団体でレジャーなどの行事やスポーツなどのイベントを開催する場合は、レクリエーション保険に加入することで参加者や施設の傷害を補償できるので安心です。
レクリエーション保険はいろいろな生損保会社が販売していますが、今回は東京海上のレクリエーション保険「レクリェーション災害補償プラン」について詳しく紹介します。
東京海上日動のレクリエーション保険の特徴を簡単に紹介した後、約款に基づいた情報を見ていくのでレクリエーション保険の加入を検討しているお客様はぜひ参考にしてください。
レクリエーション保険「レクリェーション災害補償プラン」の特徴とは
東京海上日動のレクリエーション保険「レクリェーション災害補償プラン」は、傷害保険と施設賠償責任保険がセットになったプランです。
セットで加入することで幅広いリスクに対応できるだけでなく、傷害保険・賠償責任保険のいずれか一方のみの加入にも対応しています。
この章では、東京海上日動のレクリエーション保険の加入条件や補償内容、一般的な契約方法を確認していきましょう。
参考：https://files.japanslht.or.jp/notifications/2019/08/07/%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E7%81%BD%E5%AE%B3%E8%A3%9C%E5%84%9F%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B320190807.pdf
加入条件
- 行事参加者数が45名以上であること
※宿泊を伴う行事、興行として行われる行事は補償対象外
補償内容
前述のとおり、東京海上日動のレクリエーション保険は、傷害保険と施設賠償責任保険がセットになったものです。
そのため、ここでは傷害保険と施設賠償責任保険とに分けて、それぞれの補償内容を見ていきます。
傷害保険の補償内容
東京海上日動のレクリエーション保険における傷害保険は、以下のような補償内容となっております。
| 補償対象 | 内容 |
|---|---|
| 死亡保険金 | 行事・イベントの参加者が事故などで亡くなった場合に支払われる保険金。 東京海上日動では事故の日を含めて180日以内に死亡した場合に補償が適用される。 |
| 後遺障害保険金 | 行事・イベントの参加者が事故などのケガで後遺症が残った場合に支払われる保険金。 死亡保険金の一部、もしくは全額が支払われる。東京海上日動では後遺障害の程度に応じて、死亡保険金額の4～100%が支払われる。 |
| 入院保険金 | 行事・イベントの参加者が事故などのケガで入院した場合に支払われる保険金。 東京海上日動では事故の日を含めて180日以内に入院した場合に補償が適用される。保険金額は医療機関に入院した実日数に、入院保険金日額を乗じて決定される。 |
| 手術保険金 | 行事・イベントの参加者が事故などのケガで手術した場合に支払われる保険金。 東京海上日動では、1事故について事故発生日を含めて180日以内に受けた手術1回に対して補償が適用される。保険金額は入院中の手術であれば入院保険金日額の10倍、入院中以外の手術の場合は5倍の金額。 |
| 通院保険金 | 行事・イベントの参加者が事故などのケガで通院した場合に支払われる保険金。 東京海上日動では、事故発生日を含めて180日以内の通院に対して補償が適用される。保険金額は医療機関に通院した実日数に通院保険金日額を乗じた金額。 |
東京海上日動のホームページでは、保険金額・日額に対する保険料の例が紹介されています。
たとえば、1名あたり24円の保険料を支払った場合の補償内容は、以下のとおりです。
- 死亡・後遺障害：500万円
- 入院保険金日額：2,000円
- 通院保険金日額：1,000円
施設賠償責任保険の補償内容
東京海上日動のレクリエーション保険における施設賠償背金保険は、以下のような補償内容となっております。
| 補償対象 | 内容 |
|---|---|
| 損害賠償金 | 第三者をケガ・死亡させたり、ものを壊したりした際の損害を補償するためのお金。 |
| 緊急措置費用 | 行事・イベント中に発生した事故の緊急的な 措置で必要になるお金。 |
| 争訟費用 | 示談交渉、裁判で必要になるお金。 |
| 損害防止軽減費用 | 損害の拡大を防いだり、軽減したりする際に 必要なお金。 |
| 協力費用 | 保険会社と第三者が交渉するために 必要なお金。 |
施設賠償責任保険も保険料・補償内容の一例が紹介されています。
たとえば、主催者が負う賠償責任保険だけを対象とする場合は、1名あたり少額の保険料で支払限度額1億円が補償される可能性があります。
契約方法
東京海上日動のレクリエーション保険を契約する際は、代理店もしくは東京海上日動に連絡して手続きを進めます。
その際、団体で開催する行事・イベントの名前、開催予定日、参加人数などの情報が必要なのであらかじめ準備しておくようにしましょう。
なお、東京海上日動のレクリエーション保険では、参加者を客観的に把握できるようにするために名簿などの提出が必要です。
提出が難しい場合は、加入が難しくなるので気をつけてください。
東京海上日動の保険商品の約款を確認
繰り返しになりますが、東京海上日動のレクリエーション保険は傷害保険と施設賠償責任保険がセットになったものです。
そこでこの章では、各種保険の約款の内容を抜粋して紹介します。
東京海上日動のレクリエーション保険「傷害保険の約款」
傷害保険の約款では、「第2条 （保険金を支払う場合）」として以下2つの条件が記載されています。
- 当会社は、被保険者が日本国内または国外において急激かつ偶然な外来の事故によってその身体に被った傷害に対して（中略）保険金を支払います。
- (1)の傷害には、身体外部から有毒ガスまたは有毒物質を偶然かつ一時に吸入、吸収または摂取した場合に急激に生ずる中毒症状を含みます。ただし、細菌性食中毒およびウイルス性中毒は含みません。
同約款では、保険金を支払わない場合も記載されています。
たとえば、保険契約者もしくは被保険者の故意、重大な過失に対して、レクリエーション保険の補償は適用されません。
また、被保険者が所定の行事・イベントを行っている場合、自殺行為をとった場合なども補償されないルールとなっています。
このほか、保険金の支払時期も約款に明記されています。
東京海上日動の傷害保険の場合、保険金の請求が完了した日からその日を含めた30日以内に保険金が支払われる仕組みです。
東京海上日動のレクリエーション保険、傷害保険の約款についてもっと詳しく確認したい方は以下からチェックしてみてください。
東京海上日動のレクリエーション保険「施設賠償責任保険」
東京海上日動の施設賠償責任保険の約款では、「当会社は、被保険者が他人の身体の障害または財物の損壊について法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害に対して、保険金を支払います。」と記載されています。
ただし、法律上の損害賠償金の額が支払限度額を超えてしまう場合は、以下の計算式によって導き出される金額が保険金として支払われるルールとなっています。
保険金の額＝争訟費用の額×（支払限度額÷法律上の損害賠償金の額）
また、約款には施設賠償責任保険の補償が適用されないケースも記載されています。
たとえば、保険契約者もしくは被保険者の故意で発生した損害、地震や噴火などの自然災害による損害は、東京海上日動の施設賠償責任保険では補償されないため注意しましょう。
なお、東京海上日動の施設賠償責任保険における保険金は、被保険者が規定による規定の手続きが完了した日を含めて30日以内に支払われます。
東京海上日動のレクリエーション保険、施設賠償責任保険の約款の詳細が気になる方は以下から確認しましょう。
約款を確認して東京海上日動への加入を検討してみよう
東京海上日動では、傷害保険と施設賠償責任保険がセットになったレクリエーション保険を販売しています。
傷害保険だけ、施設賠償責任保険だけの加入も可能です。
詳しく加入条件や補償内容などを確認したい方は、東京海上日動がネットで公開しているWEB約款を確認するといいでしょう。
また次のページでは、東京海上日動の「レクリェーション災害補償プラン」を含む人気のレクリエーション保険6商品を補償内容と加入条件で比較しています。
レクリエーション行事開催に伴うレクリエーション保険加入をお考えの方は、是非参考にしてみて下さい。
