地域のこども会やスポーツ大会、ちょっとしたイベントごとなどで利用されるレクリエーション保険は、様々な保険会社から販売されています。
しかし、残念ながら国内大手制め保険会社である日本生命(ニッセイ)ではレクリエーション保険を取り扱っていません。
もしレクリエーション保険を検討しているなら、日本生命以外の保険会社を選ぶか、日本生命が販売しているケガに関する保険を代用しましょう。
この記事では、レクリエーション保険の代わりとして使える日本生命の傷害保険について解説します。
日本生命の保険商品に加入したことがあるなど、「保険に加入するなら日本生命が良い」とお考えの方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
日本生命(ニッセイ)にはレクリエーション保険は無い
日本生命は、日本国内でも大手の生命保険会社です。
取り扱っている保険商品は、生命保険から傷害保険、火災保険やクルマの保険などの損害保険まで多岐に渡りますが、残念ながらレクリエーション保険の取り扱いはありません。
そのため、レクリエーション保険に加入を検討する場合には、その他の保険会社から選ぶことをおすすめします。
レクリエーション保険に加入する場合はその他の保険会社を検討
レクリエーション保険を取り扱っている保険会社は、下記のとおりです。
- あいおいニッセイ同和損害保険会社
- AIG損害保険会社
- 損保ジャパン
- 東京海上日動損害保険会社
- 三井住友海上損害保険会社
各保険会社ごとに付帯できる特約が異なるなど、それぞれ特徴があります。
当サイトでは、特に人気のある損害保険会社「損保ジャパン」、「東京海上日動」、「三井住友海上」を比較して紹介しています。
レクリエーション保険を検討される方は、下記の記事を参考に検討してみて下さい。
代わりに利用できる傷害保険商品はある?
ここまで解説してきたとおり、日本生命ではレクリエーション保険の取り扱いはありません。
しかし、もしどうしても日本生命の保険商品でイベントや行事の最中のケガに備えたいという場合には、日本生命が販売している傷害保険を活用することも可能です。
ここからは、日本生命の傷害保険について解説します。
参考:日本生命 商品一覧
https://www.nissay.co.jp/kojin/shohin/ichiran/sompo.html
日本生命の傷害保険1:タフ・ケガの保険(パーソナル総合傷害保険)
「タフ・ケガの保険」は、あいおいニッセイ同和損保が引受会社となっている傷害保険です。日本生命はあいおいニッセイ同和損保の代理店という立場でこの保険商品をとりあつかっています。
タフ・ケガの保険では、被保険者が急激かつ偶然な外来の事故によってケガをし、万が一死亡・後遺障害が残った場合や、通院・入院・手術による治療が必要となった場合に、下記の保険金が支払われます。
また、選択するプランに応じて、第三者に損害を与えた際の損害賠償保険金も補償されます。
- 死亡保険金
- 後遺障害保険金
- 通院保険金
- 入院保険金
- 手術保険金
- 個人賠償責任危険保険金(賠償プランを選択した場合)
さらに、タフ・ケガの保険には特約を付帯させることもできます。付帯できる特約は、下記の2つです。
- 熱中症危険補償特約(日射・熱射により被った身体の損害も補償対象)
- 天災危険補償特約(地震・噴火・津波により被った損害も補償対象)
熱中症危険補償特約が付帯されているため、夏場の屋外でのイベントなど熱中症リスクが高いレクレーション活動を行う場合でもしっかり対策できるところがポイントです。
「レジャープラン」もある
日本生命が販売しているタフ・ケガの保険には、シリーズとして「タフ・ケガの保険 レジャープラン」という保険があります。こちらはレジャーに特化した保険商品で、山でのレジャーで万が一のことが起こった場合にも対応できる補償内容になっています。
- 死亡保険金
- 部位・症状別保険金
- 携行品損害保険金
- 救援者費用等保険金
- 個人賠償責任危険保険金
広いレジャーに対応しているだけあって、レジャー中に携行品が壊れてしまった際の「携行品損害保険金」や、山岳で救助ヘリを要請する際などにその費用を補償される「救援者費用等保険金」が基本の補償内容として備わっています。
イベントの中でも、万が一の際にこういった救助の要請が必要になるようなレジャーは、「タフ・ケガの保険 レジャープラン」を選ぶことをおすすめします。
日本生命の傷害保険2:ケガの保険S(70才以上の方への保険)
ケガの保険Sは、被保険者として設定できるのが満70才~満89才と高齢の方に向けた傷害保険です。
こちらもやはり被保険者が急激かつ偶然な外来の事故によってケガを負った場合に保険金が支払われますが、保険金の種類が異なっています。
- 死亡保険金
- 部位・症状別保険金
- 個人賠償責任危険保険金
- 熱中症危険補償
ケガの保険Sでは、入院・通院保険金ではなく、「部位・症状別保険金」が支給されます。これは、ケガをして治療が必要になった部位・症状と、治療が必要な日数によって保険金が算出されるものです。
そのため、自分のケガにあった過不足無い保険金支払を受けることが可能でしょう。
ちょっとしたケガが重傷になりやすいシニアのための保険なので、シンプルながら充実した備えを用意することができますよ。
日本生命の傷害保険3:ゴルファー保険
ゴルファー保険は、その名の通りゴルフをプレイする際に利用できる保険です。自分自身のケガや第三者への損害賠償金だけでなく、ホールインワンやアルバトロスの費用、ゴルフ用品の損害まで補償対象となる点が特徴です。
- 賠償責任金
- ゴルフ用品の損害
- ホールインワン・アルバトロス費用
- ゴルファー自身のケガ
通常の傷害保険やレクリエーション保険に加入するよりも、ゴルフ特有の補償内容が用意されているため、ゴルフに行く方はゴルファー保険を選ぶことをおすすめします。
傷害保険に加入する際の注意点
ここまで紹介してきたとおり、日本生命にはレクリエーション保険は取扱われていないものの、あいおいニッセイ同和損保の代理店として販売している傷害保険がいくつかあります。
しかし、傷害保険はレクリエーション保険と全く同じというわけではありません。
加入する際には、レクリエーション保険と一般的な傷害保険の違いによる注意点もあるため、事前に確認しておきましょう。
契約期間が1年間、単発のイベントには不向き
さきほど紹介した日本生命の傷害保険は、すべて保険期間が1年単位となっています。
イベントや行事一回ごとに加入できるレクリエーション保険と比べて保険期間が長いため、単発で開催するイベントや行事を行う際には、傷害保険は向いていません。
日本生命の傷害保険は、普段から運動やレジャーを行う方に向いているでしょう。
個人が契約手続きをしなければならない
傷害保険は、個人が契約して加入する保険です。
レクリエーション保険のように、イベント・行事の参加者を主催者がまとめて保険契約を行うことはできません。
そのため、日本生命の傷害保険に契約する際には、個人が日本生命に問い合わせを行い、保険契約の手続きをする手間が発生します。
団体向けの手軽に加入できる保険商品を探しているという方には、傷害保険は向いていないでしょう。
レクリエーション保険と比較して支払い保険料が高額
レクリエーション保険は、イベント1回ごとで加入できるため、支払い保険料も割安になる傾向にあります。
一方の傷害保険は、保険期間が1年間ということもあり支払い保険料が比較的高くなってしまいます。
しかしその反面、保険商品によっては「個人賠償責任危険保険金」「ゴルフ用品の損害に対する補償」などレクリエーション保険には無いような補償内容が備わっているというメリットがあります。
どちらを選ぶべきかは、開催するイベント・行事の内容や、参加者個人の状況に応じて判断する必要があります。
このように、レクリエーション保険と日本生命の傷害保険には様々な差があります。最も大きいのは、レクリエーション保険は単発でも加入できる一方、日本生命の傷害保険は保険期間が一年であるという点でしょう。
それを踏まえると、やはりちょっとしたイベントごとのためにリスク対策を行いたいのであれば、日本生命の傷害保険ではなく他社で取り扱っているレクリエーション保険を選んだほうがニーズに合ったものが見つかるかと思います。
日本生命はレクリエーション保険の取り扱い無し!利用するならその他の会社を
今回は、日本生命にレクリエーション保険はあるのか、また日本生命の保険商品でレクリエーション保険の代わりになるものはあるかを解説してきました。
日本生命では、残念ながらレクリエーション保険の取り扱いはありません。また、日本生命では傷害保険として「タフ・ケガの保険」「ゴルファー保険」が販売されているものの、レクリエーション保険と全く同じというわけではありません。
保険期間が長く単発のイベントには使えない、個人で加入手続きをする必要があるなど、団体のイベントには不向きなので、普段から運動やレジャーをしている人以外は使い勝手が良くないでしょう。
そのため、レクリエーション保険を検討する際には、日本生命以外の保険会社を検討することをおすすめします。
当サイトでは、レクリエーション保険を取り扱う大手損保会社3社の保険商品を比較して紹介しているため、レクリエーション保険選びの際はこちらを参考にしてみて下さい。