子供の習い事やスポーツで大切なのが「安全」への配慮です。
でも、年間を通じての活動ではないから、高額なスポーツ保険や傷害保険に加入するのはちょっと...。
突然の練習試合や、友達との休日のスポーツ、地域のイベント参加。
そんなスポットでのスポーツ活動を手軽に、でも安心して楽しむための選択肢があります。
今回は、必要な時に必要なだけ加入できる、子供におすすめの1日スポーツ保険について詳しくご紹介します。
1日スポーツ保険とは
1日スポーツ保険は、スポーツやレジャー活動中の怪我や事故に対して、1日単位で加入できる短期の保険です。
レジャー保険とも呼ばれています。
子供をスポーツ保険に加入させたいと思ったときに、まず第一に思い浮かぶのは「スポーツ安全保険」ではないでしょうか。
スポーツ安全保険とは?
公益財団法人スポーツ安全協会が提供するスポーツ安全保険は、スポーツ活動、文化活動、ボランティア活動、地域活動、レクリエーション活動などの団体活動における事故を補償する制度です。
年度単位の保険であり、1日限定の掛金設定はありません。
個人向けのスポーツ保険は、年間契約型のスポーツ安全保険と異なり、必要な時だけ1日単位から契約可能です。
そのため、たまにしかスポーツをしない人や、急にイベントへの参加が決まった際などに利用されています。
1日スポーツ保険は、ケガによる入院や通院、商品によっては他人への賠償責任など、幅広い補償をカバーしています。
そもそも子供は加入の対象なの?
子供も1日スポーツ保険の加入対象となります。
多くの保険では0歳から加入可能です。
のちほど詳しく解説しますが、例えばある1日スポーツ保険では、年齢に応じて保険料が設定されてる仕組みになっており、0-4歳の子供の場合は1日あたりの保険料が男子105円、女子94円となっています。
子供の成長に伴い活動範囲が広がるタイミングで、スポーツ保険の加入を検討するのが良いでしょう。
1日スポーツ保険に子供を加入させるメリット
- 子供の突発的なスポーツ活動や短期のイベント参加時に最適で、必要な時だけ手軽に加入できる
- 他人への損害も補償される場合が多く、保護者の方も安心して子供をスポーツ活動に参加させることができる
- 学校行事や子供会などの団体活動でも利用できる
など、1日スポーツ保険に子供を加入させることには、多くのメリットがあります。
以下では、これらのメリットについて詳しく見ていきましょう。
低コストで必要な期間だけ補償が受けられる
1日スポーツ保険の最大のメリットは、必要な期間だけ低コストで補償が受けられることです。
年間契約のスポーツ保険と比べて、スポーツやレジャーを楽しむその1日だけ加入できるため、無駄な出費を抑えられます。
子供の突発的なスポーツ活動や短期のイベント参加時に、1日500円程度から加入できるため、経済的な負担が少なく、気軽に加入できるのではないでしょうか。
子供のケガや事故に対する安心感
子供がスポーツやレジャー活動中にけがをした場合、1日スポーツ保険では入院費用や通院費用を補償できます。
1日スポーツ保険の基本の補償内容は以下の通り。
- 死亡保険金:事故によるケガで180日以内に死亡した場合、死亡・後遺障害保険金額の全額が支払われます。
- 後遺障害保険金:事故から180日以内に後遺障害が生じた場合、その程度に応じて死亡・後遺障害保険金額の4~100%が支払われます。
- 入院保険金:ケガの治療のための入院に対し、入院保険金日額×入院日数(通常180日以内)が支払われます。
- 手術保険金:事故から180日以内のケガの治療のための手術に対し、入院保険金日額×所定の倍率が支払われます。
- 通院保険金:ケガの治療のための通院に対し、通院保険金日額×通院日数(通常180日以内、30日程度が限度)が支払われます。
例えば、野球での骨折やサッカーでの捻挫など、スポーツ特有のリスクに備えられるのです。
また、熱中症や食中毒なども補償対象となることが多く、幅広い状況での安心感を得られるのもうれしいポイントですよね。
賠償責任保険で他人への損害も補償
賠償責任保険が含まれている1日スポーツ保険もあります。
自分の子供が誤って他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりした場合の損害賠償責任の補償が可能です。
例えば、野球のボールが他人に当たってケガをさせた場合などに備えることができます。
保護者の方も安心してお子様をスポーツ活動に参加させることができるでしょう。
学校行事や子供会など、団体活動でも利用可能
1日スポーツ保険は、個人での加入だけでなく、学校行事や子供会などの団体活動でも利用できます。
小学校の遠足やスキー教室、地域のスポーツ大会などの際に、利用することが可能です。
ただし、学校側で団体スポーツ保険に加入しているケースがありますので、要確認です。
子供のスポーツ・イベント参加におすすめ!2つの1日スポーツ保険(レジャー保険)
ここまで1日スポーツ保険のメリットについてご紹介してきました。
では実際に、子供のスポーツ活動に適した保険にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここからは、個人で加入できる1日スポーツ保険の中から、特におすすめの2つをピックアップしてご紹介します。
補償内容や保険料、申込み方法まで詳しく解説していきますので、お子様の活動スタイルに合わせて、最適な1日スポーツ保険を選んでくださいね。
セブン-イレブン×三井住友海上の「1DAYレジャー保険」
セブン-イレブン×三井住友海上の「1DAYレジャー保険」は、子供のスポーツ活動やイベントに手軽に加入できる1日単位の保険で、最長7日間まで加入可能。
24時間365日、セブン-イレブンのマルチコピー機かスマートフォンから申込みができるので、子供の急な試合や練習にも対応可能です。
1日あたりの保険料は500円からと手頃で、特に家族やグループでの加入なら1人あたり300円まで割引されるため、子供のスポーツ保険としても高コスパ◎
補償内容も充実しており、スポーツ中のケガによる入院や通院はもちろん、他人への賠償責任まで幅広くカバーしています。
ベーシック A1 | プレミアム A2 | ||
---|---|---|---|
ケガの補償 | 傷害死亡保険金 | 300万円 | 400万円 |
傷害入院時一時保険金 | 9万円 | 12万円 | |
骨折時一時保険金 | 9万円 | 12万円 | |
賠償の補償 | 日常生活賠償保険金 (本人のみ補償) |
1億円 | 3億円 |
その他の補償 | 救援者費用等保険金 | 200万円 | 350万円 |
保険料(1日・1名あたり) | 500円 | 700円 |
Pontaかんたん保険「スポーツ保険」
Pontaかんたん保険の「スポーツ保険」は、サッカー、テニス、スキーなど、子供のスポーツ活動を手厚くサポート。
補償内容は、スポーツ中のケガによる入院一時金が50,000円、通院は日額1,000円、さらに他人への賠償責任は最大1,000万円まで補償します。
補償内容 | 保険金額 |
---|---|
ケガによる入院(一時金) | 50,000円 |
ケガによる損傷(一時金) | 20,000円 |
ケガによる通院(日額) | 1,000円 |
個人賠償責任(実費) | 10,000,000円 |
急な練習試合や大会参加でも、オンラインで24時間いつでも加入可能。
1日単位で利用できるため、子供の不定期なスポーツ活動にもぴったりです。
さらに、加入でPontaポイントが貯まるため、子育て世帯の家計にも優しい1日スポーツ保険といえます。
子供の安全なスポーツライフを、手軽な保険でしっかりとバックアップしてくれますよ。
主催者なら団体向けのレクリエーション傷害保険
上記では個人向けの1日スポーツ保険をご紹介しましたが、子供のスポーツ大会やイベントを主催する立場の方は、参加者全員の安全管理についても考える必要があります。
そこで次は、主催者向けの団体型スポーツ保険をご紹介します。
個人での加入より割安な保険料で参加者全員をカバーでき、熱中症対策から移動中の事故まで、幅広い補償で主催者の不安を解消できる商品を厳選しました。
あいおいニッセイ同和損保の「レクリエーション傷害保険」
あいおいニッセイ同和損保の「レクリエーション傷害保険」は、子供のスポーツイベントや学校行事を包括的に補償する団体保険です。
スポーツの危険度と任意で選択するプランに応じて保険料が設定されており、ドッジボールのような低リスクの活動から、サッカーなどの接触プレーが多い競技まで、子供たちの様々なスポーツ活動に対応できます。
プラン | プレミアム | スタンダード | ライト |
---|---|---|---|
保険料(1日1名あたり) | 75円〜610円 | 50円〜350円 | 29円〜190円 |
入院保険金(日額) | 10,000円 | 5,000円 | 3,000円 |
通院保険金(日額) | 5,000円 | 3,000円 | 1,000円 |
手術保険金 | 入院保険金日額の 入院中10倍 入院中以外5倍 | ||
死亡・後遺障害保険金 | 800万円〜1,000万円 | 500万円〜800万円 | 300万円〜500万円 |
特徴的なのは、スポーツによるケガだけでなく、熱中症や食中毒まで補償範囲に含まれている点です。
イベントの主催者がまとめて加入できる団体スポーツ保険なので、子供たち全員の安全を効率的に守ることができます。
申込みは24時間WEBから可能で、イベント前日でも手続きできるため、急な子供の大会や運動会にも安心です。
主催者の方々の負担を減らしながら、子供たちが安全に楽しめる環境づくりをサポートしてくれます。
AIG損保の「レクリエーション傷害保険」
AIG損保の「レクリエーション傷害保険」は、子供の団体スポーツ活動を総合的にカバーする保険です。
10名以上の参加者がいる行事が対象で、1日のイベントから長期の活動まで、5つの契約方式から選べる柔軟な保険設計が特徴です。
補償内容は、スポーツ中の万が一の事故に備える死亡・後遺障害保険金をはじめ、入院や通院の保険金を用意。
補償内容(参加者1名あたり) | A10 | A20 | B10 | B20 | C10 |
---|---|---|---|---|---|
死亡保険金 | 700万円 | 900万円 | 400万円 | 600万円 | 250万円 |
後遺障害保険金(障害の程度に応じて) | 28万円〜700万円 | 36万円〜900万円 | 16万円〜400万円 | 24万円〜600万円 | 10万円〜250万円 |
入院保険金 日額(180日限度) | 2,000円 | 5,000円 | 2,000円 | 3,000円 | 2,000円 |
手術保険金(手術時の入院の有無により1事故につき1回) | 入院中2万円 入院中以外1万円 |
入院中5万円 入院中以外2.5万円 |
入院中2万円 入院中以外1万円 |
入院中3万円 入院中以外1.5万円 |
入院中2万円 入院中以外1万円 |
通院保険金 日額(90日限度) | 1,000円 | 3,000円 | 1,000円 | 1,500円 | 1,000円 |
保険料(参加者1名1日あたり)団体割引なし | 32円 | 53円 | 105円 | 158円 | 160円 |
保険料(参加者1名1日あたり)団体割引15% | 29円 | 49円 | 100円 | 150円 | 153円 |
さらに、熱中症や食中毒、自宅から会場までの往復途上のケガまで補償されるため、子供たちの安全を幅広く守ります。
主催者がまとめて加入できる団体保険なので、スポーツ大会や学校行事など、子供たちの様々な活動に活用できます。
子供のための1日スポーツ保険の選び方
子供のスポーツ活動、お休みの日の練習試合やイベント参加、突然決まった大会...。
そんなときに役立つのが、今回ご紹介した1日単位で加入できるスポーツ保険です。
最後に、子供の安全を守り、安心してスポーツを楽しめる環境を作るため、1日スポーツ保険選びの重要なポイントをご紹介します。
補償内容をチェック
子供のスポーツ活動では、ケガのリスクに備えた適切な補償が重要です。
基本の補償として、ケガによる入院や通院の保険金、他の子供へのケガや用具の破損といった賠償責任の補償を確認しましょう。
また、屋外での活動が多い子供の場合、熱中症の補償も大切なポイントです。
保険料と補償のバランスを考える
子供向けの1日スポーツ保険は、1日500円前後から加入できる手頃な価格設定が一般的です。
スポーツ保険商品によって補償内容は異なり、例えば入院一時金は5万円から12万円、通院日額は1,000円から3,000円程度と幅があります。
複数人での申込みなら、1人あたり300円程度まで割引されるスポーツ保険もあります。
お子様の活動内容と予算に合わせて、最適なプランを選びましょう。
他の保険との重複に注意!
お子様が加入している学校の保険や、ご家族の保険との補償の重複を確認しましょう。
特に、個人賠償責任は複数の保険に含まれていることが多いため、チェックが必要です。
ただし、ケガの補償については、複数の保険から補償を受けられる場合もあるので、必要に応じて保険の専門家に相談することをおすすめします。
記事のまとめ
子供の笑顔あふれるスポーツ活動。
それを支えるのは、保護者の方の細やかな気配りと適切な備えです。
「まさか」を「もしも」に変え、適切な対策を講じることで、子供たちは思いきりスポーツを楽しめます。
家族や仲間と過ごす大切な時間、新しい挑戦の瞬間を、1日スポーツ保険という形でサポート。
子供の成長に寄り添うスポーツ保険選びで、かけがえのない思い出づくりを応援しましょう。