※この記事は、JA共済公式サイトの「イベント傷害共済(イベント傷害特約付傷害共済)」「傷害共済」「イベント共済:環境保全プラン」を参考にしています。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
レクリエーション保険に加入すれば、行事・イベントを会社などの団体で開催する場合に参加者全員の傷害に対する補償が得られます。
JAのレクリエーション保険への加入を検討している人の中には、ネットの評判やパンフレットが見つからず頭を悩ませている人もいるでしょう。
そこで今回は、JAのレクリエーション保険について解説します。
そもそもJAでレクリエーション保険は取り扱われているのか、あるならどのような補償(保障)内容なのかを紹介していきます。
この記事は、次のような人におすすめの内容です。
こんな人におすすめ!
- JAでレクリエーション保険に加入したい人
- JAのレクリエーション保険の補償(保障)内容が気になる人
- JAのレクリエーション保険の加入方法が知りたい人
JA共済は保険を販売していないって本当?
JAのレクリエーション保険について紹介する前に、共済と保険の違いについて説明します。
農業協同組合であるJAでは、保険の取扱いはありません。その代わりに、共済が販売されています。
共済は厳密に言えば保険とは異なるものの、用語の違いと考えていいでしょう。
JAが販売している共済は、掛け金(保険料)の支払いをすれば加入者は所定の補償(保障)が得られる仕組みになっています。
ただし、共済に加入するためには、出資金を出して組合員にならなければいけません。
保険のように誰でも好きな保険に加入できるわけではないのが、共済の特長です。
JAの他にも、全労済などで掛け捨ての共済が取り扱われています。
JAではレクリエーション保険は取り扱われていない
結論からいうと、JAは保険会社ではないのでレクリエーション保険の取扱いがありません。
しかし、レクリエーション保険に似た補償(保障)が得られる共済に加入する方法があります。
JAのレクリエーション保険①イベント共済
JAでは「イベント共済」という商品が販売されています。
レクリエーション保険とまったく同じ補償(保障)内容ではありませんが、JAでの加入を考えているならイベント共済の契約をして行事・イベントに参加する方法がおすすめです。
ただし、JAのイベント共済の補償(保障)対象は、資源向上活動中や農地維持活動中のケガ・賠償事故に限定されます。
JAのレクリエーション保険②普通傷害共済+特約
JAや市町村などが運動会やスポーツ大会を主催する場合は、普通傷害共済にイベント傷害特約を付ける方法が有効です。
団体で加入する必要はありますが、行事・イベント中に参加者がケガをしたり、死亡したりした場合に保障が受けられます。
JAのイベント共済の情報をカテゴリ別に紹介
JAのレクリエーション保険であるイベント共済には、次の3つの種類があります。
- イベント共済
- イベント傷害共済(包括契約に関する特則付)
- イベント賠償責任共済(包括契約に関する特則付)
上記のレクリエーション保険は、補償(保障)内容などの条件が異なります。
次の章からそれぞれのポイントや特長を解説するので比較しながら、チェックしていきましょう。
①イベント共済
JAのレクリエーション保険とも言えるイベント共済の特長を3つ紹介します。
1年間の行事・イベントをまとめて保障できる
のレクリエーション保険(イベント共済)の保障が適用される期間は、1年間です。
そのため、レクリエーション保険の契約を年単位で考えている人におすすめです。
行事・イベントを開催する都度レクリエーション保険の手続きをしなくていいので、時間や手間を省ける特徴があります。
行事・イベントの予定を変更したときの手続きが簡単
JAのレクリエーション保険は行事・イベントの参加人数や開催日などを変更する場合、事前に報告する必要がありません。
変更した内容は、レクリエーション保険の契約期間が終了したタイミングか期間中に解約した場合にJAに通知すれば大丈夫です。
なお、行事・イベントの予定変更で発生した掛け金の払戻しも契約期間満了後か解約時に清算されます。
共済金の支払い請求がスムーズ
JAのレクリエーション保険(イベント共済)は、ケガの症状や部位によって共済金の額が決定されます。
そのため、行事・イベントが原因で参加者が通院したり、入院したりした場合に共済金の支払いがスピーディに行われます。
また、JAのレクリエーション保険(イベント共済)は、通院・入院による施術や治療を受けている間でも共済金の支払いが行われるのがポイントです。
万が一、行事・イベントが原因の事故やケガに見舞われても、JAのレクリエーション保険(イベント共済)に加入しておけば医療費用の心配をしなくてすみます。
②イベント傷害共済(包括契約に関する特則付)
JAのイベント傷害共済に包括契約に関する特則をつけると、農作業中にケガを負った場合でも補償が適用されます。
JAのレクリエーション保険(イベント傷害共済)で共済金の支払いが行われるケースとしては、次のような場合があります。
- 草刈りの作業中にカマで足を切った場合
- 泥上げの作業中に転んで手を骨折した場合
- 農業中に転んで手を捻挫した場合
行事・イベントの参加者が上記のようなケガをした場合に支払いがされる共済金は、加入するレクリエーション保険(イベント傷害共済)のコースによって異なります。
例えば、「死亡共済金額300万円+部位・症状別治療共済金額3,000円コース」に加入すると、共済金の支払い金額と条件は次の通りです。
共済金の種類 | 共済金の額 | 共済金の支払い条件 |
---|---|---|
死亡共済金 | 300万円 | 行事・イベントが原因の事故から200日以内に死亡したとき |
後遺障害共済金 | 15~300万円 | 行事・イベントが原因の事故から200日以内にJA共済所定の後遺障害になったとき |
重度後遺障害共済金 | 30万円/60万円 | 行事・イベントが原因の事故から200日以内にJA共済所定の重度障害状態になったとき |
部位・症状別治療共済金 | ①1.5~36万円 ②6,000円 |
①行事・イベントが原因の事故から200日以内に入院したり、5日以上通院したりしたとき ②行事・イベントが原因の事故から200日以内に入院せず5日以内の通院をしたとき |
なお、1回の事故で支払われる後遺障害共済金と死亡共済金の合計額は、死亡共済額が限度になると覚えておきましょう。
③イベント賠償責任共済(包括契約に関する特則付)
JA共済のレクリエーション保険であるイベント賠償責任保険(包括契約に関する特則付)に加入すると、次のような場合に共済金の支払いが行われます。
- 草刈りの参加者に誤ってカマでケガをさせた場合
- 行事・イベントに必要なテントが倒れて通行人にケガをさせた場合
上記の例の通り、JA共済のレクリエーション保険であるイベント賠償責任保険(包括契約に関する特則付)は、行事・イベントの参加者だけでなく第三者の補償(保障)もできます。
賠償責任は最高5,000万円まで補償(保障)されるので、安心して行事・イベントを開催できるのも大きな特長です。
JA共済のレクリエーション保険(イベント賠償責任保険)では、その他にも条件を満たせば次のような共済金の支払いがされます。
- 示談等の費用
- 争訟費用
- 遅延損害金(判決による)
- 臨時費用
普通傷害共済の特長を説明
JAでレクリエーション保険に加入するためのもう1つの方法として、普通傷害共済にイベント傷害特約を付帯する方法が挙げられます。
こうすることで行事・イベントに関連する事故に対応できる傷害保険のような補償(保障)が得られます。
また、このレクリエーション保険は、被共済者数が10人以上になると個人で加入するよりも掛け金が安くなります。
診査を受ける必要もないので、健康状態などを告知するだけで比較的簡単に加入できるのがJAのレクリエーション保険(普通傷害共済+特約)の魅力と言えるでしょう。
JA共済のレクリエーション保険に加入する手続きの流れ
JAのレクリエーション保険に加入したい場合は、次の手順で契約を進めます。
- 必要な保障内容を検討する
- JA共済に問い合わせる
- レクリエーション保険の契約をする
レクリエーション保険の資料を請求する方法もありますが、ネットでも補償(保障)を一覧でチェックできます。
掛け金の見積もりも簡単にできるので、ぜひ一度利用してみてください。
「JAのレクリエーション保険に関連する詳しい情報が知りたい」という場合は、近くのJAの窓口に行くことをおすすめします。
まとめ
今回はJAのレクリエーション保険について紹介しました。ポイントをまとめると次の通りです。
- JAはレクリエーション保険を取り扱っていない
- イベント共済か傷害共済に特約をつけて加入する方法が有効
- イベント共済は農業に関連する作業であれば補償(保障)される
- 傷害共済は個人で加入するよりも10人以上の団体の方が掛け金が安くなる
どうしてもJA共済の商品に加入したい場合は、イベント共済か傷害共済を選択するといいでしょう。
しかし、損保会社で販売されているレクリエーション保険の補償内容と100%同じではないので注意が必要です。
-
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