「もしも参加者が怪我をしたらどうしよう」
「予想外の出来事で講演会を中止せざるを得なくなったらまずい」
講演会の開催を控えている方の中に、このような不安を感じている方もいらっしゃるでしょう。
そんなリスクに備える方法の一つとして、イベント保険への加入を検討中の方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、講演会で加入できるイベント保険について、その種類や補償内容、加入の手順などをわかりやすく説明していきます。
保険の選び方のポイントや、よくある質問にも答えていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
講演会におけるイベント保険の重要性
そもそも講演会で考えられるリスクにはどのようなものがあり、イベント保険に加入する重要性はどの程度のものなのでしょうか?
ここからは、講演会で起こりうるリスクとイベント保険の重要性を解説します。
講演会において考えられるリスク
講演会において考えられるリスクの例は以下のとおりです。
- 参加者がケガをしたり、体調不良になったりする
- 主催者やスタッフのミスで事故が起きる
- 天災や予測できない出来事で講演会が中止になる
たとえば、会場の椅子が壊れて参加者がケガをしてしまったり、急な自然災害で講演会を開けなくなったりする場合が考えられます。
こういったリスクは、どれだけ気を付けていても発生する可能性があるため、イベント主催者は万が一のことを考え、リスクに備える必要があります。
リスクに備える手段にはいろいろな方法が考えられますが、イベント保険に入ることは非常に簡単かつ効果的な方法の一つです。
イベント保険とは
イベント保険とは、講演会や展示会などのイベント開催中に起こる、様々な事故やトラブルによる損害を補償する保険です。
講演会を開催するときには、参加者のケガ、講演会の中止、会場への損害など、さまざまなトラブルが起こる可能性があります。
このような万が一のときに備えて、イベント保険に加入しておくことが重要です。
イベント保険は1日単位で加入できるものが多く、手軽に利用できます。
また、会場の損害、参加者のケガ、開催中止など、様々なトラブルが補償対象になる場合が多く、講演会の主催者にとって大きな安心材料となります。
講演会ではどのようなトラブルが起こるか予測するのが非常に困難です。
万が一のときに備えて、適切なイベント保険を選んで加入しておくことが重要だと言えるでしょう。
東京海上日動「セミナー・講演会・イベント保険」
講演会でのリスクを補償してくれるイベント保険の一つに、東京海上日動「セミナー・講演会・イベント保険」があります。
ここでは、この保険の特徴や補償内容、契約方法などを解説します。
出典:お知らせ詳細 セミナー・講演会・イベント保険について | 一般社団法人 日本言語聴覚士協会
傷害保険と賠償責任保険の補償範囲をカバー
東京海上日動の「講演会保険」は、講演会開催時の参加者の傷害事故と、主催者の賠償責任の両方をカバーする保険です。
それぞれの保険の特徴は以下の通りです。
補償内容 | 傷害保険 | 賠償責任保険 |
---|---|---|
対象 | 講演会参加中のケガや事故 | 主催者・スタッフの過失による損害 |
具体例 | 会場内の転倒事故/講演会中の事故 | 会場設営の不備によるケガ/提供飲食物による食中毒/スタッフの不注意による所持品の破損 |
保険の目的 | 講演会参加者の安全を守る | 講演会主催者を賠償責任の面から支える |
これらの保険の補償対象になるケースとして、以下のようなものが考えられます。
- 講演中に参加者が体調を崩し、救急搬送された
- 講演者の急なキャンセルで、代替の講演者を手配する費用が発生した
- 講演内容に誤りがあり、参加者から損害賠償を請求された
このように、「セミナー・講演会・イベント保険」は、講演会中のケガや事故だけでなく、講演内容に関するトラブルや主催者・講演者の賠償責任まで幅広くカバーします。
保険金の支払い対象になるケース
「セミナー・講演会・イベント保険」に加入すると、講演会開催中に起こりうる様々な事故やトラブルに対して、以下のケースで補償が受けられます。
傷害保険
- 講演会会場内での事故によるケガ(例:壇上での転倒、聴講中の体調不良)
- 講演会参加中のケガ(例:会場への往復中の事故)
賠償責任保険
- 会場の設営ミスや管理の不備による事故
- スタッフの過失による参加者の所持品の破損・紛失
- 講演内容の誤りや講演者のキャンセルによる損害賠償
上記以外にも、講演会の内容や状況によっては、様々なケースが補償対象となる場合があります。
契約方法・問合せ先
「セミナー・講演会・イベント保険」に加入したい場合や、問い合わせしたいことがある場合、どのようにすればよいでしょうか?
ここでは、この保険の契約方法及び問い合わせ先について解説します。
契約方法
「セミナー・講演会・イベント保険」の契約手続きは、東京海上日動の代理店である有限会社システムマネィジメントが窓口となります。
システムマネィジメントのホームページ上部メニューの「日本言語聴覚士協会会員様」から「加入はこちら」へと進むと、見積もり画面に移動します。
必要事項を記入したら、契約の手続きを進めていきましょう。
問合せ先
保険について不明点がある場合、システムマネィジメントに問い合わせることができます。有限会社システムマネィジメントの連絡先は以下のとおりです。
- 住所:〒152-0002 東京都目黒区目黒本町3-5-10-1F
- 電話:03-5725-1234
- FAX:03-5725-1236
- E-mail:hoken@i-smc.com
電話・FAX・E-mailといった様々な連絡手段があるので、いずれかの方法で問い合わせるようにしましょう。
参照:賠償責任保険 重要事項説明書 | 東京海上日動火災保険株式会社, レクリエーション災害補償プランのおすすめ
よくある質問
ここでは講演会開催時に加入できるイベント保険について、よくある質問とその回答をお伝えしていきます。
イベント保険は講演会開催当日に加入できる?
基本的には開催当日での加入は難しいのが一般的です。
保険会社によって手続きに必要な期間は異なりますが、一般的には講演会開催日の数日前までには申し込みを済ませておく必要があります。
イベント保険への加入を検討している場合は、事前に余裕を持って保険会社に問い合わせ、手続きを進めるようにしましょう。
イベント保険は1日だけ加入できる?
1日だけの加入も可能です。イベント保険は、1日単位、複数日単位など、講演会の開催期間に合わせて加入できます。
1日限りの講演会であれば、1日単位でイベント保険に加入することが可能です。
ただし保険会社によっては、1日単位の保険料が割高になる場合もあるため、その点は理解したうえで加入するとよいでしょう。
講演会の参加者が少人数でもイベント保険は入れる?
少人数の講演会でも加入可能です。イベント保険は、参加者の数に関わらず加入できます。
たとえ講演会の参加者数が一人であっても、イベント保険への加入は可能です。
また、保険料については参加者が少人数の講演会であれば、比較的安価に抑えられる場合があります。
イベント保険加入の際には参加者の名簿は必要?
基本的には必要ありません。イベント保険の加入手続きにおいて、参加者の名簿の提出を求められることは一般的ではありません。
ただし、講演会の内容によっては、参加者の名簿が必要となる場合があります。例えば、参加者限定の講演会や参加者の個人情報を扱う講演会などです。
イベント保険への加入を検討している場合は、事前に保険会社に問い合わせ、必要な書類について確認しておくとよいでしょう。
記事まとめ
今回の記事では、講演会を開催するにあたって気になる、もしもの事態に備えるイベント保険について詳しくご紹介しました。
保険の種類や補償内容、加入方法を説明したので、保険選びの参考になれば幸いです。
イベント保険は、参加者の方々はもちろん、主催者自身も守るためのものです。
加入しておくことで、講演会中の参加者のケガや体調不要、スタッフの過失による参加者の損害、天候不良による講演会の中止など、さまざまなトラブルを補償してくれます。
万が一の事態に慌てないためにも、講演会開催時にはぜひ加入しておくと良いでしょう。
イベント保険に入ることで、もしものトラブルが起きても安心です。ぜひ、この記事を参考にして、ぴったりのイベント保険を見つけていただければ幸いです。