ボールを使ったレクリエーションは、座りながらできるレクリエーションも多いので、老人ホームや介護施設、デイサービスでも多く取り入れられています。
玉入れや体操、座ったままできるサッカーなど、工夫次第でいろんなレクリエーションを楽しむことができます。
高齢者や子供たちと一緒になって遊べる簡単なゲームなら、家族でも楽しめるでしょう。
今回は、高齢者向けのボールを使ったレクリエーションを紹介します。介護スタッフなど、レクリエーションを考える人の参考になれば幸いです。
ボールを使ったレクリエーションで体力を維持・向上しよう
種類が豊富で、簡単に運動することができるボールを使ったレクリエーションは、高齢者の体力維持や向上に最適です。
介護施設などを利用している高齢者には、運動量の少ない生活をしている人も多いです。定期的な運動は、高齢者の体力の維持や向上には欠かせません。
簡単なボール運びや座ったままのサッカーなど、楽しみながら運動をしてもらいましょう。
ストレッチ用のボールを使ってのボール体操は、筋力の向上にも最適です。
高齢者の運動では、キャッチボールのレクリエーションもよく行われています。
キャッチボールには、判断力・動体視力・反射神経・腕の筋力などが必要なので、意外と難しいゲームです。
介護の現場では、ワンバウンドさせてボールと取ったり、3バウンド目にキャッチしたりと簡単なレクリエーションにして行います。
それでも、力加減が分からずボールが飛んで行ったり、当たったりすることもあるので注意しましょう。
介護施設やデイサービスを利用する高齢者の方が楽しみながらできるよう、工夫してレクリエーションを考えたいですね。
認知症予防にもなるレクリエーション
ボールのレクリエーションに、しりとりなどの言葉遊びを加えて難易度を上げて行うと、認知症予防にも効果が期待できます。
思考力や想像力を使って、脳を活性化させましょう。簡単なゲームもひと工夫すれば、判断力や集中力が養えます。
言葉遊びをしながらのレクリエーションは、子どもと一緒に行なっても◎。お家で介護をされている方にもおすすめです。
介護施設・屋内での使用するボールは軽くて柔らかいものを選ぼう
老人ホームや介護施設でのレクリエーションで使うボールは、怪我をしないように、軽くて柔らかいものがおすすめです。
キャンディボールやビーチボール、トレーニングボールなどは、いろんなゲームに利用できます。
ここでは、老人ホームや介護施設でのレクリエーションにおすすめのボールの種類別に見ていきましょう。レクリエーション用のボールを購入するときの参考にしてください。
キャンディボール
キャンディボールは、カラフルな色のビニールのボールです。外遊びなど幼児向けに販売されているのを目にしたことがあるでしょう。
座って行うサッカーやワンバウンドキャッチボール、体操などにおすすめです。
介護施設などには、車椅子の人もいらっしゃいますよね。軽くて扱いやすいキャンディボールは、車椅子の方向けのレクリエーションにも最適です。
ビーチボール
空気を調整できるビーチボールも、高齢者のレクリエーションにおすすめです。
投げたり蹴ったりとするときは、少し空気を抜いて使いましょう。ビーチボールを用いてボーリングなどを行う際は、空気をパンパンに入れて使うとよく転がります。
スイカのビーチボールでスイカ割りを楽しむのも◎。夏のイベントが盛り上がること間違いないでしょう。
トレーニングボール
トレーニング用のボールは、厚みもあるので、潰したり引っ張ったりすることもできます。
体の周りでくるくる回したり、背中むきに座りあってボールを渡したりして、体操してもらいましょう。
また、膝や手で挟んだり、胸とももの間に挟んだりすれば、筋力トレーニングにもなります。
大きなバランスボールに座って、体幹を鍛えてもらうのも良いかもしれませんね倒れやすいので、椅子の背もたれなどを掴んでもらい、しっかりサポートしましょう。
トレーニングボールは、高齢者の筋力維持におすすめです。
テニスボール
テニスボールは、よく跳ねるので、バウンドさせて取るキャッチボールなどにおすすめです。よくはねるからこそ、反射神経や動体視力がないと掴めません。
ボールを投げ合うときは、加減が分からず強く投げてしまうこともあるので、注意が必要です。
まずは、練習をしてから始めましょう。
ピンポン玉
ピンポン玉は、卓球をしたり、カップに入れたりするゲームに最適です。
軽くて飛びやすいので、できるだけバウンドをして利用してもらいましょう。
手の中を転がしながら、指の間に順に挟むゲームも面白いですよ。
カラーボール
カラーボールには、ペタンクなどに使われる重さのあるものから、柔らかくて軽いソフトエアボールなどがあります。
玉入れや対抗ゲームなどに便利なので、介護施設などには何組か用意しておくと良いでしょう。
高齢者でもできる!ボールを使った運動レクリエーション
ここでは、高齢者でも簡単に楽しめるボールを使ったレクリエーションを紹介します。
参加者が楽しめるよう、ルールを工夫次第してあげると良いでしょう。
室内ビーチバレー
ビーチバレーは、ネットを挟み2対2で行うゲームです。空気を抜いたビーチボールを使って体育館や広めの室内で行いましょう。
介護施設や老人ホームの交流スペースなど、室内で行う場合は、風船を使うと安心です。
点数を入れるゲームや、落とさないように協力するゲームなど、ルールを工夫をしてみるのと良いでしょう。
みんなが楽しめるルールにして、運動を楽しんでもらいましょう。
転がし玉入れ・後ろ向き玉入れ
カラーボールを使って、同じカラーの輪の中に入れるレクリエーションです。
真ん中に色のついた輪っかを置いて、参加者は周りに座ります。手持ちのボールと同じ色の輪の中にボールを投げ入れ、多く入っているチームが勝ちです。
相手チームのカラーボールを輪から追い出すのも面白いかもしれませんね。
後ろ向きで行うと難易度も上がりますよ。
玉を転がす力加減や距離感などを感じる空間認識力などを鍛えてくれるでしょう。
タオルでボール渡しゲーム
2人1組になって、タオルを広げ持ちます。タオルにボールを置いて、隣の組みにタオルを使って渡します。意外と難しいので、見本を見せてあげると良いでしょう。
さらに、広げたタオルでボールを跳ねさせて渡すと難易度UP。
少し空気を抜いたボールだと行いやすいです。
2人の協力あって行えるレクリエーション。タオルのボールを跳ねさせるのにはコツが入ります。
大人数でチームごとに競っても面白いでしょう。
紙コップシュートでビンゴゲーム
紙コップを使った玉入れのレクリエーションです。新聞紙ボールやピンポン玉などを使います。
紙コップをカゴやダンボールにマスのように並べて入れ、少し距離をあけて置いておきましょう。
決まったラインや距離から狙って投げてもらいます。点数をつけて得点数で遊んでみても良いでしょう。
3つ揃えて入ったらビンゴなども面白そうです。
遠くに起きすぎると狙うのが難しいので、近くに置いてあげると楽しめますよ。
しりとりボール送りゲーム
しりとりをしながら、ボールを送るゲームです。しりとりの言葉を言ったら、回答者にボールを投げたり渡したりしましょう。
ボールを受け取った人が次のしりとりを答えます。
できるだけもらったら早めに答えるようにしてもらうと楽しいですよ。
言葉遊びは、認知症予防にも効果的。ボールで次の人が指定されることで、咄嗟の判断力などが必要です。
子どもから大人まで楽しめるゲームなので、家族で行ってみるのも面白いでしょう。
記事まとめ
高齢者でも簡単にできる遊びが多く、介護施設や老人ホーム、デイサービスなどで取り入れられているボールのレクリエーション。
工夫次第で難易度を変えられるボールのレクリエーションは、いろんな方に楽しんでもらえるでしょう。
他にも、言葉遊びと合わせれば、認知症予防にも◎。
高齢者の運動能力の向上や認知症予防には、ボールレクリエーションがおすすめです。