「もし参加者がケガをしてしまったら、治療費を負担できるだろうか?」
「イベントが中止になったら、損失を補償してもらえるだろうか?」
イベントを開催するにあたって、こういった不安を抱えることもあるかもしれません。
そんな不安を解消してくれるのが、1日単位で加入できる団体向けイベント保険です。
この記事では、1日単位で加入できる団体向けイベント保険の概要について、以下の3点を解説します。
この記事のポイント
- 1日単位で加入できる団体向けイベント保険の種類
- それぞれの保険の特徴や選び方のポイント
- 保険料の相場や補償内容
さらに、団体で加入する際に知っておくべき注意点も紹介します。
イベント保険に加入することで、安心してイベントを開催できるだけでなく、万が一のトラブルにも対応できるようになります。
ぜひこの記事を参考に、1日単位で加入できるイベント保険について知っていただければ幸いです。
1日単位で加入できる団体向けイベント保険の種類
1日単位で加入できる団体向けイベント保険には、主に2種類あります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
レクリエーション保険
レクリエーション保険は、イベント中の参加者の怪我や病気、死亡といった事故を補償する保険です。
例えば、スポーツ大会で転倒して骨折した場合や、キャンプ中に体調を崩した場合などに保険金が支払われます。
レクリエーション保険は、イベントの主催者が加入します。
イベントの規模や内容によっては、参加者が20名未満の場合でも加入できることがあります。
加入の際には、多くの場合、保険会社に参加者の名簿を提出する必要があります。
人気のレクリエーション保険については、以下の記事で詳しく紹介しておりますので、レクリエーション保険への加入を検討されているからはぜひ参考にしてみてください。
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人気のレクリエーション保険を補償と加入条件で比較!1日・少人数も加入OK
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イベント賠償責任保険
イベント賠償責任保険は、イベント中に第三者にケガをさせたり、物を壊したりした場合に、主催者が負う損害賠償責任を補償する保険です。
例えば、イベント会場で参加者が通行人にケガをさせてしまったり、イベントの機材が故障して会場の備品を壊してしまったりした場合に、保険金が支払われます。
イベント中の事故によって高額な賠償責任を負う可能性があるため、イベント主催者にとって、イベント賠償責任保険は非常に重要な保険です。
万が一の事態に備えて加入しておくと安心です。
どちらを選ぶべき?
1日だけのイベントでも、どんなイベントかによって、必要な保険は変わってきます。
イベントの特徴 | 重要となる保険 |
---|---|
参加者が多い | レクリエーション保険 |
危険を伴う活動がある | レクリエーション保険 |
公共施設を使用する | イベント賠償責任保険 |
高価な機材を使用する | イベント賠償責任保険 |
例えば、スポーツ大会やハイキングなど、参加者のケガが心配な場合はレクリエーション保険がおすすめです。
一方、展示会や発表会など、会場設備の破損や第三者への賠償責任が気になる場合は、イベント賠償責任保険を選ぶとよいでしょう。
もちろん両方加入するのが一番ですが、予算に限りがある場合はイベントの内容に合わせて、より必要な保険を選ぶようにしましょう。
1日の団体イベントで必須の補償内容
ここでは、団体イベントを安全に開催するために欠かせない、保険の補償内容について詳しく解説します。
万が一の事故やトラブルに備えて、イベント主催者として知っておくべき重要な保険の種類と、それぞれがカバーするリスクを理解しておきましょう。
1日のイベントで特に重要な補償は以下の3つです。
- 賠償責任保険
- 傷害保険
- イベント中止保険
それぞれについて簡単に解説します。
賠償責任保険
イベント中に参加者や第三者にケガをさせたり、物を壊したりするなど、主催者が法律上の責任を負う場合があります。
例えば、参加者がイベント会場で転倒してケガをしたり、イベントで使用した機材が誤って観客席に落下して物を壊したりした場合などです。
このような場合に発生する損害賠償金を支払ってくれるのが、賠償責任保険です。
傷害保険
イベント中に参加者やスタッフがケガをしてしまった場合の、治療費や入院費などを補償するのが傷害保険です。
野外イベントで転んで骨折したり、イベントの準備中に高い所から落ちてケガをしたりした場合などに役立ちます。
イベント中止保険
台風や地震などの自然災害・感染症の流行・出演者の急病など、主催者の責任ではない理由でイベントを中止することになった場合、会場費や広告費などが無駄になってしまいます。
イベント中止保険はこのような時に発生する損失を補償してくれます。
イベント保険料の相場
イベント保険は、イベントの規模や内容によって保険料が大きく異なります。
ここでは、いくつかの保険会社のプランを参考にしながら、団体向けイベント保険料の相場を見ていきましょう。
イベント規模別の保険料目安
イベントの規模によって、イベント保険の保険料は大きく変わります。ここでは、イベントの規模別に保険料の目安をまとめました。
イベント規模 | 参加人数 | 保険料目安(1人1日あたり) |
---|---|---|
小規模イベント | 10人未満 | 500円以下 |
中規模イベント | 10人~100人 | 500円~1,000円程度 |
大規模イベント | 100人以上 | 500円 |
ただし、保険料はイベントの内容や補償内容によっても異なります。
例えばスポーツイベントや屋外イベントなど、事故のリスクが高いイベントは、保険料が高くなる傾向にあります。
イベント保険を選ぶ際は、イベントの規模だけでなく内容や補償内容も考慮して、複数の保険会社から見積もりを取り、比較検討することが大切です。
1日だけスポット契約可能!イベント保険の具体例を紹介!
イベントの規模や内容によって必要な補償は異なります。
1日単位で加入できるイベント保険を3社紹介しますので、保険選びの参考にしてみてください。
三井住友海上の1DAYレジャー保険
プラン | 対象 | 保険料 | 主な補償内容 |
---|---|---|---|
グループ向け | 2〜6名 | 300円/日/人 | 傷害死亡200万円、賠償1億円 |
ゴルフコンペ向け | 7〜99名 | 300円/日/人 | 賠償3億円、ホールインワン費用5万円 |
三井住友海上の1DAYレジャー保険は、少人数のグループから大人数のゴルフコンペまで、様々なイベントに対応できるプランが用意されています。
特にコンビニエンスストアで加入できる手軽さが特徴で、急なイベント開催時にも便利です。
参照:1DAYレジャー保険(24時間単位型総合生活補償保険)契約プラン・タイプ | 三井住友海上
JAのイベント共済
種類 | 参加人数 | 保険料 | 補償内容 |
---|---|---|---|
イベント傷害共済 | 1〜9人 | 300円/日/人 | 死亡・後遺障害:最高300万円 / 入院・通院:条件により給付 |
10〜499人 | 84円/日/人 | ||
500〜999人 | 31円/日/人 | ||
1,000人以上 | 19円/日/人 | ||
イベント賠償責任共済 | - | 5,000円 | 最高5,000万円の賠償責任 |
JAのイベント共済は、JA会員以外の方も利用できる共済です。
参加人数に応じて細かく保険料が設定されているため、小規模から大規模まで幅広いイベントに対応しています。
特に、大人数のイベントでは1人あたりの保険料が低くなるため、コスト効率が良くなります。
イベントの規模や内容に合わせて、イベント傷害共済とイベント賠償責任共済を組み合わせることで、安心してイベントを開催できます。
損保ジャパンのレクリエーション補償プラン
展示会など区分 | 賠償責任保険 | 展示物の破損 |
---|---|---|
A | いちご狩り、遠足、海水浴、ソフトボール大会など | 30円 |
B | 運動会、キャンプ(日帰り)、軟式野球など | 150円 |
C | 空手、硬式野球、サッカー、スキーなど | 300円 |
損保ジャパンのレクリエーション補償プランでは、レクリエーションの種類によってA・B・Cの3区分に分けられており、それぞれ異なる保険料が設定されています。
ただし、このプランは20名以上の団体であることが加入条件なので、20人未満の団体の場合は加入できません。
参照:レクリエーション補償プランのご案内 | 損保ジャパン日本興亜
団体向け保険選びのポイント
イベントの規模や内容によって、必要な補償額は異なります。
イベントの規模や内容に合わせて、適切な補償額の保険を選ぶことが重要です。
ここからは、団体向けの保険選びのポイントを2点紹介します。
イベントの種類に適した保険タイプを選ぶ
イベントの内容によって、必要な保険の種類は異なります。
例えば、スポーツイベントでは、参加者のケガに備えて傷害保険に加入することが重要です。
また、文化祭などのイベントでは、展示物の破損に備えて賠償責任保険に加入すると安心です。
このように、イベントの内容に合った保険を選ぶことで、万が一の事態に適切に対応できます。
具体的に、どのようなイベントにどのような保険が適しているのか、以下の表にまとめました。
イベントの種類 | 適切な保険タイプ | 主な補償内容 |
---|---|---|
スポーツイベント | 傷害保険 | 参加者のケガ |
屋外イベント | 傷害保険、中止保険 | ケガ、イベント中止 |
展示会など | 賠償責任保険 | 展示物の破損 |
音楽イベントなど | 賠償責任保険、中止保険 | ケガ、イベント中止 |
イベントの種類によって適切な保険は異なります。万が一の事態に備えて、イベントの内容に合った保険を選びましょう。
イベントの規模や内容に合った保険を選ぶ
イベントの規模や内容によって必要な補償額は変わるため、イベントの規模や内容に合わせて、適切な補償額の保険を選ぶことが大切です。
イベントの規模や内容別に補償額を設定する際のポイントは以下の通りです。
- 参加人数: 人数が多いほどケガなどのリスクが高まるため、補償額を増やす必要があります。
- イベント内容: スポーツなどケガのリスクが高い場合は、補償額を増やしましょう。
- 場所:屋外イベントの場合は天候不良によって中止になるリスクがあるので、補償額を増やすことを検討してください。
これらのポイントを踏まえて、イベントの特性に応じた適切な補償額を設定することで、参加者の安全を守りつつ主催者側のリスクも軽減できます。
イベント保険の選択時には、これらの要素を慎重に検討しましょう。
まとめ
この記事では、団体でイベントを開催する時に役立つ1日単位で加入できるイベント保険について説明しました。
イベント中の事故やトラブルに備えるために、レクリエーション保険やイベント賠償責任保険など、さまざまな種類の保険があります。
イベント保険を選ぶ時は、イベントの規模や内容、参加者の年齢層などをよく考える必要があります。
また、保険料の相場や補償内容を調べ、複数の保険会社から見積もりを取って比較すると良いでしょう。
そうすることで、イベントに合った保険を見つけやすくなります。
イベント保険に加入すれば、万が一の事態に備えることができます。そのため、主催者も参加者も安心してイベントを楽しめます。
ぜひこの記事を参考に、皆さんのイベントに合った保険を選んでいただければ幸いです。