イベント保険

花火大会を開催する場合に加入しておきたい「イベント保険」の特徴を解説

花火大会で想定されるリスクや、主催者を守るイベント保険について紹介

花火大会を開催する場合に加入しておきたい「イベント保険」の特徴を解説

夏の風物詩ともいわれる花火大会は、火薬を使用したり大人数が集まったりするため様々な事故が発生する恐れがあります。

そのような事故が発生した場合に主催者の責任を問われる可能性もあるため、事故や損害に備えられるイベント保険に加入しておくことが大切です。

しかし、具体的に花火大会でどのような事故が発生する可能性があるのか、どのようなイベント保険に加入すればよいのかわからない方もいるのではないでしょうか。

この記事では、花火大会の開催において想定されるリスクやイベント保険の補償内容などを詳しく解説するので、花火大会を開催する予定でイベント保険への加入を検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事は、下記のような方におすすめです。

こんな方におすすめ!

  • 花火大会にどのようなリスクがあるのかわからない方
  • イベント保険の補償内容がわからない方
  • 開催する花火大会がイベント保険に適しているかわからない方

花火大会の開催において想定されるリスク

花火大会の開催において想定されるリスク

花火大会で発生した事故を調査したところ、以下のような事故が発生するリスクが想定されます。

花火大会で発生しうる事故例

  • 花火の火薬による爆発事故
  • 大人数が集まることによる群衆事故
  • ガソリンによる露店爆発事故

花火大会において想定されるリスクとして火薬による爆発事故は容易に想像できますが、そのほかにも群衆事故や露店爆発事故によって参加者がけがや死亡した事例もあります。

また、事故だけでなく雨天によってやむを得ず花火大会を中止もしくは延期しなければならないことも。

特に花火大会を中止する場合は開催準備で発生した費用が無駄になってしまい、大きな損害が出てしまうこと可能性も考えられます。

花火大会には様々なリスクがあるため、主催者があらかじめイベント保険に加入しておくことが大切です。

イベント保険の特徴

イベント保険の特徴

イベント保険は、行事の最中の傷害や損害を伴う事故を補償してくれる保険です。

行事の主催者や責任者が加入することでイベントに参加したすべての人が被保険者となるので、花火大会のような不特定多数が集まるイベントにも最適です。

主催者の責任を問われたときに自分自身をしっかり守れるように、花火大会の開催に向けてイベント保険への加入を検討しましょう。

一般的な加入条件

一般的な加入条件

イベント保険は、以下のようなアクティビティ・レジャー・式典など様々な行事に対応しています。

行事の分類 行事の例
式典 周年記念式典・成人式・町おこしイベントなど
催事 物産展・商品展示会・骨董市など
お祭り 花火大会・雪まつり・七夕まつりなど
スポーツイベント 駅伝・球技大会・マラソン大会など
文化的行事 舞台・ピアノの発表会・コンサートなど

スキューバダイビングなど危険度が高い場合は加入できないものの、花火大会のような一般的な行事やイベントではイベント保険への加入が可能です。

また、イベント保険は被保険者となる人数の制限がなく、事前に被保険者の情報を申告する必要もありません。

そのため、不特定多数が集まる花火大会のようなイベントにも適しています。

基本の補償内容

基本の補償内容

イベント保険には以下の4つの保険があり、受けたい補償内容に合わせて選んで加入します。

  • 傷害保険:被害者のけがや死亡を補償
  • 施設賠償責任保険:主催者の施設管理不備による事故を補償
  • 興行中止保険:行事を中止または延期する際の補償
  • 動産総合保険:動産を破損や紛失した際の補償

ここからは、上記4つのイベント保険の補償内容について詳しく解説していきます。

傷害保険│被害者のけがや死亡を補償

傷害保険は、イベントの最中の事故で参加者がけがをしたり死亡したりした際に補償を受けられるイベント保険です。

例えば、花火大会で将棋倒しが起きてけが人が出たときに、傷害保険に加入している場合は補償を受けられます。

イベント保険の一種である傷害保険で支払われる保険金を、以下の表にまとめました。

傷害保険の
保険金
補償内容
死亡保険金 行事の最中に発生した事故で被害者が死亡した場合に補償を受けられる保険金
通院保険金 行事の最中に発生した事故で被害者が通院する場合に補償を受けられる保険金
入院保険金 行事の最中に発生した事故で被害者が入院する場合に日数に応じて補償を受けられる保険金
手術保険金 行事の最中に発生した事故で被害者が手術をする場合に補償を受けられる保険金
後遺障害保険金 行事の最中に発生した事故によって被害者に後遺症が残った場合に補償を受けられる保険金

不特定多数が集まる花火大会は群衆事故が発生して責任を問われるリスクがあるため、花火大会の規模が大きいほどイベント保険の傷害保険に加入しておくと安心です。

施設賠償責任保険│施設の管理不備による事故を補償

施設賠償責任保険とは、主催者の施設の管理不備によって事故が発生したときに補償を受けられるイベント保険です。

例えば、花火大会で主催者が設営したテントが管理不備によって倒れる事故が発生し、参加者がけがをした場合などに補償を受けられます。

イベント保険の一種である施設賠償責任保険の補償内容を、以下の表にまとめました。

施設賠償責任保険の
保険金
補償内容
損害賠償金 施設の管理不備による事故の被害者に支払いが発生する賠償金
争訟費用 弁護士への報酬など賠償責任に関する訴訟を起こす際に発生する費用に充てる補償
損害防止軽減費用 施設の管理不備による事故の拡大防止や被害軽減のために発生した費用に充てる補償
協力費用 施設の管理不備による事故解決に向けて主催者が保険会社に協力するために発生した費用に充てる補償

施設の管理不備による事故は大人数の被害者が出る恐れがあり、請求される賠償金も多額になる可能性があるため、加入しておくとよいイベント保険です。

興行中止保険│行事を中止または延期する際の補償

興行中止保険とは、イベントが中止や延期になった際に補償を受けられるイベント保険です。

例えば、悪天候で花火大会をやむを得ず中止にする場合に、興行中止保険に加入していれば補償を受けられます。

イベント保険の一種である興行中止保険の補償内容は、以下の通りです。

興行中止保険の
保険金
補償内容
中止費用 イベントが中止になった場合に準備等で発生していた費用に充てる補償
追加費用 イベントが中止もしくは延期になった際に追加で支払いが発生した費用に充てる補償

花火大会は準備にかかるコストが大きいものの、雨天で中止にせざるを得ないケースが多くリスクが高いイベントなので、イベント保険の興行中止保険に加入しておくと安心です。

動産総合保険│動産を破損や紛失した際の補償

動産総合保険とは、不動産以外の財産である動産を破損・紛失した際に補償を受けられるイベント保険です。

花火大会で使用する音響機材を運搬中に破損してしまった場合などに補償を受けられます。

イベント保険の一種である動産総合保険の補償内容を、以下の表にまとめました。

動産総合保険の
保険金
補償内容
損害保険金 動産の損害賠償に充てる保険金
臨時費用保険金 動産の破損など損害の賠償によって急遽費用が発生した場合に支払いがある保険金
損害防止費用 動産の破損などの損害拡大防止や被害軽減に充てる費用を補償
権利保全行使費用 動産の破損や紛失が発生し第三者に賠償責任を請求する場合に請求権の保全や行使に充てる費用を補償
残存物取片付け
費用保険金
動産の破損によって発生した残存物の処分費用を補償

特に高額の音響機材を使用するような規模の大きい花火大会を開催する場合は、責任を問われて多額の賠償金を請求されるリスクに備えて動産総合保険に契約することをおすすめします。

イベント賠償責任保険(花火大会専用プラン)がおすすめ

イベント賠償責任保険(花火大会専用プラン)がおすすめ

花火大会を開催する主催者の方におすすめできるイベント保険は、グッド保険サービスの「イベント賠償責任保険(花火大会専用プラン)」です。

イベント賠償責任保険(花火大会専用プラン)は、施設の管理不備や業務の遂行が原因で参加者に身体障害や財物損壊を与えた際に補償を受けられるイベント保険。

施設の管理不備や業務遂行に起因する事故は主催者が法律上の賠償責任を負担する可能性が高いのですが、イベント賠償責任保険(花火大会専用プラン)に加入しておくと保険金の支払いが発生します。

基本的な補償内容│特約の付帯も可能

イベント賠償責任保険(花火大会専用プラン)の基本的な補償内容や補償限度額を、以下の表にまとめました。

補償内容 補償限度額 事故例
対人賠償 1名2億円 花火の爆発で観客が大やけどをした
対物賠償 1事故5,000万円 花火の火の粉で近隣の家が焼けた

上記の基本的な補償に加えて、以下の特約を付帯することも可能です。

特約 補償限度額 事故例
被害者治療費用等補償 1名50万円 花火のカスが目に入って治療を受けた
借用イベント補償 1事故5,000万円 花火会場で借用したものを誤って壊してしまった

特約を付帯することで軽度な被害の治療費や借用した物の破損にも対応できるので、リスクに万全に備えたい場合にはイベント保険に加えて特約も契約することをおすすめします。

目安の保険料│観客者の人数によって異なる

イベント賠償責任保険(花火大会専用プラン)は、花火大会の観客数によって保険料が異なるイベント保険です。

保険料の目安を、以下の表にまとめました。

花火大会の観客者数 保険料
300人規模 11,940円
500人規模 14,200円
1,000人規模 19,980円
3,000人規模 42,940円
5,000人規模 65,900円
10,000人規模 123,300円

規模が大きい花火大会ほど保険料が高額なので、予算を考慮してイベント保険への加入を検討しましょう。

記事まとめ│イベント保険でリスクに備えよう

記事まとめ│イベント保険でリスクに備えよう

今回は、花火大会で想定できるリスクやイベント保険の補償内容について詳しく解説しました。

火薬を取り扱う花火大会では爆発事故などが発生する恐れがあり、主催者の責任を問われて多額の賠償金支払いを請求されるケースもあるので要注意。

主催者が自分自身を守るためには、あらかじめ適切なイベント保険に加入しておくことが大切です。

この記事を参考に花火大会に適したイベント保険を選び、安心して当日を迎えられるように準備しましょう。

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