登山初心者の方は、中級者・上級者の仲間と一緒に登る“グループ登山”の実施がおすすめです。
この記事では、登山初心者の方が仲間を見つけるための方法と、グループ登山を行うときのポイント・注意点を紹介します。
登山を始めようとお考えの方で、身近に登山仲間がいないという方はぜひ参考にしてみてください。
登山初心者の方が仲間を見つける方法
まずは、登山初心者の方が仲間を探す際に活用できるサービスやイベントについて詳しく見ていきましょう。
コミュニティサイト・SNSを活用する
登山者が集まるコミュニティサイトやサービスに登録して、近隣エリアの山に登っている仲間を探す方法です。
代表的な登山コミュニティとして「YAMAP」や「山コム」等があります。
こうしたサイトでは、会員登録を行ったうえで登山先や期間を掲載して仲間を募集したり、別ユーザーの投稿内容にコメントを残したりして同行者を探す仕組みとなっています。
また近年はTwitterやFacebook等のSNSの利用者も増えており、SNSを通じて登山仲間を見つける初心者の方も多いようです。
登山サークルや山岳会に入会する
登山初心者が集まるサークルや山岳会に参加して仲間を増やすという方法もあります。
登山サークルは申請制になっているケースが多く、比較的自由に入退会することが可能です。
運営方法や安全管理の取り組みは登山サークルによって様々のため、参加者のレベルや年齢層等を比較しながら自分に合うものを選ぶようにしましょう。
また山岳会も登山者が集まる団体の1つで、グループによってハイキングをメインとする場合や、登攀(高い山や険しい山を登ること)を行う場合等があります。
山岳会は、登山サークルと比較して運営体制や活動管理が厳しく行われていることが多いため、登山についてしっかり学びたいという方におすすめです。
初心者向けの講習会やツアーに参加する
アウトドアショップや登山グッズのメーカーが主催する初心者向けの講習会に参加する方法もおすすめです。
初心者向けの講習会では、道具の使い方や地図の読み方等を学習できるため、登山の知識を身に付けながら楽しく仲間を探すことができます。
また旅行会社主催の登山ツアーに参加するという方法もあります。
ツアーの場合、ガイドの資格を持つスタッフが引率を行ったり、登山口まで送迎してもらえたりするケースが多いため、初心者の方でも比較的楽に登山を行えるでしょう。
旅行の一環として登山を楽しみたい場合は、温泉や観光地を訪れるツアーを選ぶのがおすすめです。
自治体主催の登山イベントに参加する
自治体等が主催する登山イベントや講習会でも仲間を見つけられる可能性があります。
こちらは単発のイベントではなく、半年から1年の長期的な講習となるケースも多く、同じ仲間と複数回に渡って登山経験を積んでいけるのが特徴です。
企業が開催するイベントと比較して参加料金が安い傾向にあるので、コストを抑えたいという方にもおすすめです。
グループで山に登るときのポイント・注意点
続いて、仲間と一緒にグループで登山する場合のポイントや注意点をチェックしていきましょう。
山の難易度は初心者の方に合わせる
グループで登山を行う際は、仲間とバラバラにならないよう注意することが大切です。
特に初心者の方がグループからはぐれてしまうと、遭難や事故に巻き込まれる可能性が高まり、最悪の場合、死亡事故に繋がる恐れがあります。
初心者の方は登山中級者・上級者の方と比較して1.5〜2倍程度の時間を要すると言われているので、こうしたペースの差を踏まえながら調整していくようにしましょう。
隊列を決めて1列に並んで歩く
登山中に仲間とはぐれないようにするためには、登山するときの並び順が重要となります。
先頭と最後尾には登山経験の豊富な上級者を配置し、2番目に最も体力のないメンバーや初心者、以降は体力順に並ぶという構成がおすすめです。
横に並んで会話を楽しみながら登山したいと考える方も多いかもしれませんが、下山する人とすれ違うことも踏まえ、登山の際は1列になって歩くようにしましょう。
万が一に備えて登山用の保険に加入する
初心者の方はもちろん、中級者・上級者の方であっても登山中の事故やケガに遭遇するリスクは充分に考えられるため、万が一に備えて保険に加入しておくと安全です。
登山等のアウトドアイベントやレクリエーションのケガを補償できる個人向けの保険として、以下のようなものが挙げられます。
国内旅行傷害保険
国内旅行傷害保険とは、国内旅行中に生じた事故・ケガに対する補償を受けられる保険商品のことです。
補償期間は1日~1ヶ月の間で任意に設定でき、傷害・賠償責任・携行品損害・救援者費用等の補償を行います。
こちらは本来旅行用の保険ですが、登山を含むレジャーや行事・レクリエーションの際にも利用できるのが特徴です。
また、危険度の高い山岳登はん(ピッケル、アイゼン、ザイル、ハンマー等の用具を使用する登山)の場合には、国内旅行傷害保険に特別危険担保特約を付帯する必要があります。
レクリエーション保険
20人以上の団体での登山にはレクリエーション保険がおすすめです。
レクリエーション保険も傷害保険の一種で、行事中の事故やケガに対する費用補償を受けられる団体向けの保険商品となります。
最近はネットで加入手続きを完結させることができるレクリエーション保険も販売されており、より手軽に保険加入を行えるようになりました。
対象となるレクリエーションが限られる場合もありますが、手軽で保険料も安いため、ハイキング等の軽めの登山であればこちらでも充分対応できるでしょう。
なお登はんのような比較的危険度の高い登山の場合、これらの保険では補償を受けられない可能性があります。詳しくは保険会社や代理店にてご確認下さい。
自身の計画する登山、また参加する登山イベントの内容を踏まえ、適した保険を選べるようにしておきましょう。
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初心者向けの登山仲間の募集方法と注意点まとめ
- 登山初心者の方が仲間を探す方法として、コミュニティの活用や初心者向けイベント・講習会・サークルへの参加等がある
- 仲間と一緒に登山を行う際は、歩く順番やペースを調整し、初心者の方がはぐれないよう注意する
- 万が一の事故やケガに備え、国内旅行傷害保険やレクリエーション保険等に加入しておくと安心
最近は1人で登山を楽しむ“ソロ登山”もブームとなっていますが、初心者の方は仲間と一緒に楽しむことからはじめるのがおすすめです。
登山の魅力と合わせて危険性についても正しく理解し、しっかりと備えを行ったうえで実施するようにしましょう。