※事前予約は、必ずしもする必要はありません。セブンイレブンでの作業を簡単にするために行うものです。事前予約をしていなくても、マルチコピー機だけで契約手続きをすべて完了させることができます。

1日~7日間まで補償期間を設定できる

1日~7日間まで補償期間を設定できる

三井住友海上の1dayレジャー保険は、1日だけの申し込みもできますが、最大7日間まで補償期間を設定することが可能です。

もし補償期間が7日を超す場合には、改めて1DAYレジャー保険に加入しましょう。

1DAYレジャー保険の場合、宿泊の有無は契約に関係ないため、宿泊に関連する行事でも加入することができます

以上が、三井住友海上の1DAYレジャー保険の特長です。

三井住友海上のレクリエーション保険まとめ

一日だけでも加入できる便利な障害保険

今回は、三井住友海上のレクリエーション保険について特徴や補償内容を解説してきました。大切なポイントをまとめると、次の通りです。

  • 三井住友海上のレクリエーション保険は参加人数が一日あたり20名以上の場合、また宿泊を伴わないイベント・行事が契約できる
  • 一日あたりの保険料金は、行事・イベントの種類や補償内容(保険金額・特約)によって異なる
  • 一日あたりの参加者がごく少数の場合、三井住友海上が扱う一日保険「1DAYレジャー保険」がおすすめ

三井住友海上レクリエーション保険は、一日あたり手頃な保険料でケガに備えられる保険です。

一日あたりの参加者が20名以上になる団体であれば契約できるため、子ども会の行事や交流会などでぜひ活用してみて下さい。

一日あたりの参加者が10名にも満たないような少人数もしくは個人で加入する場合には、三井住友海上が取り扱う一日保険「1DAYレジャー保険」を検討すると良いでしょう。

ただし、三井住友海上のレクリエーション保険と比べて一日あたりの保険料や補償内容に差がある点に注意して加入を検討してみてくださいね。

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監修者のコメント

行事主催者の方には主催者の法律上の損害賠償責任を補償することができるレクリェーションの賠償責任保険への加入を検討することをお勧めします。「個人」の日法律上の損害賠償責任を補償する「日常生活賠償保険」とは異なりますのでご注意ください。

監修者

当記事の監修者:遠山直孝

  • 保険コンプライアンス・オフィサー2級
  • ファイナンシャルプランナー(AFP)
  • 損保大学(法律・税務)

国立大学卒業後、大手保険会社に27年勤務し、現在は損害保険代理店に所属。営業、企画部門での多彩な経験から、法律・税務を踏まえた実用的な保険の活用に精通しており、日々情報を発信しています。

※損保大学とは、損害保険の募集に関する知識・業務を向上させるために日本損害保険協会が立ち上げた制度。当監修者は「法律・税務」などの知識を深める専門コースを修めています。

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