「農協のイベント保険は1日で加入できるのかな? 」
「加入したら保険料はどれくらいかかるんだろう?」
このようなことでお悩みではありませんか?
農協のイベント保険は、行事開催時のリスクに備えるための保険ですが、1日単位でスポット加入できるかどうかは気になるところです。
そこで、この記事では農協(JA)のイベント保険「イベント共済」 について、以下のような内容をお伝えします。
- 1日開催のイベントでも加入できる?
- イベント保険の費用や補償内容は?
この記事を読めば、農協(JA)イベント共済がどんな保険なのか理解できます。
ぜひ、最後まで読んで、農協(JA)のイベント保険に加入すべきかどうかの判断材料にしてください。
農協(JA)のイベント保険「イベント共済」とは?
イベント共済は、イベント開催中に発生する可能性のある怪我や事故による損害を補償する保険です。
農協の保険というと、農業者のための保険というイメージが強いかもしれませんが、実際はイベントを開催する人なら誰でも加入できます。
地域のイベントやサークルの活動など、様々なイベントに対応しており、参加者の怪我や第三者への賠償責任などを補償できます。
原則として、加入の際には参加者名簿や行動計画書、大会プログラムなどの提出が必要です。
※参照 イベント共済 | JA共済 https://www.ja-kyosai.or.jp/okangae/person/event/
1日だけのイベントでも加入できる?
JAのイベント共済では、1日だけのスポット契約はできません。
JAのイベント共済は、年間契約によって、1年を通して行われる活動をまとめて補償する保険だからです。
単発のイベントのために加入する場合でも、年間契約を結んで1年分の掛金を支払う必要があります。
そのため、1日だけのイベントに対して年間契約を結ぶと、保険料が割高になってしまう可能性が高いです。
1日だけ加入したい場合は、1日単位で加入できる他社のイベント保険を選んだ方が良い可能性があるでしょう。
農協(JA)の「イベント共済」の補償内容
※参照 JAイベント共済のパンフレット https://www.kobe-fa.gr.jp/wp-content/uploads/2022/05/22_ja0730-kyousai.pdf
農協のイベント共済には以下の2種類があります。
- イベント傷害共済
- イベント賠償責任共済
それぞれについて見ていきましょう。
イベント傷害共済
イベント傷害共済は、参加者が怪我をしてしまった場合に備える保険です。
たとえば、以下のような場合が補償対象になります。
- ドッジボール大会で手の指を骨折した。
- 防災訓練中、転んで頭をケガした。
- 料理教室に参加中、腕に熱湯がかかりやけどした。
このように、イベント中の事故が原因で怪我をしてしまった場合に、治療費はもちろん、入院給付金や通院給付金などが支払われます。
保険料の一例
1日あたりの保険料は、開催するイベントの内容や参加人数によって異なります。
以下は、補償内容の一例です。
- 万が一の事故で死亡した場合:最大300万円
- ケガの治療費:最大3,000円/日
この補償内容の場合、1日1名あたりの保険料は以下の通りです。
1級(バレーボール、 ボウリング草むしりなど) | 2級(野球、剣道、運動会など) | 3級(スキー、 相撲、ラグビーなど) | |
---|---|---|---|
10- 99人 | 24円 | 90円 | 186円 |
100~499人 | 24円 | 87円 | 174円 |
500-999人 | 21円 | 81円 | 165円 |
1,000人以上 | 18円 | 75円 | 156円 |
※参照 開催日数1日・1名につき
このように、イベントの内容と参加人数によって保険金額は変わってきます。
ケガや病気のリスクが高くなるイベントほど、保険料は高額になる傾向があります。
正確な保険料はイベント内容によって決まるので、農協(JA)に問い合わせて確認しましょう。
イベント賠償責任共済
イベント賠償責任共済は、主催者が他人に対して損害賠償責任を負った場合に備える保険です。
例えば、野球大会でボールが場外に飛び、他人の家のガラスを割ってしまった場合などに、賠償をする必要が生じます。
また、以下のような状況でも賠償責任が生じることがあります。
- イベント開催者が用意した食事によって食中毒が発生した
- イベントスタッフが設置したテントが倒れ、参加者がケガをした
このようなときに、損害賠償に必要な費用が補償されるのがイベント賠償責任共済です。
スポーツイベントや大規模イベントはもちろん、地域のお祭りやフリーマーケットなどの人が集まるイベントでは、予期せぬ事故が起こる可能性があります。
イベント賠償責任共済に加入することで、万が一の場合でも安心してイベントを開催できます。
保険料の一例
保険加入に必要な保険料は、加入したときの条件により異なります。
一例として、賠償責任が生じたときに、最高5,000万円までの保障を受けられる内容の場合の保険料は以下のとおりです。
1級 | 2級 | 3級 | |
---|---|---|---|
イベントの例 | バレーボール. ボウリング、草むしり など | 野球、剣道、運動会、 みこし(子供主体)、 防災訓練 など | スキー(ジャンブを除く)、 相撲、ラグビー、 みこし(大人主体)など |
保険料 | 12.0円 | 20.1円 | 28.6円 |
※開催日数1日、1名につき
このように、イベントの種類によって保険料は変動します。
激しい身体接触や転倒など、参加者に怪我を負わせる可能性が高いイベントほど、保険料は高額になります。
イベント傷害共済と同様に、実際の保険料は、イベント内容や補償を受けられる金額によって異なります。
正確な金額を知りたい場合は、農協(JA)に問い合わせて確認してください。
単独加入もセット加入も可能
農協(JA)の「イベント傷害共済」と「イベント賠償責任共済」は1つだけ選んで加入することも、両方まとめて加入することもできます。
1つの保険で十分な場合と、両方の保険に加入すべき場合は以下のとおりです。
単独加入で十分な場合
イベントの内容によっては、1つの共済だけで十分な場合があります。
例えば、美術展、講演会、映画上映会など、参加者が座って過ごすイベントでは「イベント傷害共済」の加入で対応できます。
一方、展示会やマルシェなど、商品販売を中心としたイベントでは「イベント賠償責任共済」だけの加入で十分でしょう。
これらのイベントでは、参加者の活動が限定的なので、怪我をするリスクは低いと考えられます。
このように、活動内容が激しくないイベントにおいては、一種類の保障に加入することで、費用を押さえつつ十分な補償を受けられるでしょう。
セット加入が必要な場合
マラソン大会や運動会など、多くの参加者が活発に動くイベントでは、両方の共済へのセット加入が必要です。
これらのイベントでは、参加者同士の接触や転倒などにより、ケガが発生する可能性が高くなります。イベントの内容によっては、観客や第三者に危害を及ぼしてしまう可能性もあるでしょう。
そこで、セット加入することで、参加者は治療費などの経済的負担を抑えられます。さらに、主催者も事故発生時の賠償責任に備えることが可能です。
※参照 イベント共済 | JA共済 https://www.kobe-fa.gr.jp/wp-content/uploads/2022/05/22_ja0730-kyousai.pdf
※参照 イベント共済:環境保全プラン | イベント共済 https://www.ja-kyosai.or.jp/okangae/person/event/environment.htmlイベント傷害共済での補償内
加入手続きの流れ
※参照 JA共済加入の流れ | JA共済 https://www.ja-kyosai.or.jp/okangae/flow/
JAのイベント保険に加入する手順は以下のとおりです。
- JAの窓口に問い合わせる
- 契約の申込みをする
- 共済契約を締結する
それぞれの手順について、順番に見ていきましょう。
JAの窓口に問い合わせる
まずはJAの窓口に問い合わせる必要があります。
全国各地にJAの支店があるので、最寄りのJA支店の窓口に連絡し、イベント保険に加入したい旨を伝えましょう。
契約の申込みをする
窓口で担当者から契約内容や重要事項について詳しい説明があります。
説明を受けた後、申込書類に必要事項を記入して提出します。
この際に、初回の保険金の振り込みについての手続きも行います。
共済契約を締結する
申込みが完了したらJAで審査が行われます。審査に通れば、契約が成立し「共済証書」が発行されます。
「共済証書」は、共済契約の内容が書かれた大切な書類です。
将来、共済金を受け取ったり、契約内容を変更したりする際に必要になるので、大切に保管しておきましょう。
次の記事では1日加入におすすめのイベント保険をご紹介
イベント共済には、参加者のケガを補償する「イベント傷害共済」と、主催者の賠償責任に備える「イベント賠償責任共済」の2種類があり、イベントの内容に応じて選択できます。
イベント共済は1年契約が基本となり、1日のみのスポット契約はできません。
そのため、単発のイベントよりも年間を通して複数回行われるイベントに向いているといえます。
定期開催のイベントを計画している場合は、ぜひ農協(JA)のイベント保険への加入を検討するとよいでしょう。
一方で、1日限定イベントには農協(JA)のイベント保険は適していない可能性が高くなります。
スポットで加入したい場合は、1日単位で加入できるイベント保険がおすすめです。
以下の記事では、1日加入できるおすすめのイベント保険を紹介しているので、ぜひご覧ください。