レジャー保険は、ゴルフやスキーなどのレジャー・スポーツ中の事故やケガの際に補償を受けられる保険商品です。
万が一のリスクに備えられるため、加入条件や補償内容を理解した上で自分に合った商品を選ぶことが大切です。
この記事ではレジャー保険に加入しようと考えている方に向けて、以下のポイントを解説します。
この記事のポイント
- レジャー保険の加入条件・基本の補償内容
- イベント保険やレクリエーション保険との違い
- レジャー保険がおすすめの人
- レジャー保険についてよくある質問
普段からレジャー・スポーツを楽しむ機会が多い方は、ぜひ本記事を参考にレジャー保険を選びましょう。
レジャー保険の基本
レジャー保険とはゴルフやスキー、スノーボードなどのレジャーやスポーツの最中に発生したケガやモノの損害について補償する保険です。
自分自身のケガだけでなく、他人にケガを負わせたり、モノを破損してしまったりしたときの損害賠償責任も補償してくれます。
レジャー保険は、「ゴルフ向け」「スキー・スノーボード向け」「ハイキング向け」など特定のレジャーに特化したプランもあります。
自分自身が楽しむレジャーの種類に合わせてプランを選べる点も魅力です。
契約する前に加入条件と補償内容をよく確認しておきましょう。
一般的な加入条件
一般的にレジャー保険では、保険契約者の条件として「満18歳以上」という年齢制限が設けられています。
そのため、18歳以下の方は保護者が契約者となって契約する必要があります。
また、レジャー保険は基本的に団体で加入する商品ではなく、1人〜少人数で契約する仕組みの商品です。
レジャー・スポーツの参加者がそれぞれ自分で契約しなければならないパターンがほとんどです。
ただし、商品によっては数人単位で加入できるケースもあるため、事前に商品の加入条件を確認しておきましょう。
基本の補償内容
レジャー保険の基本的な補償内容は以下の表の通りです。
傷害死亡補償 | レジャー中の事故が原因でケガをして、死亡・後遺障害になったときに保険金が支払われる |
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傷害入院・手術補償 | レジャー中の事故が原因でケガをして、入院・手術をしたときに保険金が支払われる |
個人賠償責任補償 | 第三者にケガを負わせてしまったり、物を破損してしまったりしたときに保険金が支払われる |
救援者費用補償 | スキー・スノーボードなどで遭難したときの救援費用や、旅行先で入院したときに家族が現地まで移動する際の費用が補償される |
携行品損害補償 | レジャー・スポーツの携行品が破損・盗難の被害に遭ったときに保険金が支払われる |
商品によって上記とは違う補償が受けられたり、特約で補償を手厚くできたりします。
事前に基本補償や特約の内容を確かめておきましょう。
イベント保険・レクリエーション保険などの「団体保険商品」との違い
レジャー保険と似たような商品として、イベント保険・レクリエーション保険があります。
いずれもイベントやレクリエーションなどの行事におけるリスクに備えて加入する商品ですが、どういった違いがあるのでしょうか。
ここでは、イベント保険・レクリエーション保険の特徴やレジャー保険との違いを解説します。
イベント保険とは
イベント保険は、行事・イベントにおける様々なリスクを補償する保険商品です。
行事主催者・責任者向けに提供されている商品で、主に以下の種類があります。
傷害保険 | イベント中に参加者がケガ・死亡してしまったときに補償される |
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施設賠償責任保険 | 主催者側の施設管理に不備があって参加者にケガを負わせたり、モノを壊してしまったりしたときに補償される |
興行中止保険 | 悪天候などのトラブルでイベントが中止になったときの損害が補償される |
動産総合保険 | イベントに使う展示品・機器が損害を受けたときに補償される |
イベント保険はイベントに応じて「上限〇〇人まで」という制限しかなく、少人数からでも加入できることが特徴です。
まとまった人数が参加するイベントについて、参加者のケガやイベントの中止などのリスクに備えたい場合はイベント保険がおすすめです。
レクリエーション保険とは
レクリエーション保険は、社内運動会や町内会の祭りなどの比較的小規模な行事を対象にした保険商品です。
主に以下のような補償が受けられます。
死亡保険金 | 参加者がイベント中の事故を原因として傷害を負って、死亡したときに保険金が支払われる |
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後遺障害保険金 | 参加者がイベント中の事故を原因として傷害を負って、後遺障害を負ったときに保険金が支払われる |
手術保険金 | 参加者がイベント中の事故を原因として傷害を負って、治療のために手術をしたときに保険金が支払われる |
入院保険金 | 参加者がイベント中の事故を原因として傷害を負って、治療のために入院をしたときに保険金が支払われる |
通院保険金 | 参加者がイベント中の事故を原因として傷害を負って、治療のために通院をしたときに保険金が支払われる |
レクリエーション保険は「20人以上」という人数制限を設けられているケースが多く、数人単位の少人数で加入することはできません。
20人以上の参加者がいるイベントで傷害のリスクに備えたい場合は、レクリエーション保険がおすすめです。
【ここが違う!】基本的にレジャー保険は「個人向け」の商品
イベント保険・レクリエーション保険とレジャー保険は、「団体向け」か「個人向け」かという点で異なります。
レジャー保険はレジャー・スポーツに参加する個人に向けた商品であり、参加者が自分で加入しなければなりません。
一方のイベント保険やレクリエーション保険は団体に向けた商品であり、行事の主催者が参加者をまとめて加入させる仕組みです。
違いをきちんと理解した上で、自分に合った商品を選びましょう。
レジャー保険はこんな人におすすめ!
レジャー保険は以下のような方におすすめの保険商品です。
こんな人におすすめ!
- 自分1人または家族・友人と少人数でレジャーを楽しむ人
- 毎週のようにゴルフや釣りに行く人
- 久しぶりのスポーツでケガが心配な人
レジャー保険は1人〜少人数でレジャーを楽しむ人におすすめの保険商品です。
手頃な保険料で事故やケガのリスクに備えることができます。
毎週のようにゴルフや釣りなどを楽しむ場合は、年間契約のレジャー保険がおすすめです。
レジャーに出かける度に契約する必要がなく、レジャー1回あたりの保険料も安く抑えることができます。
一方で「普段は行かないけど今度久しぶりにスポーツをする」という場合は、1日単位で契約できるレジャー保険もあります。
指定した日のみ補償を受けることができ、保険料は数百円単位で契約可能です。
よくある質問
ここでは、レジャー保険についてよくある質問に回答しています。
レジャー保険に加入する前に気になる点を確かめておきましょう。
申し込んだ本人以外はレジャー保険で補償される?
加入するレジャー保険・プランによっては、申し込んだ本人以外も補償の対象にすることができます。
「夫婦型」や「家族型」などのプランが設けられていないか、事前に確かめておきましょう。
ただし、本人以外の家族が補償を受けられるタイプであっても、商品によっては補償範囲が異なるケースがある点に注意が必要です。
レジャー保険で保険金が支払われないケースとは?
レジャー保険は「急激かつ偶然な外来」の事故が原因の場合に保険金が支払われます。
そのため慢性的な腰痛やテニス肘などは補償の対象とならず、重大な過失や故意の事故によるケガの場合は保険金は支払われません。
また、事故を起こす危険性が高いスカイダイビングなどのスポーツも補償されないため注意が必要です。
自動車の運転が原因の賠償事故はレジャー保険で補償される?
自動車運転が原因で賠償責任を負った場合は、レジャー保険で補償されません。
自動車事故に備えたい場合は、自動車保険を契約しましょう。
記事まとめ
レジャー保険はゴルフやスキー、スノーボードなどのレジャー・スポーツでのケガや賠償責任に備えて加入する保険です。
1人〜少人数でレジャーを楽しむ方や毎週のようにスポーツを楽しむ方におすすめです。
本記事でご紹介したイベント保険やレクリエーション保険との違いも踏まえ、自分に合った保険商品を選びましょう。