ボートや水上バイクなどのマリンレジャーは、事故や遭難などのリスクがあります。
自分がケガをしてしまったり、衝突相手への賠償責任を負ってしまったりするケースがあるため、保険を契約してリスクに備えておくことが重要です。
この記事では、ボートを趣味にしている方に向けてボートによる事故やケガに備える「レジャー保険」の特徴や、ボートレジャーにおすすめの保険商品について解説します。
ぜひ本記事を参考にして、水上でのレジャースポーツのリスクに備えていきましょう。
ボートに起因する事故やケガのリスクヘッジにはレジャー保険がおすすめ
ボートや水上バイクなどのレジャースポーツに起因する事故やケガに対するリスクヘッジをするためには、レジャー保険への加入がおすすめです。
ここでは、レジャー保険の基本的な特徴について解説します。
レジャー保険とは
レジャー保険とは、レジャーやスポーツなどの事故によるケガや損害賠償責任の補償を受けられる保険商品です。
ゴルフやスキー、スノーボード、テニスなどでケガをしたり、スポーツ用品を破損したりした場合に保険金が支払われます。
レジャー保険の主な補償内容は以下の通りです。
主な補償内容
- 傷害死亡補償
- 傷害入院補償
- 傷害手術補償
- 救援者費用補償
- 個人賠償責任補償
- 携行品損害補償
ただし、レジャー保険の保険金支払い対象になるのは「急激かつ偶然な外来の事故」によるケガやモノの損害です。
普段から痛めていた慢性的な腰痛やゴルフ肘などは保険金支払いの対象にならないため注意が必要です。
レジャー保険契約前に確認すべきポイント
レジャー保険に契約する際、以下の3つのポイントを確認しておくことが重要です。
3つのポイント
- ほかの保険の補償内容に重複がないか確かめる
- 保険期間を決める
- スポーツ・レジャーに特化した保険がおすすめ
レジャー保険の契約前に上記3つのポイントを確認しておきましょう。
ほかの保険の補償内容に重複がないか確かめる
レジャー保険で補償される内容は、ほかの保険でも補償されている場合があります。
すでに加入している保険の補償内容をチェックし、重複していないかを確かめておきましょう。
例えば、自分自身のケガに対する補償は医療保険で受けられるケースが多いです。
また、他人への損害賠償責任に対する補償は火災保険に含まれていることがあります。
複数の保険で補償内容が重複していると、場合によっては保険金が支払われません。
加入済の保険で補償されている内容をよく確認し、補償内容が重複しない保険プランを設計しましょう。
保険期間を決める
レジャー保険には保険期間が「1日単位」「1年単位」など、さまざまなタイプの商品があります。
ご自身がレジャー・スポーツを楽しむ頻度に合わせ、適切な保険期間の商品を選びましょう。
例えば年に2~3回程度しかスポーツをしない場合、手頃な保険料で加入できる「1日単位」のレジャー保険がおすすめです。
一方、毎週のようにゴルフに行く方の場合は、年間通して手厚い補償を受けられる「1年単位」のレジャー保険の方が向いているでしょう。
レジャーやスポーツの頻度に合わせて、レジャー保険の保険期間を決めましょう。
スポーツ・レジャーに特化した保険がおすすめ
保険会社によっては、特定のスポーツやレジャーに特化したレジャー保険を提供しています。
楽しむスポーツやレジャーが決まっている場合は、特化したレジャー保険への加入がおすすめです。
例えば、三井住友海上の「1DAYレジャー保険」にはゴルフ向けのプランが用意されています。
ケガや賠償の補償だけでなく、ゴルフ用品の損害やホールインワン・アルバトロス達成時にかかる費用の補償が受けられます。
自分がよくやるレジャー・スポーツに特化したレジャー保険が提供されている場合は、加入を検討しましょう。
ボートレジャーにおすすめの保険商品
ボートや水上バイクなどの事故に特化したレジャー保険のおすすめ商品は以下の2つです。
2つのおすすめ商品
- プレジャーボート責任保険
- ボート総合保険
各商品の基本的な特徴について解説していきます。
PB(プレジャーボート)責任保険
PB(プレジャーボート)責任保険は、日本漁船保険組合が窓口になって提供されている保険です。
5トン未満のレジャー艇(プレジャーボート、プレジャーヨット)が加入対象になります。
補償内容
PB(プレジャーボート)責任保険の補償内容は以下の通りです。
- 対人賠償
- 対物賠償
- 人命捜索救助費用
- 船体捜索救助費用
あらゆるリスクにしっかり備えることができます。
加入のメリット
PB(プレジャーボート)責任保険のメリットとして以下の3点が挙げられます。
- 無事故期間に応じて保険料を割引
- 団体加入で保険料を割引
- 海での事故処理に精通した専門スタッフが対応
PB(プレジャーボート)責任保険では、無事故期間が1年で5%、2年で10%、3〜4年で15%、5年以上で20%保険料が割引されます。
さらに10隻〜19隻の一括加入で5%、20隻以上の一括加入で10%の保険料が割引されます。
保険料負担を軽減できる点がPB(プレジャーボート責任保険)のメリットです。
また、海での事故処理に精通した専門スタッフが対応してくれる点も魅力です。
漁業者との事故解決などを、スピーディーかつ適切に対応してくれます。
保険料の割引や専門スタッフによる事故対応にメリットを感じる方は、PB(プレジャーボート)責任保険がおすすめです。
ボート総合保険
ボート総合保険は、株式会社山陽保険センターが取り扱っているレジャー保険です。
モーターボートに生じる事故へのリスクに備えられる点が特徴の保険です。
補償内容
ボート総合保険の基本的な補償内容は以下の通りです。
- 賠償責任補償
- 船体補償
- 搭乗者傷害補償(オプション)
- 捜索救助費用補償(オプション)
基本補償に加え、オプションを上乗せすることで手厚い補償を備えることができます。
加入のメリット
ボート総合保険のメリットとして以下の3点が挙げられます。
- 船体条項が充実している
- 高額な装備品なども補償される
- 割引が実施される
ボート総合保険はプロペラやシャフト、エンジンの焼き付けなどの船体条項の充実に加え、GPSやエアコン、レーダーなどのオプション品も補償されます。
マリンレジャーでのリスクに手厚く備えることができます。
また、JSAFセールナンバー表示艇やAIS設置艇などの場合に割引が受けられる制度も実施しています。
保険料の負担を軽減できる点もボート総合保険のメリットです。
マリンレジャーに対する手厚い補償や保険料割引に対してメリットを感じる方は、ボート総合保険の加入がおすすめです。
記事まとめ
ボートや水上バイクでの事故を原因とするケガや損害賠償責任は、レジャー保険への加入がおすすめです。
マリンレジャーでのリスクに特化した保険商品が用意されているため、自分に合った保険商品を選ぶことが大切です。
本記事でご紹介した「PB(プレジャーボート)責任保険」「ボート総合保険」など、海上でのリスクに備えられるレジャー保険はいくつか存在します。
本記事でご紹介したレジャー保険選びのポイントを参考にして、ご自身の状況に合ったレジャー保険を探しましょう。