「イベント規模に合った保険料ってどれくらいなんだろう…」
「小規模なイベントでも賠償責任保険って必要なの?」
このようなことでお悩みではありませんか?
万が一事故が起こったときのことを考えると、イベント賠償責任保険にはぜひ加入しておきたいものです。
しかし、いざ加入しようと思っても、どういった補償内容でどのくらいの金額の保険を選べばよいのか、よくわからない方も多いでしょう。
この記事では、以下の内容を紹介します。
この記事でわかること
- イベントの規模別に見るイベント賠償責任保険の金額相場
- 具体的な補償内容と保険料の実例
- 保険料が変動する重要な3つのポイント
この記事を読むことで、イベント賠償責任保険の金額や補償内容について知ることができます。
ぜひこの記事の内容を、イベント賠償責任保険選びの参考にしてください。
イベント賠償責任保険の保険料と補償内容の例
まず、イベント賠償責任保険の保険料と補償内容について見ていきましょう。
ただし、保険料は保険会社やプランによって異なるため、一概にいくらということはできません。
そこで、ここでは一例として実在するイベント賠償責任保険の、保険料の金額や補償内容を参考にしながら、おおよその目安を探っていきます。
イベントの規模ごとに、保険料相場がどのように変わるのかを見ていきましょう。
小規模イベントの場合(例:地域の祭り、少人数のセミナー)
地域の夏祭りや少人数で行う勉強会のような、参加者300人程度の小規模なイベントでは、保険料の目安は1万円前後です。
実際の例では、地域のソフトボール大会(参加者200名)の場合、2日間で保険料10,100円となり、以下のような補償が付帯します。
- 対人賠償:1名につき1億円(1事故3億円まで)
- 対物賠償:1事故500万円まで
- 飲食物による事故の補償(例:食中毒、アレルギー反応など
- 借用施設の損壊に対する補償(例:火災、水漏れ、破損など)
小規模イベントの場合、1万円前後の保険料でこういった補償を受けられるでしょう。
中規模イベントの場合(例:会社の忘年会、学生の文化祭)
参加者2,000人程度の中規模イベントの保険料の相場は、3万円前後となります。
具体的には、参加者2,000人のダンス発表会で2日間の保険料が29,300円となり、補償内容は以下の通りです。
- 対人賠償:1名につき1億円(1事故3億円まで)
- 対物賠償:1事故2,000万円まで
- 施設損壊に対する補償
- 参加者の傷害事故(ケガなど)に対する見舞金
中規模イベントの場合、これらの補償を3万円前後の保険料で受けられます。
大規模イベントの場合(例:音楽フェス、スポーツ大会)
参加者20,000人規模の大規模イベントでは、保険料は20万円以上必要です。
実際の祝賀パレードの事例では、2日間の保険料が228,070円で、以下の補償が含まれていました。
- 対人賠償:1名につき1億円(1事故3億円まで)
- 対物賠償:1事故500万円まで
- 見舞金等の諸費用補償
- 運営スタッフの事故対応費用
大規模イベントではステージの倒壊や、観客席での将棋倒しによる傷害事故など、予想外の事故が起こる可能性もあります。
万が一に備え、十分な補償内容の保険に加入しておくことで、安心してイベントを開催できるでしょう。
※参照 イベント賠償責任保険(主催者のための賠償保険) | グッド!保険サービス
https://www.goodhoken.co.jp/event-baiseki/
イベント賠償責任保険の参加者の人数で見る保険料の目安
イベント賠償責任保険の費用は、イベントの内容や規模によって異なります。
特に、参加者の人数は以下のように、保険料に大きく影響します。
参加者数 | 1日あたりの保険料 |
---|---|
100人以下 | 数千円〜1万円 |
100~500人 | 1万円〜3万円 |
500~1000人 | 3万円〜10万円 |
1000人以上 | 10万円〜 |
小さなイベントでは数千円から1万円程度の保険料ですが、大きなイベントになると保険料も上がり、10万円以上になる場合もあります。
なお、これらの保険料は目安であり、実際の保険料は、加入する保険会社や選択する補償内容によって異なります。
そのため、イベントの規模や必要な補償内容をもとに、複数の保険会社に見積もりを依頼するのが良いでしょう。
※参照 イベント賠償責任保険(主催者のための賠償保険) | グッド!保険サービス
https://www.goodhoken.co.jp/event-baiseki/
保険料の金額が変わる3つのポイント
イベント賠償責任保険の保険料は、以下の3つのポイントによって金額が変わってきます。
イベント賠償責任保険3つのポイント
- 基本の補償額
- 自己負担額(免責金額)
- 追加の補償
それぞれについて見ていきましょう。
基本の補償額
基本の補償額が高くなると保険料も高くなるため、補償額はイベントの規模や参加人数に合わせて選ぶことが大切です。
もし、小規模なイベントで、それほど大きな事故が起こる可能性が低い場合は、1000万円の補償でも十分かもしれません。
しかし、大規模なイベントや、危険を伴う活動を含むイベントの場合は、5000万円の補償を選んだ方が安心です。
保険料はできるだけ抑えたいと思うのが当然ですが、補償額が少なすぎると事故の時に困る場合があります。
イベントの内容をよく考えて、適切な補償額を選びましょう。
自己負担額(免責金額)
自己負担額とは、事故が起きた時に主催者が自分で支払う金額のことで、免責金額とも呼ばれます。
多くのイベント賠償責任保険では、1事故につき1万円から5万円程度の自己負担額が設定されています。
たとえば、10万円の損害が発生した場合、自己負担額が1万円なら、保険会社から9万円が支払われます。
一般的に、自己負担額を高く設定すると保険料は抑えられますが、事故発生時の自己負担金額は増加します。
主催するイベントの予算規模や想定されるリスクを考慮して、適切な自己負担額を選択することが大切です。
追加の補償(特約)
基本の補償に加えて、必要な補償を追加することができます。追加する補償の種類や内容によって、保険料は変わります。
よく選ばれる特約には、食中毒の補償や荷物の損害の補償があります。たとえば、飲食を提供するイベントの場合、食中毒の補償を追加すると安心です。
追加の補償は必要なものだけを選びましょう。不要な補償まで追加すると、保険料が必要以上に高くなってしまいます。
イベントの内容や規模に応じて適切な補償を選択することで、安心してイベントを開催できます。
その他のイベント中のリスクを補償する保険の金額相場は?
学園祭、スポーツ大会、音楽ライブなど、イベントには様々なリスクが伴います。参加者がケガをするリスクや、施設や設備がダメージを受けるリスク、イベント自体が開催できないリスクなどです。
これらのリスクに備えるために、賠償責任保険以外のイベント保険には以下の3種類が存在します。
- レクリエーション傷害保険
- 興行中止保険
- 施設賠償責任保険
以下では、それぞれの保険の保険料相場について、具体的な金額とともに詳しく解説していきます。
レクリエーション傷害保険の保険料相場
レクリエーション傷害保険は、イベントやレジャー中に起こったケガによる死亡、入院、手術、通院などに備える保険です。
例えば、ハイキング中に転倒して骨折した場合や、キャンプで火傷をしてしまった場合などに、保険金を受け取ることができます。
レクリエーション傷害保険の保険料相場は、イベントの種類や内容によって以下のように異なります。
イベントの種類 | イベントの例 | 1日1人あたりの保険料相場 |
---|---|---|
低リスクのイベント | 遠足、お花見、ハイキング | 30円程度 |
中リスクのイベント | 運動会、キャンプ、軟式野球 | 150円程度 |
高リスクのイベント | 硬式野球、サッカー、スキー | 250円程度 |
上記の表はあくまでも目安です。実際の保険料は、保険会社やイベント内容、参加人数、保険期間などによって異なります。
参加者が多い場合は、団体割引によって保険料がさらに割引となる可能性があります。
詳しくは、レクリエーション傷害保険を提供する、保険会社に問い合わせるようにしましょう。
興行中止保険の保険料相場
興行中止保険は、予期せぬ出来事によってイベントが中止または延期になった場合に、発生する損害を補償する保険です。
保険料は開催規模によって以下のように大きく異なります。
イベントの規模 | イベント開催費用の総額 | 保険料目安 | 主な補償内容 |
---|---|---|---|
小規模 | ~100万円 | 10万円前後 | 悪天候のみ |
中規模 | ~1000万円 | 50-100万円 | 悪天候 |
大規模 | 3000万円~ | 120-200万円 | 悪天候+その他リスク |
これらはあくまで目安ですが、このようにイベント規模によって保険料や補償内容が変わります。
興行中止保険への加入を検討する際は、イベントの規模や内容、想定されるリスクなどを考慮し、適切な保険料と補償内容のものを選ぶようにしましょう。
施設賠償責任保険の保険料相場
施設賠償責任保険は、施設の利用者や第三者にケガをさせたり、持ち物を壊したりした場合の損害賠償責任を補償する保険です。
保険料の相場は、施設の種類や規模、仕事内容などによって、以下のように大きく異なります。
事業規模 | 年間保険料目安 | 代表的な業種例 |
---|---|---|
小規模 | 1〜3万円 | 飲食店/小売店/美容室 |
中規模 | 5〜20万円 | 50-100万円スーパーマーケット/ショッピングモール/ホテル |
施設賠償責任保険への加入を検討する際は、複数の保険会社から見積もりを取り、施設に合った保険料と補償内容のものを選ぶようにしましょう。
よくある質問
ここでは、契約前に知っておきたいことや、保険料の支払い方法、事故発生時の対応など、よくある質問をまとめました。
イベント中に事故が発生した場合どうすればいいですか?
イベント中に事故が発生した場合は、以下の手順で対応してください。
- けが人の治療を最優先する
- 事故現場の状況を記録する
- 負傷者への対応をする
- 保険会社に連絡する
まず、けが人の応急処置を行い、必要に応じて救急車を呼びましょう。
状況が落ち着いたら、事故現場の状況を記録するために、可能であれば写真や動画を撮影します。
その後、負傷者には必要に応じて治療費などを支払い、領収書を受け取ってください。
最後に、加入している保険会社に、電話、ファックス、メールなどで連絡してください。その際、事故発生日時、場所、状況、負傷者の情報などを正確に伝えましょう。
保険料の支払い方法は?何がある?
保険料の支払い方法は保険会社によりますが、一括支払いの場合は銀行振り込みやクレジットカードが一般的です。
分割支払いに対応している保険会社もありますので、支払い方法の詳細は各保険会社に確認するようにしましょう。
イベント賠償責任保険の契約手順は?
イベント賠償責任保険に加入するには、以下の手順で行います。
- 見積りを依頼する
- メールで見積もりが届く
- 見積もりを確認し、申し込みを行う
- 必要書類を受け取る
- 契約手続きが完了する
契約完了後、保険証書が発行されます。保険証書は、到着までに数週間かかる可能性があります。
保険証書はイベント会場等への証明書提出として必要になる場合があるので、早めに申し込むようにしましょう。
まとめ:次の記事ではおすすめのイベント賠償責任保険商品を紹介
この記事では、イベントの規模に合わせた賠償責任保険の選び方について解説しました。
小規模なイベントでも、万が一の事故に備えて保険に加入しておくことが大切です。
保険料はイベントの規模や内容によって大きく変わるため、参加人数が多い場合や開催期間が長い場合は、それらを考慮して適切な保険を選びましょう。
補償内容もイベントに合わせて選ぶ必要があり、食中毒や施設損壊など、必要な補償をしっかりと確認することが重要です。
さらに、イベント賠償責任保険の他にも、レクリエーション傷害保険や興行中止保険など、様々なイベント向けの保険があります。必要に応じて加入すべき保険を検討してください。
今回の記事を参考に、イベントの規模や内容に合った保険を契約して、安心してイベントを開催できるようにしましょう。
イベント賠償責任保険についてより詳しく知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください。
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