「団体でスポーツ保険に入りたいけど、費用はなるべく抑えたい」
そんなときに目に入るのが「年間800円〜」のスポーツ保険。
でも実際、そんなに安くて大丈夫?どんな団体が対象?補償内容はちゃんとしてるの?と不安になりますよね。
この記事では、年間800円で加入できるスポーツ安全保険をはじめ、単発イベント向けの1日型スポーツ保険も含めて、活動頻度別におすすめを紹介します。
「とりあえず安い保険を探したい」という方にも、「補償内容や条件までしっかり比較したい」という方にも役立つ内容になっています。
ぜひ、あなたの団体にぴったりのスポーツ保険選びに役立ててください。
まず確認したい、団体スポーツ保険の選び方と800円の正体

スポーツ保険とひとくちに言っても、内容も価格もさまざまです。
特に「団体で使える保険」には、活動スタイルに合った選び方があります。
まずは基本から確認して、なぜ「800円」という金額が出てくるのかを整理していきましょう。
団体向けスポーツ保険とは
団体向けスポーツ保険は、チームやクラブなどのグループで活動中に起こるケガや事故に備える保険です。
個人で入るのではなく、主催者や代表者がまとめて加入するのが一般的です。
対象となるのは、スポーツ少年団、学生のサークル、地域のスポーツクラブ、自治会、ボランティア団体などです。
活動中だけでなく、行き帰り中の事故も補償対象にできる保険もあります。
年間型と1日型の違い
スポーツ保険には、年間を通じて補償される「年間型」と、イベント単位で加入できる「1日型」があります。
年間型は、定期的に活動する団体に向いていて、月に1〜2回以上の活動があるならコスパも良好です。
一方、1日型はイベントや大会など単発の活動にぴったりで、使った日だけ保険料が発生します。
「800円で入れる保険」は実在する?
「800円でスポーツ保険に入れる」という情報は本当です。
これは公益財団法人スポーツ安全協会が提供している「スポーツ安全保険」の最低プランの金額です。
年齢や活動内容に応じてプランが分かれていて、最も安い区分では年間800円で1年間の補償が受けられます。
しかも、ケガだけでなく賠償責任や突然死などにも対応しています。
【800円で加入OK】スポーツ安全保険とは

「年間800円で入れるスポーツ保険」の正体が、このスポーツ安全保険です。
安いだけでなく、団体活動で必要な補償がしっかり入っているのが特徴です。
まずは、どんな団体がこの保険を提供しているのかから見ていきましょう。
運営は公益財団法人スポーツ安全協会
スポーツ安全保険は、「公益財団法人スポーツ安全協会」が運営しています。
文部科学省の管轄下にある団体で、信頼性は高く、長年にわたり全国のスポーツ団体や地域活動で利用されてきました。
保険の引受けは、東京海上日動火災保険株式会社です。
公共性のある団体が運営しているため、営利目的の保険よりもリーズナブルに提供できる仕組みになっています。
800円〜で1年間の補償がつくしくみ
スポーツ安全保険の掛金は、年間800円からスタートします。
この金額で1年間、団体活動中や往復の移動中の事故などに対して補償を受けられます。
年齢や活動内容に応じて加入区分があり、800円は最も軽度な活動を対象にした場合の価格です。
活動がハードな場合でも、最高でも年間1,850円程度で加入可能です。
区分 | 主な対象 | 年間掛金 |
---|---|---|
A1 | 高校生以下、非スポーツ | 800円 |
C | 成人、スポーツ活動含む | 1,850円 |
対象になる団体や活動例
加入できるのは、4人以上のアマチュア団体・グループです。
スポーツチームだけでなく、文化系や地域の清掃活動、学童保育なども対象です。
活動内容によっては、放課後児童クラブやボランティア団体、オーケストラまで幅広くカバーできます。
- スポーツ少年団
- サッカーチーム・草野球チーム
- 地域の美化活動団体
- 学童保育・放課後クラブ
ケガ、賠償、突然死までカバーする内容
補償内容は大きく分けて3つあります。
補償の柱は3つあります。
まずは「ケガの補償」。活動中や行き帰りの途中に転んだり、ぶつかったりしてケガをしたとき、通院や入院、手術、最悪のケースでは死亡・後遺障害までしっかりカバーされます。
次に「賠償の補償」。うっかり相手にケガをさせてしまったり、施設の備品を壊してしまった場合などに、損害賠償が必要になることがあります。そんな“もしも”の費用も保険でまかなえます。
そしてもうひとつが「突然死への備え」。活動中に急に倒れて亡くなってしまうようなケースでも、遺族への葬祭費用として保険金が支払われます。
補償項目 | 内容 |
---|---|
傷害保険 | ケガによる入通院、手術、後遺障害、死亡 |
賠償責任保険 | 対人・対物の法律上の賠償責任 |
突然死葬祭費用保険 | 急な死亡時の葬祭費用 |
これだけの補償が、年間800円からという価格で利用できるのは、他にはない強みです。
スポーツ安全保険が合う団体・条件まとめ

ここまでスポーツ安全保険の内容を紹介してきましたが、実際に自分たちの団体で加入できるのか気になるところ。
このセクションでは、加入条件や向いている団体、申し込みの流れについて整理しておきます。
加入できる団体と最低人数
スポーツ安全保険は「アマチュアの非営利団体」であれば加入OK。
条件としては、4人以上のメンバーがいることが必要です。
個人での加入はできないため、必ず団体として申し込みを行う必要があります。
こんな活動にぴったり:スポーツ少年団、自治会など
対象となる活動の範囲はかなり広く、スポーツだけに限りません。
- 定期的なスポーツ活動(週末練習、地域大会など)
- 自治会や町内会での運動会
- 放課後児童クラブの外遊び
- 地域清掃活動や自然体験イベント
スポーツ少年団や地域のサッカーチーム、文化活動、福祉活動など、身体を動かす・集団で行う非営利活動であれば、基本的に加入対象です。
定期的に活動するならコスパ最強
月に1回以上活動している団体であれば、年間800円〜のスポーツ安全保険はかなりコスパが良い選択肢です。
仮に1年間で12回活動した場合、1回あたりの保険料は100円未満。
年間を通じて補償されるため、加入の手間も年1回だけでOKです。
ネット申し込みは「スポあんネット」から
申し込みは、スポーツ安全協会の「スポあんネット」から手続きできます。
団体の代表者が必要事項を入力し、名簿と掛金をまとめて提出すれば完了。
毎年1月下旬から申し込みがスタートし、加入月の翌月1日から補償が始まります。
なお、申し込み時期によっては補償期間が短くなるため、早めの手続きがおすすめです。
年間じゃなくていいなら1日型スポーツ保険という選択肢も

「年間800円の保険は魅力的だけど、年に数回しか活動しない」「イベントが単発で終わる」
そんな団体にとっては、年間契約よりも“使う日だけ保険料がかかる”1日型のスポーツ保険が便利です。
ここでは、1日型の特徴や使い方、注意点を紹介します。
単発イベントや不定期な活動におすすめ
例えば、年に1〜2回しか開催しない地域の運動会や、ボランティアで行う野外イベントなど。
こういった不定期な活動なら、必要なときだけ加入できる1日型が効率的です。
予算を最小限に抑えつつ、リスクにはきちんと備えられます。
1日ごとの保険料で手軽に入れる
1日型のスポーツ保険は、保険料が「1人あたり●円/1日」で設定されています。
安いものだと、1人9円〜100円前後で入れる商品もあります。
団体の代表者が参加者人数分まとめて契約し、保険料を支払うスタイルが一般的です。
保険の種類 | 加入タイミング | 保険料の目安 |
---|---|---|
年間型 | 年度の初めに一括 | 800円〜1,850円(年額) |
1日型 | イベント前に都度加入 | 9円〜300円(1日あたり) |
補償の範囲や申し込み方法は事前にチェック
1日型のスポーツ保険も、補償内容は商品によって異なります。
「ケガのみ」なのか「賠償責任も含む」のか、「食中毒や熱中症も対象になるのか」など、内容を確認しておきましょう。
申し込みはネットで完結するものがほとんどですが、事前登録が必要な場合もあるため、余裕をもって準備するのがおすすめです。
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団体向け1日スポーツ保険、安さと手軽さで選ぶならこの3つ

ここからは、1日単位で入れる団体向けスポーツ保険の中でも、特に人気でコスパの良い3つの商品を紹介します。
料金、補償内容、申し込みの手軽さを比較しながら、自分たちに合うものを見つけてみてください。
三井住友海上:1人9円からの圧倒的コスパ

三井住友海上の「レクリエーション傷害補償プラン」は、業界最安クラスの保険料が魅力です。
Aランクの軽い活動なら、1人1日あたりたったの9円で加入できます。
補償内容は最低でも、死亡・後遺障害100万円、入院1,500円/日、通院1,000円/日。
活動ランク | 主な種目 | 保険料(1日1人) |
---|---|---|
A | ソフトボール、ゴルフ、卓球など | 9円 |
B | 運動会、テニス、スキーなど | 47円 |
C | サッカー、硬式野球、柔道など | 95円 |
500人以上の申し込みで団体割引が適用され、最大20%割引も可能です。
東京海上日動:ケガも賠償もカバーできる

東京海上日動の「レクリエーション災害補償プラン」は、傷害だけでなく賠償責任までカバーできるのが強み。
参加者がケガをした場合の入通院補償に加えて、主催者や参加者が他人に損害を与えた際の賠償金も補償されます。
最安のA区分なら、1人1日あたり24円で加入可能。補償内容は死亡500万円、入院2,000円/日、通院1,000円/日。
設営物による事故や、子ども同士の接触トラブルなど、不測の事態にも備えられます。
あいおいニッセイ同和:スマホで申し込み完了

あいおいニッセイ同和損保の「ネットで簡単!レクリエーション傷害保険」は、名前の通りオンライン完結型が特長です。
最安プランなら、1日あたり29円から加入OK。
プレミアムプランでは、死亡1,000万円、入院10,000円/日、通院5,000円/日と手厚い補償も選べます。
プラン | 保険料(1日1人) | 主な補償 |
---|---|---|
ライト | 29円 | 死亡500万/入院3,000円/通院1,000円 |
スタンダード | 50円 | 死亡800万/入院5,000円/通院3,000円 |
プレミアム | 75円 | 死亡1,000万/入院10,000円/通院5,000円 |
スマホでサクッと申し込みができ、クレジットカードやコンビニ払いに対応しているので、準備も簡単。
記事のまとめ:団体で使えるスポーツ保険、800円から選べます

「団体でスポーツ保険に入りたいけど費用は抑えたい」という方には、年間800円から入れるスポーツ安全保険が有力候補です。
定期的に活動するなら年間型、イベント単位なら1日型がおすすめ。
それぞれの補償内容や条件をチェックして、自分たちの活動に合った保険を選びましょう。
コストを抑えつつ、いざという時に備えられる団体向けスポーツ保険を見つけてください。