レクリエーション保険のこと

レクリエーション保険とは?補償内容やイベント保険との違い、特徴を解説

「レクリエーション保険とは」といった基本的な内容や、商品を選ぶ際に押さえておきたい比較ポイントなどを解説

レクリエーション保険とは?補償内容やイベント保険との違い、特徴を解説

町内会のイベントや社内運動会などの行事を開催する場合、参加者がケガをしてしまうリスクを想定しなければなりません。

ケガの状況によっては主催者側に責任が生じる場合もあるため、保険商品を活用してリスクに備えておく必要があります。

イベント・行事におけるケガのリスクに備えたいのであれば「レクリエーション保険」が有効です。

本記事では「レクリエーション保険とは」といった基本的な内容や、商品を選ぶ際に押さえておきたい比較ポイントなどを解説します。

イベント・行事の主催を予定している方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

レクリエーション保険とは

レクリエーション保険とは

イベントや行事を主催する際、参加者がケガをしたときの責任をカバーする手段を検討しておく必要があります。

レクリエーション保険はそんなときに役立つ保険商品であるため、商品の内容を理解して加入すべきかどうかを判断することが大切です。

ここでは、レクリエーション保険の基本的な特徴やよく似た保険商品「イベント保険」との違いについて解説します。

特徴

レクリエーション保険とは、イベントや行事の際に発生した事故によって参加者が負うケガに備えるための団体向け傷害保険です。

イベント・行事の主催者が契約者となり、参加者全員をまとめて補償できることが特徴となっています。

主に参加者のケガを補償する「傷害保険」がメインとなっているものの、商品によっては見学者などの第三者に対する損害賠償の補償も備えられています。

レクリエーション保険は団体向けの商品であるため「〇〇名以上」という最低加入条件が設けられていることが特徴です。

加入条件を満たしていないと補償を受けられないため、事前に商品ごとの加入条件を確認しておきましょう。

また、補償を受けるためには参加者を客観的に把握できる名簿等が必要となります。

参加者の人数や名前等を把握できない規模のイベントはレクリエーション保険の対象とならない点に注意が必要です。

イベント保険との違い

レクリエーション保険とよく似た内容の保険商品に「イベント保険」があります。

イベント保険は、イベントや行事における参加者の傷害や第三者への損害賠償責任、悪天候等によるイベントの中止・延期等のリスクに備えられる保険商品です。

レクリエーション保険とイベント保険の大きな違いとして以下の2点が挙げられます。

  • 補償される範囲
  • 対象となるイベント・行事の規模

レクリエーション保険は、基本的には参加者のケガを補償する役割となっており、傷害補償が主な補償内容です。

一方、イベント保険は参加者のケガの補償にとどまらず、施設管理の不備による損害賠償責任や動産の補償、行事の中止・延期などを幅広く補償できます。

補償が適用される範囲がレクリエーション保険とイベント保険で大きく異なっています。

また、レクリエーション保険は比較的小規模なイベントを対象としているのに対し、イベント保険は不特定多数の人が参加する大規模な行事が対象です。

地域のお祭りや屋外コンサートなど、あらかじめ参加者を把握することが難しいイベント・行事がイベント保険の対象となります。

リスクに備えて保険を契約するのであれば、レクリエーション保険とイベント保険の違いを理解した上で適切な保険を選びましょう。

レクリエーション保険で補償できる内容とは

レクリエーション保険で補償できる内容とは

次に、レクリエーション保険の具体的な補償内容について見ていきます。

レクリエーション保険の主な補償内容となる「傷害保険」に加え、商品によって補償される「賠償責任保険」の補償範囲をそれぞれ解説していきます。

傷害保険の範囲:行事参加者のケガの補償

傷害保険とは、行事の際に参加者がケガをした場合に保険金が支払われる保険のことです。

具体的には以下のような保険金の種類があります。

死亡保険金 参加者がイベント中の事故によってケガをし、死亡した場合に支払われる保険金
後遺障害保険金 参加者がイベント中の事故によってケガをし、後遺障害が残った場合に支払われる保険金
入院保険金 参加者がイベント中の事故によってケガをして入院をした場合、入院日数に応じて支払われる保険金
手術保険金 参加者がイベント中の事故によってケガをし、手術を行った場合に支払われる保険金
通院保険金 参加者がイベント中の事故によってケガをして通院をした場合、通院日数に応じて支払われる保険金

上記の通り、参加者がイベント中の事故でケガをして、入院・手術を受けたり、死亡・後遺障害となったりしたときに保険金が支払われます。

開催予定のイベントにおいて参加者のケガが想定される場合は、傷害保険の適用が受けられるレクリエーション保険を活用しましょう。

賠償責任保険の範囲:第三者にケガをさせた場合の補償

レクリエーション保険のメインの補償は参加者への傷害補償ですが、商品によっては賠償責任保険が含まれているものもあります。

賠償責任保険とは、行事を見学している第三者などにケガをさせたり、モノを壊してしまったりなどの損害を与えた場合の賠償責任を補償する保険です。

具体的には以下のような保険金が支払われます。

損害賠償金 第三者にケガを負わせたり、モノを壊してしまったりしたときの損害を賠償するための費用が保険金として支払われる。
緊急措置費用 事故が発生したときに緊急で必要となった費用が保険金として支払われる
争訟費用 裁判や示談交渉となったときにかかる弁護士費用や書類作成費用などが保険金として支払われる
損害防止軽減費用 事故の発生時に損害の拡大防止や軽減のためにかかった費用が保険金として支払われる
協力費用 保険会社が被害に遭った第三者と交渉する際に、契約者が保険会社に対して協力するために必要となった費用が支払われる

このように、第三者に対しての損害賠償もしっかりとカバーできる点がレクリエーション保険の大きな特徴です。

イベント・行事を開催する際には、商品ごとの補償内容をしっかりと把握した上で想定されるリスクをカバーしておきましょう。

商品選びの比較ポイント

商品選びの比較ポイント

レクリエーション保険は各社が商品を提供しているため「どの商品を選べば良いのだろうか」と悩んでいる方も多いでしょう。

商品の比較ポイントとして以下の4点を確認しておくことをおすすめします。

  • 加入条件
  • 補償内容(特約)
  • 保険料
  • 申し込み方法

それぞれの比較ポイントをしっかりと押さえ、最適な保険商品を選択しましょう。

加入条件

前述した通り、レクリエーション保険は団体向けの保険商品であるため、イベントの参加人数を「〇〇名以上」として加入条件を設けているケースがほとんどです。

加入条件の最低人数は商品によって異なるため、それぞれ比較して開催予定のイベントに合う商品を選択しましょう。

例えば、人気のレクリエーション保険5商品における加入条件は以下の表の通りです。

あいおいニッセイ同和損保「レクリェーション傷害保険」 20名以上
AIG損保「レクリエーション傷害保険」 10名以上
損保ジャパン「レクリエーション補償プラン」 20名以上
三井住友海上「レクリエーション傷害補償プラン」 20名以上
東京海上日動「レクリェーション災害補償プラン」 45名以上

東京海上日動が45名以上と比較的人数が多い行事を対象としているのに対し、AIG損保は10名以上から参加できる仕組みとなっています。

開催するイベントの規模によって加入できる商品に違いがあるため、まずは加入条件を満たせる商品に絞っておきましょう。

補償内容(特約)

各商品を比較する際、補償内容がイベント・行事に適しているかどうかをチェックすることも大切です。

基本補償についてはあまり差が生じないものの、特約による補償は各社で提供している内容に違いがあるためよく確認しておきましょう。

例えば、商品によっては熱中症や食中毒に関する特約を用意しているケースがあります。

真夏に屋外でイベントを開催したり、飲食物を提供したりする場合、熱中症や食中毒についての補償があると安心です。

また、前述したように第三者への損害賠償の補償は商品によって含まれていない場合があります。

開催予定のイベントで見学者が多いと想定される場合は、損害賠償の補償も備えておくと良いでしょう。

保険料

レクリエーション保険選びのポイントとして保険料の比較も重要です。

保険会社によって保険料算出の方法が異なるため、同じイベントであっても保険料に差が生じます。

レクリエーション保険の保険料については、イベントの内容や規模などのさまざまな条件に基づいて計算されるため、事前に正確な金額を把握することはできません。

各社で見積もりを出してもらい、比較してもっとも金銭的な負担を抑えられる保険会社・商品を選択しましょう。

なお、見積もりにある程度の時間を要する場合があるため、なるべく早めに保険会社または保険代理店に問い合わせることをおすすめします。

申し込み方法

レクリエーション保険を選ぶ際、申し込み方法も重要なポイントとなります。

対面で担当者とやり取りをしながら申し込むのか、ネットで情報を入力するだけで完結できるのか、という点を事前に確かめておきましょう。

レクリエーション保険の内容を確認しながら契約手続きを進めたい場合、代理店などで担当者と相談しながら申し込む方が良いでしょう。

一方、イベントの開催準備で忙しく、保険の加入手続きに時間と手間をかけたくない場合はネット申し込むの方が向いています。

加入を検討しているレクリエーション保険がどういった申し込み方法で手続きを進める仕組みなのか事前に確認しておきましょう。

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記事まとめ

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本記事では「レクリエーション保険とは」という基本的な内容から、具体的な商品選びのポイントまでを解説しました。

イベント・行事を開催する際、参加者のケガや第三者への損害賠償のリスクへの対策はしっかりと考えておく必要があります。

本記事でご紹介したレクリエーション保険の特徴を踏まえ、想定されるリスクをカバーしておきましょう。

また、レクリエーション保険選びの際には「加入条件」「補償内容」「保険料」「申し込み方法」といった要素を比較し、慎重に選ぶことが重要です。

最適なレクリエーション保険を選び、万が一のリスクに備えた状態でイベント・行事を開催しましょう。

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