運動会などの行事・イベントを団体で開催する際は、参加者やスタッフの安全に配慮する必要があります。
しかし、初めて主催者側に立つとどのような対応が必要なのか分からずに困ってしまうケースもあるでしょう。
本記事では、解決策のひとつとなりうるレクリエーション保険について詳しく解説します。
記事の最後でおすすめのレクリエーション保険を3つ紹介するので、加入の際に参考にしてください。
そもそもレクリエーション保険とは?
レクリエーション保険とは傷害保険の一種で、行事・イベントの参加者が事故によって傷害を負った場合に補償が適用される保険です。
補償内容については後ほど詳しく解説しますが、死亡・後遺障害保険金、通院保険金、手術保険金といったものがあります。
また、レクリエーション保険は参加者が個別に契約する必要がないという特徴も持っています。
代表者1人が手続きすれば、同一の行事・イベントの参加者をまとめて補償できるため、かなり多くの参加者数になることが予想される場合でも安心です。
行事・イベントのスタッフもレクリエーション保険で補償できる
行事・イベントの参加者を補償するレクリエーション保険ですが、主催者側であるスタッフの補償も兼ね備えています。
ひとつのレクリエーション保険に加入するだけで、参加者全員とスタッフを含む主催者全員の傷害の補償が可能です。
基本の補償内容を確認
では、レクリエーション保険に加入すると、スタッフや参加者などの行事・イベントの関係者は、どのような補償が得られるのでしょうか。
ここでは、レクリエーション保険の基本的な補償内容を解説します。
死亡保険金
死亡保険金とは行事・イベントのスタッフなどの被保険者が、事故による傷害が原因で、180日以内に死亡した場合に保険会社から支払われる保険金です。
後遺障害保険金
後遺障害保険金は保険期間中に起きた事故が原因で、行事・イベントのスタッフなどの被保険者が後遺症を負った場合に保険会社から支払われる保険金です。
ただし、事故が発生してから180日以内に保険会社の約款に記載された後遺障害が発生した場合に限られます。
入院保険金
保険期間中にスタッフを含む行事・イベントの関係者が、事故によって負った傷害の治療のために医療機関へ入院する場合に支払われるのが入院保険金です。
ただし、事故が発生してから180日以内に入院した場合のみ補償対象となるため注意しましょう。
手術保険金
手術保険金とは、保険期間中に起きた事故でスタッフなどの行事・イベントの関係者が傷害を負い、その治療のために医療機関で手術を受ける場合に保険会社から支払われる保険金です。
事故が発生した日を含めて180日以内に、保険会社所定の手術を受けると補償されます。
通院保険金
通院保険金とはスタッフなどの行事・イベントの関係者が、保険期間中に事故で傷害を負い、治療のために医療機関へ通院する場合に保険会社から支払われる保険金のことです。
傷害の原因となる事故が発生した日を含めて、180日以内に往診や訪問診療、オンライン診療を受けると保険金が支払われます。
スタッフも補償される!おすすめのレクリエーション保険を3種類紹介
レクリエーション保険に加入すると参加者だけでなく、スタッフも補償されることが分かりました。
しかし、実際手続きを進めるとなると、どこの保険会社で契約すればいいか迷ってしまうこともあるでしょう。
そこでこの章では、スタッフの傷害も補償するおすすめのレクリエーション保険を3つ紹介します。
あいおいニッセイ同和損保
あいおいニッセイ同和損保では、「レクリェーション傷害保険(行事参加者の傷害危険補償特約セット普通傷害保険)」という名称で、レクリエーション保険を販売しています。
スタッフを含む、行事・イベントに参加する人全員を一契約で補償することが可能です。
加入条件は1日あたりの参加者の平均人数が20名以上いることで、基本補償は以下のとおりです。
- 死亡保険金
- 後遺障害保険金
- 入院保険金
- 手術保険金
- 通院保険金
また、以下の特約を付帯することで参加者・スタッフに適用される補償の幅を広げることもできます。
付帯できる特約
- 熱中症危険補償特約
- 食中毒補償特約
またあいおいニッセイ同和損保では、行事・イベントの参加者やスタッフなどの傷害を補償する、業界初ネットから加入可能な「ネットで簡単!レクリェーション傷害保険」を販売しています。
特約を付帯して補償の幅を広げることもできるので、ぜひこの際にご検討ください。
損保ジャパン日本興亜
損保ジャパン日本興亜は、「レクリエーション補償プラン(行事参加者の傷害危険補償特約セット)」という名称のレクリエーション保険を販売しています。
行事・イベントに起きた事故によってスタッフを含む主催者、参加者が負った傷害を補償することができます。
基本の補償内容は、死亡保険金、後遺障害保険金、入院保険金、手術保険金、通院保険金の5つですが、熱中症危険保障特約の付帯も可能です。
三井住友海上保険
三井住友海上保険では「レクリエーション傷害補償プラン」という名称のレクリエーション保険が取り扱われています。
一契約で参加者全員、スタッフなどの主催者全員の傷害を補償することが可能です。
行事・イベントを開催する日の平均参加者数が20名以上である場合に加入できます。
基本補償は死亡保険金、後遺障害保険金、入院保険金、手術保険金、通院保険金の5つですが、以下の特約を付帯することも可能です。
付帯できる特約
- 天災危険補償特約
- 熱中症危険補償特約
- 食中毒補償特約
まとめ
レクリエーション保険は行事・イベントに参加する人を補償する保険ですが、スタッフを含む主催者側の補償も可能です。
一契約で参加者・主催者をまとめて補償できるので、団体で行事・イベントを開催するなら万が一のことを考えて加入しておくと安心できるでしょう。