登山に行く場合は、あらかじめ必要な持ち物をチェックリストなどで確認して、忘れ物がないようにしっかり準備することが大切です。
しかし、登山初心者だと、何を持っていけば良いか分からないことも多いですよね。
そこで本記事では、初心者向けの登山ガイドとして、山登りに持っていくべきものをまとめて紹介します。持ち物の選び方や代用品などもあわせて確認できます。
この記事は、次のような人におすすめの内容です。
- 登山を始めようと考えている人
- 登山時の持ち物を確認したい人
- 登山初心者が知っておくべきポイントが知りたい人
初心者向けの登山の持ち物リスト
まずは、登山に行くときに必ず持っていくべき持ち物を確認しましょう。
- スマホ
- 飲み物
- 食べ物
- お金
- ヘッドライト
- 筆記用具
- 地図
- コンパス
- 登山計画書
それでは、持ち物ごとにポイントを解説していきます。
登山初心者の必須の持ち物1:スマホ
スマホがあればGPS機能で自分の位置を把握できます。また、仲間と連絡を取ったり、思い出の写真をおさめたりも可能です。
ただし、登山する場所によっては、スマホの電波がつながらないこともある点に注意しましょう。とはいえ、登山の行き帰りにも必要なアイテムなので、必ず持っていきましょう。
登山初心者の必須の持ち物2:飲み物
スポーツドリンクや自分の好きな飲み物でも良いですが、万が一、ケガをしたときのために水を持っておくと安心です。傷口の洗浄に使えますし、登山中の料理にも水は便利です。
初心者向け登山であれば、1.5Lもあれば十分でしょう。持って行きすぎると重くなってしまうため、注意して下さい。
登山初心者の必須の持ち物3:食べ物
登山にはできるだけ軽くて、カロリーが高いものを選ぶのがおすすめです。歩きながら食べられる行動食を選ぶと良いでしょう。
また、登山向けの栄養食として知られるトレイルミックスを購入するのも1つの方法です。栄養価が高い木の実が詰まった持ち運びに便利な食事で、手軽に豊富な栄養を摂取できます。
登山初心者の必須の持ち物4:お金
現金を持っていれば、登山中に自動販売機で飲み物を買ったり、山荘で飲食ができたりします。
最近はキャッシュレスでお会計をする人が増えていますが、山の中では使用できない場合もあるので注意しましょう。
登山初心者の必須の持ち物5:ゴミ袋
登山中に出たゴミは、必ず持ち帰ってください。登山客がマナーを守って山登りをすることで、山のきれいさが保たれます。
また、濡れたタオルや着替えをいれることもできるため、何枚か持っていくと便利です。
登山初心者の必須の持ち物6:タオル
夏はもちろん、一年を通してタオルは登山に必須の持ち物です。汗を拭いたり、日よけにしたりすると良いでしょう。手や顔を洗ったときにも使えます。
ただし、リュックの中でかさばりやすいので、適切な厚さのタオルを選ぶ必要があります。
登山初心者の必須の持ち物7:レインウェア
山の天気はとても変わりやすいので、どれだけ快晴であっても必ずレインウェアは持っていきましょう。持っていない方は、一枚買っておくと様々な場面で便利に使えます。
体が雨に濡れると体温がぐっと下がってしまうので、気を付けなければいけません。
登山初心者の必須の持ち物8:ヘッドライト
夕方~夜になると、山は暗くなって道が見えなくなります。道を踏み外す危険性もあるので、遅い時間に登山をする場合はヘッドライトを持ち物リストに加えましょう。
購入が難しい場合は、スマホのライトでも代用できます。しかし、明るさが十分とは言えない上に手が塞がってしまうので、あくまでも初心者向けの代用品として考えてください。
登山初心者の必須の持ち物9:地図
電波が通っていればスマホで地図を確認できますが、圏外になることもあるので紙の地図を持っていくと安心です。
また、紙の地図の方がスマホよりも大きいので道を確認しやすいメリットもあります。
登山初心者の必須の持ち物10:筆記用具
筆記用具があれば、地図にマークを付けられます。目印があった方が登山中に経路を確認しやすいため、初心者のうちは地図にマークを付けながら登山をするのがおすすめです。
登山記録を残す場合にも使えるため、数本筆記用具を持っていきましょう。。
登山初心者の必須の持ち物11:コンパス
紙の地図を正確に読むためには、コンパスが必要不可欠です。また、道に迷ったときもコンパスがあれば、向かうべき方向を掴むことができます。
スマホにもコンパス機能がついている場合がありますが、バッテリー切れも考慮して一つ買っておくと良いでしょう。
登山初心者の必須の持ち物12:登山計画書
登山計画書とは、登山をするときに提出・携帯する書類のことです。登山にいく人の個人情報や登山日程、コースなどを記載します。
持ち物を記載することも大切です。非常食を含めてどれくらいの食べ物を持っているか、テント・ツェルトがあるかなどを明記しておきましょう。
あると便利!より山を楽しむための装備
初心者向けに、山登りをより楽しむために必要な持ち物を紹介します。
- モバイルバッテリー
- ザックカバー
- ライター
- 防寒着・ブランケット
- 常備薬
- 健康保険証
- 携帯トイレ
- トレッキングポール
- ゲイター
それでは、順番に上記の持ち物のポイントを見ていきましょう。
登山初心者におすすめの装備1:モバイルバッテリー
スマホを持っていく際に注意すべきは、バッテリーが持つかどうかです。
登山は、長い場合だと6時間ほどかかることもあります。また、冬場の登山ではバッテリーが急激に減ってしまうこともあります。
そういった場合に備えて、モバイルバッテリーを持っていると安心です。
登山初心者におすすめの装備2:ザックカバー
ザックカバーとは、雨からザック(リュック)を守るためのカバーです。強い雨が降ると、ザックの中に入れている着替えやタオルまで濡れてしまうことがありますが、サックカバーで対処することができます。
初心者の場合は、大きなビニール袋で代用すると良いでしょう。
登山初心者におすすめの装備3:ライター
ライターを持ち物に入れておけば、山登り中に火を起こせます。料理もできますし、寒い季節には焚き火を作って暖を取れます。
ただし、火の扱いを誤ると山火事が起きてしまうので、十分注意してください。
登山初心者におすすめの装備4:防寒着・ブランケット
肌寒い季節は特に、防寒着やブランケットがあると安心です。暖かい季節でも山だと夜になったときに気温がぐっと下がることがあります。
山登りを快適に楽しむためにも、持ち物の中に1枚は上着を入れておくと良いでしょう。
登山初心者におすすめの装備5:常備薬
普段から体調を崩しやすい人だけでなく、山登り初心者の場合は常備薬を持っておくのがおすすめです。なぜなら、登山は想像以上に体力を消耗しますし、気温の変化が激しいため体調を崩しやすいからです。
持病の薬や下痢止め、頭痛薬などを持ち物に入れておきましょう。
登山初心者におすすめの装備6:健康保険証
山では何があるか分からないので、健康保険証を持ち物に入れておくともしものときも保険適用で病院に行けます。
原本を持っていくことに不安がある場合は、コピーでも構いません。
登山初心者におすすめの装備7:携帯トイレ
長い登山の場合、山中でどうしてもトイレが我慢できない場合に備えて、携帯トイレを持ち物に入れておきましょう。
持ち物が多すぎる時は入れなくても良いですが、長時間の登山でなかなかトイレに立ち寄れない場合、用意しておくと安心です。
登山初心者におすすめの装備8:トレッキングポール
トレッキングポールとは、スキーのストックのような歩行をサポートする棒のことです。
トレッキングポールがあれば体重を分散できるので、効率良く体を使って消耗を抑えることができます。
登山初心者におすすめの装備9:ゲイター
ゲイターとは、シューズとパンツの境目を覆う装備品です。スパッツと呼ばれることもあります。
水の侵入や泥、小石も防いでくれるので、初心者でも快適に登山ができるでしょう。
山登りの服装は?初心者が確認しておくべき注意点
登山初心者だと、どのような服装が山登りに適しているのか分からずに困っている人もいるでしょう。
山登りは適切な服装を準備した状態で行かなければ、体調が悪くなる可能性もあるので注意が必要です。
登山初心者は、以下の服装を確認しておきましょう。
- 登山用のリュック(ザック)
- 帽子
- ウェア
- インナー
- タイツ
- 登山靴
- 靴下
それぞれのアイテムに関する情報をもう少し詳しく見ていきましょう。
登山初心者の服装1:登山用のリュック(ザック)
登山用のリュックは、ザックと呼ばれるのが一般的です。
初心者で日帰りの山登りに行くなら、25~30リットルを目安に選ぶと良いでしょう。
登山初心者の服装2:帽子
日差しが強くなると体力を奪われるので、帽子を身に着けておきます。必ずなければいけないものではありませんが、夏場にはなるべく用意しておくと良いでしょう。
防水のものだと、雨もはじくので安心です。
登山初心者の服装3:ウェア
山登り中は汗をかくので、上下ともに乾きやすい素材のものを選びましょう。
いろいろなメーカーからたくさんのウェアが出ているため、自分が気に入るデザインを探してみてください。
登山初心者の服装4:インナー
ウェアの下には必ずインナーを着ておきましょう。
インナーがあるだけで防寒になりますし、汗で体が冷えることも防げます。また、ウェアが体にへばりついて動きにくくなることも防げるでしょう。
なるべく速乾性の高いものを選ぶのがおすすめです。
登山初心者の服装5:タイツ
パンツの下にタイツを身に着けておくと、汗をしっかり吸収できます。また、関節の動きをサポートするタイツを履けば、より快適に運動できます。
必ず用意すべきものではありませんが、冬場に用意しておくと便利です。
登山初心者の服装6:登山靴
初心者だとつい費用を抑えようとして安い登山靴にばかり目が行きがちですが、シューズは登りたい山に応じて適切なものを選ぶ必要があります。
舗装された道を歩くならローカットのシューズ、日帰り登山にはミドルカットのシューズ、急斜面や岩場を登るならハイカットのシューズが良いでしょう。
登山初心者の服装7:靴下
初心者であれば日常生活で使用する靴下でも良いですが、山登り用だと足が疲れにくいため、一足用意しておくのもおすすめです。
登山靴に汗の臭いがうつらないように、防臭タイプの靴下を選ぶのも良いでしょう。
登山は事前準備が重要!準備で気をつけるべきポイントとは
最後に、初めて登山をする人向けに、山登りの事前準備について解説します。
登山は初心者だろうと上級者だろうと、事前の準備が非常に重要です。準備の段階で気を付けるべきポイントを確認しておきましょう。
荷物をリュックに入れる前に忘れ物がないか確認する
登山初心者でよくあるミスが、ものを使いたいときに忘れ物に気付くことです。リュックに持ち物を詰める準備はしていたのに、詰め忘れてしまうケースがあります。
これを防止するためには、パッキングをするタイミングで持ち物のチェックリストを用意して、忘れ物がないように気を付けるのが効果的です。
チェックリストとは、その名の通り登山に必要な持ち物をリストアップしたものです。エクセルなどで作成しても良いですし、紙に手書きで持ち物リストを作るのも1つの方法です。
リュックに入れたものにはチェックを入れて、忘れ物を確実に防ぐことが大切です。
使いやすいパッキングを意識する
せっかく登山に必要な持ち物を持っていても、リュックの中がごちゃごちゃになっていると目的のものを取り出せません。
登山のパッキングは、よく使うものを取り出しやすい場所に入れておくのがポイントです。また、重さのバランスを考えて、重いものはリュックの内側~下側に収納すると良いでしょう。
リュック(ザック)が重くなりすぎないように注意する
あまりに持ち物が多くなると必要以上にリュックが重くなり、体力を消耗してしまいます。
軽量化されたものに代えたり、必要な持ち物を見極めたりして、自分の体力に合った重さに抑えるように工夫しましょう。
グループで登山をする場合は持ち物を分ける
ソロではなくグループで登山をするときは、個人で使用する持ち物とグループの持ち物を分けておきましょう。
たとえばテントはグループに1つあれば問題ないので、みんなで持ち寄らなくても1人が持てば事足ります。
手が空いた状態がベスト
初心者は特に、登山中に転んだり、足を滑らせたりすることがあります。万が一のときに備えて、両手が使える状態をキープしておくことが大切です。
トートバッグや保冷バッグ、ビニール袋は、できるだけリュックの中にしまっておきましょう。
まとめ:登山の持ち物は余裕をもってしっかり確認しよう
今回は、登山初心者が用意すべき持ち物について解説しました。
登山に行く場合は、必要な持ち物をきちんと見極める必要があります。初心者の場合、どのくらい持ち物を用意すべきか分からず困ることもあるかもしれませんが、持ち物が多すぎるのは良くありません。
まずは、今回紹介した内容を参考に最低限の持ち物を揃えてみてください。何度か登山に行っていると、自分に必要なものが分かってくるでしょう。
経験に応じて持ち物を増やしたり減らしたり、自分が登りやすいように調節してみて下さいね。