大学生や企業などの団体で行事・イベントを行う場合は、レクリエーション保険に加入しておくと安心です。前もってレクリエーション保険に申し込みをしておけば参加者がケガをしたり、事故に遭ったりした場合に適切な補償ができます。
レクリエーション保険を取り扱う保険会社はいくつかありますが、外資系損保会社として有名なAIU損保会社を選びたいという方もいるのではないでしょうか。
AIU損保会社は2018年に他社と合併して「AIG損保会社」となり、現在もレクリエーション保険を販売しています。
そこでこの記事では、AIG損保で販売されているレクリエーション保険をご紹介します。また、AIG損保(旧AIU損保)でレクリエーション保険の代わりに利用できる傷害保険も解説。
レクリエーション保険加入を考えている方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
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レクリエーション損害保険は、団体でレクリエーションを行う際に、万が一参加者に事故やケガなどが発生した場合に備えるための保険です。
3分で見積もりシミュレーションも可能。イベント開催時はぜひご検討ください。
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事前情報:2018年にAIU損保は「AIG損保会社」になった
AIU損保会社は富士火災海上保険株式会社と2018年に合併し、「AIG損保株式会社」になりました。
旧AIU損保ではレクリエーション保険が取り扱われており、合併してAIG損保になって以降もレクリエーション保険の販売を行っています。
そのため、旧AIU損保のレクリエーション保険を以前利用したことがある方などは、引き続きAIG損保のレクリエーション保険を利用すると良いでしょう。
現AIG損保(旧AIU損保)で取り扱っているレクリエーション保険とは
では、AIG損保(旧AIU損保)で販売されているレクリエーション保険の補償内容や保険料などの情報を紹介します。
レクリエーション保険の契約条件
AIG損保(旧AIU損保)のレクリエーション保険では、1日あたりの参加者が10人以上の団体行事・イベントが加入対象になります。
行事・イベントの開催日が2日以上にわたる場合は、1日あたりの参加者の平均人数が10人を以上に達しなければAIU損保のレクリエーション保険に加入できません。
なお、こういった参加人数の最低人数の制限はAIG損保(旧AIU損保)に限らず他社のレクリエーション保険にもあるため、注意して下さい。
また、AIG損保(旧AIU損保)のレクリエーション保険に加入するためには、行事・イベントの主催者が保険契約者になる必要があります。こちらに関してもAIG損保(旧AIU損保)に限った決まりではなく、レクリエーション保険は基本的に参加者個人の加入ができない保険商品です。仮に、当該行事・イベントの参加者であっても契約はできないので注意しましょう。
レクリエーション保険の補償内容と保険金額
AIG損保(旧AIU損保)で販売されていたレクリエーション保険では、行事・イベントの活動中に起きたアクシデントや事故によって参加者がケガをした場合に、下表の保険金が支払われます。
保険金の種類 | 概要 |
---|---|
死亡保険金 | 行事・イベントの最中に負ったケガ・病気が原因で参加者が死亡した場合に支払われる |
後遺障害保険金 | 行事・イベントの最中に負ったケガ・病気が原因で参加者に障害が残った場合に支払われる。金額は障害の程度によって異なる |
入院保険金 | 行事・イベントの最中に負ったケガ・病気の治療のために参加者が入院すると支払われる。入院1日目から補償対象になり、1事故につき180日間が限度 |
手術保険金 | 行事・イベントの最中に負ったケガ・病気の治療のために参加者が手術を受けると支払われる。1事故につき1回が限度 |
通院保険金 | 行事・イベントの最中に負ったケガ・病気が原因で参加者が通院すると支払われる。 通院1日目から補償対象になり、1事故につき90日が限度 |
※いずれの保険金も事故が発生した日から180日間が補償対象になります。
また、下記2つの特約を付帯することで、熱中症や細菌性食中毒の症状も補償の対象とすることができます。
- 熱中症危険補償特約
- 細菌性食中毒補償特約
レクリエーション保険の保険金と保険料
AIG損保(旧AIU損保)のレクリエーション保険に限らず、レクリエーション保険では一般的に開催するイベント・行事の内容と、設定する保険金額に基づいて一人あたり一日分の保険料が算出されます。
保険金額は契約時に主催者(契約者)が自由に設定することが可能ですが、AIG損保(旧AIU損保)のレクリエーション保険では案内パンフレットにあらかじめ保険金額・保険料が決められた保険プラン例が記載されています。
行事内容 | 保険料 | 保険金 | |
---|---|---|---|
A10 | お花見、ハイキング、バーベキュー、ラジオ体操、バレーボール、盆踊りなど | 32円 | 死亡保険金:700万円 入院保険金:2,000円 通院保険金:1,000円 |
A20 | 53円 | 死亡保険金:900万円 入院保険金:5,000円 通院保険金:3,000円 |
|
B10 | 運動会、軟式野球、サイクリング、ハンドボール、体操、陸上競技、剣道など | 105円 | 死亡保険金:400万円 入院保険金:2,000円 通院保険金:1,000円 |
B20 | 158円 | 死亡保険金:600万円 入院保険金:3,000円 通院保険金:1,500円 |
|
C10 | スキー、硬式野球、サッカー、ラクロス、ボディーボード、サーフィンなど | 160円 | 死亡保険金:250万円 入院保険金:2,000円 通院保険金:1,000円 |
※その他、後遺障害保険金として死亡保険金の4割~10割、手術保険金として入院中の手術に対し入院保険金×10(入院時以外の手術はその半額)が支払われます。
※上記の保険料例は、熱中症危険補償特約、細菌性食中毒補償特約を付帯した場合の保険料です。
旧AIU損保に対する保険金の請求方法
ここまでに紹介したAIG損保(旧AIU損保)のレクリエーション保険で保険金を請求する場合は、AIG損保に連絡して書類を手配する必要があります。
保険金を請求する流れは、次の通りです。
- AIG損保(旧AIU損保)に事故等の状況を連絡する
- 保険金請求書などの書類に必要事項を記入する
- 手続きに必要な書類をAIG損保(旧AIU損保)に提出する
- 保険金額の決定通知が郵送される
- 後日、保険金額が支払われる
なお、AIG損保(旧AIU損保)はインターネットを利用した事故報告にも対応しています。ただし、インターネットで手続きをする場合は、レクリエーション保険を契約したときに受け取った契約証が必要になります。
もし手元に契約証がない場合はオンライン手続きができない可能性があるので、電話で旧AIU損保(現AIG損保)に問い合わせることをおすすめします。
レクリエーション保険を請求できないケース
旧AIU損保のレクリエーション保険では、次に当てはまる場合のケガ・事故に対して保険金が支払われません。
- 急激かつ偶然な外来の事故でないケガ
- 故意による過失
- 重大な過失
- 自殺行為
- 無資格運転
- 酒気帯び運転
- 地震や噴火による津波
- 通常道路以外でのバイク・自動車等の競技による事故
- 危険な運動による事故
- 画像検査などで異常がみとめられないもの
上記に記載した危険な運動には、具体的に次のようなスポーツが該当します。
- 山岳登はん(ピッケルなどを使用した本格的な登山)
- スカイダイビング
- ロッククライミング
- ハングライダーの搭乗 など
また、レクリエーション保険は宿泊を伴う行事・イベントはそもそも契約ができません。団体でキャンプなどを行う場合は、国内・海外旅行傷害保険などの保険商品に加入することをおすすめします。
レクリエーション保険以外でケガに備えられる保険商品
AIG損保(旧AIU損保)では、レクリエーション保険以外にも、行事・イベントの参加者のリスクを補償する保険商品を取り扱っています。
ここでは、AIG損保(旧AIU損保)で取り扱われているケガに関する保険を紹介します。
AIG損保の商品で傷害・事故のリスクに備える方法
レクリエーション保険以外の保険商品で行事・イベント時の障害に備える場合は、参加者が個人で傷害総合保険などの保険商品に加入する必要があります。
方法①AIG損保の傷害総合保険に加入する
AIG損保(旧AIU損保)の傷害総合保険は、家族構成やライフスタイルなどに合わせて利用者が自由に保険プランを設計できます。
ケガや事故などで通院や入院をすれば日額補償が適用されますし、自己負担した治療費なども補償されるので、もしものときも安心。また、被保険者自身のケガや事故だけでなく、第三者に傷害を負わせた場合の賠償にも対応しています。
その他、AIG損保の傷害総合保険では主契約に付帯できる特約も充実しています。例えば、運動等危険補償特約を付ければ、山岳登はん中のケガや事故も補償対象になります。
旧AIU損保のレクリエーション保険では山岳登はんは補償対象外なので、傷害総合保険の方が補償対象になる行事・イベントの幅が広いと言えるでしょう。
ただし、イベント一回に対して加入できるレクリエーション保険と比べて、AIG損保の傷害総合保険は1年単位での加入になる点に注意が必要です。
AIG損保 傷害総合保険
https://www.aig.co.jp/sonpo/personal/product/injury/standard
AIG損保(旧AIU損保)の傷害総合保険のプラン例
項目 | 内容 |
---|---|
月払い保険料 | 3,420円 (個人型セットプランT02、 職種旧別A) |
死亡保険金 | 1,000万円 |
後遺障害保険金 | 40~1,000万円 |
入院保険金(日額) | 5,000円 |
手術保険金 | 入院中:5万円、 入院中以外:2.5万円 |
通院保険金(日額) | 2,500円 |
傷害医療費用保険金 | 1事故につき限度額100万円 |
介護保険金(年額) | 240万円 |
個人賠償責任 | 1事故につき限度額1億円 |
方法②被保険者が子供なら「お子さまのための総合保障制度」に加入できる
AIG損保(旧AIU損保)では、「お子さまのための総合保障制度」(こども総合保険)という保険商品が取り扱われています。
この保険商品は行事・イベント時の傷害補償の他に個人賠償責任補償や育英費用補償があるので、幅広いリスクに対応できます。
また、AIG損保のこども総合保険は被保険者だけでなく、契約者に対するサービスが充実しているのも大きな特徴です。例えば、こども総合保険の契約者は、次のようなサービスを利用できます。
- 弁護士への相談サービス
- 医師や保健師などへの健康相談サービス
- セカンドオピニオンサービス
- カウンセリングサービス
上記のAIG損保のサービスをうまく活用すれば、病気の早期発見などに役立つでしょう。
なお、レクリエーション保険の代替商品として加入できるAIG損保(旧AIU損保)のこども総合保険の詳細な契約条件については、AIG損保公式ホームページに記載されていません。
AIG損保(旧AIU損保)のこども総合保険についてもって詳しく知りたい人は、お近くのAIG損保に来店するか電話などで問い合わせることをおすすめします。
AIG損保 お子さまのための総合保障制度
https://riskfinder.jp/school/
まとめ
今回は、AIG損保(旧AIU損保)のレクリエーション保険に関する情報を紹介しました。大切なポイントをまとめると次の通りです。
- AIU損保は2018年にAIG損保になった
- 現AIG損保でもレクリエーション保険を販売しており、参加者10名以上の団体であれば契約可能
- ただし、宿泊を伴うイベントや、所定の危険なレジャー・スポーツを行う場合は契約対象外
AIG損保(旧AIU損保)が取り扱うレクリエーション保険の大きな特徴は、10名以上の参加者がいる団体であれば契約できるという点です。
他の保険会社では、レクリエーション保険に加入できるのは20名以上という条件が多く見られますが、AIG損保(旧AIU損保)では比較的少人数から加入できます。
また、熱中症危険補償特約や細菌性食中毒補償特約も付帯できるため、補償を手厚くしたい場合にもぴったりです。
もしAIG損保(旧AIU損保)のレクリエーション保険をその他の保険会社の商品と比較したい方がいれば、下記のページで主要な保険会社が取り扱うレクリエーション保険を比較してご紹介しています。
補償内容や契約条件など、自分にあったレクリエーション保険を選んでみてください。