「1日限定のイベントを開催するけど、保険に入るべき?」
「今度主催する1日限定のお祭りで、もし事故が起きたらどうしよう」
イベントを開催するとき、参加者の安全を守ることはとても大切です。特に不特定多数の人が集まる1日限定のイベントでは、保険への加入が欠かせません。
そのため、イベント保険に加入しておくことをおすすめします。
この記事では、以下の内容を紹介します。
この記事で分かること
- 1日限定のイベント保険に必要な補償内容とは?
- 不特定多数の人が参加するイベントで注意すべきこと
- 1日から加入できるイベント保険の選び方
この記事を読むことで、イベント保険の基礎知識について理解が深まります。
その結果、イベントの規模や内容に合わせて、最適な保険を選択できるようになるでしょう。
この記事を最後まで読み、適切な保険を選ぶヒントにしていただければ幸いです。
1日限定・不特定多数が参加するイベント保険の選び方
お祭りやコンサート、スポーツ大会など、1日限定で不特定多数が参加するイベントには、安全な開催のための保険が必要です。
イベント保険を選ぶ際には、以下の3つの観点から選択するようにしましょう。
- イベントの規模で選ぶ
- イベントの内容で選ぶ
- 補償内容で選ぶ
ここからは、それぞれについて詳しく見ていきます。
イベントの規模で選ぶ
イベントの規模は、保険を選ぶ上で重要な要素の一つです。
参加者が多いほど事故が起こる可能性が高くなるため、大規模なイベントほど、より多くの参加者をカバーできる保険を選ぶ必要があります。
例えば、10人程度の少人数で行うヨガ教室であれば、少額の補償で十分な場合が多いですが、数百人規模のマラソン大会であれば、より高額な補償が必要となる場合もあります。
このように、イベントによって規模が異なるため、それにあった保険を選択することが重要です。
また、不特定多数が参加するイベントは正確な参加人数が分からないため、予想される人数よりも多くの人を補償できる保険を選んでおくと安心です。
イベントの内容で選ぶ
イベントの種類によって必要な保険の内容が大きく変わります。イベントごとに起こりやすい事故の種類が異なるからです。
代表的なイベントと必要な補償内容の例を以下に示します。
- グルメイベント:食中毒補償が必須
- 野外スポーツ大会:参加者のケガの補償を重視
- 音楽イベント:会場設備や音響機材の損壊補償
このように、イベントによって必要な補償は異なります。イベントの内容をよく検討し、想定されるリスクに対応できる保険を選びましょう。
補償内容で選ぶ
不特定多数が参加するイベントを補償するイベント保険には、様々な補償内容があります。基本的な補償に加えて、イベントの特徴に応じた追加の補償を検討しましょう。
主な補償内容は以下の通りです。
- 賠償責任保険
参加者や第三者に怪我をさせたり、持ち物を壊してしまった場合に、主催者が負う賠償責任を補償する。 - 傷害保険
参加者が怪我をした場合の治療費などを補償する。 - 施設賠償責任保険
会場の施設や設備を損壊した場合の賠償責任を補償する。
これらの補償内容を理解し、イベントの特性に応じて適切な補償内容と金額を選択することで、安心してイベントを開催することができます。
1日だけのイベント保険の補償内容と料金相場
イベントを開催する際、参加者の安全確保や不測の事態に備えるために、イベント保険への加入を検討することが重要です。イベント保険には、どのような補償内容があり、料金相場はどのくらいなのでしょうか。以下で詳しく説明します。
補償内容
不特定多数の参加者を対象としたイベント保険では、次のような費用が補償されます。
- 参加者が怪我をしてしまった場合の治療費や慰謝料
- 救急車などで病院に搬送する費用
- 弁護士に依頼する費用
また、イベントの性質に応じた特約も用意されています。
たとえば、グルメフェスティバルでは食品賠償責任保険特約を、ホールでのコンサートでは施設賠償責任保険特約を追加することができます。
料金相場
イベント保険の保険料は保険会社によって異なるため、一概にはお伝えできません。
そこで、参考として「グッド!保険サービス」が提供する、イベント賠償責任保険の例をご紹介します。
仮に2日間のイベントの場合、基本的な保険料の目安は以下の通りです。
イベント種類 | 参加者数 | 保険料 |
---|---|---|
グルメ祭り | 2,000人 | 32,060円 |
神輿祭り | 5,000人 | 66,410円 |
ダンス発表会 | 2,000人 | 29,300円 |
ソフトボール大会 | 300人 | 10,100円 |
保険料は、イベントの規模や内容、過去の事故発生率などを考慮し決められています。
例えば、参加者が多いイベントや、スポーツイベントのような事故が起きやすいイベントは、保険料が高くなる傾向があります。
さらに特約を加える場合は、その内容に応じて保険料が追加されます。イベントを計画する時に、どのような補償が必要かを考えて、適切な保険を選ぶことが大切です。
不特定多数が対象!1日だけのイベント保険3選
ここでは、1日だけのイベント開催時に加入できる、3つのイベント保険を紹介します。
どの保険も不特定多数が対象なので、参加人数にかかわらず参加者全員が補償を受けられます。
加入する保険選びの参考にしてください。
「グッド!保険サービス」のイベント賠償責任保険
不特定多数の参加者が集まるイベントで事故が発生した際の損害から主催者を守る、イベント専用の賠償責任保険です。
1日のイベントから複数日開催から、また町内会の行事から商業イベントまで、様々な規模のイベントに対応しています。
支払限度額(保険金の最高支払額)は、対象イベントの内容に応じて適切な金額を設定されます。また、イベントの種類にあわせて、食中毒補償や施設損壊補償といった特約に加入することもできます。
保険料はイベントの種類や開催日数、参加者数により異なります。一例は以下のとおりです。
グルメ祭(2日間・来場者2,000人) | 32,060円 |
---|---|
神輿祭り(2日間・参加者5,000人) | 66,410円 |
ダンス発表会(2日間・参加者2,000人) | 29,300円 |
ソフトボール大会(2日間・参加者300人) | 10,100円 |
この保険は、開催7日前までの申込みが必須なので、申し込みは早めに行う必要があります。
※参照 イベント賠償責任保険(主催者のための賠償保険) | グッド!保険サービス
https://www.goodhoken.co.jp/consul/view/96
生活クラブのイベント保険
生活クラブのイベント保険は、組合員の活動を支える保険プランです。
不特定多数が参加するイベントにおいて、参加者全員が補償対象となり、1日単位での加入が可能です。
主な補償内容は以下の通りです。
補償内容 | 補償額 |
---|---|
死亡・後遺障害 | 300万円 |
入院(180日限度) | 日額2,500円 |
通院(90日限度) | 日額1,500円 |
身体賠償 | 1名1億円(1事故2億円) |
この保険を利用する際は、2つの注意点があります。
1つ目は、イベント開催前日までに必ず事前申請を済ませることです。当日になってからの申請では、保険に加入できない可能性があります。
2つ目は、参加者全員の名簿を提出することです。保険の適用対象は、原則としてこの名簿に記載された方に限られます。
参照 イベント保険 事前申請&事後報告 フォーム 注意事項 | 生活クラブ
https://saitama.seikatsuclub.coop/contact/form/saitama/event_insurance.html
JAのイベント保険
JAのイベント保険は会員はもちろん、一般の人も出資金を払い「准組合員」になることで加入できます。
地域に密着した共済ならではの、わかりやすい補償体系が特徴で、不特定多数が参加するイベント開催時に加入可能です。
1日あたりの保険料は、イベントの参加人数と危険度によって以下のように異なります。
参加人数 | 1級(バレー等) | 2級(野球等) | 3級(スキー等) |
---|---|---|---|
10-99人 | 24円 | 90円 | 186円 |
100-499人 | 24円 | 87円 | 174円 |
500-999人 | 21円 | 81円 | 165円 |
1,000人以上 | 18円 | 75円 | 156円 |
表からわかるように、イベントの参加人数が多いほど、1人あたりの保険料は安くなります。また、イベントの危険度に応じて3段階の料金設定があり、危険度が高いほど保険料は高くなります。
加入にあたっては、原則として名簿を含む、行事計画表または大会プログラムの提出が必要です。
※参照 イベント共済 | JA共済
https://www.ja-kyosai.or.jp/okangae/person/event/pdf/event_201904.pdf
事故リスクに備える!不特定多数が対象の保険商品における重要ポイント
イベントを開催するときには、多くの人が集まるため、事故が起こる可能性も高くなります。そのため、イベント保険に加入して、もしもの時に備えておくことが大切です。
ここでは、イベント保険に加入する際に注意すべき4つのポイントを紹介します。
- 早めに申込を済ませるようにしておく
- 賠償責任の範囲を確認しておく
- 事故発生時の対応手順を知っておく
- 追加の補償(特約)が必要かどうか検討する
これらのポイントをしっかり理解しておけば、安心してイベントを開催することができるでしょう。
以下では、それぞれのポイントについて詳しく説明していきます。
早めに申込を済ませるようにしておく
イベント前日などの直前ではなく、もっと早めに申し込みを済ませるようにする必要があります。
保険会社によっては、イベント開催日の数日前までに申し込みを終えていないと、保険に加入できなくなってしまうからです。
中には開催7日前までの申し込み完了を求める保険会社も存在します。直前になって慌てないように、早めに手続きを済ませておくと安心でしょう。
※参照 イベント保険 | グッド!保険サービス
https://www.goodhoken.co.jp/event-baiseki/
賠償責任の範囲を確認しておく
イベント保険に加入するときは、どんな事故が保険の対象になるのか、補償される内容をしっかり確認します。
イベント中には、いろいろな事故が起きる可能性があります。そのため、自分のイベントに合った保険を選ぶには、補償の内容をよく理解することが大切です。
たとえば、地域のお祭りの例を考えてみましょう。屋台の調理中に火事が起きて、近くにいた人がけがをしたとします。このような火事による事故が保険の対象になるかどうかを、前もって調べておく必要があります。
保険の内容をよく分からないまま加入してしまうと、事故が起きたときに困ることがあります。契約する前に、分からないことは保険会社に質問して確認しておきましょう。
事故発生時の対応手順を知っておく
万が一、イベント中に事故が発生した場合に、落ち着いて適切な対応をとる必要があります。そのため、事前に事故発生時の対応手順を確認しておきましょう。
事故が起こった際に慌ててしまうと、適切な対応がとれない場合があります。そこで対応方法を知っていれば、被害を小さくすることができます。
事故発生時の対応手順は、保険証券や保険会社のホームページなどに記載されています。
イベント前に必ず確認し、いざという時に備えておきましょう。
追加の補償(特約)が必要かどうか検討する
イベントの内容によって、基本的な保険に加えて特約への加入が必要な場合があります。
イベントの種類によって、必要な保険は異なります。主な例を挙げると以下の通りです。
- 飲食を提供するイベントでは、食中毒に備える保険
- スポーツイベントでは、参加者がケガをした時の保険
- 会場を借りて行うイベントでは、建物や備品を傷つけてしまった時の保険
想定される事故のリスクを十分に検討し、必要な保険を選ぶことが重要です。
分からない点があれば、保険会社に相談して自分のイベントに合った保険を選びましょう。
記事のまとめ
この記事では、レジャーやイベントを楽しむ際に安心して活動できるよう、様々な保険の種類と特徴について解説しました。
特に、1日限りのイベントなど、短期間で開催されるイベントにはイベント保険がおすすめです。
安全で安心なイベントを開催するには、イベントの内容や規模に応じた適切な保険を選ぶことが重要です。万が一の事故に備え、イベントの準備段階で保険について検討することをおすすめします。
記事内で紹介した内容を参考に、自身の状況やイベントの内容に最適な保険を選び、安心して楽しい時間を過ごしましょう。
イベント保険について、より詳しい情報は以下のページでも確認できます。
-
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