「イベント保険って種類が多いけど、どれに加入すればいいの?」
このようなことでお悩みではありませんか?
イベントでは予期せぬ事故が起こる可能性があります。
そのため、参加者や主催者を守るためには保険に加入することが非常に重要です。
そして、イベントを安全に開催するためには、イベントの種類や規模に合わせた保険を選ぶ必要があります。
この記事では、以下の内容を紹介します。
- イベント保険の種類とそれぞれの補償内容
- イベント保険に加入時にチェックすべきポイント
- イベントの種類に応じた保険選びのポイント
- イベント保険の加入手続きの流れ
この記事を読むことで、開催予定のイベントに合わせて、どの保険に加入すべきかが分かります。
ぜひ最後まで読んで、イベント開催に備えていただければ幸いです。
【主催者必見】加入すべきおすすめイベント保険の種類
イベント開催時には、以下の4つの保険への加入を検討するとよいでしょう。
- イベント賠償責任保険
- 興行中止保険
- 動産責任保険
- 傷害保険
それぞれの保険について詳しく解説していきます。
イベント賠償責任保険
イベント賠償責任保険は、参加者のケガや持ち物の損害に対する賠償金を補償する保険です。
たとえば、強風でテントが倒れて参加者がケガをしたり、会場の設備が壊れて参加者が転んだりすることがあります。
そうした事故が起きた時、主催者は参加者に対してお金を支払う責任が生じます。場合によっては多額の賠償金が発生する可能性もあります。
このような事態に備えて、参加者に支払った賠償金を補償するのが、イベント賠償責任保険です。
大規模なお祭りや野外イベントなど、事故のリスクが高いイベントを開催する際に、加入を検討すべき保険です。
※参照 イベント賠償責任保険のパンフレット | 株式会社グッド保険サービス https://www.goodhoken.co.jp/data_files/view/563/mode:attachment/download:1
興行中止保険
興行中止保険は、台風や大雨、出演者の病気などによりイベントが中止になったときの損失を補償する保険です。
イベントが中止になると、会場費や広告費、スタッフへの支払いなど、すでに使ったお金が無駄になってしまいます。
興行中止保険は、これらの損失を補償することで、イベント主催者の経済的な負担を軽減します。
保険料はイベントの規模や開催期間、内容などによって変わり、規模が大きくなるほど金額は高くなる傾向にあります。
加入の際には、イベント当日の14日前など、申し込み期限が設けられている場合があるので注意が必要です。
※参照 興行中止保険 | 損保ジャパン http://www.kinoshita-hoken.co.jp/kougyou.pdf
動産責任保険
動産責任保険は、イベントで他人の機材や備品に損害を与えてしまった場合に、法律上の賠償責任を補償する保険です。
イベント会場では、音響機器やカメラ、パソコンなど、さまざまな機材を使用します。たとえば、以下のような高額な機材を扱うことが多いです。
- スピーカーなどの音響・照明機器
- カメラ、ビデオカメラなどの映像機器
- パソコン、プリンターなどの制作機材
万が一これらの機材に損害を与えてしまった場合に備え、動産責任保険に加入しておくと安心です。
保険に加入する際は、イベントの内容や規模、開催場所などを保険会社に伝える必要があります。
これらの情報に基づいて、保険の内容と保険料が決定されます。
※参照 MICE保険のパンフレット https://www.jihoken.co.jp/pdf/mice.pdf
傷害保険
傷害保険は、イベントの参加者がイベント中にケガをしてしまった場合に、治療費や入院費などを補償する保険です。
死亡、後遺障害、入院、手術、通院といった場合に保険金が支払われます。
イベント向けの傷害保険には、さまざまな種類があります。
例えば、1日の参加者が20名以上のイベントを対象とした「レクリエーション保険」は、参加者1人あたりの保険料が安いことが特徴です。大人数のイベントでも予算を抑えて加入できる、「定額型の傷害保険」もあります。
その他にも、イベントの規模や内容に応じて、最適な保険を選ぶことが可能です。
イベントの内容や規模に合わせた保険を選べるので、参加者にケガのリスクが考えられる場合は、傷害保険に加入しておくと安心です。
※参照 レクリェーション傷害保険 | 大同火災 https://www.daidokasai.co.jp/wp-content/uploads/2019/11/recreation_injury_bookletH25.pdf
※参照 JAイベント共済 https://www.kobe-fa.gr.jp/wp-content/uploads/2022/05/22_ja0730-kyousai.pdf
イベント保険に加入する際にチェックすべきこと
イベント保険に加入する際は、いくつかの重要なポイントを確認する必要があります。
円滑なイベント運営のために、これから紹介する4つのポイントをチェックするようにしましょう。
名簿の有無
加入するイベント保険の種類によっては、参加者名簿の提出が必要になります。
名簿の提出が必要かどうか、事前に確認しておきましょう。
提出が必要な場合、保険会社によって求められる情報は異なります。
多くの場合、参加者全員の氏名と年齢の記載が必要です。
名簿がないと加入できなかったり、保険金が支払われなかったりする場合があるので、事前に準備しておくことが大切です。
開催する行事・イベントが対象であるか
イベント保険は、あらゆるイベントに対応しているわけではありません。
スカイダイビングやロッククライミングなど、過度に危険性の高いイベントの場合は補償の対象外となる場合が多いです。
開催予定のイベントが補償対象外の場合、事故が発生しても保険金を受け取ることができません。
保険会社に問い合わせたり、約款を確認したりするなどして、事前に対象範囲を把握しておきましょう。
※参照 1DAYレジャー保険で引受対象外となる場合はあるのでしょうか? | 三井住友海上
https://pro.ms-ins.com/personal/netins/1day_leisure/question.html
保険金請求時の手続き
イベント中に事故が発生し、保険金を受け取る必要が生じた場合は、速やかに保険会社に連絡し、必要な手続きを行いましょう。
必要な書類や手続きの流れは保険会社によって異なります。
事故の状況を説明する書類や、医療費の領収書、診断書などが求められる場合が多いです。また、事故の種類によっては、警察への届出が必要になることもあります。
保険会社への連絡が遅れると、保険金支払いの対象外になったり、支払いが遅れたりする場合があります。
保険金をしっかりと受け取るためには、速やかな連絡が大切です。
※参照 よくある質問(イベント保険) | グッド保険サービス https://www.goodhoken.co.jp/consul/view/175
※参照 レクリェーション傷害保険 | 大同火災 https://www.daidokasai.co.jp/wp-content/uploads/2019/11/recreation_injury_bookletH25.pdf
料金支払いの方法
保険料のお支払い方法は、保険会社によって異なります。
加入を検討している保険会社では、どのような支払い方法に対応しているのか、事前に確認しておきましょう。
銀行振り込みのみ対応の保険会社もあれば、クレジットカード払いに対応している場合もあります。また、コンビニで保険金を支払うタイプのイベント保険も存在します。
支払いをスムーズに済ませるために、ご利用可能な料金の支払い方法を事前に確認しておくとよいでしょう。
※参照 レクリェーション傷害保険 | あいおいニッセイ同和損保 https://www.katabami.co.jp/insurance/hoken/study/company/pdf/recreation.pdf
※参照 よくある質問(イベント保険) | グッド保険サービス https://www.goodhoken.co.jp/consul/view/175
※参照 https://ehokenstore.com/1dayleisure
加入の手続きの流れ
※参照 よくある質問(イベント保険) | グッド保険サービス https://www.goodhoken.co.jp/consul/view/175
※参照 JA共済加入の流れ | JA共済 https://www.ja-kyosai.or.jp/okangae/flow/
保険加入の手続きは、見積り依頼から契約完了まで4つのステップで進んでいきます。
- 補償内容の検討と見積り依頼
- 具体的な契約内容の決定
- 申込手続きの実施
- 契約の締結と保険証券の受け取り
ここからは、各ステップについて具体的な手順を説明していきます。
補償内容の検討と見積り依頼
まずはイベントの規模や内容に合わせて必要な補償を検討します。
開催日時・会場・参加予定人数・イベント内容などの情報を用意し、保険会社のウェブサイトや窓口で見積りを依頼します。
具体的な契約内容の決定
見積りをもとに、保険の担当者と具体的な契約内容を決めていきます。
特にイベント保険では、会場の損壊や参加者のケガなど、想定されるリスクに対する補償範囲を細かく確認することが重要です。
申込手続きと料金の支払い
契約内容が決まったら、申込書に必要事項を記入します。
保険料の支払方法は保険会社によって異なるので、指定された方法で支払います。イベントの開催日に間に合うよう、余裕をもって手続きを進めましょう。
契約の締結と保険証券の受け取り
申込内容の審査が完了すると、保険契約が成立します。
保険証券は通常2~3週間程度で届きます。
保険証券は契約内容を証明する大切な書類なので、受け取ったら内容を確認し、紛失しないよう大切に保管してください。
※参照 お見積り・お申込み | 損保ジャパン https://faq.sompo-japan.jp/kazai/faq_detail.html?id=80349#:~:text=%E8%A6%8B%E7%A9%8D%E3%82%8A%E3%83%BB%E3%81%8A%E7%94%B3%E8%BE%BC%E3%81%BF-,%E3%81%8A%E8%A6%8B%E7%A9%8D%E3%82%8A%E3%83%BB%E3%81%8A%E7%94%B3%E8%BE%BC%E3%81%BF,%E5%9B%9E%E7%AD%94%E3%81%AF%E5%BD%B9%E3%81%AB%E7%AB%8B%E3%81%A1%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%8B%EF%BC%9F
行事の種類別に見る必要な保険
イベントの種類によって想定されるリスクは異なり、それに応じて必要な保険も変わってきます。
ここでは、主な種類のイベントごとに、加入を検討すべき保険について解説していきます。
展示・物販イベントの場合
展示・物販イベントでは、展示品や商品、そして来場者の安全を守るために、適切な保険を選ぶ必要があります。
- 動産総合保険:展示品の破損や盗難に備える
- 施設賠償責任保険:来場者の事故に備える
- 興行中止保険:天候による中止リスクに備える
これらの保険に加入し、いざというときに備えることで、主催者も来場者も安心してイベントを楽しむことができます。
ステージイベントの場合
ステージイベントでは出演者と観客の安全確保、そして機材トラブルに備えることが重要です。
そのためには以下の3種類の保険に加入するのが有効です。
- 施設賠償責任保険:観客が会場内で怪我をしてしまった場合に備える
- 動産総合保険:機材の破損や盗難に備える
- 興行中止保険:出演者の急病や機材トラブルによる中止に備える
ステージイベントでは、起こりうるリスクを想定し、適切な保険に加入することが大切です。
参加型イベントの場合
スポーツ大会や体験教室など、大勢が活動する参加型イベントでは、参加者の安全確保が最も重要です。
活動内容によって起こりうる事故は異なりますので、事前に適切な保険に加入しておく必要があります。
参加型イベントには、次の3種類の保険をおすすめします。
- レクリエーション保険:運動中のけがや事故から参加者を守る
- 指導者賠償責任保険:指導方法が原因で起きた事故を補償する
- 施設賠償責任保険:会場内での転倒や設備の故障による事故に備える
特に子ども向けのイベントや、道具を使用する教室では、より手厚い補償内容を検討しましょう。
例えば、活動中に道具が破損して怪我をしてしまった場合や、参加者同士のトラブルによる怪我などを補償する保険も考えられます。
主催するイベントの内容や規模に応じて、適切な保険を組み合わせることが重要です。
記事のまとめ
この記事では、イベント開催時に備えて加入すべきイベント保険の種類について解説しました。
イベントを開催する際には、参加者のケガや持ち物の損害、イベント中止による損失など、様々なリスクに備える必要があります。
イベント賠償責任保険、興行中止保険、動産総合保険などの各種保険に加入することで、これらのリスクに備えられます。
保険に加入しておくと、イベントを開く側も参加する側も、安心してイベントを楽しめるでしょう。この記事を参考にして、安全なイベント開催のために必要な保険に加入するようにしてください。