クレジットカードには、旅行やレジャーの最中にケガをしたり、モノを破損したりしたときに補償される「旅行・レジャー保険」が付帯しているケースがあります。
旅行中のあらゆるトラブルを補償してくれるサービスであるため、事前に特徴を理解した上で有効活用することが大切です。
この記事ではクレジットカードに付帯している旅行・レジャー保険について、以下の3つのポイントを解説します。
この記事のポイント
- クレジットカード付帯の旅行・レジャー保険とは
- 旅行・レジャー保険の補償内容
- 付帯保険の注意点
クレジットカード付帯の旅行・レジャー保険が気になっている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
クレジットカード付帯の旅行・レジャー保険とは
クレジットカードに付帯している旅行・レジャー保険は、旅行やゴルフ・スキーなどのレジャーでケガなどをしたときに補償を受けられる保険です。
「急激」かつ「偶然」な「外来」の事故を原因とするケガ、モノの破損が補償の対象となります。
そのため日常的に感じていた肩の痛みや腰痛などは、補償の対象とならない点に注意が必要です。
ここでは、クレジットカードに付帯する旅行・レジャー保険の特徴について解説します。
特徴
クレジットカード付帯の旅行・レジャー保険の特徴として、以下の2点が挙げられます。
特徴
- 保険料や加入手続き不要
- 付帯保険の種類はクレジットカードによって異なる
それぞれの特徴について確認していきましょう。
保険料や加入手続きは不要
クレジットカードに付帯している保険は、カードの契約と同時に補償が受けられるようになります。
そのため、別途保険料を支払ったり、自分で加入申し込みの手続きをしたりする必要はありません。
ただし、付帯保険はクレジットカードを所有しているだけで補償される「自動付帯保険」と、条件を満たすことで補償を受けられる「利用付帯保険」の2種類があります。
利用付帯保険の場合、クレジットカードを契約するだけでは補償が受けられない点に注意が必要です。
付帯保険の種類はクレジットカードによって異なる
付帯している保険の種類は、クレジットカードによって異なります。
例えば、以下のような付帯保険があります。
- 海外・国内旅行傷害保険
- 海外・国内航空便遅延保険
- ショッピング保険
- 紛失・盗難補償
すべてのクレジットカードで旅行・レジャー保険が付帯しているとは限りません。
契約前に付帯保険の内容を確認しておきましょう。
家族特約が付いていれば家族も補償対象になる
クレジットカードに付帯されている旅行・レジャー保険は、原則として契約者本人に対しての補償となります。
そのため家族で旅行やレジャーに出かけたときに、配偶者や子ども、親がケガなどをしても補償は受けられません。
しかし「家族カード」「家族特約」を利用することで、家族も補償対象になります。
家族カードとは、本会員と同等のサービスを家族が受けられるカードです。
一部サービス内容が制限される可能性もありますが、基本的には本会員と同じ内容の付帯保険が適用されます。
また、家族特約は本会員のカード付帯保険に含まれた補償内容です。
カード所有者だけでなく、配偶者や子どもにも補償が適用されます。
旅行・レジャー保険で家族への補償も受けたい場合は、事前に家族カードや家族特約の内容を確認しておきましょう。
クレジットカード付帯旅行・レジャー保険の補償内容
クレジットカードに付帯する旅行・レジャー保険の補償内容には、以下のようなものがあります。
補償内容
- 死亡・後遺障害
- 入院・手術・通院
- 賠償責任
- 救援者の費用
- 携行品の損害・盗難
ここでは、上記の補償内容について解説していきます。
クレジットカードによって補償額や適用されるケースが異なるため、事前に確認しておきましょう。
死亡・後遺障害
死亡・後遺障害に対する補償は、旅行・レジャー中のケガをきっかけに死亡、もしくは後遺障害が残った場合に適用される補償です。
多くの保険では、事故の発生日から180日以内に死亡・後遺障害になった場合に保険金が支払われます。
入院・手術・通院
旅行・レジャー保険では、旅行中のケガで入院・手術・通院をした場合にも、補償が適用されます。
公共交通機関で事故や宿泊施設で火災などでケガをして入院・手術・通院をしたときに、保険金が支払われます。
賠償責任
賠償責任は、旅行・レジャー中に他人をケガさせてしまったり、モノを壊してしまったりした場合に適用される補償です。
例えばゴルフやスキー中にケガをさせてしまったり、旅行先のホテルでモノを破損してしまったりしたときに保険金が支払われます。
特にスポーツ中は不慮の事故に遭うリスクが高いため、旅行・レジャー保険があると安心です。
よくスポーツをする方は、クレジットカードに賠償責任への補償が付帯しているか確認しておくことをおすすめします。
救援者の費用
救援者の費用補償は、海外旅行でケガをして長期入院をしたときに家族が現地まで移動するための費用を補償します。
また、登山やスキーなどの最中に遭難した場合の捜索費なども補償の対象です。
保険商品によって支払い事由が異なるため、事前に保険商品のプランを確認しておきましょう。
携行品の損害・盗難
旅行・レジャー保険では、携行品の損害や盗難についても補償の対象になっています。
偶発的な事故で所有物が壊れたり、盗まれたりした場合に、所有物の価格や修理にかかる費用に応じて保険金が支払われる仕組みです。
例えば、スキー中にスキー板やストックが破損したり、旅行中にカメラが盗難に遭ったりした場合などが補償の対象となります。
付帯保険の注意点
クレジットカードに付帯する旅行・レジャー保険の注意点として、以下の3点が挙げられます。
注意点
- 補償適用の条件をチェックする
- 加入済みの保険の補償内容と重複がないかを確認する
- 旅行中の病気は補償されない
それぞれの注意点について確認していきましょう。
補償適用の条件をチェックする
クレジットカードの付帯保険は、カードを所有するだけで補償される「自動付帯保険」と補償適用に条件がある「利用付帯保険」の2種類があります。
利用付帯保険の場合は、条件を満たさないと補償を受けられない可能性があるため注意が必要です。
利用付帯保険では、旅行やレジャーにかかる料金を当該クレジットカードで支払った場合にのみ補償が受けられます。
現金や別のクレジットカードで支払った場合には補償が適用されません。
旅行・レジャー保険があるクレジットカードを契約する場合は、事前に補償適用の条件を確認しておきましょう。
加入済みの保険の補償内容と重複がないかを確認する
旅行・レジャー保険に加入するためにクレジットカードを選ぼうとする際は、すでに加入している保険の補償内容と重複していないか確認しましょう。
重複しているのであれば、新規でクレジットカードを申し込む必要がありません。
例えば、自分自身のケガに対する補償を医療保険で備えている場合、旅行・レジャー保険で新たに備える必要性は低いです。
また、第三者への賠償責任についても、火災保険や自動車保険で補償される場合があります。
クレジットカードを契約する前に、現在契約している保険の補償内容を見直してみましょう。
旅行中の病気は補償されない
クレジットカードの旅行・レジャー保険の補償対象は、旅行中のケガが対象です。
旅行中の病気については補償の対象にならないため注意しておきましょう。
医療保険であれば、ケガだけでなく病気での入院・手術なども補償の対象になります。
特に海外旅行などでは体調を崩しやすく、病気にかかる可能性も考えられるため、不安な方は医療保険で備えておきましょう。
記事まとめ
クレジットカードには旅行・レジャー保険が付帯されているケースがあります。
旅行中のケガや携行品の損害・盗難などを補償してくれるため、安心して旅行することができます。
本記事でご紹介した注意点をしっかりと確認し、自分に合ったクレジットカードの旅行・レジャー保険を選びましょう。