レジャー保険はさまざまな保険会社から販売されています。海外旅行保険、国内旅行傷害保険、ゴルファー保険など定番のレジャー保険のほか、団体向けの保険も取り扱っています。
同じような保険であっても、補償内容や保険金、支払い条件、サービス内容などは異なりますので、注意が必要です。
そこでこの記事では、損保ジャパンが販売しているレジャー保険に焦点を当て、補償内容や特徴を詳しく解説していきます。
損保ジャパンの「旅行・レジャーの保険」
損保ジャパンが販売する旅行・レジャー保険には、海外旅行保険、国内旅行傷害保険、ゴルファー保険があります。
いずれも加入や見積依頼は代理店に相談します。それぞれの補償内容や特徴をまとめます。
新・海外旅行保険【off!】
損保ジャパンの海外旅行保険で、3つのタイプがあるパッケージプランと、自由に設計ができるオーダーメイドプランがあります。
加入条件
- 自宅出発前であれば、出発日にでも申し込み可能です。
- 申込できる期間は、出発の45日前から出発日当日まで
- 出発日当日に申し込む場合、航空機遅延費用等補償特約を付帯できません。
- 加入にあたり、年齢制限はありません。
- 医師による治療を受けていたり、薬を服用していたりすると加入できない場合があります。
補償内容(パッケージプラン)
プラン | 保険料抑えたい プラン |
保険料と補償バランス プラン |
補償充実させたい プラン |
---|---|---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 1,000万円 | 2,000万円 | 3,000万円 |
治療費用 | 1,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 |
疾病死亡 | 1,000万円 | 2,000万円 | 3,000万円 |
賠償責任 | 1億円 | 1億円 | 1億円 |
携帯品損害 | 20万円 | 30万円 | 50万円 |
救援者費用 | 1,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 |
航空機寄託 手荷物遅延等費用 |
10万円 | 10万円 | 10万円 |
保険料例 ハワイ7日間 |
2,870円 | 3,200円 | 3,940円 |
出典:損保ジャパン「新・海外旅行保険【off!】」商品プラン
上記のパッケージプラン内で選ぶとすると、治療費用を充実させるかどうかをポイントにするとよいでしょう。
保険が適用されない海外では、病気やケガで入院した場合や手術をした場合には高額な治療費を請求される可能性があります。
他人をケガさせたり、他人の物を壊したりした場合の賠償責任補償はいずれも1億円の補償がついていますので、自身のカラダに対する補償を充実させるかどうかを軸に選んでみましょう。
国内旅行総合保険
国内旅行総合保険は、国内旅行中の事故によるケガや他人に対する賠償責任、携行品の損害等に備える保険です。
国内旅行向けの保険は、病気による入院や手術は対象外で、ケガのみが対象となっています。
国内であれば公的医療保険が適用できますので、ケガをするリスクが高い場合に入院や手術の補償を検討するとよいでしょう。
また高価な身の回り品を持って行く場合には携行品損害補償、船旅で座礁による遭難リスクに備える場合は救援者費用補償など、旅行の目的に合わせて補償内容を検討します。
3泊4日プラン
DB1 | DB2 | DB3 | DB4 | |
---|---|---|---|---|
死亡・後遺障害 | 4,622万円 | 740万円 | 3,836万円 | 772万円 |
入院保険金日額 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 8,000円 |
手術保険金 | 入院中10万円/その他5万円 | 入院中10万円/その他5万円 | 入院中10万円/その他5万円 | 入院中8万円/その他4万円 |
通院保険金日額 | 5,000円 | 5,000円 | 5,000円 | 5,000円 |
賠償責任保険金 | 3,000万円 | 3,000万円 | - | - |
携行品損害保険金 | 35万円 | 30万円 | - | - |
救援者費用等保険金 | 200万円 | 200万円 | - | - |
保険料 | 2,000円 | 1,200円 | 1,200円 | 600円 |
出典:損保ジャパン「国内旅行総合保険」
上記のほか、旅行中に留守宅で盗難にあった場合に、保険金が支払われる「留守宅家財盗難特約」もあります。
火災保険で家財の補償を対象にしていれば盗難も補償されるのが一般的です。
旅行で留守にする間の盗難が心配な場合は、火災保険の契約内容を確認し、補償の上乗せが必要であれば、特約の付帯を検討するとよいでしょう。
THE カラダの保険(ゴルファープラン)
「THE カラダの保険」には、さまざまなプランがあり、ゴルファープランはそのうちのひとつです。
ゴルファープランでは、ゴルフ中の事故に備えられます。
補償内容
死亡・後遺障害保険金 | 300万円 |
---|---|
入院保険金日額 | 4,500円 |
手術保険金 | 入院保険金日額の10倍(入院中)/入院保険金日額の5倍(入院中以外) |
通院保険金日額 | 3,000円 |
ゴルフ中賠償責任特約 | 1億円 |
ゴルフ用品損害特約 | 20万円 |
ホールインワン・アルバトロス 費用特約 |
30万円 |
保険料 | 700円 |
出典:損保ジャパン「THE カラダの保険(ゴルファープラン)」
ゴルフ中に転んでケガをした場合などに、ケガの補償が役立ちます。公的医療保険だけでは不安なら検討するとよいでしょう。
またゴルフ中にゴルフボールを他人に当ててケガをさせてしまった場合に備えた「ゴルフ中賠償責任特約」、ゴルフ用品を盗まれてしまったり、ゴルフクラブを破損させてしまったりした場合に備えた「ゴルフ用品損害特約」が必要かどうか検討してみましょう。
団体加入したいなら損保ジャパンのレクリエーション保険がおすすめ!
損保ジャパンでは、行事に参加する人のケガなどをまとめて補償するレクリエーション保険(行事参加者の傷害危険補償特約セット傷害保険)も取り扱っています。
前述のレジャー保険とは異なり、個人や家族で加入するのではなく、レクリエーション・行事主催者が保険契約者となります。
損保ジャパン「レクリエーション保険」の加入条件
- 20名以上の参加者が必要な団体契約
- 宿泊を伴うレクリエーションは対象外
- スキューバダイビングなどの危険度の高いレクリエーションは対象外
- レクリエーションの種類、参加者数、開催日を決定して申し込む
補償内容 ※区分A(ハイキングや盆踊りなど)・団体割引なし
保険金の種類 | 保険金額 |
---|---|
死亡保険金・後遺障害保険金 | 455万円 |
入院保険金日額 | 4,000円 |
手術保険金 | 入院中4万円/外来2万円 |
通院保険金 | 2,000円 |
※熱中症危険補償特約付き
レクリエーション保険は、レクリエーション参加中の、急激かつ偶然な外来の事故によりケガした場合に補償されます。
熱中症危険補償特約を付帯すれば、熱中症による死亡・後遺障害、入院、手術、通院も補償されます。
また細菌性食中毒やウイルス性食中毒も補償の対象ですが、靴ずれや車酔いは対象外です。
上記の補償内容の場合、保険料は1日1名あたり30円です。
最低参加者数(20名)なら、保険料総額は600円(30円×20名)ですが、最低保険料が設けられていますので、1,000円になります。
行事によってレジャー保険・レクリエーション保険を使い分けよう
行事・イベントや参加者数によって、レジャー保険かレクリエーション保険を使い分けます。
レジャー保険は個人や家族で楽しむ、スキーやスノボ、ゴルフなどのスポーツやハイキングや軽登山などのレジャーに向いています。
個人が加入できるレジャー保険はさまざまあり、損害保険会社や少額短期保険会社などから販売されています。
また保険期間は年間タイプや1dayタイプがあり、補償内容だけでなく、サービス内容も保険会社によって異なります。
加入手続きも代理店経由やスマホ経由があるなどさまざまです。
一方、20名以上の行事やイベントを予定している場合は、レクリエーション保険のほうが向いています。
レジャーの種類によって補償内容や保険料が変わりますので、行事内容が決まったら、保険会社に問い合わせてみましょう。