行事やレクリエーション、イベントの開催中における事故やケガを補償してくれるレクリエーション保険は一日からでも加入することができます。
この記事では、レクリエーション保険の概要と一日単位で加入する場合の条件・ポイントをご紹介。
一日から加入できる人気のレクリエーション保険もいくつかピックアップしているので、一日あたりの保険料や保険金額を知りたいという方はぜひ参考にしてみてください。
レクリエーション保険とは
レクリエーション保険とは、スポーツ大会やコンサートといった団体開催の行事・レクリエーション中に生じた事故やケガに対する補償を受けるための保険です。
まずは、レクリエーション保険の対象となる行事やイベント、レクリエーションの種類と、レクリエーション保険の基本的な補償内容について詳しく見ていきましょう。
レクリエーション保険の対象となるレクリエーションの種類
レクリエーション保険は、以下のような「大勢の人が集まる行事」を対象とした保険商品です。
| 文化的行事 | 演劇、ピアノ発表会、コンサート、学園祭、体育大会 など |
|---|---|
| 式典行事 | 成人式、町おこしイベント、自治体の防災訓練 など |
| スポーツイベント | 野球、サッカー、陸上競技、バレーボール、テニス など |
| その他 | 海水浴、キャンプ、ボーイスカウト活動 など |
なおレクリエーション保険は、参加者全員を被保険者としてイベントの主催者・責任者が加入する保険であり、参加者の人数や開催するレクリエーションの危険度によって一日あたりの保険料などが変わってきます。
そのため、例えば花火大会やフードマーケットのように、不特定多数の参加者が集まる行事・レクリエーションについてはレクリエーション保険の補償対象外となる場合がある点に注意しましょう。
レクリエーション保険の基本的な補償内容
レクリエーション保険の補償内容はプランによって様々ですが、主なものとして以下の5種類の保険金が挙げられます。
- 死亡保険金
- 後遺障害保険金
- 入院保険金
- 手術保険金
- 通院保険金
なおレクリエーション保険の基本補償は、急激かつ偶然な外来の事故による傷害への補償のみとなっております。
その他の補償については特約や別プランの契約が必要となる商品も多くあります。
レクリエーション保険は一日からでも加入できる！
レクリエーション保険は開催日数の条件がなく、一日からでも加入することができます。
続いて、レクリエーション保険に一日単位で加入する場合の契約条件と、定期的にイベントを開催する場合に便利な「年間包括契約」の仕組みについて詳しく見ていきましょう。
一日から加入する場合の契約条件
レクリエーション保険に一日単位で加入する場合の契約条件は以下の通りです。
- 日帰りの行事・レクリエーションであること（宿泊を伴うものは不可）
- 一日あたりの参加者が20名以上いること
複数日にわたって開催される行事・レクリエーションでそれぞれ一日単位の保険契約を結ぶことは可能ですが、宿泊を伴う場合は補償の対象外となるので注意しましょう。
またレクリエーション保険は加入に必要な最低参加人数が設定されており、多くの保険では20名以上となっています。
20名未満の少人数開催となる場合は、国内旅行保険やレジャー保険などの個人加入が可能な保険を活用する方法を検討してみると良いでしょう。
定期開催の場合は年間単位での一括契約もおすすめ
レクリエーション保険は一日単位で契約するのが一般的ですが、例えば毎月1回・3ヶ月に1回といった間隔で定期的にイベントを開催する場合は、年間単位で契約を結ぶことも可能です。
一日単位で契約する方法（スポット契約）と、年間単位で契約する方法（包括契約方式）の違いは以下の通りとなります。
スポット契約方式
スポット契約方式とは、行事・レクリエーションの開催ごとに一日単位で保険契約を結ぶ方式のことです。
一日に複数の会場でイベントを開催する場合や、複数日にわって同じ会場でイベントを開催する場合には、それぞれ1契約としてスポット契約を結ぶことになります。
包括契約方式
包括契約方式とは、一定期間内に開催される行事・レクリエーションの保険加入を一括で行う方式のことです。
任意の期間を指定できるケースや、半年・1年のように所定の期間で契約するケースなどがあります。
包括契約方式の方が割安になる保険商品もあるので、定期的にイベントを開催する場合は、一日単位のスポット契約ではなく一括で加入できる包括契約を検討してみるのもひとつでしょう。
一日からの加入が可能なおすすめの保険商品を紹介
ここからは、一日単位での加入が可能な人気のレクリエーション保険をご紹介していきます。
それぞれの加入条件や補償内容をまとめているので、レクリエーション保険を比較・検討する際の参考にしてみてください。
あいおいニッセイ同和損保【レクリエーション傷害保険】
加入条件・特約
| 加入条件 | 一日20名以上の参加者 |
|---|---|
| 1契約あたりの最低保険料 | 1,000円 |
| 主な特約 | 熱中症危険補償特約・食中毒補償特約 |
| ネット申し込み | 可 |
保険料の例と補償内容
あいおいニッセイ同和損保のレクリエーション保険は、料率の区分だけでなくプランによっても保険料が異なります。
案内用のパンフレットには保険料の詳細が記載されていないため、詳しくはあいおいニッセイ同和損保までお問い合わせください。
| 区分 | レクリエーションの種類 |
|---|---|
| A | 遠足（日帰り）・オリエンテーリング（徒歩によるもの）・海水浴・ゲートボール・テニス・ハイキング・ボウリング・料理教室・町内清掃・ラジオ体操など |
| B | 運動会・キャンプ（日帰り）・競歩・スケート・軟式野球・アスレチック・防災訓練（市民・学童が行う程度のもの）・マラソン・ライフル射撃 など |
| C | ゴーカート・硬式野球・サーフィン・サッカー・柔道・ボクシングなど |
損保ジャパン【レクリエーション補償プラン】
加入条件・特約
| 加入条件 | 一日20名以上の参加者 |
|---|---|
| 1契約あたりの最低保険料 | 1,000円 |
| 主な特約 | 熱中症危険補償特約・細菌性食中毒およびウイルス性食中毒補償特約 |
| ネット申し込み | 可 |
保険料の例と補償内容
損保ジャパン日本興亜のレクリエーション保険の料金・保険金の目安は以下の通りです。
| 区分 | レクリエーションの種類 | 保険料目安（一日1人あたり） | 保険金目安（団体割引なし） |
|---|---|---|---|
| A | 遠足（日帰り）・お花見・海水浴・ゲートボール・テニス・ハイキング・ボウリング・料理教室など | 30円 | 死亡・後遺障害：455万円/入院保険金日額：4,000円/通院保険金日額：2,000円 |
| B | 運動会・キャンプ（日帰り）・競歩・スケート・軟式野球・防災訓練（市民・学童が行う程度のもの）・マラソンなど | 150円 | 死亡・後遺障害：460万円/入院保険金日額：4,000円/通院保険金日額：2,000円 |
| C | カヌー競漕・硬式野球・サーフィン・サッカー・柔道・レスリングなど | 300円 | 死亡・後遺障害：457万円/入院保険金日額：4,000円/通院保険金日額：2,000円 |
三井住友海上【レクリエーション傷害補償プラン】
加入条件・特約
| 加入条件 | 一日20名以上の参加者 |
|---|---|
| 1契約あたりの最低保険料 | 1,000円 |
| 主な特約 | 熱中症危険補償特約・食中毒補償特約・天災危険補償特約 |
| ネット申し込み | 可 |
保険料の例と補償内容
三井住友海上のレクリエーション保険の料金・保険金の目安は以下の通りです。
| 区分 | レクリエーションの種類 | 保険料目安（一日1人あたり） | 保険金目安（団体割引なし） |
|---|---|---|---|
| A | 遠足（日帰り）・オリエンテーリング（徒歩によるもの）・海水浴・ゲートボール・テニス・ボウリングなど | 23円 | 死亡・後遺障害：300万円/入院保険金日額：3,000円/通院保険金日額：2,000円 |
| B | 運動会・キャンプ（日帰り）・陸上競技・スケート・軟式野球・納涼船・ボディビルなど | 111円 | 同上 |
| C | 硬式野球・サーフィン・サッカー・スキーなど | 221円 | 同上 |
まとめ
この記事のポイント
- レクリエーション保険は団体での行事・レクリエーション中に発生した事故やケガに対する補償を受けるための保険
- 日帰りかつ参加者が20名を超えるイベントであれば、一日単位での加入が可能
- 一日一人あたりの保険料は数十円～数百円と安く、小規模なイベントでも加入しやすいのが特徴
一般的な保険商品と異なり、レクリエーション保険は一日からの加入が可能な便利な保険商品です。
規模の大小に応じて様々なプラン・補償が用意されているので、行事・レクリエーションを開催する予定がある方はぜひ加入を検討してみてくださいね。
