イベント保険

イベント保険への加入方法とは?イベント・行事主催者に向けて解説!

イベント保険の概要と加入メリット、レクリエーション保険との違いまとめ

イベント保険への加入方法とは?イベント・行事主催者に向けて解説!

団体行事やレクリエーションなどのイベントを開催する場合は、参加者の事故やケガに備えて「イベント保険」に加入するのがおすすめです。

この記事では、イベント保険の概要と加入メリットを解説していきます。

イベント保険と混同されやすい「レクリエーション保険」の概要や使い分けについてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

イベント保険とは?レクリエーション保険との違いも解説

イベント保険とは?レクリエーション保険との違いも解説

まずは、イベント保険の概要とレクリエーション保険との違いについて簡単に解説していきます。

イベント保険とは

イベント保険とは、お祭りやコンサートなど、多くの人が集まるイベントの開催時における事故・ケガを補償するための保険です。

またイベントそのものの開催中止や機材設備の破損・盗難に伴う損害に対しても補償を受けられます。

名簿を提出する必要がなく(※条件あり)、不特定多数が参加するイベントでも利用できるのがイベント保険の特徴です。

レクリエーション保険とはどう違う?

レクリエーション保険も、イベント開催時における参加者の事故・ケガを補償するための保険です。

こちらはケガに対する補償のみとなっており、イベントの開催中止や機材設備の破損・盗難といった損害への補償は含まれていません。

また加入時に参加者一覧の名簿を提出する必要があり、不特定多数の参加者が集まるイベントでは利用できないのが特徴。

ただしその分イベント保険よりも保険料が安いため、参加者が20人程度の比較的小規模なイベントでよく加入されている保険になります。

行事主催者がイベント保険に加入するメリット

行事主催者がイベント保険に加入するメリット

続いて、行事やレクリエーションを開催する際に、イベント保険(レクリエーション保険)に加入しておくことのメリットを解説していきます。

参加者の事故・ケガを補償できる

イベント保険に加入する最大のメリットは、万が一の事故・ケガに対する補償を受けられる点です。

小規模なイベントでもケガのリスクは伴いますし、大規模なイベントになるほどそのリスクは高まります。

イベント保険に加入しておけば、万が一参加者がケガをした場合の支払い負担を軽減できる他、イベントの中止や機材トラブルに関する損害も補償できます。

特約を付けることで補償範囲を広げられる

保険会社によっては、一般的な傷害保険の補償内容に加え、以下のような特約を付けられるケースも。

  • 熱中症危険特約
  • 細菌性食中毒およびウイルス性食中毒補償特約
  • 天災危険補償特約 など

夏場のイベントや野外イベントを開催する場合、熱中症や食中毒、また悪天候によるイベントの中止といったリスクが考えられます。

特約付きの保険に加入すればこうしたケースでも補償を受けられるため、安心してイベントを企画できるでしょう。

1日単位から加入でき費用も安い

イベント保険(レクリエーション保険)は基本的に掛け捨て型のため、解約返戻金や満期返戻金といった仕組みがなく、期間中に保険金の受け取りが発生しなかったとしても保険料の返金は行われません。

その代わり、積み立て型の保険よりも保険料が安く、また積み立ての必要がないため最短1日から加入できるというメリットがあります。

以下はイベント保険(レクリエーション保険)の加入にかかる1日・1人あたりの保険料の相場です。

区分 保険料の相場(1日1人あたり)
A 20円~30円程度
B 110円~150円程度
C 220円~300円程度

保険料は行事の危険度によって区分けされており、危険度の低い行事では20円~30円程度、危険度の高い行事になると220円~300円程度が相場となります。

いずれの場合でも、1日1人あたり数十円~数百円という低コストで加入できるのは大きなメリットと言えるでしょう。

どの保険に加入すべき?目的・行事内容に合わせたプランの選び方

どの保険に加入すべき?目的・行事内容に合わせたプランの選び方

イベント保険とレクリエーション保険のどちらに加入すれば良いか迷った場合は、行事の内容や必要な補償で比較してみるのがおすすめです。

ここからは、団体行事を開催するときの保険の選び方について解説していきます。

必要な補償内容で選ぶ

イベント保険に含まれる主な補償内容は以下の通りです。

概要 補償内容
傷害保険 観客が将棋倒しになるなど、イベント中にケガ・死亡事故が生じた場合に補償を受けられる 死亡保険金・後遺障害保険金・入院保険金・通院保険金・手術保険金
損害賠償責任保険 設営していたテントが倒れてケガ人が出た場合など、主催者側の不備で参加者が被害を被った・モノを破損させた場合に補償を受けられる 被害者に対する損害賠償金・訴訟費用・損害防止軽減費用・協力費用
興行中止保険 悪天候や出演者の都合によってイベントそのものが中止となった際に補償を受けられる イベントの準備にかかった費用・中止に伴い生じた追加費用
動産総合保険 展示品の焼失や運搬中の破損など、イベントに使用する展示品・機器が破損した場合に補償を受けられる 損害保険金・臨時費用保険金・残存物取片付け費用保険金・権利保全費用

お祭りや野外コンサートのように屋外設備を使用したイベント、また複数のアーティストが参加している展示会など、傷害以外のリスクも考えられる場合はイベント保険への加入がおすすめです。

一方レクリエーション保険は、上記のうち傷害保険にあたる補償のみが含まれた保険となります。

そのため、屋内開催で中止の可能性が低く、かつ機材や火器などを使用しないイベント(例:成人式・PRイベントなど)であれば、レクリエーション保険でも問題ないでしょう。

開催する行事・レクリエーションで選ぶ

イベント保険の適用対象となる主な行事・レクリエーションは以下の通りです。

お祭り お神輿・山車、花火大会、盆踊り、記念パレード、桜まつり、ひな祭り、正月行事 など
文化的行事 演劇、ピアノ発表会・コンサート・学園祭・体育大会 など
式典行事 成人式、町おこしイベント、自治体の防災訓練 など
催事 物産展、展示会、振興会、プロモーションイベント、フードマーケット、骨董市 など
スポーツイベント 野球、サッカー、陸上競技、バレーボール、テニス など
その他 海水浴、キャンプ、ボーイスカウト活動 など

一部の危険度の高いアクティビティ(例:スキューバダイビング)を除き、ほぼ全てのイベントで加入することができます。

一方レクリエーション保険の場合、補償を受けられるのは以下の条件を満たすイベントのみとなります。

  • 日帰りの行事・レクリエーションであること(宿泊を伴うものは不可)
  • 1日あたりの参加者が20名以上いること
  • 参加者の名簿を事前に保険会社へ提出できること

参加者が20名以下となる小規模イベントや、花火大会・フードマーケットのような不特定多数の参加者が集まるイベントの場合、レクリエーション保険には加入できないので注意しましょう。

まとめ

まとめ

  • レクリエーション保険は行事用の傷害保険で、イベント保険の場合は更に損害賠償や興行中止などの補償も受けられる
  • 保険に加入しておくことで、参加者の事故やケガに備えられる他、食中毒や熱中症の対策もとれる
  • レクリエーション保険は料金が安い代わりに対象行事や補償内容が絞られているため、条件を満たせない場合はイベント保険に加入するのがおすすめ

最近ではインターネットから加入手続きを行える保険会社も登場しており、手軽に加入できるおすすめの商品となっています。

少ない保険料で様々な補償を受けることができるので、行事開催を予定している方はぜひ加入を検討してみてください。

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