学校行事の中でも大きな規模で行われることが多い学園祭。
楽しみなイベントである反面、学園祭中の事故による参加者のケガや第三者への損害などのリスクも想定されます。
万が一のリスクに備えるためにも、学園祭が始まる前に「イベント保険」への加入がおすすめです。
本記事では、学園祭を開催予定の方に向けて以下のポイントを解説します。
この記事のポイント
- 学園祭を開催するにあたって起こりうるリスク
- イベント保険の補償内容
- イベント保険で対象となる学校行事の種類
- 学園祭に向けたイベント保険選びで押さえたいポイント
これから学園祭を開催する予定がある方は、ぜひ本記事を参考に最適な保険商品でリスクをカバーしましょう。
学園祭を開催するにあたって想定されるリスク
学園祭を開催する場合、主に以下のようなリスクが想定されます。
- 盛り上がった観客が将棋倒しになる
- 設営したテントが倒れて観客が下敷きになる
- 真夏の学園祭で熱中症を発症する
- 販売・提供していた飲食物によって食中毒が発生する
- 悪天候による延期で追加の費用がかかる
学園祭は学校行事の中でも比較的規模が大きい行事であるため、その分事故によるリスクも大きくなります。
特に参加者・見学者に損害を与えてしまった場合、高額な賠償責任費用が発生する可能性も想定されます。
学園祭を楽しい行事にするためにも、リスクをカバーできる保険商品をあらかじめ検討しておくことが大切です。
イベント保険とは?学園祭に最適な理由
前述の通り、学園祭を開催する際にはあらゆるリスクが想定されます。
万が一の事故に備えるためには「イベント保険」への加入がおすすめです。
ここでは、イベント保険の基本的な特徴や学園祭に適している理由、イベント保険の対象となる学校行事の種類について解説します。
基本の補償内容
イベント保険とは、行事やイベントの際に発生した事故の補償を行う保険商品です。
行事の主催者が契約者となって保険に加入し、参加者のケガや損害賠償責任のリスクに備える仕組みとなっています。
イベント保険は複数の保険商品で構成されていることがほとんどであり、どの保険が含まれているかによって補償内容が異なります。
イベント保険を構成している主な保険は以下の表の通りです。
保険 | 補償内容 |
---|---|
傷害保険 | 行事中に参加者がケガをした場合に支払う保険金が補償される。 |
施設賠償責任保険 | 施設管理の不備が原因で傷害・損害が発生した場合に補償される。 |
動産総合保険 | 不動産以外の財産が紛失・破損した場合に損害額などが補償される。 |
興行中止保険 | 悪天候などで行事が中止・延期になった場合に補償される。 |
上記の通り、イベント保険は学園祭などの大規模なイベントで想定されるリスクを幅広くカバーできることが特徴です。
ただし保険会社のプランによって補償内容が異なるため、事前によく確認しておきましょう。
来賓や保護者など、第三者への損害賠償責任のリスクに備えやすい
イベント保険が学園祭に適している理由として、第三者への損害賠償責任のリスクに備えやすい点が挙げられます。
来賓や保護者、見学者などの第三者が多数集まる学園祭にとって第三者への損害賠償責任は大きなリスクとなるため、イベント保険への加入がおすすめです。
例えば来賓席のテントが倒れてしまい、来賓がケガで入院する場合は治療費を保険金として支払わなければなりません。
また、保護者や見学者が購入した飲食物で集団食中毒が発生した場合、高額な損害賠償費用が発生します。
不特定多数が参加する学園祭にもおすすめ
イベント保険は不特定多数の参加を想定した保険となっており、第三者への補償も手厚いことが特徴です。
来賓のケガや保護者、見学者の食中毒などもカバーできるため、安心して学園祭を開催することができます。
学園祭は規模が大きい分、事故による損害も大きくなる傾向があります。
不特定多数の参加者をしっかりと補償できるイベント保険に加入し、あらゆるリスクをカバーしておきましょう。
イベント保険の対象となる学校行事の種類
イベント保険で補償される学校行事には以下のようなものがあります。
- コンサート
- 文化祭
- 防災訓練
- 工場見学
- 体力テスト
- 運動会
- マラソン大会
- スポーツ大会
上記のように、学校で行われる規模が大きい行事の多くはイベント保険の補償対象となります。
ただし保険会社によって対象となる行事の種類は異なるため、事前に問い合わせて確認しておきましょう。
レクリエーション保険との違い
イベント保険と同じく行事におけるリスクをカバーする商品として「レクリエーション保険」という商品もあります。
団体向けの保険商品という点は共通していますが、どういった点が異なるのでしょうか。
イベント保険とレクリエーション保険の大きな違いは以下の2点です。
- 補償の対象となる行事・イベントの規模
- 基本的な補償内容
レクリエーション保険は、町内会のお祭りや会社の運動会のような比較的小さな行事を対象としています。
事前に参加者を名簿にまとめておく必要があり、基本補償では名簿に記載がない第三者は対象となりません。
不特定多数が参加する大規模な行事を対象としているイベント保険とは大きく異なります。
イベント保険はより規模の大きい行事に向いている
また、レクリエーション保険は主に参加者のケガを補償する商品です。
特約などで損害賠償責任を補償できるケースもありますが、基本的にはケガの補償のみが受けられる仕組みとなっています。
第三者への損害賠償責任や悪天候による行事の中止・延期など、幅広いリスクをカバーできるイベント保険と違いがあります。
不特定多数の人が参加する可能性が高く、あらゆるリスクが想定される学園祭の場合はイベント保険の方が向いていると言えるでしょう。
イベント保険選びで押さえたいポイント
学園祭のためにイベント保険に加入する際、商品選びに失敗しないためにもポイントを押さえておくことが重要です。
イベント保険選びで押さえるべきポイントは以下の3点です。
- 必要な補償内容をカバーできているか
- 保険料は予算の範囲内に収まっているか
- 申し込みはどのように行うか
各ポイントをしっかりと押さえ、最適なイベント保険を選びましょう。
必要な補償内容をカバーできているか
まず、もっとも重要となるのが「必要な補償内容をカバーできているか」という点です。
開催する学園祭で想定されるリスクを不足なくカバーできているかを確認しておきましょう。
前述の通り、イベント保険は「傷害保険」「施設賠償責任保険」「動産総合保険」「興行中止保険」から構成されます。
商品によって含まれている保険の内容が異なるため、希望の補償内容がきちんと含まれているかをチェックすることが大切です。
特約も要確認
また、熱中症や食中毒に関する特約も確認しておきましょう。
真夏に屋外で学園祭を行う場合は熱中症のリスク、飲食物の提供を行う場合は食中毒のリスクが想定されます。
それぞれ特約を契約し、想定されるリスクをしっかりとカバーすることが重要です。
学園祭の内容によっても必要な補償内容が変わってくるため、想定されるリスクを洗い出しておきましょう。
保険料は予算の範囲内に収まっているか
「保険料が予算内に収まっているか」という点も保険選びでは重要です。
保険料は補償内容を手厚くするほど高額になっていくため、不要な補償を削ってシンプルなプランを設計する必要があります。
例えば雨天でも中止せずに屋内で学園祭を実施できる場合、興行中止保険の必要性は高くありません。
興行中止保険が含まれていないイベント保険に加入することで、保険料の負担を抑える工夫ができるでしょう。
特に学園祭の場合、ある程度予算が限られているケースが多く、保険料と補償内容のバランスを見極めることが重要となります。
不要な補償内容は削りつつ、必要な補償内容はしっかりと残した過不足のない保険プランを設計しましょう。
申し込みはどのように行うか
イベント保険を選ぶ際は「申し込みをどのように行うか」という点も大切なポイントです。
「保険代理店・保険会社まで足を運ぶ必要があるのか」「ネットで申し込みが完結するのか」など、申し込み方法をあらかじめ確認しておきましょう。
保険代理店や保険会社で対面で申し込む場合、商品の特徴を丁寧に説明してもらうことができます。
しかし学園祭準備で忙しい時期に保険代理店や保険会社まで出向かなければならないため、負担になってしまう可能性があります。
ネット申し込みの有無も確認
ネットで申し込めるイベント保険は24時間どこにいても手続きが進められるため、学園祭の準備期間であっても申し込みやすいことが特徴です。
保険会社側の人件費がかからない分保険料が安いことも多く、通常よりも保険料負担を抑えて加入できる可能性があります。
対面とネットどちらがおすすめ?
「商品の仕組みを理解したい」「保険のプランを話し合いながら決めたい」という方には、保険代理店などでの対面申し込みが向いています。
一方で「学園祭の準備に集中したい」「保険料の負担を抑えたい」という方は、ネット申し込みができるイベント保険がおすすめです。
記事まとめ
学園祭を開催する場合、参加者・見学者のケガや熱中症・食中毒などのさまざまなリスクが想定されます。
第三者への損害賠償責任のリスクをカバーできる「イベント保険」に加入し、万が一の事故に備えておくことがおすすめです。
また、学園祭に備えてイベント保険を選ぶ際には「必要な補償内容をカバーできているか」「予算の範囲内に収まっているか」などの点を確認しておくことが大切です。
ぜひ本記事の内容を参考にして、開催する学園祭に最適なイベント保険を見つけ出しましょう。