手遊び歌はリズムが取りやすく、高齢者向けのレクリエーションにも最適です。
手先を動かしたり、腕を上げたりするので、脳トレや体操にも◎。懐かしい曲を聴けば、いろんな記憶が蘇るかもしれませんね。
準備が簡単なので、デイサービスや老人ホームなどの介護施設でも人気のレクリエーションです。
この記事では、高齢者向けの手遊び歌レクリエーションをいくつか紹介します。
介護士やヘルパー、介護施設のスタッフなどは参考にしてください。
「手遊び歌」が介護レクとして人気な理由
デイサービスや老人ホームなどの介護施設では、レクリエーションに「手遊び歌」を取り入れています。
まずは、高齢者向けの手遊び歌レクリエーションが介護施設で人気の理由を紹介します。
誰でも取り組める
座ったまま手を動かす手遊び歌レクリエーションは、高齢者でも気軽にできます。
男の方でも、小さな頃に兄弟や家族と手遊び歌で遊んだことがある方もいるのではないでしょうか。
歌に合わせて腕や手などを動かすので体操にもなります。リズムも取りやすい曲が多いので高齢者向けレクリエーションにも最適です。
準備が簡単ですぐに始められる
手遊び歌は、手を動かして楽しむレクリエーションです。介護士やヘルパーなど、介護施設のスタッフが手本を見せればできるので、事前の準備が簡単です。
初めてやる手遊びなら、高齢者向けの動画を流しながら挑戦しても良いでしょう。
ネタを集めておけば、すぐに始められますよ。
レクリエーションの効果やメリット
ここでは、手遊び歌レクリエーションの効果やメリットについて紹介します。
脳トレ!認知症の予防や改善におすすめ
手遊び歌は、左右で違う動きをしたり、リズムに合わせたりといろんなことを同時に行うので、高齢者の脳トレに効果的です。
生活の中ではいつも同じ動きをするので、慣れると考えずに行えますよね。いつもと違うことは注意を向けたり意識をしたりしないとできません。
試しにグー・チョキ・パーを左右の順を変えて同時に行ってみてください。左右で指を変えて動かすのは、若い人でも意外と難しいです。
普段とは違う刺激で脳を活性化させましょう。手遊びレクリエーションは、楽しみながら、脳への刺激が期待できます。
手先のリハビリになる
手を広げたり閉じたり、指をそれぞれ動かしたりする手遊びレクリエーションは、手のリハビリにも効果的です。
手の感覚が鈍くなったり、手に力が入らなくなったりして、ペットボトルの蓋を開けられなくなることありませんか?
動かしにくいからといってそのまま放置しては、生活が不便になるばかり。高齢者向けの手遊び歌は、手のトレーニングにおすすめです。
身体機能の維持につながる
手遊び歌レクリエーションは、手の動きだけでなく、足の動きをつけて体操をすることもできます。腕を上げるには背中の筋肉も使うので、身体機能の維持にも効果的です。
高齢者になると、腕を持ち上げる筋力も衰えています。腕を上に上げることができない人も多いですよね。
腕を上げないでいると、背中が丸くなり姿勢も悪くなる可能性があります。
高齢者向け手遊び歌レクリエーションなら、姿勢維持や筋力トレーニングにも効果的です。
コミュニケーションの促進に効果的
2人以上で楽しむことができる手遊び歌のレクリエーションは、高齢者のコミュニケーションの促進に効果的です。
できたり、できなかったりするうちに笑いも生まれるでしょう。施設の利用者の共通の話題にもなりますよね。
また、ほとんどの方が小さな頃に遊んだことがある手遊び歌。昔を思い出してもらうのにも最適です。
初めての方がいても、楽しんでいるうちに隣の方と仲良くなっているかもしれません。
手遊び歌のレクリエーションなら、みんなで一緒に楽しむことができます。高齢者のコミュニケーションの促進にもおすすめです。
簡単にできる!手遊び歌レクリエーション6選
この記事では、高齢者向けのいろんな手遊び歌レクリエーションを紹介します。高齢者向けの動画を集めたので、そのまま流すことも可能です。
昔ながらのものから、高齢者向けに工夫を凝らしたものなど、いろんなレクリエーションがあるので、ぜひ参考にしてください。
介護向けレク!カエルの歌
カエルの歌を歌いながら遊ぶ、手遊び歌レクリエーションです。
2拍ごとに、片手をグー、その上に反対の手でチョキを作りカエルを作ります。
チョキとグーを左右交互に出す手遊びです。
途中でひっくりカエル手も入るので、やってみると意外と難しいかも。
リズムは簡単なので、高齢者向けのレクリエーションにも最適です。難しかったらグーとパーで挑戦するのも良いでしょう。
簡単なら、足もつけて全身を動かせる体操に工夫してみるのもおすすめです。
懐かしのアルプス一万尺
アルプス一万尺も、昔から人気の手遊び歌レクリエーションです。
両手を交互に叩き合うところからスタートします。手の動きは、地域によっても多少の違いがあるので、手本を見せながら行いましょう。
高齢者にそれぞれのアルプス一万尺を思い出してもらうのも面白いです。
初めはゆっくりとした音楽で行い、覚えたら2組になって挑戦します。
できるようになったら曲のスピードを上げて楽しみましょう。
高齢者にもおすすめ!ずいずいずっころばし
ずいずいずっころばしは、5〜6人でもできる手遊びレクリエーションです。
手を筒状にして、両手を前に出します。始まりの人を決めて、歌をスタート。歌を歌いながら、その穴を順番に移動していきます。
歌が終わったときに穴を通されていたら負けです。
じゃんけんの代わりにも行える手遊び歌。みんなで曲を歌いながら、楽しみましょう。
手の体操におすすめ!もしもしかめよかめさんよ
もしもしかめよかめさんよの曲に合わさせて、両手でグーを作る手遊び歌レクリエーションです。
左手は、親指を手のひらに握り込む、右手は親指を握り込まずに出してグーを握ります。これを交互に曲に合わせて行います。
交互に親指を出したりしまったりするので、意外と難しいです。見本を見せるときは少し練習をしてからがおすすめ。慣れるまではゆっくりと歌いながら楽しみましょう。
グー意外にも、チョキやパーなども入れて工夫しても面白いです。簡単なら足の動きなども入れて全身体操にしても良いでしょう。
簡単な高齢者向けレク!茶摘み
茶摘みも昔から歌われる手遊び歌レクリエーションです。
リズムに合わせて、相手と交互に手を叩き合います。1フレーズが終わるたびに2回相手と手を叩きましょう。
簡単な場合は、歌のスピードをあげたり、叩く場所を上にしたりと工夫します。叩く位置を変えれば、腕の体操にもなりますよ。
誰かが間違うまでスピードを上げてみるのも面白いでしょう。
脳トレにおすすめ!どんぐりころころ
どんぐりころころをひと工夫した手遊びレクリエーションです。
曲全体を5つのパートに分けて動きをつけています。1パートずつ動きを覚えて、楽しみましょう。
昔ながらの手遊びに飽きたら、少し動きを変えて行うのもおすすめです。
みんなで動きを覚えて、歌に合わせて楽しみましょう。
交流に最適!あんたがたどこさ
あんたがたどこさは、大人数向けの手遊び歌レクリエーションです。人数が多いときは大きな円になって座りましょう。
歌を歌いながら、自分の手を叩いてリズムをとり、「さ」が出てきたら隣の人の手のひらを叩きます。
最後の「それを木の葉でちょいとかぶせ」では、両手で頭に葉をかぶせましょう。
リズムを楽しみながらできる高齢者向けの簡単な手遊び歌レクリエーション。
みんなで交流を深めたいときにもおすすめです。
体操におすすめレク!水戸黄門(ああ人生に涙あり)
リズムも取りやすい水戸黄門の主題歌は、多くの人が知っていますよね。
手をグーにしたり、パーにしたりして曲に合わせて動くレクリエーションです。
歌に夢中になると手の開きがわからなくなりやすいので、歌詞は前に大きな文字で貼っておくと良いかもしれませんね。
時代劇好きな高齢者向けのレクリエーションです。
認知予防向け!かたつむりの歌
梅雨の時期におすすめの手遊び歌レクリエーションです。両手でかたつむりを作ったり、叩いたり、かたつむりの歌に合わせて楽しみましょう。
高齢者でもできる簡単な動きなので、みんなのやる気を出したいときにおすすめ。
最後は、かたつむりの歌にあわせて振り付けもあります。
笑いや指導のポイントも入っている動画なので、ぜひ参考にしてください。
高齢者向け手遊び!ふるさと
うさぎおいしかの山〜と、ふるさとの曲に合わせて行う手遊び歌レクリエーションです。
リズムに合わせて、両手で1・2・3と数字を順に作っていく、高齢者の脳トレ向けの手遊び。
慣れてきたら、左右の指で順に数字を作って行ったり、片方はグーにしたりと難易度をアップしてみるのもおすすめです。
左右で違う指を出すのは慣れないと難しいので、お手本を見せるときは一度練習しましょう。
体操にもなる!幸せなら手をたたこう
幸せなら手をたたこうの曲に合わせて、グー・チョキ・パーなどを出す手遊び歌レクリエーションです。
慣れたら足踏みも入れて、楽しみましょう。
手本を見せるときは、曲のスピードを落としてゆっくり目からスタート。
高齢者向けの簡単な振り付けです。慣れてきたら他にも振り付けを付け加えても良いでしょう。
上半身を動かす体操は、大きく動かせば身体のスッキリ感も味わえます。
リズム運動!うさぎとカメ(もしもしかめよ)
うさぎとカメの曲で、手を出したり足踏みをしたりする手遊び歌レクリエーションです。
グー・パーにしたり、グー・チョキにしたりと手を工夫をしながら、みんなで楽しみましょう。
手と足のタイミングを考えてしまうと、意外と難しいです。高齢者の方には、まずは足だけ・手だけで練習をしてもらうと良いかもしれません。
それぞれの部位で違う動きをするので、脳トレにもおすすめのレクリエーションです。
体操歌レク!あめふりの歌
あめふりの歌に合わせて、手で歌詞を表現する手遊び歌のレクリエーションです。
幼い頃には、雨が降ったら傘をさしながら、あめあめふれふれ〜と歌っていたという方も多いのではないでしょうか。
また、簡単にできたときは、歌詞とは逆の動きを行うのも面白いです。
雨の日などのレクリエーションにおすすめです。
脳トレに最適!むすんでひらいて
「むすんで」グー、「ひらいて」パーと、歌詞に合わせて手を動かす手遊び歌レクリエーション。
曲に合わせて動かすので、高齢者でも簡単にできます。
2回目は「むすんで」パー、「ひらいて」グーにして逆バージョンにも挑戦しましょう。
歌詞とは違う動きをするので、高齢者の脳トレにも最適。
動画を見ながら一緒に挑戦してみると良いでしょう。
昔ながらの手遊びを高齢者に楽しんでもらうコツ
手遊び歌レクリエーションは、高齢者向けの介護レクリエーションとして人気ですが、子ども遊びと受け取られやすいのも事実です。
ここでは、手遊び歌を楽しんでもらうコツを紹介します。
大きな声で楽しく手本を見せよう
手本を見せる人が恥ずかしがったり、子供をあやすように見せたりしては、高齢者を嫌な気持ちにさせてしまいます。
大きな声ではっきりと楽しそうに行いましょう。
初めは、動作も大きく、ゆっくりと手本を見せましょう。できそうな人は一緒にチャレンジしてもらいます。
簡単そうに見えて、順を覚えたり、振り付けを覚えるのは大人でも意外と難しいもの。手本を見せながら、失敗すると難しいことを認識してもらいやすいです。
ミスは笑いに変えよう!
手遊び歌レクリエーションは、簡単そうに見えて案外難しいです。
手本で間違えても当たり前。ミスをしたら、皆さんの笑いを取りましょう。
若い人でも間違えるのを見れば、挑戦してもらいやすくなります。
説明をしながら手本を行うので、わからなくなることも多いです。ミスを恥じるのではなく、笑いに変えて楽しみましょう。
アレンジ曲を用意しよう
昔ながらの民謡や童謡の音楽ままだと、子ども遊び感が出てしまいます。
自分で他の曲とミックスしたり、アレンジしたりするのもおすすめです。
曲をいじるのが難しい場合は、Youtubeやオンラインからアレンジ曲を探せばOK。リズムが取りやすいアレンジを選びましょう。
いろんなバージョンの曲で、高齢者に手遊び歌レクリエーションを楽しんでもらいましょう。
体操も付け加えよう
高齢者向けのレクリエーションなら、体操の要素も加えましょう。
昔ながらの手遊び歌の動作は手だけのものが多いです。足踏みをしたり、膝を伸ばしたりと、足も動かせば、身体機能の維持にも効果的です。
椅子の上でできる簡単な体操なら、多くの高齢者が安全に行えます。
手と足と両方動かすのは、難易度も上がるので脳トレにもおすすめです。
記事まとめ
手先を動かす手遊び歌は、デイサービスや老人ホームなど介護施設でのレクリエーションに最適。季節ごとに曲を分けておくのもおすすめです。
この記事では、いくつかの手遊び歌レクリエーションを紹介しました。おちゃらかほいやおにさんこちらなど、他にも手遊び歌はたくさんあるので、探してみてください。
昔を思い出して曲から探すと見つけやすいでしょう。