湯殿山とは

初心者向けの湯殿山登山ルート

初心者におすすめの湯殿山登山ルート①:出羽三山「正式参拝コース」
登山初心者におすすめの湯殿山登山ルートのひとつめは、出羽三山(羽黒山・月山・湯殿山)をめぐる正式参拝コースです。 参拝コースとはいえ、月山や湯殿山では登山の装備が必要なので、登山初心者の方も服装選びには注意しましょう。 このコースは2泊3日で次のようなルートですすみます。- 1日目:羽黒山「随神門」→五重塔→三神合祭殿→羽黒山斎館(宿泊)
- 2日目:月山八合目「弥陀ヶ原」→月山神社→湯殿山「湯殿山参籠所」(宿泊)
- 3日目:湯殿山神社→羽黒山「随神門」
1日目
JR鶴岡駅からバスで、出羽三山神社の表玄関となっている羽黒山「随神門」へと向かいます。そこから徒歩で約10分、東北最古の五重塔であり見どころのひとつでもある「羽黒山 五重塔(国宝)」に着きます。 さらに1時間程歩くと、月山・羽黒山・湯殿山の三神を合祭した「三神大社殿」に到着します。日本一の茅葺屋根や総漆塗りの内部など、登山初心者の方もその迫力に圧倒されるでしょう。 三神大社殿から徒歩5分ほどのところにある「羽黒山斎館」で一日目の宿を取ります。登山初心者の方も、2日目以降の体力温存のためにもゆっくりと休んでおきましょう。 羽黒山斎館は、山伏が居住していた建物として現存する唯一の建物で、山菜やキノコをメインとした精進料理を味わうことができます。 現在は一般の方も宿泊可能となっているので、登山初心者の方にとって羽黒山伏の文化に触れる良い機会になるでしょう。2日目
初心者におすすめの湯殿山登山ルート・出羽三山「正式参拝コース」の2日目はバスで1時間かけて月山八合目の弥陀ヶ原に向かいます。 バス月山の八合目までの距離をかせげるので、登山初心者で体力に自信のない方でも安心してチャレンジできます。 弥陀ヶ原は、「天空の楽園」とも称されるほど高山植物の宝庫となっています。 登山初心者の中には高山植物を愛でることを楽しみにしている方もいると思いますので、ぜひその可憐な姿を楽しんでください。 ニッコウキスゲや水芭蕉といった130種類以上もの花が咲き誇る景色は、まさに高山植物の宝箱といえるでしょう。 なお、弥陀ヶ原では、なだらかな湿原を1周1時間ほどで散策することができます。 ただし、雨天時には滑りやすいので、登山靴やトレッキングシューズを着用することをおすすめします。 弥陀ヶ原からはいよいよ登山らしくなってきます。 月山神社まで約3時間の登山コースをすすみますが、登山初心者でも登りやすいコースとなっています。月山八合目 弥陀ヶ原→月山中の宮「御田原参篭所」→月山佛生池小屋→行者返し→月山神社
3日目
初心者におすすめの湯殿山登山ルート・出羽三山「正式参拝コース」の3日目は、湯殿山参籠所から徒歩で約30分のところにある「湯殿山神社」を目指します。 湯殿山神社には社殿がなく、ご神体は熱湯が湧き出る大きな霊巌(巨大な岩)となっています。 なお、出羽三山の奥の院といわれる湯殿山神社本宮は、写真撮影は禁止で参拝は土足厳禁となっていますのでご注意ください。初心者におすすめの湯殿山登山ルート②:月山・湯殿山 縦走コース
初心者におすすめの湯殿山登山ルートのふたつ目は、「月山・湯殿山 縦走コース」で、日帰りで月山山頂と湯殿山山頂を目指すコースとなっています。 中級者・上級者向けコースとなっていますので、登山初心者には難易度が高い可能性がありますが、登山スキルを磨いていつかはチャレンジしてみてください。 月山・湯殿山 縦走コースは、以下のルートですすみます。月山八合目 弥陀ヶ原→月山佛生池小屋→月山神社→月山頂上小屋→湯殿山
初心者におすすめの登山時の服装と持ち物

登山初心者におすすめの服装
登山初心者の方が湯殿山にチャレンジする際には、服装選びがポイントになります。 インナーウェアは、吸汗性や速乾性がある素材のものがベストです。 素材でいうとポリエステルやメリノウールなどがおすすめで、逆に綿やレーヨンなどの素材のものは避けましょう。 また、風よけのためにウィンドブレーカーなども用意しておくと良いでしょう。 ボトムスはストレッチの効いた動きやすい素材や形状のものが良いです。 ジーンズは動きづらいため避けた方が良いでしょう。 また、夏場はハーフパンツでも可能ですが、虫刺されやケガを防止するためにも足首までのものがおすすめです。 さらに、湯殿山に向けて出発するときにどんなに天気が良くても、必ず雨具は用意していきましょう。 登山初心者の方の中には「晴れているから必要ないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、山の天気は不安定なもの。雨に濡れると体温を奪われてしまうため、安全のためにも忘れずに持っていきましょう。 ほかにも、靴は登山靴またはトレッキングシューズをおすすめします。 湯殿山には岩の急坂やはしご場があるので、きちんとした登山向けの靴が必要です。初心者も忘れずに!湯殿山登山に必要な持ち物
湯殿山の登山に向かう際には、服装だけでなく持ち物もチェックしておきましょう。 リュックは背負い慣れたものがおすすめで、水や非常食などが入る大きさのものが良いです。 また、湯殿山や月山で一泊する方も日帰りでチャレンジする方も、ヘッドランプがあると便利です。 懐中電灯でも代用できますが、暗くなってからの登山では両手が空いていた方が安全です。 登山初心者の方は、ヘッドランプを持っていない方もいるかもしれませんが、今後の登山でも必要になることもありますので、ひとつ用意しておくと良いでしょう。 さらに、カイロを持っていくのもおすすめです。 夏場でも標高が高いと冷えることがあり、体調を整えるうえでもあると便利です。 場所をとるものでもないのでリュックに入れておくと良いですね。 ほかにも、登山初心者に限らず経験者でも、道に迷うと遭難の危険性がありますので、地図やコンパスなども必要です。アクセス方法

公共交通機関
湯殿山へ公共交通機関で向かう場合は、主にバスを利用することになります。 【高速バス】- 東京-渋谷線・新宿線-鶴岡駅-庄交バス湯殿山行(1時間30分)-終点
- 大阪-京都・大阪・USJ線-鶴岡駅-庄交バス湯殿山行-終点
- 東京-山形新幹線-新庄駅-鶴岡駅-庄交バス湯殿山行-終点
- 新潟-羽越本線-鶴岡駅-庄交バス湯殿山行-終点
自動車
湯殿山へ自動車で向かう場合のアクセス方法は以下の通りです。- 東京-東北自動車道-村田JCT-湯殿山
- 東京-山形自動車道-月山IC-湯殿山
- 秋田-日本海東北道・山形自動車道-鶴岡IC-月山IC-湯殿山
登山初心者におすすめの湯殿山周辺観光スポット情報
