イベント保険

「木工体験」はイベント保険の対象?補償の内容や申込、支払い方法を知ろう

木工体験のために加入するイベント保険の補償内容や申込方法などを解説

「木工体験」はイベント保険の対象?補償の内容や申込、支払い方法を知ろう

ものづくりの楽しさを広く伝えるために「木工体験」などを企画している方も多いでしょう。

しかし、木工体験のイベント中に参加者がケガをしてしまった場合、損害賠償責任が問われる可能性があります。

損害賠償責任に関する補償を受けられる「イベント保険」を活用し、万が一のリスクに備えておくことが大切です。

本記事では、木工体験のために加入するイベント保険の補償内容や申込方法などを解説します。

イベント保険以外の選択肢として「レクリエーション保険」の内容もご紹介するので、ぜひ本記事を参考に最適な補償を準備しましょう。

「木工体験」はイベント保険の対象になる可能性が高い

「木工体験」はイベント保険の対象になる可能性が高い

木材を使ってものづくりを行う「木工体験」は、イベント保険の対象となる可能性が高いです。

イベント保険は一部の危険性が高いイベントを除き、多種多様なイベントが補償の対象となっているためです。

補償対象とならない危険性が高いイベントは以下のようなものが挙げられます。

  • スキューバダイビング
  • スカイダイビング
  • ロッククライミング

上記のように危険性が高く、命を落とす可能性もあるアクティビティは補償されません。

しかし木工体験はケガのリスクがあるとは言え、上記のアクティビティに比べると危険性は低いと言えます。

ほとんどのイベント保険で木工体験は補償対象になると考えられます。

詳細については保険会社または保険代理店に問い合わせを行って確認しておきましょう。

イベント保険の補償内容

イベント保険の補償内容

イベント保険は、イベントを開催する際のリスクをカバーできる複数の保険商品で構成されています。

イベント保険を構成する主な保険は以下の4つです。

  • 傷害保険
  • 施設賠償責任保険
  • 動産総合保険
  • 興行中止保険

各保険の補償内容を確認しておきましょう。

傷害保険

傷害保険は、イベント中に参加者がケガをした場合に保険金が支払われる保険です。

木工体験中に参加者が指を切ってしまった場合などに補償が受けられます。

傷害保険の主な補償内容は以下の表の通りです。

死亡保険金 参加者がイベント中の事故でケガをし、死亡した場合に保険金が支払われる。
後遺障害保険金 参加者がイベント中の事故でケガをし、後遺障害が残った場合に保険金が支払われる。
手術保険金 参加者がイベント中の事故でケガをし、治療のために手術を受けた場合に保険金が支払われる。
入院保険金 参加者がイベント中の事故でケガをし、治療のために入院した場合に保険金が支払われる。
通院保険金 参加者がイベント中の事故でケガをし、治療のために通院した場合に保険金が支払われる。

木工体験では作業中に参加者がケガをするリスクが想定されるため、傷害保険に加入しておくことをおすすめします。

施設賠償責任保険

施設賠償責任保険は、施設管理の不備が原因で傷害・損害が発生した場合に保険金が支払われる保険です。

木工体験を行う施設の管理不備が原因で参加者にケガを負わせたり、モノに損害を与えたりして賠償責任を負った場合に補償が受けられます。

施設賠償責任保険の補償内容は以下の表の通りです。

損害賠償金 損害賠償責任を負ったときに保険金が支払われる。
争訟費用 賠償責任に関する訴訟費用や弁護士に支払う報酬などの費用が補償される。
損害防止軽減費用 事故発生時に損害の発生・拡大防止のために支出した費用が補償される。
協力費用 事故を解決するために動く保険会社に協力するためにかかる費用が補償される。

施設管理の不備で起きる事故は大きな被害となる可能性もあるため、補償を充実させておく必要があります。

施設賠償責任保険に加入してリスクに備えておきましょう。

動産総合保険

動産総合保険は、イベントに用いる機材や展示品が破損したときに保険金が支払われる保険です。

木工教室で展示品などを用いる際、損害を受けた場合に補償が受けられます。

動産総合保険の補償内容は以下の表の通りです。

損害保険金 被害を受けた機材・展示品の損害賠償に充てる費用が支払われる。
臨時費用保険金 損害の賠償に諸費用が発生する場合に損害保険金のほかに保険金が支払われる。
損害防止費用 損害の拡大を防止したり、被害の軽減を行ったりした場合にかかった費用が支払われる。
権利保全行使費用 動産の事故に関して第三者に賠償責任を請求できる場合、請求権の保全・行使にかかる費用が支払われる。
残存物取方付け費用保険金 破損した機材・展示品の片付けや処分にかかる費用が支払われる。

モノの損害に備えられるため、展示品等を活用した木工体験を主催する場合は加入を検討しましょう。

興行中止保険

興行中止保険は、事故によってイベントが中止・延期となった場合に保険金が支払われる保険です。

何らかの事故によって木工体験を中止せざるを得ない状況となった場合に補償が受けられます。

興行中止保険の主な補償内容は以下の表の通りです。

中止費用 イベントに向けた準備にかかった費用が補償される。
追加費用 イベントの中止・延期に伴って追加で発生した費用が補償される。

屋外でイベントを開催する場合、悪天候等で行事が中止・延期となってしまうリスクがあります。

興行中止保険が含まれるイベント保険を活用し、中止・延期のリスクに備えておきましょう。

事前申し込み制ではなく、当日受付の木工体験だけど大丈夫?

事前申し込み制ではなく、当日受付の木工体験だけど大丈夫?

通常、保険商品は事前に「誰を被保険者とするか」という点が明確になっていないと加入できないケースが多いです。

主催する木工体験が事前申し込み制であれば参加者を事前に把握でき、被保険者として設定できますが、当日に参加者を受け付けるタイプの木工体験の場合、参加者は当日にならないと把握できません。

しかし、イベント保険は不特定多数の参加者がいるイベント・行事を対象とした保険であるため、事前に参加者が把握できなくても加入可能です。

むしろ当日受付の木工体験の場合、ほかの保険商品に加入できない可能性が高いため、イベント保険の活用を検討しましょう。

イベント保険の申込方法

イベント保険に加入したい場合、まずは保険会社または保険代理店に見積もりを出してもらいましょう。

主催する木工体験の内容を伝え、保険金や保険料の見積もりプランを作成してもらいます。

受け取ったプランで納得したら、保険会社・保険代理店に連絡をしましょう。

申込書や保険料の振込請求書などが送付されるので、記載内容等をチェックして申し込み手続きを進めます。

保険料を期日までに支払うと、イベント保険への申し込み手続きが完了します。

イベント保険の契約方式

イベント保険は「年間包括契約」と「スポット契約」という2つの契約方式が設けられています。

主催する木工体験の性質や開催頻度などに応じて、適切な契約方式を選択しましょう。

年間包括契約は、1年間の保険期間中に開催されるすべてのイベント・行事を対象とした契約方式です。

木工体験を開催するたびに保険に加入する必要がないため、すでに年間の行事予定が分かっている場合におすすめです。

一方のスポット契約は、イベントのたびに保険に加入する契約方式となっています。

イベントが不定期だったり、これまでイベント保険に加入したことがなかったりする場合におすすめの契約方式です。

開催予定の木工体験の内容に合わせ、イベント保険の契約方式を選びましょう。

あらかじめ参加者が決まっているならレクリエーション保険も検討しよう

あらかじめ参加者が決まっているならレクリエーション保険も検討しよう

前述の通り、イベント保険は不特定多数の参加者を対象としているため、事前に参加者を把握できていない木工体験も補償対象となります。

しかしイベント保険は補償範囲が広く、対象としているイベントの規模も比較的大きいため、保険料が比較的高くなってしまう可能性があります。

参加者が事前に分かっている木工体験を主催する場合は、レクリエーション保険への加入も検討しましょう。

レクリエーション保険とは?

レクリエーション保険は団体向けの傷害保険であり、参加者のケガの補償に特化した保険商品です。

イベント保険のように損害賠償責任に対する補償やイベントの中止・延期についての補償は原則としてなく、傷害補償をメインの補償内容としています。

また、レクリエーション保険はイベント保険とは違い、事前に参加者を把握できる規模の行事・イベントを対象とした保険商品です。

あらかじめ参加者の人数や名前が分かる名簿等を準備しておく必要があります。

その分、保険料はイベント保険よりも手頃な金額で加入できる可能性が高く、金銭的な負担を抑えることができます。

事前に参加者が把握でき、参加者のケガの補償のみを得たいという場合はイベント保険ではなく、レクリエーション保険を検討してみましょう。

記事まとめ

記事まとめ

イベント保険は一部の危険性が高いイベントを除けばほとんどのイベントが補償対象となるため、木工体験で想定されるリスクもカバーできます。

参加者の作業中のケガや損害賠償責任など、木工体験の開催によって想定されるリスクにはイベント保険で備えておきましょう。

また、イベント保険は不特定多数の参加者がいても補償できる反面、保険料はやや高めとなってしまう可能性があります。

事前に参加者を把握でき、ケガの補償のみを準備できれば良いというケースでは、イベント保険よりもレクリエーション保険の方が向いています。

必要な補償内容やイベントの規模、開催内容に応じて適切な保険商品を選択しましょう。

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