保険料と補償内容を比較して最適なレクリエーション保険を選ぼう

レクリエーション保険は、運動会や遠足、地域のお祭り等の行事中に参加者がケガをするリスクに備える保険商品です。

行事・イベントを主催する方は、万が一のリスクに備えつつ保険料の負担も考えておく必要があります。

保険料と補償内容のバランスを確認し、主催するイベントに適した商品を選ぶことが大切です。

この記事では、レクリエーション保険の基本的な特徴や人気の4商品の保険料・補償内容などを解説します。

運動会を実施する場合の保険料例の比較もご紹介していくので、ぜひ本記事を参考に目的に合ったレクリエーション保険を選びましょう。

レクリエーション保険とは

レクリエーション保険とは、運動会や町内会のお祭りなどの比較的小規模なイベント・行事でのリスクに備える保険商品です。

イベントの参加者がケガをしたときの補償や、見学者などの第三者にケガを負わせてしまったときの賠償責任の補償などを備えることができます。

レクリエーション保険はイベントの主催者が契約者となって契約し、参加者全員をまとめて契約できる仕組みです。

参加者が個別で契約する必要がないため、手軽に申し込める点が魅力の保険商品です。

なお、レクリエーション保険は「20人以上」などと人数が定められている場合があります。

イベントの規模によっては加入できない場合があるため、事前によく確認しておきましょう。

人気レクリエーション保険4商品の保険料と補償内容、加入条件をチェック

次に、人気のレクリエーション保険4商品の保険料や補償内容、加入条件などをご紹介します。

ここでは以下の4つのレクリエーション保険をご紹介します。

それぞれの特徴を比較し、自分に合った商品を選びましょう。

あいおいニッセイ同和損保：レクリェーション傷害保険

あいおいニッセイ同和損保のレクリェーション傷害保険は、団体でのイベントや行事のリスクに備えられる保険商品です。

イベント開催におけるあらゆるリスクに備えられるため、主催者の方におすすめの商品です。

加入条件

レクリェーション傷害保険は、行事参加者が1日20名以上いることが条件となります。

2日以上にわたって開催する場合は、1日あたりの平均参加人数が20名以上でなければ申し込みできません。

保険料

あいおいニッセイ同和損保のレクリェーション傷害保険では、行事の種目によって料率が定められています。

主な行事における保険料率は以下の表の通りです。

A料率	いちご狩り、いも煮会、遠足（日帰り）、ハイキング、プロ野球観戦、料理教室など
B料率	アスレチック、運動会、キャンプ（日帰り）、スケート、野球教室、スケートなど
C料率	空手、ゴーカート（遊園地にある程度のもの）、サッカー、サーフィン（滑降）、ラグビー

具体的な保険料については代理店などに問い合わせて確認しましょう。

補償内容

レクリェーション傷害保険の補償内容は以下の通りです。

死亡保険金	保険期間中の事故によるケガで、事故の発生日から180日以内に死亡した場合に保険金が支払われる
後遺障害保険金	保険期間中の事故によるケガで、事故の発生日から180日以内に所定の後遺障害が発生した場合に保険金が支払われる
入院保険金	保険期間中の事故によるケガの治療のために、事故の発生日から180日以内に入院した場合に保険金が支払われる
手術保険金	保険期間中の事故による怪我の治療のために、事故の発生日から180日以内に手術を受けた場合に保険金が支払われる
通院保険金	保険期間中の事故によるケガの治療のために、事故の発生日から180日以内に通院した場合に保険金が支払われる

幅広く補償を受けられるため、安心してイベントを開催することができます。

特約

あいおいニッセイ同和損保のレクリェーション傷害保険は、以下の2つの特約をセットできます。

• 熱中症危険補償特約
• 食中毒補償特約

熱中症や食中毒などのリスクにも備えられるため、屋外のイベントなども安心して主催できます。

ネットで簡単！レクリェーション傷害保険

ここまであいおいニッセイ同和損保の「レクリェーション傷害保険」をご紹介してきましたが、もっと簡単に申し込める「ネットで簡単！レクリェーション傷害保険」もおすすめです。

24時間いつでもWEB申し込みに対応しており、イベント前日でも契約することができます。

また、公式ページから保険料かんたんシミュレーションもできます。

事前にシミュレーションをして、主催するイベントの保険料を把握しておきましょう。

東京海上日動：レクリェーション災害補償プラン

東京海上日動のレクリェーション災害補償プランは、行事を主催する自治体または企業向けの保険プランです。

傷害保険と施設賠償責任保険を組み合わせたプランとなっています。

加入条件

レクリェーション災害補償プランは、行事を開催する市区町村等の自治体または企業等が契約の対象となっています。

1契約あたりの行事参加人数が45名以上であることが条件となっているため、比較的参加人数が多いイベントを対象としています。

保険料

レクリェーション災害補償プランの保険料は、傷害保険保険料と賠償責任保険保険料の合計額となります。

傷害保険の保険料は、行事の種類によって支払う金額が異なります。

行事の種類（例）	1日あたりの保険料
バドミントン大会、卓球大会、弓道大会、遠足（日帰り）、バードウォッチングなど	1名あたり24円
軟式野球大会、陸上競技、運動会、サイクリング、サッカー教室など	1名あたり120円
サッカー大会、市民スキー大会、硬式野球大会、バスケットボールなど	1名あたり241円

また、賠償責任保険の保険料はプランによって異なります。

プラン	1名・1日あたりの保険料
プラン①主催者が負う賠償責任のみを対象とする場合	1名・1日あたり10円 （最低保険料5,000円）
プラン②主催者および参加者が負う賠償責任を対象とする場合	1名・1日あたり50円 （最低保険料5,000円）

各保険の保険料を計算し、合計したものがレクリェーション災害補償プランの保険料となります。

補償内容

レクリェーション災害補償プランの補償内容は以下の通りです。

死亡保険金	保険期間中の事故によってケガをし、事故の発生日から180日以内に死亡した場合に保険金が支払われる
後遺障害保険金	保険期間中の事故によってケガをし、事故の発生日から180日以内に後遺障害が生じた場合に保険金が支払われる
入院保険金	保険期間中の事故によるケガの治療のために、事故の発生日から180日以内に入院した場合に保険金が支払われる
手術保険金	保険期間中の事故によるケガの治療のために所定の手術を受けた場合に保険金が支払われる
通院保険金	保険期間中の事故によってケガをし、事故の発生日から180日以内に通院した場合に保険金が支払われる
賠償責任保険	行事で使用または管理する施設の欠陥等に起因して、他人にケガをさせたり、モノを損壊したりして賠償責任を負ったときに保険金が支払われる

あらゆるリスクに備えられることが特徴のレクリエーション保険です。

損保ジャパン：レクリエーション補償プラン

損保ジャパンのレクリエーション補償プランは、行事・イベント中の傷害事故を補償するレクリエーション保険です。

手頃な保険料で行事参加者のケガのリスクに備えられるため、イベント主催者におすすめの商品です。

加入条件

レクリエーション補償プランは団体契約専用の商品であり、20名以上でなければ契約できません。

また、宿泊を伴うレクリエーション等は補償の対象外となるため注意が必要です。

保険料

レクリエーション補償プランの保険料は、以下のようにレクリエーションの種類によって異なります。

レクリエーションの種類（例）	1日1名あたりの保険料
いちご狩り、海水浴、ハイキング、バーベキュー、料理教室など	30円
ウィンドサーフィン、運動会、キャンプ（日帰り）、マラソン、ボルダリング（壁の高さ5m以下）	150円
カヌー競漕、サーフィン、サッカー、柔道、スキー、レスリングなど	300円

手頃な保険料で補償を備えられる点が、損保ジャパンのレクリエーション補償プランの特徴です。

補償内容

レクリエーション補償プランの補償内容は以下の通りです。

死亡保険金	保険期間中の事故によってケガをし、発生日から180日以内に死亡した場合に保険金が支払われる
後遺障害保険金	保険期間中の事故によってケガをし、発生日から180日以内に後遺障害となった場合に保険金が支払われる
入院保険金	保険期間中の事故によるケガの治療のために入院した場合、発生日から180日以内の入院日数に対して入院保険金日額が支払われる
手術保険金	保険期間中の事故によるケガの治療のために、発生日から180日以内に手術を受けたときに保険金が支払われる
通院保険金	保険期間中の事故によるケガの治療のために通院した場合、発生日から180日以内の通院日数に対して通院給付金日額が支払われる

レクリエーションの参加者がケガをしてしまった場合の補償が充実しているため、安心してイベントを開催することができます。

JA共済（農協）：イベント共済

JA共済のイベント共済は、イベント傷害共済とイベント賠償責任共済の2つを組み合わせた共済です。

手頃な掛け金（保険料）でリスクに備えられるため、負担を抑えて加入したい場合におすすめのレクリエーション保険です。

加入条件

イベント共済の加入にあたっては申込書類以外に、名簿や行事計画表などの提出が必要となります。

また、加入には一定の制限があるため、詳しくはJAまで問い合わせて確認しましょう。

保険料

イベント共済の掛け金（保険料）は、イベント傷害共済とイベント賠償責任共済の2つを合計した金額となります。

イベント傷害共済（死亡共済金額300万円+部位・症状別治療共済金額3,000円コース）の1日・1名あたりの掛け金は以下の表の通りです。

1日あたりの平均被共済者数	1級（バレーボール、ボウリングなど）	2級（野球、運動会など）	3級（スキー、相撲など）
10〜99人	24円	90円	186円
100〜499人	24円	87円	174円
500〜999人	21円	81円	165円
1,000人以上	18円	75円	156円

一方、イベント賠償責任共済（共済金額5,000万円）の1日・1名あたりの掛け金は以下の表の通りです。

1級（バレーボール、ボウリングなど）	2級（野球、運動会など）	3級（スキー、相撲など）
12.0円	20.1円	28.6円

いずれも掛け金は安く、負担を抑えて補償を得られる点が特徴となっています。

補償内容

イベント共済の補償内容は以下の表の通りです。

死亡したとき	災害に遭ってから200日以内に死亡した場合に300万円が支払われる
後遺障害のとき	災害に遭ってから200日以内に所定の後遺障害になった場合に程度に応じて300万円〜15万円が支払われる
重度後遺障害のとき	災害に遭ってから200日以内に所定の重度後遺障害状態になった場合に程度に応じて60万円または30万円が支払われる
治療または施術を受けたとき	災害に遭ってから200日以内に入院または入院せずに5日以上通院した場合、1.5万円〜36万円が支払われる
賠償責任が生じたとき	賠償責任が生じた場合に最高5,000万円まで保障される

ほかのレクリエーション保険とは少し補償内容が異なっているため、事前に確認しておきましょう。

「50名」で「運動会」を実施する場合の保険料例を比較！

ここまでご紹介してきたレクリエーション保険4商品について、50名で運動会を実施する場合の保険料を比較します。

各商品の保険料は以下の通りです。

保険会社	商品名	「50名」「運動会」で加入した場合の保険料例
あいおいニッセイ同和損保	レクリエーション傷害保険	約4,750円〜14,250円 （プランによって異なる）
東京海上日動	レクリェーション災害補償プラン	約10,700円 （傷害保険+賠償責任保険）
損保ジャパン	レクリエーション補償プラン	約7,125円
JA共済（農協）	イベント共済	約5,505円

ただし上記の表はあくまでも概算であり、団体割引や特約の内容によっても細かい保険料は異なります。

詳しくは保険会社に問い合わせて確認し、各商品を比較しましょう。

記事まとめ

レクリエーション保険は、遠足や運動会などのイベント時のリスクに備えた保険商品です。

ケガや賠償責任だけでなく、特約によって熱中症や食中毒等のリスクにも対応しており、安全にイベントを開催するために欠かせない保険です。

本記事でご紹介した4商品の保険料や補償内容などを確認し、自分に合った保険商品を選びましょう。

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