みなさんがお住まいの地域でも、毎年季節のお祭りや神事に関わるお祭り行事が開催されているかと思います。
お祭りの中でも、踊ったりおみこしを担いだりといった催し物をする際には、万が一のケガのリスクを考えなければいけません。
そんなときに役立つのがレクリエーション保険です。レクリエーション保険は団体向けの傷害保険で、お祭りのような大人数の方が参加する行事には最適です。
この記事では、お祭りの際のケガに備えることができるレクリエーション保険について解説します。
レクリエーション保険の特長から契約手続きの流れまで説明するので、お祭りの主催者の方はぜひ最後までチェックしてください。
お祭りで、誰の損害にどの保険で備えるか
① みこしの担ぎ手・山車の引き手・踊り手のケガ
名簿で把握できる参加者が対象
→ レクリエーション保険
② 見物人・通行人のケガ、他人の物の損害
主催者が賠償を求められた場合に備える
→ イベント賠償責任保険(レクリエーション保険の賠償責任オプションもある)
③ 雨や台風による中止
準備にかかった費用に備える
→ 興行中止保険
地域行事・スポーツ大会・PTA活動・サークルイベントなど、参加者が集まるイベントでは、ケガや事故への備えも大切です。
みんレクなら、イベント前日でもネットから申し込みでき、1人あたり29円〜で熱中症・食中毒にも備えられます。
地域のお祭り行事はレクリエーション保険で補償可能
レクリエーション保険は、団体でイベント・行事を行う際に参加者がケガをするリスクに備えることができる傷害保険です。
保険会社にもよりますが、20名以上の参加者がいる場合に契約することが可能で、加入時には主催者が代表となり参加者全員分をまとめて契約します。
契約できるイベント・行事は保険会社によって決められており、お祭り行事もレクリエーション保険に契約することができます。
お祭りといっても、みこしを担ぐようなにぎやかなものから、出店が並んだり盆踊りをしたりするような比較的のんびりしたものまで幅広くありますが、参加者を名簿で把握できるお祭りであれば、多くが契約の対象になります。
みこしの担ぎ手や山車の引き手、踊り手など、名簿で把握できる参加者が補償の対象です。不特定多数の見物人や来場者は、レクリエーション保険の対象になりません。
みこし・山車の祭りの保険料の目安
みんレクのレクリエーション保険では、山車やみこしに参加する祭り、山車引き、お囃子が、料率区分C(危険度大)の行事に挙げられています。
申し込めない祭りもあります。申込み画面と行事種別リストでは、「だんじり祭り」(リストの表記:2tのだしを急旋回させる大阪の祭)、御柱祭、博多山笠、ケンカみこし、かんとう祭が引受けの対象外とされています(2026年10月13日に確認)。
| プラン | 1日1名あたりの保険料 | 担ぎ手30人の場合の目安 |
|---|---|---|
| ライト | 約190円 | 約5,700円 |
| スタンダード | 約350円 | 約10,500円 |
| プレミアム | 約610円 | 約18,300円 |
※30人の金額は、1名あたりの保険料に人数を掛けた概算です。1契約の最低保険料は1,000円です。
加入の条件は次のとおりです。
- 1日の参加者が20名以上の行事であること
- 日帰りの行事であること
- 参加者全員を名簿で把握していること
- 開催日の前日23時59分までに申し込むこと
契約するのは、町内会や保存会、実行委員会など、祭りの主催者です。主催者が参加者全員分をまとめて契約するため、参加者が個人で加入することはできません。
参照:みんレク「レクリエーション保険」\今すぐ保険料シミュレーション!/
レクリエーション保険の主な補償内容
レクリエーション保険の補償内容は、下記のとおりです。
| 死亡・後遺障害保険金 | イベント中の事故が原因で万が一死亡した場合や後遺障害が残った場合、保険金が支給されます。 |
|---|---|
| 入院保険金 | イベント中の事故が原因でケガをし入院が必要になった場合、日額で保険金が支払われます。 |
| 通院保険金 | イベント中の事故が原因でケガをし通院が必要になった場合、日額で保険金が支払われます。 |
| 手術保険金 | イベント中の事故が原因でケガをし手術が必要になった場合、所定の条件で算出される保険金が支払われます。 |
なお、レクリエーション保険の保険金の支払い対象となるケガは、「イベント・行事中に発生した偶然の事故」によるものです。
例を挙げると、おみこしを担いでいる間に転んでケガをした、待機用のテントが風で倒れて下敷きになった等のケースが対象となります。
一方、医学的他覚所見のない腰痛やむちうち、もしくは靴ずれ・しもやけなどは保険金支払いの対象にならないことがほとんどです。
また、保険会社によっては、レクリエーション保険に特約を付帯することで食中毒や熱中症などを補償の対象とすることが可能。みんレクのレクリエーション保険では、熱中症と食中毒が基本の補償に含まれます。夏のお祭りなど、炎天下の中でおみこしを担いだり踊ったりするような行事では、熱中症の特約を付加できる保険商品を検討してみると良いでしょう。
保険金を受け取るためには名簿の用意が必要
万が一お祭り行事の最中に事故が起きレクリエーション保険の保険金を請求する場合には、参加者の名簿を用意しておく必要があります。
名簿がなければ、誰がお祭りに参加していたかを客観的に把握できなくなるため、保険金の支払いができなくなってしまいます。
そのため、お祭りを開催する前に必ず参加者名簿を用意しておくことを忘れないようにして下さい。
みんレクの場合、申込時の名簿提出は不要ですが、申込みの時点で参加者全員を名簿などで把握している必要があります。
見学者への損害にも備えるなら「損害賠償保険」を付加
レクリエーション保険で補償の対象となるのは、催しものの参加者のみです。しかし、お祭りには、催しものの参加者だけではなく来場者も多くいますよね。
おみこしで練り歩いている最中に来場者にぶつかり、ケガをさせてしまう等のリスクも十分考えられるでしょう。
こういったお祭りの来場者や見学者に対する補償を用意したい場合には、別途「施設賠償責任保険」や「イベント賠償責任保険」などの損害賠償責任保険に加入する必要があります。
施設賠償責任保険をはじめとする損害賠償責任保険は、被保険者が第三者に対して損害を与え、その結果賠償責任を負わなければいけなくなった際に保険金が支払われます。
また、弁護士費用や争訟費用も所定の範囲で補償されるため、解決にかかる費用が発生しても安心です。
保険料の例を挙げると、イベント賠償責任保険には、神輿1台・延べ500人・1日開催の祭りで16,830円という契約例があります。
みんレクのレクリエーション保険にも、主催者の賠償責任に備えるオプション(対人・対物共通で3億円)があり、セットで加入する場合の最低保険料は4,000円です。
ただし、屋台などで主催者が提供した食事による食中毒は、みんレクの賠償責任オプションの対象外です。飲食物を出す祭りは、飲食物の事故を補償する特約があるイベント賠償責任保険を検討してください。
参照:グッド保険サービス「イベント賠償責任保険」-
-
あいおいニッセイのイベント賠償責任保険の補償内容や申込に必要な情報とは
「イベントを開催したいけど、もし何か事故が起きたらどうしよう…」 「イベントの賠償責任が心配で、保険に入るべきなのかな?」 「あいおいニッセイ同和損保のイベント保険ってどんな内容だろう?」 このような ...
続きを見る
お祭りの来場者の人数を把握できる資料が必要
イベント賠償責任保険は、参加者の名簿は不要です。申込みのときに、延べ来場者数の見込みを伝えます。
保険料は来場者数や補償の内容で決まるため、前年の来場者数など、見込みの根拠になる数字を用意しておきましょう。
レクリエーション保険に契約する際の手続き方法
ここでは、レクリエーション保険に契約する際の手続き方法を紹介します。
みんレクのレクリエーション保険は、ネットで申込みから保険料の支払いまで行えます。開催日の前日23時59分まで申し込めます。
保険会社や代理店を通じて加入する場合の流れは、次のとおりです。
手続きの手順は下記のとおりです。
- レクリエーション保険を扱う保険会社または保険代理店に問い合わせ
- 行事・イベントの日程、実施内容、人数を伝え、保険料の見積もりを出してもらう
- 見積もり内容に問題なければ、保険料を支払い契約
- イベント・行事の実施日当日までに、参加者の名簿を用意しておく
レクリエーション保険は、保険会社または保険代理店にネットから問い合わせを行うことで手続きをすることが可能です。
見積もりをとる際には、行事・イベントの日程、実施内容、人数を伝えましょう。お祭りを行う場合、どういった催し物を行うのかを詳しく説明して下さい。みこしを担ぐのか、盆踊りを踊るだけなのか、内容によって保険料が変わります。
また、レクリエーション保険の契約時点で参加者の確実な人数が分からない場合には、概算の人数をもとに保険料を算出してもらうこともできます。この場合、お祭りを実施したあとに概算の人数と実際の参加者との保険料差額を支払います。
レクリエーション保険の保険料を支払い、契約手続きが完了したあと、忘れてならないのは名簿を用意しておく点です。万が一の事故が起こったとき、名簿がなければ肝心の保険金が支払われなくなってしまうため、早めに用意しておきましょう。
以上がレクリエーション保険の加入手続方法になりますが、契約の途中でなにか不明点があれば保険会社や保険代理店に問い合わせを行うことが大事です。
選んだレクリエーション保険の契約内容には食中毒や熱中症の特約が含まれているのか、損害賠償責任保険にも加入したいが保険料はいくらになるのか等、確認すべき点があればしっかり聞いておきましょう。
レクリエーション保険の契約手続きにはそこまで手間はかかりませんが、余裕をもって準備しておくためにもお祭り開催日から1~2週間まえには手続きを終えておくと安心です。イベント賠償責任保険は、通常期は開催日の7日前までの問合せが案内されています。
お祭りの保険でよくある質問
だんじり(山車)を引く祭りでも加入できますか?
山車引きは、みんレクのレクリエーション保険の対象の行事に挙げられています(山車・みこしに参加する祭り、山車引き、お囃子)。
ただし、申込み画面の「だんじり祭り」(リストの表記:2tのだしを急旋回させる大阪の祭)は、引受けの対象外です(2026年10月13日に確認)。
地域や急旋回の有無だけでは、加入できるかを判断できません。だんじり祭りは、具体的な行事の内容をみんレクに確認してください。祭りで加入している保険については、運営する町会・保存会や取扱代理店に確認してください。
保険料は誰が払いますか?
契約するのは祭りの主催者です。町内会や保存会、実行委員会などが参加者全員分をまとめて契約し、保険料を払います。
参加者が個人で加入することはできますか?
レクリエーション保険は、主催者が参加者全員分をまとめて契約する保険です。個人では加入できません。
見物に来た人がケガをした場合は補償されますか?
レクリエーション保険の対象は、名簿で把握している参加者です。見物人のケガで主催者が賠償を求められた場合に備えるには、イベント賠償責任保険などに加入します。
まとめ:お祭り行事の事故・ケガは保険でしっかりカバー
今回は、お祭り行事で役に立つレクリエーション保険について解説してきました。
レクリエーション保険を活用すれば、参加者が多い大規模のお祭りでもリーズナブルにケガの備えを用意することができます。
ただし、今回ご説明したとおりレクリエーション保険は基本的には「参加者のケガに対する補償」となるので、お祭りの来場者や見学者に対する損害に備えたい場合には別途イベント賠償責任保険等に加入するようにしてくださいね。
町内会の行事や、不特定多数が来るイベントの保険は、次の記事でまとめています。
-
-
町内会活動の際に加入したい「イベント保険」を紹介!保険の選び方も解説
「イベント保険」とは、行事での損害や賠償の費用を補償する保険のこと。 行事で発生した事故で参加者がケガをした場合やイベントが中止になった場合など、様々なケースで補償を受けられる保険です。 イベント保険 ...
続きを見る
-
-
不特定多数が参加の行事に対応!1日単位で加入できるイベント保険の選び方
「1日限定のイベントを開催するけど、保険に入るべき?」 「今度主催する1日限定のお祭りで、もし事故が起きたらどうしよう」 イベントを開催するとき、参加者の安全を守ることはとても大切です。特に不特定多数 ...
続きを見る


