保険に加入する際には、いくつか加入したい保険商品をピックアップして見積もりをとって比較したい方も多いでしょう。
この記事では、レクリエーション保険に加入する際の見積もり問い合せの方法や、問い合わせ時に必要な情報などを解説します。
レクリエーション保険の保険料は、開催日程や参加人数、イベントの内容によって変わるため、見積もり時にもそれらの情報が必要になります。
見積もりがスムーズに進むように、あらかじめ必要な情報を確認して揃えておきましょう。
レクリエーション保険の見積もり問合せ前に確認すべき条件
レクリエーション保険の見積もり問合せを行う際には、まず自分が開催予定のレクリエーション活動が保険の契約対象になるかどうかを確認する必要があります。
もしレクリエーション保険の契約対象外になってしまう場合、見積もりの問い合わせをしても無駄になってしまいます。
まずは最低限契約条件を満たしているか確認していきましょう。
イベント・行事は宿泊を伴うものではないか
レクリエーション保険では、開催するイベント・行事・レクリエーション活動が宿泊を伴うものである場合には契約することができません。
これは、レクリエーション保険を取り扱うどの保険会社でも共通の条件です。
もし宿泊を伴うイベントや行事を開催する場合には、レクリエーション保険ではなく国内旅行傷害保険を検討しましょう。
契約対象外の種目に該当しないか
レクリエーション保険では、契約の対象になるレクリエーション活動・イベント・行事の種類が保険会社ごとに定められています。
契約対象となる種目は保険会社ごとで大きく変わることはなく、日常的によく行われるスポーツや季節の行事などはほとんど契約対象となります。
一方、契約対象外となるのは、ケガをする危険が高い種目です。たとえば、スカイダイビングやロッククライミング、本格的な登山、ジェットスキーなどが挙げられます。
契約対象となる種目は保険会社のパンフレット資料に記載されていますが、もし自分の開催するイベントが契約対象になるかわからない場合には保険代理店または保険会社に問い合わせをしまして確認してください。
参加人数は各レクリエーション保険の最低人数を満たしているか
レクリエーション保険は、保険会社ごとに契約できる最低参加人数が定められています。
たとえば、損保ジャパンのレクリエーション保険であれば最低参加人数20名から加入可能。多くの保険会社では20名を最低人数にしていますが、中には45名と大人数の条件を定めている場合があるので注意が必要です。
もしレクリエーション保険の最低加入人数を下回る参加人数しかいない場合には、契約できなくなってしまいます。
少人数でイベントや行事を開催する予定の方は、こちらの記事も合わせて確認してみてください。
レクリエーション保険の契約方法は「個別」か「年間包括」を選べる
自分が開催する行事やレクリエーション活動が契約対象になると分かったあとには、実際に見積もりをする前に「個別契約」か「年間包括契約」かどちらの方法で契約するかを決めましょう。
- 個別契約:イベントや行事一回ごとに契約する方法
- 年間包括契約:年間で開催される予定のイベント・行事すべてを対象に契約する方法
学校や会社、地域の自治体など、行事が定期的に開催されあらかじめイベントの予定が分かっている場合には、年間包括契約の方が契約の手間が減るためおすすめです。
仲間内でのちょっとしたレジャーやサークルの交流会など、不定期で開催されるようなイベントや活動の場合には、個別契約が合っています。
見積もりのために必要な情報とは
ここからは、レクリエーション保険の見積もりのために必要な情報を紹介していきます。
行事・イベントの開催期間
まず、見積もりにはイベントや行事、レクレーション活動を行う日時や期間の情報が必要です。
レクリエーション保険の保険料は1日単位で発生するので、期間が複数日に渡る場合にはその分保険料も増えます。
なお、もし年間包括契約でレクリエーション保険に契約したい場合には、見積もり時点ですべての行事の開催日程がまだ確定していないこともあるでしょう。
そういった場合には、暫定の予定や例年の開催実績から予想できる開催日を設定しておけば問題ありません。
主催者込みの参加人数(概算でも可)
次に、イベントや行事、レクレーション活動の参加者の人数をまとめておきましょう。参加者には、主催者側のスタッフなども含まれます。
レクリエーション保険の料金は「一人あたり一日いくら)」というかたちで算出されますが、参加人数によって保険料の割引が適用されます。
なお、年間包括契約でレクリエーション保険に契約する場合には、見積もり時点では例年の開催実績から予想される暫定人数を申告すれば大丈夫です。
年間包括契約の場合、契約時には暫定人数で保険料を算出して契約し、実際にイベントや行事を開催したあとに申告した人数と参加人数に差がある場合には、保険料の差分を後から支払うことになります。
実施する活動の種類や内容
実施する活動の種類と内容は、見積もり時に必ず必要な情報です。
レクリエーション保険の保険料は、参加人数や日程だけでなく、開催するイベントや行事の種類によっても金額が変わります。
一般的に、ケガをするリスクが少ない行事は保険料が安めに、ケガをするリスクが高い行事は保険料が高めに設定されます。
開催内容を偽って見積もり問い合わせをした場合、正しい保険料が算出されません。また、偽った内容でレクリエーション保険に契約すると、万が一保険金が支払われるようなケースになった場合でも保険金がおりない可能性があります。
見積もり時には必ず正しい情報を申告しましょう。
付帯させたい特約
レクリエーション保険では、保険商品によっては特約を付帯させることができます。
基本補償としては参加者が活動中にケガをした場合の死亡保険金・後遺障害保険金・通院保険金・入院保険金・手術保険金が用意されています。
これに特約を付け加えることで、熱中症やウイルス性の食中毒も補償の対象とすることができるようになります。
- 熱中症危険補償特約
- 細菌性食中毒およびウイルス性食中毒補償特約
なお、付帯できる特約は保険商品によって異なり、上記のような特約が用意されていない場合もあります。
契約後には名簿資料が必要になる点に注意
レクリエーション保険の見積もり時に必要な情報は、ここまで解説してきた「イベント・行事の開催期間」「参加者の人数」「開催内容」「付帯させる特約」のみです。
しかし、レクリエーション保険の契約までを見越して考えると、早いうちにイベント・行事に参加する人数をまとめた名簿資料も追加で用意しておくことをおすすめします。
名簿資料は、実際にレクリエーション保険に加入をして、万が一保険金を請求するような事態が発生した場合に必要になります。
レクリエーション保険の見積もり時または契約時には用意しておく必要はありませんが、行事開催日までには必ず用意しておかなければいけないものなので、忘れないうちに作成しておくと良いでしょう。
レクリエーション保険の問合わせはネット?電話?
レクリエーション保険の見積もり問い合わせをする場合には、レクリエーション保険を取り扱っている保険代理店または保険会社に連絡をする必要があります。
連絡する際は、インターネット(Webフォームやメール)もしくは電話から行えるので、都合の良い方法を選びましょう。
忙しい方は、保険会社や保険代理店のWebサイトからメールで見積もり問い合わせをすると電話を受ける手間などがかかりません。
メールの文面に、レクリエーション保険の見積もりがほしい旨と、さきほど紹介した見積もりの必要情報を記載するだけで大丈夫です。
急ぎの場合は電話で相談がおすすめ
もし急いでレクリエーション保険の見積もりを出してほしい場合には、電話で問い合わせをすることがおすすめです。
メールの場合、繁忙期にはどうしても返信が遅れてしまったり、アドレスの記入間違いのため返信が届かなかったりする可能性があります。
ただし、電話で見積もり問い合わせをする場合でも、保険代理店やコールセンターの受付時間が決まっているため、その時間外には繋がりません。
また、一般的にレクリエーション保険の見積もりから本契約までには少なくとも1週間程度はかかると見ておいた方が良いでしょう。
書類の郵送や保険料の支払いなどがあるため、当日連絡してすぐに契約するというのは難しいのです。
突発的に開催が決まった、緊急性が高いといったケースを除いて、レクリエーション保険の見積もりや契約の際にはある程度日数に余裕をもつようにしましょう。
まとめ
今回は、レクリエーション保険の見積もりについて解説しました。
レクリエーション保険の見積もり問い合わせをする際には、まず開催するイベントや行事が契約対象になるかどうかをチェックしましょう。
特に、参加者の人数が少なすぎる場合や、宿泊を伴う内容の場合には契約対象外となるため注意が必要です。
また、見積もり問い合わせをしてから本契約が完了するまでには、およそ1週間はかかると考えておいた方が良いです。イベント開催ギリギリになって慌てて申し込みをすることにならないように、余裕を持って検討して下さい。