レクリエーション保険のこと

全労済の傷害共済をレクリエーション保険代わりに活用!補償・保険料を解説

全労済の「傷害共済」はレクリエーション保険として使える?

団体での行事・イベント活動中のケガに備えるレクリエーション保険。開催者が参加者全員分をまとめて契約することができる、利便性の高い保険です。

レクリエーション保険加入を考えている方の中には、「普段から利用している全労済でレクリエーション保険に入りたい」と思っている方もいるでしょう。

しかし残念ながら、全労済ではレクリエーション保険を扱っていません。その代わり、ケガに備える保険として用意されている個人向けの「傷害共済」を利用することが可能。

今回は、全労済の傷害共済と、レクリエーション保険代わりに傷害共済を利用するポイントを解説します。この記事は、下記のような方におすすめです。

この記事は、次のような人におすすめの内容です。

  • 全労済にレクリエーション保険があるかどうか知りたい
  • 全労済の共済でイベント・行事中のケガに備えたい

注意:全労済は団体で申し込みできるレクリエーション保険を販売していない

まず、全労済レクリエーション保険を取り扱っていません。

ただし、レクリエーション保険はないものの、全労済では個人のケガに備えるための「傷害共済」を用意しています

レクリエーション保険と傷害共済には大きな違いがあるため、レクリエーション保険の代わりに傷害共済を利用したいという場合には違いをしっかり認識しておく必要があります。

レクリエーション保険

自分が開催者で、参加者全員がケガをするリスクに備える。イベント・行事の1回ごとにレクリエーション保険に契約し、1回ごとに保険料を支払う。

傷害共済

自分がイベント参加者で、自分自身がケガをするリスクに備える。
1年、5年、10年などの長期間で契約し、月々掛け金を支払う。

レクリエーション保険傷害共済では、上記のような違いがあります。

レクリエーション保険と傷害共済の違いを踏まえると、あなたがイベント開催者であれば、全労済の傷害共済を検討するのではなく、他社のレクリエーション保険を探すほうが良いでしょう。

他社のレクリエーション保険を探したい方は、下記の記事がおすすめです。


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一方、あなたがイベント参加者で、開催者側からイベント中のケガに対する補償が何も用意されていない…という場合には、全労済の傷害共済を検討してみると良いでしょう。

このまま当記事を読み進めていって、レクリエーション保険代わりに自分で全労済の傷害共済に入る方法を見てみて下さい。

全労済の共済とは

では、ここからは全労済の傷害共済について見ていきましょう。

全労済は「こくみん共済」や「coop」とも呼ばれ、傷害共済だけでなく「マイカー共済」「総合医療共済」などの様々な共済を取り扱っています。

共済に加入するには、全労済の組合員になることが必要。全労済に対して出資金を支払うことで組合員になれます。

しかし、その分共済は一般の保険会社の商品よりも安い掛け金(保険料)で加入できる特徴があり、保険料の負担を抑えたいという方に人気です。

2タイプの傷害共済がある

全労済の傷害共済は、「傷害タイプ」と「傷害Wタイプ」の2つがあります。

どちらのタイプでも満60歳で自動更新されるので、共済の見直しをするのが面倒な人でも安心です。

2つの違いは支払われる共済金(保険金)の違いです。最低限の保障があれば安心という人には共済金が低めの傷害タイプが適していますが、充実した補償が欲しい人には共済金が高めの傷害Wタイプへの加入がおすすめです。

それでは、全労済の傷害共済のポイントやタイプごとの違いを詳しく紹介します。

傷害共済の補償(保障)内容

全労済の傷害共済の補償内容は、「傷害タイプ」も「傷害Wタイプ」も同じ。「傷害タイプ」には入院一時金がないが、「傷害Wタイプ」にはある…といった差はありません。

傷害共済の共済金の種類 共済金の支払い条件
部位・症状別傷害共済金 下記のいずれかの条件を満たす場合
交通事故・ 不慮の事故によって負ったケガで、入院や通院(5日以上)をしたとき
交通事故・ 不慮の事故によって負ったケガが原因で通院(5日未満)をしたとき
災害長期入院一時金共済金 交通事故・ 不慮の事故によって負ったケガが原因で、90日以上もしくは180日以上連続した入院をしたとき
携行品損害共済金 ケガをした際の携行品が損害を負ったとき(国内のみ補償対象)
死亡・重度障害共済金 交通事故・ 不慮の事故等によって負ったケガが原因で死亡したり、重度の障害を負ったとき(1・2級および3級の一部)
障害共済金 交通事故・ 不慮の事故等によって負ったケガが原因で障害を負ったとき(3級の一部~14級)

また、全労済の傷害共済は、月々の掛け金に200円上乗せをすれば「個人賠償プラス」がつけることが可能。保険で言う特約のような役割です。

個人賠償プラスを全労済の傷害共済に付けると、加入者が法律上の損害賠償責任を負わなければいけなくなった場合に最高3億円を補償。自分のせいで第三者に損害を与えてしまった際に役立ちます

レクリエーション保険ではこのような賠償責任関する補償はなく、全労済の傷害共済ならではのメリットでしょう。行事・イベントの際に使用されている高価な器材に損害を与えてしまうケースなどに備えることが可能です。

傷害共済の掛け金

全労済の傷害共済の掛け金(保険料)は、先に紹介した2つのタイプのうちどちらに加入するかによって異なります。

傷害タイプと傷害Wタイプは補償内容は変わらないものの、支払われる共済金(保険金)に違いがあるためです。

全労済の傷害共済の種類 掛け金
傷害タイプ 1,000円
傷害Wタイプ 1,800円

傷害共済の共済金

また、全労済の傷害共済の共済金(保険金)は、加入するタイプと年齢によって異なります。

【傷害タイプ】

補償内容 0~59歳 満60~79歳
部位・症状別傷害共済金
(入院・通院日数が5日以上)
0.75~18万円 0.75~18万円
部位・症状別傷害共済金
(通院日数が5日未満)
3,000円
(1事故につき)
3,000円
(1事故につき)
災害長期入院一時金共済金 18~36万円 5~10万円
携行品損害共済金 ~30万円
(免責1万円)
死亡・重度障害共済金 500万円 250万円
障害共済金 20~450万円 10~225万円

【傷害Wタイプ】

補償内容 0~59歳 満60~79歳
部位・症状別傷害共済金
(入院・通院日数が5日以上)
1.5~36万円 1.5~36万円
部位・症状別傷害共済金
(通院日数が5日未満)
6,000円
(1事故につき)
6,000円
(1事故につき)
災害長期入院一時金共済金 36~72万円 10~20万円
携行品損害共済金 ~30万円
(免責1万円)
死亡・重度障害共済金 1,000万円 500万円
障害共済金 40~900万円 20~450万円

傷害共済に加入する方法

ここからは、全労済の傷害共済に加入する方法を紹介します。

方法①近くにある全労済の窓口で手続きする

「自分で傷害共済の手続きをするのは面倒」
「全労済の担当者と対面でやり取りした方が安心」
「補償(保障)内容が適切かどうかチェックしてほしい」

上記に該当する人は、近くにある全労済の窓口に行って傷害共済に加入しましょう。

全労済の組合員はもちろん、傷害共済の手続きもすべて担当者に任せられるので安心です。

ただし、全労済の窓口は基本的に平日の10~18時までの営業になっています。

店舗によっては土曜日も営業していたり、19時まで対応していたりしますが、手続きができる時間帯が限られている点に注意しましょう。

方法②WEBで加入手続きをする

「全労済の店舗に行くのは面倒」
「申し込み手続きに時間をかけたくない」
「パンフレットを見て加入する共済が決まっている」

上記に該当する場合は、WEBで手続きをすることをおすすめします。全労済のホームページにアクセスして、申し込みフォームに必要事項を入力しましょう。

ただし、インターネットを使って加入する場合は、自分で必要な補償(保障)を見極める必要があるので落ち着いて申し込みをしてください。

方法③電話で相談する

「全労済の店舗に行く時間はない」
「でも、全労済の担当者と相談しながら共済に加入したい」

上記に該当する人は、全労済に電話で問い合わせをして加入するのがおすすめです。

お客様サービスセンター

問い合わせ先:0120-00-6031
受付時間:平日・土曜9~17時

まとめ:全労済にはレクリエーション保険が無い

今回は全労済レクリエーション保険について説明しましたが、ポイントをまとめると次の通りです。

  • 全労済はレクリエーション保険を取り扱っていない
  • 全労済でイベント・行事に備えたいなら、個人がそれぞれ「傷害共済」に加入する必要がある
  • 傷害共済に加入をすれば、レクリエーション保険と異なり普段の生活のケガにも備えられる
  • ただし、全労済の組合員にならなければ共済の加入資格がない

全労済ではレクリエーション保険の取扱いがありません。そのため、イベント開催者の方は、全労済ではなく他社のレクリエーション保険を検討することをおすすめします。

一方、イベントの参加者という立場で自分自身のケガに備えたいという方は、レクリエーション保険ではなく全労済の傷害共済でも対応できるでしょう。

その際には、レクリエーション保険のようにイベント1回きりの補償としてではなく、今後の生活の中で長く活用できる補償としての加入をおすすめします。

レクリエーション保険でも傷害共済でも、事前にしっかり加入してリスクに備えましょう。

自治労共済生協 自治労の行事・レクリエーション共済
http://www.jichiro-kyosai.jp/syoukai/event/index.html

こくみん共済 共済商品比較一覧
https://www.zenrosai.coop/kyousai.html

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