レクリエーション保険とは、行事やイベントに参加している人の万が一のケガなどを補償する傷害保険です。
団体の代表者が1人契約するだけで、参加者全員が補償されるのがポイント。
そんなレクリエーション保険ですが、各保険会社からいろいろな商品が提供されています。
初めて加入する場合はそれぞれの違いが分からず、どのレクリエーション保険・傷害保険に加入すればいいのか判断しにくいでしょう。
そこで本記事では、人気のレクリエーション保険を3つ案内します。
加入条件や補償内容を比較しながら、自分たちに適したレクリエーション保険を探してみましょう。
レクリエーション保険は団体行事・イベント用の傷害保険
冒頭でもご紹介した通り、レクリエーション保険とは、行事やイベントに参加している人のケガなどを補償する傷害保険です。
行事(レクリエーション)参加中に被る傷害事故を補償する傷害保険であり、補償会社側が名簿によって参加者を確認できる場合に契約することができます。
またレクリエーション保険は団体向けの傷害保険のため、参加者が個人で契約をする必要はなく、レクリエーション行事やイベントの主催者が一括して契約する仕組みです。
イベント保険との違い
イベント保険との大きな違いは「補償内容」と「参加者名簿の要不要」といえます。
イベント保険がイベント開催にあたって発生するリスクを網羅的にカバーするのに対し、レクリエーション保険は「団体行事・イベント用の傷害保険」であり、その補償がケガに限られます。
そのため、賠償責任が生じるような事故の発生確率が比較的低く、傷害のみの補償で足りる場合に契約をおすすめします。
またイベント保険は不特定多数が参加する、大規模なお祭りや行事を契約対象としているため、名簿が必要ありません。
レクリエーション保険で補償を受けるためには名簿が必要になりますので、注意が必要です。
また上記の賠償責任補償については、特約をセットできたり、傷害保険にプラスして賠償責任保険を契約できるレクリエーション保険も存在します。
これらを踏まえた上で、ご自身が主催するレクリエーション行事やイベントにどのレクリエーション保険が最適なのか、またレクリエーション保険とイベント保険のどちらを選ぶのかを検討しましょう。
3つの人気レクリエーション保険の加入条件や補償内容
ここでは、レクリエーション保険(傷害保険)に焦点を絞り、人気の商品を3つご紹介していきます。
レクリエーション保険への加入をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
あいおいニッセイ同和損保「レクリェーション傷害保険」
あいおいニッセイ同和損保が販売している「レクリエーション傷害保険(行事参加者の傷害危険補償特約セット普通傷害保険)」では、野球大会や運動会などの行事・イベントに参加する人の傷害を補償しています。
加入条件
あいおいニッセイ同和損保のレクリエーション保険の場合、行事・イベントの参加者が1日あたり20名以上いることが加入条件となっています。
開催日が2日以上にわたる場合は、1日あたりの平均参加者の人数が20名以上である必要があるため注意してください。
また、契約の際は、行事・イベントの参加者名簿などを保険会社に提出しなければいけません。
補償が適用されるレクリエーション行事種目が限定されているため、あらかじめあいおいニッセイ同和損保のホームページなどで確認しておくことをおすすめします。
補償内容・特約
あいおいニッセイ同和損保のレクリエーション保険の基本補償は、以下のとおりです。
- 死亡保険金
- 後遺障害保険金
- 入院保険金
- 手術保険金
- 通院保険金
ただし、いずれも保険契約者や被保険者、保険金受取人に故意・重大な過失があった場合、保険会社から保険金が支払われることはありません。
このほか、基本補償では細菌性食中毒やウイルス性食中毒も補償の対象外となっています。
なお、あいおいニッセイ同和損保が販売するレクリエーション補償プランでは、以下の特約を付帯することで補償の幅を広げることが可能です。
特約の名前 | 特約の内容 |
---|---|
熱中症危険補償特約 | 被保険者が急激・外来による日射や熱射で傷害をおった場合に保険金が支払われる |
食中毒補償特約 | 被保険者が細菌性食中毒やウイルス性食中毒によって傷害をおった場合に保険金が支払われる |
保険料
あいおいニッセイ同和損保のレクリエーション保険は、公式サイトに保険料に関する情報が記載されていません。
具体的な金額が知りたい方は、あいおいニッセイ同和損保もしくは代理店などに直接問合せてみましょう。
損保ジャパン日本興亜「レクリエーション補償プラン」
損保ジャパン日本興亜では、「レクリエーション補償プラン 行事参加者の傷害危険補償特約セット 傷害保険」を販売しています。
加入条件
このレクリエーション保険に加入するためには、行事・イベントの参加者が20名以上いる必要があります。
大会などに参加する人数が20名よりも少ない場合は、損保ジャパン日本興亜のレクリエーション補償プランに加入できないので注意してください。
また、開催する行事・イベントが保険会社指定のレクリエーションの種類でない場合も、補償が適用されません。
危険度が高いと判断される行事・イベントだと契約できないケースがあるため、損保ジャパン日本興亜の公式サイトや電話の問合せなどであらかじめ確認しておくことをおすすめします。
補償内容・特約
損保ジャパン日本興亜が販売するレクリエーション保険は、行事・イベントの参加者が集合してから解散するまでに発生した傷害事故を補償します。
保険金の支払い事由に該当した場合は状況に応じて、以下が保険会社から支払われます。
- 死亡保険金
- 後遺障害保険金
- 入院保険金
- 手術保険金
- 通院保険金
また、熱中症危険補償特約を付帯することが可能です。
この特約を付ければレクリエーション保険の基本補償に加えて、熱中症による死亡・後遺障害、入院、手術、通院が補償されます。
保険料
損保ジャパン日本興亜のレクリエーション補償プランの保険料は、以下のとおりです。
保険料率 | 保険料 |
---|---|
A料率 | 30円 |
B料率 | 150円 |
C料率 | 300円 |
三井住友海上「レクリエーション傷害補償プラン」
三井住友海上では、「レクリエーション傷害補償プラン(行事参加者の傷害危険補償特約付普通傷害保険)」を販売しています。
加入条件
三井住友海上の場合、行事・イベントの参加者が1日あたり平均20名以上いることが加入条件となっています。
ここまでに紹介したレクリエーション保険と同じく、補償対象となる行事・イベントが決められているためパンフレットなどで情報を確認しておきましょう。
補償内容・特約
レクリエーション傷害補償プラン(行事参加者の傷害危険補償特約付普通傷害保険)の基本補償は、以下のとおりです。
- 死亡保険金
- 後遺障害保険金
- 入院保険金
- 手術保険金
- 通院保険金
上記の他に、以下のオプション補償も用意されています。
特約になるため基本補償だけのレクリエーション保険よりも保険の費用は上がりますが、補償の幅が広がります。
行事・イベントの種類、発生する可能性があるトラブルを元に特約を付帯すべきか検討するといいでしょう。
- 天災危険補償特約
- 熱中症危険補償特約
- 食中毒補償特約
保険料
保険料は、行事(レクリエーション)の種類やプランの内容によって異なります。
下表に三井住友海上のパンフレットで紹介されている保険料の一例をまとめているので、費用の見積りをたてる際に参考にしてください。
保険料率 | プラン1 | プラン2 | プラン3 |
---|---|---|---|
A料率 | 9円 | 23円 | 37円 |
B料率 | 47円 | 111円 | 181円 |
C料率 | 95円 | 221円 | 361円 |
まとめ
レクリエーション保険に加入すれば、行事・イベント中に発生した参加者の傷害を補償できます。
特約を付帯することで、補償を手厚くすることも可能です。
今回紹介した内容を参考に、自分たちが開催する行事・イベントにあうレクリエーション保険を探してみましょう。