イベントの準備に追われるうちについつい保険のことを忘れてしまったり、申込期限を勘違いしていて、直前になって慌てた経験はないでしょうか。
イベント保険は、もしもの事故やトラブルに備えるために欠かせないものです。
参加者の安全を守り主催者の責任を果たすためにも、できるだけ早めの加入が大切ですが、うっかり忘れてしまうこともあるでしょう。
そんなときでも、対処方法や代替となる保険について知っておけば、万が一の場合に備えることが可能です。
この記事では、イベント直前に保険に加入する方法や、代替となる保険についてご紹介します。
申込期限直前でも間に合う保険や、当日参加にも対応できる保険など、いざという時の選択肢をいくつか紹介しています。
この記事を参考にすれば、イベント直前でも慌てずに保険に加入できます。安心してイベントを開催できるよう、ぜひ参考にしてみてください。
【直前はNG】イベント保険は遅くても開催日の7日前までに問い合わせが必要
イベント保険への加入手続きは、遅くともイベント開催日の7日前までに行う必要があります。
保険の加入には締め切りの期限があり、多くのイベント保険では、申し込み締め切りが7日前までに設定されているからです。
そのため、直前になって保険会社に連絡しても、イベント保険に入れなくなってしまう可能性が高いので注意が必要です。
イベント保険は、開催中に起きた事故や参加者のケガなどによる損害を補償してくれるため、主催者として参加者の安全を守る上で非常に重要です。
申し込みが間に合わず保険に加入できない事態にならないよう、早めのイベント保険への加入が重要といえます。
イベント保険商品と契約の所要日数
イベント保険はイベント主催者にとって心強い味方ですが、一口にイベント保険といっても、補償内容や契約までの所要日数は保険会社や商品によって異なります。
ここでは、イベント保険の種類と契約に必要な日数について見ていきましょう。
イベント賠償責任保険(レクリエーション賠償保険)- グッド保険サービス
グッド保険サービスのイベント賠償責任保険は、手厚い補償内容と柔軟な対応が特徴です。
ここではグッド保険サービスの補償内容と、契約の所要日数について解説していきます。
補償内容
グッド保険サービスのイベント賠償責任保険は、こんな事故の時に役立ちます。
- 会場の不備が原因のケガ
- スタッフのミスによる来場者の事故
- 提供した食事が原因の食中毒
- レンタルした備品の破損
事故の内容に応じて、ケガの治療費や物の修理代などを補償します。補償額の上限は、プランによって選べます。
追加の特約で、以下のような補償もプラスできます。
- お見舞金の補償
- 食中毒の補償
- レンタル会場や備品の補償
イベントの規模や内容に合わせて、ぴったりの補償を組み合わせられるのが魅力です。
契約の所要日数
基本的には、イベント開催日の7日前までに申し込みを完了することが必要です。
ただし、急な相談にも可能な限り対応が可能で、イベント主催者のスケジュールに合わせて柔軟に対応しているようです。
そのため、直前になってしまった場合でも、加入できないかどうか相談してみる価値はありそうです。
また、イベントの中止に備える保険も併せて検討する場合は、さらに時間に余裕を持って手続きすることが望ましいでしょう。
こちらは開催日の1ヶ月前までに申し込む必要があります。
参照:イベント賠償責任保険(主催者のための賠償保険) | 一般社団法人 日本損害保険代理業協会
興行中止保険 - 東京海上日動
東京海上日動の興行中止保険は、コンサートやスポーツ大会、お祭りなどのイベントが中止になってしまったときに役立つ保険です。
具体的な補償内容や契約の所要日数について見ていきましょう。
補償内容
興行中止保険は、イベントの中止や延期の原因となるさまざまなトラブルに対して、補償を用意しています。
例えば、悪天候やスタッフのケガ、会場の設備トラブルなどが原因でイベントが中止になった場合、こんな費用を補償します。
- 会場費や出演料など、すでに支払ったお金
- チケットの払い戻しなど、中止のために新たに必要になったお金
補償の対象となる費用は、イベントの内容に合わせて選ぶことができます。
契約の所要日数
興行中止保険の契約は、原則として開催の2週間前までに契約を済ませる必要があります。
そのため、イベントの計画が決まったらすぐに、保険会社や代理店に相談するのがおすすめです。
直前での申し込みは間に合わない可能性があるので、加入する場合は早めに問い合わせるようにしましょう。
施設賠償責任保険 - 東京海上日動
東京海上日動の施設賠償責任保険は、施設の管理に不備があったり、仕事中のミスが原因で他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりした場合に備える保険です。
ここからは、補償内容や契約の所要日数について解説します。
補償内容
施設賠償責任保険の契約期間は通常1年間で、次のような場合に備えることができます。
- お客様や第三者にケガをさせてしまったとき
- お客様や第三者の持ち物を壊してしまったとき
- 裁判になったときや示談するときの費用
- 事故を防いだり、被害を小さくするための費用
このように、施設賠償責任保険は、さまざまな賠償責任が生じた場合に補償を受けることができる、事業者にとって心強い味方です。
ただし、水道管からの水漏れや工事中の事故、車の事故、販売した商品による事故、医療行為による事故などは、
契約の所要日数
契約に必要な日数は、申込書の記入内容や必要書類がすべて揃っているかどうかによって変わるでしょう。
申し込みが遅いとイベント当日に補償が間に合わない場合があるので、余裕をもって手続きをすることをおすすめします。
イベント共済 - JA共済
JA共済では、地域で開催されるお祭りやスポーツ大会など、様々なイベントを保障面からサポートするイベント共済を提供しています。
ここからは、イベント共済について詳しく見ていきましょう。
補償内容
イベント共済には、2つの種類があります。
補償プラン | 概要 |
---|---|
イベント傷害共済 | 参加者のケガに対応。主催者が加入すれば参加者全員が対象。 |
イベント賠償責任共済 | 事故の賠償責任をカバー。会場の物品破損や参加者のケガなどに備える。 |
これら2つの共済は、セットで加入するのが無難でしょう。
傷害共済と賠償責任共済の両方に加入することで、イベント中のあらゆるトラブルに対し、総合的に備えることが可能となります。
ただし、必要に応じてそれぞれ単独での加入も選択できます。イベントの規模や性質に合わせて、最適な補償内容を検討すると良いでしょう。
契約の所要日数
JA共済のイベント共済は、加入手続きが簡単です。特別な審査は必要なく、加入申込書に必要事項を書いてJAの窓口に出すだけで手続きができます。
早ければ、契約した翌日から補償が始まります。
しかし、イベントの規模や内容によっては、補償内容を決めるのに時間がかかることもあるので、余裕を持って契約の申し込みをしておくことをおすすめします。
イベント当日までに1〜2週間前には手続きを済ませておきましょう。
イベント共済の手続きは、次のような流れで進みます。
- 近くのJAに相談して、どのような補償が必要か検討する。
- 補償内容や保険期間、保険金額などを決めます。
- 加入申込書を書いてJAに提出し、契約の申し込みをします。
- 保険料を払って、共済契約が締結されます。
JA共済のイベント共済は、手軽に加入できる便利な保険です。
イベントの開催が決まったら、早めにJAに相談して、安心してイベントを開催できるように準備を進めましょう。
参照:イベント共済 | JA共済, JA共済加入の流れ | JA共済
イベントの保険 - SBSプロモーション
SBSプロモーションのイベント保険は、参加者のケガや主催者の賠償責任をカバーするだけでなく、イベント中止・延期のリスクにも対応できる幅広い補償が特徴です。
ここでは、SBSプロモーションのイベント保険の種類や補償内容、契約までの所要日数について詳しく解説します。
補償内容
SBSプロモーションのイベント保険は主に2つの種類に分けられます。
保険の種類 | 補償内容 |
---|---|
傷害保険 | 参加者のケガを補償 |
賠償責任保険 | 主催者の責任による参加者のケガや物損の損害賠償を補償 |
これらの保険を適切に組み合わせることで、イベントに伴うリスクを総合的にカバーできます。また、イベントの中止・延期に備える興行中止保険もあります。
契約の所要日数
SBSプロモーションのイベント保険を契約するには、ある程度の日数が必要です。特に、興行中止保険は開催日の14日以上前に手続きを済ませないといけません。
イベント開催が決まったら、早めに申し込むようにしましょう。
参照:イベントの保険 | SBSプロモーション, チャブ | SBSプロモーション保険
興行(イベント)中止保険 - レントオール東葛
レントオール東葛の興行(イベント)中止保険は、悪天候や自然災害、出演者の急病など、様々な理由でイベントが中止になった場合に、発生する損害を補償します。
さらに詳しい内容は以下で紹介していきます。
補償内容
レントオール東葛が提供する興行(イベント)中止保険は、悪天候などの予測外の出来事によって、イベントが中止になった場合の損害を補償します。
ここでいう「イベントの中止」とは、当日にイベントが全く行われなかった場合を指します。
また、予備日が設定されていて、当日中止になったために予備日に延期したことで追加の費用が発生した場合も、保険金が支払われる可能性があります。
契約の所要日数
興行(イベント)中止保険を契約するには、イベント開催予定日の14日前(2週間前の同じ曜日の日)までに手続きを全て終わらせる必要があります。
この保険は、一つ一つの契約内容に合わせてオーダーメイドで作られる保険なので、契約内容の細かい決定や保険会社側の事務手続きにある程度の時間がかかるためです。
また、イベント開催予定日の14日前の午前0時を過ぎてから、申込者の都合で解約してしまった場合は、保険料は返ってこないので気を付けましょう。
参照:興行(イベント)中止保険ご加入のおすすめ | レントオール東葛
ボランティア保険 - えどがわボランティアセンター
えどがわボランティアセンターには、ボランティアの人が安心して活動できるように、「行事保険」と「行事保険(当日参加対応型)」があります。
ボランティア活動をする方にとって非常に便利な保険となっています。詳しくは以下で説明していきます。
補償内容
「行事保険」と「行事保険(当日参加対応型)」では、次の2つのことを補償します。
- 傷害保険:活動中のケガを補償します。
- 賠償責任保険:主催者の失敗で、誰かに迷惑をかけてしまったときの補償です。
この保険は、日本国内で、お金を目的としない団体が行う福祉活動やボランティア活動、市民活動を対象としています。
「行事保険(当日参加対応型)」は、参加する人の数が事前にわからない活動にも対応できます。
契約の所要日数
ボランティア保険の加入手続きには、通常1週間程度の時間がかかります。
しかし、書類に不備があったり、たくさんの人が一度に手続きをしたりすると、それ以上に時間がかかる場合もあります。
そのため、行事の日までに、余裕を持って手続きを始めることをおすすめします。
保険に入るのに必要な書類は、東京都内の区市町村のボランティアセンターか、東京都社会福祉協議会の窓口で受け取ることができます。
参照:行事保険/行事保険(当日参加対応型) | 有限会社東京福祉企画, 行事保険(当日参加対応型)のご案内 | 有限会社東京福祉企画
直前で保険に困ったときの代替案
イベントを開催する時には、事故やトラブルに備えて保険に入ることが大切です。
しかし、イベント保険は遅くとも開催日の7日前までに問い合わせないと加入できないので、直前に入りたいと思っても手遅れです。
こんなときには、代替の保険に加入することで、いざというときに補償を受けることができます。
ここでは、直前でイベント保険に加入できず困ったときの2つの代替案をご紹介します。
レジャー保険(個人向けの傷害保険)に加入してもらう
イベント保険に入れなかった場合、参加者一人一人にレジャー保険に入ってもらうという方法があります。
レジャー保険は、個人が日常生活やレジャー活動中にケガをした時に補償してくれる保険です。
レジャー保険には、次のような特徴があります。
- 比較的安い保険料で加入できる
- 短い期間だけの加入も可能。
- 様々なレジャー活動に対応している。
イベントの主催者は参加者にレジャー保険への加入をおすすめし、各自で手続きをしてもらうことで、もしものケガに備えることができます。
この方法であればイベント開催の直前であっても、万が一の事態に備えることが可能です。
ただ、三社者全員が加入したかどうかを確認するのは難しいので、主催者側でも何か対策を考える必要はあるでしょう。
前日まで申し込みが可能なレクリエーション保険を検討する
もう一つの方法は、イベント開催の直前まで加入できるレクリエーション保険を探すことです。
レクリエーション保険は、イベントやレクリエーション活動中の事故を補償する保険で、一般的にははイベント保険より加入の手続きが簡単です。
レクリエーション保険の特徴は、次の通りです。
- イベントの前日や当日まで加入できるプランがある。
- 参加者の人数に合わせて保険料が決まる。
- 主催者がまとめて加入の手続きができる。
レクリエーション保険は、イベント保険と比べると補償の内容が限られている場合もありますが、直前に申し込めるのは大きな利点です。
補償内容は保険を提供する会社によって異なるので、イベントの規模や内容に合った保険を選ぶことが大切ですね。
例えば、「ネットで簡単!レクリエーション傷害保険」は、インターネットで前日まで加入でき、イベント中のケガだけでなく、行き帰りのケガも補償します。
熱中症や食中毒、万が一の事故も補償対象で、保険料は参加人数やイベント内容に合わせて手頃な価格に設定されています。
イベントの開催が迫っている方は、ぜひ「ネットで簡単!レクリエーション傷害保険」を検討してみてください。
記事まとめ
イベント保険は、通常、開催日の7日前までに申し込む必要があります。直前になると申し込みができない場合が多いので、早めの手続きをおすすめします。
もしも、申し込みが間に合わなかった場合は、参加者にレジャー保険に加入してもらう、または、前日まで申し込めるレクリエーション保険を探すという方法もあります。
これらの保険は、イベント保険に比べて補償内容が限られていることもありますが、万が一の事故に備えることができます。
イベントを成功させるためには、参加者の安全を守ることが大切です。保険は、安心してイベントを楽しむための心強い味方です。
時間に余裕を持って、イベントに合った保険を選びましょう。
万が一直前になってしまっても、諦めずに別の保険を検討するなど、できる限りの対策をすることが大切です。
この記事が、イベント保険の申し込みが間に合わなかったときの参考になれば幸いです。