団体行事・レクリエーション等を開催する際は、参加者のケガや施設の破損を補償する「イベント保険」への加入がおすすめです。
この記事では、イベント保険の種類とそれぞれの補償内容、また付帯できる特約の種類について解説します。
より手軽に加入できる「レクリエーション保険」との違いもまとめているので、イベント開催を予定している主催者・責任者の方はぜひチェックしてみてください。
イベント保険の種類・補償内容を徹底解説!
イベント保険とは、団体行事やレクリエーション中における様々なリスクに備えるための保険です。
参加者のケガをはじめ、施設の損壊で生じた損害や開催中止に伴う費用等を補償でき、必要な保険を自由に組み合わせて契約できるのが特長となっています。
まずは、イベント保険の種類とそれぞれの補償内容について詳しく見ていきましょう。
イベント保険の種類①興行中止保険
興行中止保険は、イベントそのものが開催中止となった場合の損害に対して以下の種類の補償を受けられるイベント保険です。
中止費用 | イベントの準備にかかった費用 |
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追加費用 | イベントの延期または中止に伴い、追加で生じた費用 |
興行中止保険に加入した場合の料金例を紹介します。
野外コンサートの例 | 地域のお祭りの例 | |
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規模 | 4,000万円 | 100万円 |
保険料金 | 約140円 | 約10万円 |
縮小支払割合 | 90% | 100% |
保険金額(支払限度額) | 3,600万円 | 100万円 |
※縮小支払割合とは、損害額に対する補償金額の割合のことです。
イベント保険の種類②施設賠償責任保険
施設賠償責任保険は、設営したテントの倒壊等に伴う参加者および機材への傷害・損害に対して以下の種類の補償を受けられるイベント保険です。
損害賠償金 | 民事上の損害賠償責任に基づき、損害賠償請求権者に対して支払うべき治療費や慰謝料、修理費用等を補償する |
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争訟費用 | 当該の損害賠償事案に関連する訴訟費用や弁護士報酬等の費用を補償する |
損害防止費用 | 事故が発生した際に、損害の発生および拡大防止のために生じた費用を補償する |
協力費用 | 事故の解決に向けた引受保険会社への協力に必要となる費用を補償する |
施設賠償責任保険に加入した場合の料金例を紹介します。
野外コンサートの例 | 地域のお祭りの例 | |
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対象者 | 15,000人(観客) | 500人 |
保険料金 | 約3万円 | 約1万円 |
保険金額 | 1名・1事故につき1億円(対人・対物) | 1名・1事故につき1億円(対人・対物) |
イベント保険の種類③傷害保険
傷害保険は、主催する行事やレクリエーション中に生じた参加者の事故・ケガに対して以下の種類の補償を受けられるイベント保険です。
死亡保険金 | 保険期間中の事故によるケガで死亡した場合の保険金 |
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後遺障害保険金 | 保険期間中の事故によるケガで所定の後遺障害が発生した場合の保険金 |
入院保険金 | 保険期間中の事故によるケガで入院した場合の保険金 |
手術保険金 | 保険期間中の事故によるケガで手術を受けた場合の保険金 |
通院保険金 | 保険期間中の事故によるケガで通院した場合の保険金 |
傷害保険に加入した場合の料金例を紹介します。
野外コンサートの例 | 地域のお祭りの例 | |
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対象者 | 15,000人(観客) | 50人(ボランティア参加者) |
保険料金 | 約6万円 | 約3万円 |
保険金額 | 死亡・後遺障害保険金:1,000万円/入院保険金(日額):1,500円/通院保険金(日額):1,000円 | 死亡・後遺障害保険金:1,000万円/入院保険金(日額):1,500円/通院保険金(日額):1,000円 |
イベント保険の種類④動産総合保険
動産総合保険は、動産(不動産を除く現金・商品・道具等の財産)の紛失や破損による損害に対して以下の種類の補償を受けられるイベント保険です。
損害保険金 | 損害賠償請求権者に対して支払うべき修理費用等をまかなうための保険金 |
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損害防止費用 | 損害の拡大防止や被害軽減のために生じた費用を補償する |
権利保全行使費用 | 発生した事故に関する賠償責任を第三者に請求できる場合、その権利の保全もしくは行使のために必要となる費用を補償する |
臨時費用保険金 | 損害賠償に伴う諸費用(移動費等)が生じた場合に、損害保険金とは別に支払われる保険金 |
残存物取片付け費用保険金 | 破損した展示品や機材の片付け・処分にかかった費用をまかなうための保険金 |
動産総合保険に加入した場合の料金例を紹介します。
野外コンサートの例 | 地域のお祭りの例 | |
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対象物 | 1,000万円相当の音響設備 | 500万円相当の神輿 |
保険料金 | 約5,000円 | 約12,000円 |
保険金額 | 免責金額:1事故につき5万円 | 免責金額:1事故につき3万円 |
イベント保険に付帯できる特約の種類は?
イベント保険では、前述した基本補償に加えて以下の種類の特約を付帯することができます。
初期対応費用補償特約 | イベント中に発生した事故の初期対応費用を補償 |
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訴訟対応費用補償特約 | 訴訟等になった際の費用を補償 |
被害者治療費等補償特約 | 事故の被害者に支払った治療費・葬祭費・見舞金等を補償 |
飲食物危険補償特約 | 飲食物の提供がある場合の食中毒の補償 |
借用イベント施設損壊補償特約 | イベントのために借りた施設を損壊させた場合の補償 |
受託者賠償責任保険 | イベントのために他人から借りた物やレンタル品に対する補償 |
一般的なイベントの場合は、初期対応費用補償特約や訴訟対応費用特約等の種類を付けておくと安心です。
またフードマーケットのように飲食物の提供がある場合は食中毒に関する特約、施設や備品のレンタルを行う場合はそれらを対象とした特約を検討してみましょう。
なおイベント保険に付帯できる特約の種類は保険会社によって異なるため、加入したい種類の特約がある場合はあらかじめパンフレットやホームページ等で情報をチェックしておくとスムーズです。
傷害のみの補償ならレクリエーション保険もおすすめ!
レクリエーション保険はイベント保険と比較して補償内容の種類が限定的となる一方、イベント保険よりも保険料が安く、気軽に加入しやすい保険として人気を集めています。
以下のようなケースに当てはまる場合は、イベント保険と合わせてレクリエーション保険への加入も検討してみると良いでしょう。
レクリエーション保険を検討したいケース
- 加入予定のイベント保険が傷害保険のみの場合
- 日帰りの行事・レクリエーションの場合(宿泊を伴うものは不可)
- 1日あたりの参加者が20名以上いる場合
- 参加者の名簿を事前に提出できる場合
コンサートやお祭りといった不特定多数の参加者が集まる大規模行事はイベント保険、町内のスポーツ大会等、参加者が決まっている中規模行事の場合はレクリエーション保険がおすすめです。
【みんレク×あいおいニッセイ同和損保】レクリエーション傷害保険
当メディアでは、あいおいニッセイ同和損保を引受保険会社とするレクリエーション保険「ネットで簡単!レクリエーション傷害保険」を販売しています。
「ネットで簡単!レクリエーション傷害保険」の主な特長は以下の通りです。
手ごろな保険料で幅広い補償を受けられる
あいおいニッセイ同和損保のレクリエーション保険には「往復途上傷害危険補償特約」がセットされています。
これにより、行事中はもちろん参加者が自宅を出発してから帰るまでに生じた事故・ケガについても補償を受けることが可能です。
天災によるケガの補償にも対応
天災危険補償特約を付加することで、地震や噴火、またこれらに起因する津波による入院・通院・万が一の死亡等の補償が可能となります。
なおこちらは有料オプションとなっているため、行事の開催地域や時期に応じて加入を検討してみましょう。
保険金の請求手続きもネットで完結
「ネットで簡単!レクリエーション傷害保険」は、加入手続きや保険金の請求手続き等をネット上で完結できる点も特長の1つです。
引受保険会社となっているあいおいニッセイ同和損保の担当者が直接対応にあたるため、不明点が出てきた場合でもスピーディーな解決が可能です。
記事まとめ
- イベント保険は団体行事やレクリエーション中における様々な種類のリスクに備えるための保険商品
- 各イベント保険の基本補償に加え、食中毒に関する特約やレンタル品に対する特約等を付帯することができる
- 傷害のみの補償であれば、イベント保険よりも手軽に加入できる「レクリエーション保険」もおすすめ
イベント保険には様々な種類・プランがあるため、開催するイベントの規模や趣旨に合わせて適切なものを選択することが大切です。
傷害補償の場合はレクリエーション保険に加入するという方法もあるので、イベント開催を予定している方は合わせて検討してみてください。