「イベント保険って1日でどのくらいかかるんだろう?」
「小規模なイベントだけど、保険料の相場がわからなくて困ってるんだよね…」
このようなことでお悩みではありませんか?
イベント保険への加入は、思いがけないトラブルが起きた時に、主催者と参加者を守ってくれる大切な準備です。
そのため、1日のイベント保険の種類や相場について、詳しく知っておくことが大切です。
この記事では、以下の内容を紹介します。
この記事で分かること
- イベント保険の5つの種類と1日あたりの保険料相場
- イベントの内容や規模に応じた適切な保険の選び方
- 1日契約の保険料を抑えるためのポイント
この記事を読むと、イベント保険の種類ごとの相場や補償内容について知ることができ、開催予定のイベントに合った保険を選べるようになるでしょう。
ぜひ、イベント保険の1日当たりの保険料相場を知り、保険選びの参考にしていただければ幸いです。
まずはイベント保険の種類をチェック!
イベント保険には、以下表のように5つの種類があります。
保険の種類 | 補償の内容 |
---|---|
傷害保険 | 参加者のケガや事故への補償 |
賠償責任保険 | 主催者の過失による事故の賠償責任 |
施設賠償責任保険 | 会場施設に起因する事故の賠償責任 |
動産総合保険 | 備品や機材の損害への補償 |
興行中止保険 | イベント中止に伴う費用の補償 |
イベントの内容や規模によって必要な保険は異なります。
たとえば、1日限りのセミナーのような小規模な室内イベントでは、傷害保険と賠償責任保険を組み合わせるケースが一般的です。
一方、フェスティバルなどの大規模な野外イベントでは、5種類すべての保険への加入を検討することがあります。
そのため、イベントの規模や内容、会場の状況などを考慮して、必要な保険を組み合わせて最適な保険を選ぶ必要があります。
【イベント保険】1日あたりの保険料相場と補償内容
イベント保険には5つの種類がありますが、それぞれ、1日あたりの保険料はどのくらいかかるのでしょうか?
そして、具体的な補償内容はどのようなものなのでしょうか?
それぞれの保険について、見ていきましょう。
傷害保険
傷害保険は、イベント中に参加者がケガをしてしまった場合に備える保険です。
20名以上の参加者で名簿を提出できる場合に加入できる「レクリエーション保険」が代表的です。
レクリエーション保険の1日あたりの保険料相場は、イベントの内容や参加人数、補償内容によって異なります。目安としては、1人あたり数十円から数百円程度です。
イベントの内容別に、もう少し詳しく見ていくと以下のとおりです。
- 比較的リスクの低いイベント(例:会議、講演会など):30円〜100円程度
- ある程度リスクのあるイベント(例:スポーツ大会、ハイキングなど):100円〜200円程度
- リスクの高いイベント(例:山登り、スキーなど):300円〜500円程度
イベントの内容や参加人数によって保険料が異なるのは、イベントによってケガのリスクが異なるためです。
リスクが高いイベントほど、保険料も高くなる傾向があります。
損害賠償責任保険
損害賠償責任保険は、イベント主催者が法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害を補償する保険です。
主催者がイベントを運営している間に、参加者がケガをしたり、建物や物を壊したりした場合に保険金が支払われます。
主な補償対象は以下のとおりです。
対象になる事故 | 例 |
---|---|
会場施設や設備の不備による事故 | 会場の給排水設備から漏水して、隣接する店舗に損害を与えてしまった場合など |
イベント参加者同士のトラブルによる事故 | イベント参加者同士が衝突し、一方がケガをしてしまった場合など |
イベントスタッフの不注意による事故 | イベントスタッフが誤って機材を落とし、参加者のパソコンを壊してしまった場合など |
補償限度額は保険会社により異なりますが、保険料の相場は以下程度です。
- 人がケガをした場合:一人につき数千万円から数億円
- 物が壊れた場合:数百万円から数億円まで
- 自己負担額:0円から10万円まで
損害賠償責任保険は、日常生活や業務上の様々なリスクから身を守るための重要な保険です。
万が一の事故に備え、イベント内容に合った補償内容の損害賠償責任保険に加入しておくと安心です。
※参照 イベント賠償責任保険(主催者のための賠償保険) | グッド!保険サービス
https://www.goodhoken.co.jp/event-baiseki/
施設賠償責任保険
イベント主催者が借りた施設や設備を壊してしまった場合に、その損害を補償する保険です。
損害賠償責任保険と施設賠償責任保険は、どちらも施設や設備に関連する事故を補償する点が似ていますが、補償する対象が異なります。
損害賠償責任保険は、施設や設備の不備によって利用者など第三者に怪我をさせたり、持ち物を壊したりした場合に、第三者への損害を補償します。
一方、施設賠償責任保険は、主催者自身が借りた施設や設備を壊してしまった場合に、施設の所有者への損害を補償します。
施設賠償責任保険の、主な補償対象は以下のとおりです。
- 火災による施設の損害
- 水漏れによる施設の損害
- 設備の破損
補償限度額の相場は以下表をご覧ください。
対物事故 | 1事故につき500万円から1億円 |
---|---|
免責金額(自己負担額) | 0円から5万円程度 |
施設賠償責任保険に入っておくと、予期せぬ事故が起きた時でも、イベント主催者も施設の所有者も安心です。
※参照 施設賠償責任保険 | 東京海上日動
https://jsite.mhlw.go.jp/hiroshima-roudoukyoku/content/contents/001416742.pdf
動産総合保険
イベントで使用する機材や展示物などの動産を、様々な事故による損害から守る保険です。
保険料の相場は以下のとおりです。
- 保険金額100万円の場合:年間約5万円から
- 保険金額1,000万円の場合:年間約8万円から (※建物の構造や保管状況により変動)
動産総合保険で対象となるのは、イベントで使用する音響機器や照明機器などの機材を補償します。また、展示品や装飾品、机や椅子などの備品も補償の範囲に含まれます。
補償される事故の種類は幅広く設定されています。火災や落雷による被害、機材の破損や破裂、爆発による事故などが該当します。
※参照 動産総合保険 | 損保ジャパン
https://www.hokenplus.com/pamph/dosan.pdf
興行中止保険
興行中止保険は、イベントの中止や延期によって発生する経済的損失を補償する保険です。
悪天候(台風、大雨など)や交通機関の事故が原因でイベントが中止になった場合に、支出した費用を補償します。
保険料の相場はイベントの規模や内容、保険会社によって異なります。
たとえば、「グッド!保険サービス」の屋内イベントと屋外イベントの保険料は、それぞれ以下のとおりです。
- 1日限りの屋内イベント:1万円から
- 野外フェスティバル:支払限度額の1~3%程度
ただし、保険会社によって保険料や補償内容は異なるため、複数の保険会社に問い合わせて比較検討することをお勧めします。
※参照 興行中止保険(イベント中止保険) | グッド!保険サービス
https://www.goodhoken.co.jp/event/
相場より保険料を抑えるコツ
イベント保険に加入する際、保険料を少しでも安く抑えたいものです。 実は、保険料を節約するための方法がいくつかあります。
- 複数のイベント保険の見積もりを取る
- 必要な補償のみに加入する
- 定額プランを利用する
- 可能であれば団体割引を利用する
以下では、これらの方法について詳しく解説していきます。 賢く保険を選んで、イベントを成功させましょう!
複数のイベント保険の見積もりを取る
イベント保険で保険料を抑えたいなら、まずは複数の保険会社から見積もりを取ってみましょう。イベント保険は、保険会社によって保険料が異なることがあります。
3社以上の見積もりを比較することで、最適な保険を見つけることができます。
保険料を比較する際は、補償内容が同じであることを確認しましょう。また、保険会社のサービス内容や評判なども考慮に入れると良いでしょう。
必要な補償のみに加入する
イベントに必要な補償を見極めることで、保険料を抑えることができます。基本の賠償責任保険に加えて、オプションの補償は本当に必要なものだけを選びましょう。
例えば、屋内でのイベントなら、悪天候による中止補償は必要ないかもしれません。また、飲食の提供がないイベントなら、食中毒の補償は不要でしょう。
このように、イベントの内容に合わせて必要な補償を選ぶことで、無駄な保険料を支払うことなく、必要な保障を受けられます。
定額プランを利用する
定額プランは、補償内容が限定される代わりに保険料が低く抑えられており、必要最小限の補償をリーズナブルに受けることができます。
たとえば、「グッド!保険サービス」では、5,000円で賠償責任保険に加入できるプランを提供しています。
保険料5,000円定型プランは、入院費や通院費など、ケガによる治療費を一定額まで補償する内容になっています。
特約が必要な場合は物足りなさを感じる可能性がありますが、イベントの規模や内容によっては、定額プランで十分な場合もあるでしょう。
こういった定額プランを上手に活用することで、費用を抑えてイベント保険に加入できる場合があります。
※参照 イベント賠償責任保険 (保険料5,000円定型プラン) | グッド!保険サービス
https://www.goodhoken.co.jp/event-baiseki3
可能であれば団体割引を利用する
イベントの参加者が多い場合は、団体割引を利用することで保険料を抑えることができます。
例えば、損保ジャパンのレクリエーション保険では、参加人数に応じて最大20%の割引が適用されます。
具体的な割引率は、参加人数によって以下のように変わります。
- 20名以上:割引なし
- 50名以上:5%割引
- 500名以上:10%割引
- 1,000名以上:15%割引
- 3,000名以上:20%割引
このように、参加人数が多いほど割引率が高くなるのが一般的です。
そのため、イベントを企画する際は、団体割引の利用を検討するのが良いでしょう。
ただし団体割引には、最低保険料が設定されている場合や、保険金額に制限がある場合があります。
そのため、団体割引を適用する際は、事前に適用条件をよく確認することが大切です。
※参照 レクリエーション 補償プランのご案内 | 損保ホールディングス
https://www.gia-agency.jp/images/stories/pdf/レクリエーション保険.pdf
まとめ:次の記事では1日契約におすすめの商品をご紹介
イベント保険には、傷害保険や賠償責任保険など様々な種類があります。それぞれの保険料は、イベントの内容や規模によって異なってきます。
保険料は、複数の保険会社から見積もりを取ったり、必要な補償だけを選択することで抑えることができます。また、定額プランや団体割引を利用する方法もあります。
今回の内容を参考に、イベントの規模や内容に合った保険を選び、安心してイベントを開催できるようにしましょう。
次の記事では、1日契約におすすめの保険商品をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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