スキーやスノーボード、ゴルフなどのスポーツやレジャーを楽しむ際、事故やケガのリスクが伴います。
レジャー保険に加入していれば、スポーツ・レジャー最中の事故によるケガ、トラブルに備えることができます。
万が一の治療費などを備えておくためにも、レジャー保険への加入がおすすめです。
この記事では、スポーツやレジャーに備えられるレジャー保険の特徴や補償内容、商品の選び方などをわかりやすく解説します。
ぜひ本記事を参考に、ご自身に合ったレジャー保険の加入を検討してみましょう。
スポーツやレジャーに備えられる「レジャー保険」とは
レジャー保険は、スキーやスノーボード、ゴルフなどのスポーツ・レジャーを楽しんでいる最中のケガやモノの破損・盗難などを補償する保険です。
第三者にケガを負わせてしまったり、他人のモノを壊してしまったりした場合の損害賠償責任も補償されます。
例えばスキーやスノーボードで転倒し、骨折してしまった場合、治療費や入院中にかかる費用などの負担がかかります。
また第三者を巻き込んで転倒し、ケガを負わせたり、スキー・スノーボード用品が壊れてしまったりした場合、賠償責任を負わなければなりません。
こうした不慮の事故によるリスクに対し、補償してくれるのがレジャー保険の大きな特徴です。
なおレジャー保険が補償の対象としているのは、スポーツ・レジャー中の「急激かつ偶然な外来の事故」です。
故意の事故によるケガや慢性的な腰痛などは補償の対象外であるため注意が必要です。
レジャー保険の補償内容
レジャー保険では、基本的に以下のような補償内容が提供されています。
- 傷害死亡補償
- 傷害入院手術補償
- 個人賠償責任補償
- 携行品損害補償
- 救援者費用補償
商品やプランによって基本補償の内容が異なるケースもあるため、加入前によく確認しておくことが大切です。
ここでは一般的なレジャー保険の補償内容について解説します。
傷害死亡補償
傷害死亡補償は、スポーツ・レジャー中の事故によるケガが原因で死亡した場合に保険金が支払われる補償です。
事故の発生から一定期間以内に死亡した場合に保険金が支払われます。
スポーツ中に重大事故が起こる可能性は十分にあり、最悪の場合死亡してしまうケースも考えられます。
万が一のことも考え、傷害死亡補償を受けられるレジャー保険への加入がおすすめです。
傷害入院手術補償
傷害入院手術補償は、スポーツ・レジャー中の事故によるケガが原因で入院・手術をした場合に保険金が支払われる補償です。
事故の発生から一定期間内の入院・手術を対象に保険金が支払われます。
また、レジャー保険によっては退院後の通院を補償する「傷害通院補償」を備えている場合もあります。
通院治療もしっかりと補償したい場合は、傷害通院補償が備わっている商品・プランを検討しましょう。
個人賠償責任補償
個人賠償責任補償は、第三者にケガを負わせてしまったり、他人の持ち物を壊してしまったりした場合に保険金が支払われる補償です。
スポーツ中の不慮の事故によって損害賠償責任を負ったときに保険金が支払われます。
スポーツは想定外の事故が起こる可能性が高く、ケガを負わせてしまったり、持ち物を壊してしまったりするリスクは十分に考えられます。
普段からスキーやスノーボード、ゴルフなどのスポーツを楽しむ方にとって、個人賠償責任補償は必要性が高い補償のひとつです。
携行品損害補償
携行品損害補償は、自身の携行品(持ち物)が破損・盗難の被害に遭った場合に保険金が支払われる補償です。
事故発生時点の携行品の価格または修理にかかる費用が補償されます。
スポーツ用品は高額なものも多く、破損・盗難による被害は大きな損失となります。
ゴルフであればゴルフクラブ、スキー・スノーボードであれば板やストックなど、道具にこだわりがある人ほど被害によるダメージは大きくなるでしょう。
レジャー保険であれば高額なスポーツ用品の損害も補償されるためおすすめです。
救援者費用補償
救援者費用補償では、遭難した場合の捜索費や事故で入院した場合に家族が現地まで駆けつけるための費用が補償されます。
スキーやスノーボード、登山などで遭難した場合や旅行先で事故に遭って入院した場合などに保険金が支払われる補償です。
商品やプランによって補償される範囲が異なるため加入前によく確認しておきましょう。
スポーツやレジャーに合ったプランを選択できる
レジャー保険は、レジャー全般を対象にしている商品だけでなく、特定のスポーツ・レジャーに特化したプランを設けている場合があります。
自分が楽しむスポーツ・レジャーの種類に合わせて適切なプランを設定できる点が、レジャー保険の特徴です。
例えばゴルフ向けのプランの場合、通常の補償に加えてホールインワン・アルバトロス費用補償などが付帯しています。
ホールインワンやアルバトロスを達成した際の祝賀会、お祝い品にかかる費用が補償されます。
また、登山向けのプランであれば救援者費用補償が手厚く備えられているケースが多いです。
このように、レジャー保険では自分が楽しむスポーツ・レジャーの種類に合ったプランを選択できることが特徴です。
レジャー保険の選び方
レジャー保険の選び方のポイントとして、以下の3つが挙げられます。
ポイント
- 補償内容に重複がないかよく確認する
- スポーツ・レジャーの頻度に合わせて契約期間を選ぶ
- 保険料と補償内容のバランスを取る
それぞれのポイントを確認した上で、自分に合ったレジャー保険を選びましょう。
補償内容に重複がないかよく確認する
レジャー保険を契約する際、すでに加入している保険と補償内容が重複していないか確認しておきましょう。
すでに補償できている場合、レジャー保険に支払う保険料が無駄になってしまう可能性があるためです。
例えば、入院・手術に関する補償は医療保険でカバーできるケースがあります。
また、個人賠償責任補償は火災保険や自動車保険などに付帯されていることが多いです。
補償内容が重複した複数の保険に加入していると、どちらか一方からしか保険金・給付金を受け取れない可能性もあります。
まずは補償内容が重複していないか確認し、無駄のない保険プランを設計しましょう。
スポーツ・レジャーの頻度に合わせて契約期間を選ぶ
レジャー保険は、商品やプランによって「1日単位」「1年単位」などの保険期間が設定されています。
保険期間は、スポーツやレジャーの頻度に合わせて選ぶことをおすすめします。
例えば年に1〜2回だけスポーツを楽しむような場合、1年単位のレジャー保険に加入する必要性は低いです。
スポーツをする日だけ補償される1日単位のレジャー保険を契約し、保険料の負担を安く抑えた方が良いでしょう。
一方で毎週のようにゴルフに行くような場合、1日単位のレジャー保険を毎回契約するのは負担が大きく、結果的に保険料も高額になります。
1年間補償が継続するタイプのレジャー保険がおすすめです。
ご自身のスポーツ・レジャーの頻度を踏まえ、自分に合った保険期間の商品・プランを選択しましょう。
保険料と補償内容のバランスを取る
スポーツやレジャーでのリスクに備えるため、補償内容を手厚くしたい方も多いでしょう。
しかし補償内容が充実するほど保険料も高額になっていくため、保険料と補償内容のバランスを考えることも重要です。
万が一のリスクに対する補償はもちろん大事ですが、家計に負担をかけて日常生活が苦しくなってしまっては意味がありません。
補償内容をシンプルで過不足のないものにし、負担する保険料をなるべく抑える工夫をすることが大切です。
「とにかく補償を手厚くする」のではなく、保険料とのバランスを見ながら最適な補償内容を備えましょう。
まとめ
レジャー保険は、スキーやスノーボード、ゴルフなどのスポーツ・レジャーでのリスクに備えた保険商品です。
スポーツ中の事故やケガ、賠償責任などを負った場合に保険金が支払われるため、安心してスポーツを楽しむことができます。
加入する際には、補償内容の重複やスポーツ・レジャーの頻度を確認し、無理のない保険料になるよう補償内容を準備することが大切です。
ぜひ本記事の内容を参考にして、ご自身に合ったレジャー保険を契約しましょう。